今年もやってきた年末の大掃除。「家中を掃除しなきゃ……」「どこから手をつけたらいいだろう……」と打ちひしがれている方も多いのでは。
家中を掃除するとなると、事前にスケジュールを立てて、2~3週間で少しずつ実行していくことになります。でも、できればそんな面倒なことはせず、もっとラクに大掃除を済ませたいですよね。
そこでこの記事では、1~2日しか時間がとれない場合でも時短しながら大掃除できるコツ・手順を紹介していきます。
見出し
- 1 1日でサクッと大掃除したい!時短のコツや掃除場所は?
- 2 【準備】最初に不用品を捨てて時短!
- 3 順番1.キッチンの大掃除
- 4 順番2.お風呂の大掃除
- 5 順番3.トイレの大掃除
- 6 順番4.洗面所の大掃除
- 7 順番5.洗濯機の大掃除
- 8 順番6.寝室の大掃除
- 9 順番7.リビングや各部屋の大掃除
- 10 順番8.廊下、階段の大掃除
- 11 順番9.窓・サッシ、網戸の大掃除
- 12 順番10.ベランダの大掃除
- 13 順番11.玄関の大掃除
- 14 大掃除に使う洗剤&便利なお掃除グッズ
- 15 隙間掃除は「家にあるもの」で効率的に
- 16 大掃除で失敗しないためのコツ
- 17 プロの手を借りるのもオススメ
- 18 ミツモアでクリーニング業者に見積もりを依頼しよう!
1日でサクッと大掃除したい!時短のコツや掃除場所は?
1日や2日だけでサクッと大掃除する場合は、汚れのひどい場所だけを掃除しましょう。家中を完璧に掃除しようとすると、いくら時間があっても足りません。完璧を求めすぎずに、「これだけやっておけば大丈夫」と割り切った気持ちで掃除することが大切です。
コツ1.汚れがひどい場所だけをピックアップ
大掃除の時間を取れない場合は、とくに汚れがひどい場所をピックアップして、そこだけ掃除しましょう。上画像のように「キッチン」「お風呂」「トイレ」などはとくに汚れが溜まりやすい場所です。
ただ「ずっと掃除していない場所」を挙げだすとキリがないという方もいるでしょう。玄関や窓、洗面台など……。汚れた場所を探そうと思えばいくらでも出てきます。
そんなときは「窓やベランダもあまり掃除してないけど、玄関のほうがよく使う場所だから、大掃除は玄関だけにする」というふう、より日常的によく使う場所だけに絞るのがオススメです。
コツ2.大掃除はどこから手をつける?汚れがひどい順にしよう
「掃除する場所は絞ったけど、結局どこから手を付けよう」と迷ってしまいますよね。順番は、汚れがひどい場所から掃除しましょう。一般的には、油汚れや水垢がひどくなりやすいので、以下のように水回りから掃除していく順番になります。
上記をみると掃除場所がたくさんあるますが、もちろん全ての箇所を掃除する必要はありません。このなかから自分が掃除したい場所だけをピックアップして、掃除の優先順位順を考えるのにぜひ役立ててください。
印刷して使える「大掃除チェックリスト」のテンプレートを用意したので、こちらもぜひ印刷してお使いください。
PDFダウンロードはこちらから:大掃除チェックリスト |
コツ3.「漬けおき」で効率的に!
汚れがひどい場所は「漬けおき」することで汚れをカンタンに落とすことで、時短することにもつながります。いわゆる「放置系掃除」というものです。
お風呂やキッチンなどは、いっきにブラシや洗剤でこするよりも、洗剤で漬けおきして汚れを浮かす方が圧倒的にラクです。こびりついた汚れは人力で落とすのではなく、強力な洗剤に頼ってしまいましょう。
また洗剤に漬けて放置している間の30分を使って、別の場所をサクッと掃除できます。とくにカビ・水垢などがこびりつきやすいお風呂、頑固な油汚れがつきやすいキッチンは、この時短テクを使うのがオススメです。
どの洗剤を使えばいいか分からないという方は、「大掃除に使う洗剤と、家にある便利なお掃除グッズ」の見出しを参考にしてみてください。
コツ4.失敗しない掃除方法は「上から下、奥から手前」
1日や2日でサクッと大掃除を終わらせるには、「とにかく二度手間を減らして効率的に」という点が大切です。
そのために掃除する順番は「上から下、奥から手前」を意識しましょう。天井や換気扇から掃除をはじめて、ホコリや汚れを床へ落としていきます。そして奥の部屋から、最終的に玄関へと手を伸ばしていきましょう。
「下から上」に掃除してしまうと、たとえばコンロやシンクをキレイにしたあとで上にあるレンジフードを掃除してしまい、はがれた油カスやホコリが落ちてしまいます。
また「手前から奥」の部屋へ掃除してしまうと、ホコリや汚れの逃げ場所がなくなっていき、掃きだす場所が無くなってしまうことに。
こういう失敗をなくすために、「上から下、奥から手前」へホコリや汚れをかき出して、最終的には玄関から掃きだすイメージで掃除すれば二度手間になりません。
【準備】最初に不用品を捨てて時短!
掃除の第1段階は、不用品を処分して部屋全体をすっきりさせることです。1年以上使っていないものは捨てるという基準で断捨離しましょう。
部屋の掃除が進まない場合、大きな要因はモノが多すぎることです。さきに不用品を整理しておけば、掃除のときにモノをどかす手間が省けるので時短につながります。
順番1.キッチンの大掃除
キッチンは掃除をする場所が多いので、時間がかかる場所から作業を進めていくことがポイントです。1日でササっと掃除を済ませるコツと、各場所の掃除のコツを紹介します。
1日でやるなら、キッチン掃除はこれだけでOK!
<1日で大掃除するコツ>
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短い時間でキッチンを掃除をする場合は、汚れが溜まりやすいシンク・コンロ・換気扇だけに絞って掃除しましょう!
パーツごとに分解して、洗剤を入れたぬるま湯に漬けおきしておけば、30分~1時間後には油がスルッと落ちるのでラクに掃除できます。
油がふやけるのを待っているあいだに、床や壁の油汚れもお掃除シートでサッと拭き掃除すれば効率的です。
1:換気扇、レンジフード掃除のコツ
<時短掃除のコツ>
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油とホコリでベタベタになった換気扇・レンジフードは、ぬるま湯に洗剤を混ぜて30分ほど漬けおきしましょう。時間がない場合はファンは外さず、フィルターを洗うだけでもOKです。
「キッチン用の中性洗剤」か、もしくは「シロッコファン用」「アルミ用」の洗剤がオススメです。
お掃除メディアなどではよく「重曹」「セスキ水」などを使った掃除方法が紹介されていますが、シロッコファンやフィルターはアルミ製なのでシミや変色の原因になります。
2:コンロ周りの掃除のコツ
<時短掃除のコツ>
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ガスコンロやIHコンロの周りには、調理中についた焦げ付きや油跳ねが溜まります。
五徳や換気口、グリルなど取り外し可能なパーツは、ぬるま湯に重曹を溶かして漬けおきするのがオススメです。コンロ表面は、重曹水や中性洗剤で拭き掃除しましょう。
ガスコンロには「ホーロー製」「ステンレス製」の2つがありますが、どちらの場合もアルカリ性洗剤との相性はよいです。
3:シンク、蛇口、排水口の掃除のコツ
<時短掃除のコツ>
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シンクや排水口は、普段使っている台所用洗剤を使いましょう。古くなった食器用スポンジを使えば、道具を買う必要はありません。
ハイターなどの塩素系漂白剤やアルカリ性洗剤を使いたい場合は、長時間漬けおきしないようにしてください。サビができやすくなります。
排水口はフタ・ゴミ受け皿を取り外して、それぞれを歯ブラシで掃除しましょう。余裕があれば「ワークトップ(調理台)」も、洗剤をかけて拭き掃除するのがオススメです。
4:冷蔵庫を掃除するコツ
<時短掃除のコツ>
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冷蔵庫を掃除するときはいったん食材をぜんぶ外に出すと、いっきに拭き掃除をすることができるのでラクです。
ただし、じつは各家電メーカーは除菌アルコールや重曹の使用を推奨していないので、気になる方は水拭きまたは中性洗剤で掃除しましょう。
丁寧に掃除するなら、棚やドアポケットを取り外して、汁受けの部分に溜まった液だれを拭き取るのがコツ。余裕があれば、パッキン部分や冷蔵庫背面もキレイにしましょう。
5:食器棚の掃除
<時短掃除のコツ>
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食器棚の掃除をするときは、一度ぜんぶの食器を取り出すことで、いちいちズラしながら拭く手間が省けます。ホコリが多い場合は、先にハタキや掃除機を使うのもオススメです。
雑巾を使うのが面倒であれば、お掃除シートでOK。すりガラスにも油汚れがついていることがあるので、忘れずに拭きましょう。
6:電気ケトルや電子レンジの掃除
<時短掃除のコツ>
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電気ケトルや電気ポットは、内側に水垢が溜まりやすいのが特徴。水垢にはクエン酸を使いましょう。ケトルに満杯の水とクエン酸を入れて沸騰させたら、1時間ほど放置するだけなので、かなりお手軽に掃除できます。
電子レンジは水で濡らした雑巾をチンすると、水蒸気の力で内部の汚れが浮かせることができます。水分が残るようにゆるく絞って、電子レンジの皿と同じくらいの大きさにたたみ、3分ほど加熱しましょう。あとは内部をしっかり拭き取るだけです。
順番2.お風呂の大掃除
お風呂・浴室のなかで掃除すべき場所は以下。水垢(ウロコ)や黒カビなど頑固な汚れがつきやすいので、しっかりキレイにしましょう。
1日で完了させるならお風呂掃除はこれだけでOK!
<1日で大掃除するコツ>
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1日で大掃除を済ませる場合は、床や壁の掃除だけにするなど工夫しましょう。カビ取り剤(塩素系漂白剤)をスプレーして30分ほど放置してから洗い流すだけなのに、カビ以外の雑菌や汚れにも効果的です。
鏡・排水口・風呂釜など汚れている場所はたくさんありますが、1日で大掃除を済ませるなら完璧を求めすぎず、細かい場所はいったん放置しましょう。
1:天井、照明の掃除のコツ
<時短掃除のコツ>
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天井や照明の掃除はフロアモップを使うと便利です。脚立を使わなくても、ラクに拭き掃除ができます。
洗剤を使うとしっかり拭き取るのが手間になるので、お掃除シートや水だけで拭き掃除するのがオススメ。液だれも防げます。
洗剤を使う場合は、浴室用の中性洗剤を使いましょう。もし塩素系漂白剤は、万が一目や口に入ったときに大変危険です。目の高さより高い場所には、塩素系漂白剤を使わないようにしましょう。
2:浴室換気扇の掃除のコツ
<時短掃除のコツ>
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お風呂の換気扇は、基本的にフィルターのホコリ除去とパネルの拭き掃除だけでもOKです。
フィルターについたホコリの量が多い場合、まず掃除機で吸い取ってから水洗いしましょう。パネルカバーは水拭きで問題ありません。
簡易的な取り外しが可能なプロペラファンであれば、分解して漬けおき洗浄するのもよいでしょう。その場合、ファンがプラスチック製であればオキシクリーン、アルミ製であれば中性洗剤を使いましょう。
換気扇を掃除するときは事故にならないよう、かならず電源を切っておきましょう。また内部には電子部品が使われているので、直接シャワーをかけるのもNGです。
3:風呂釜、追い焚き配管の掃除
<時短掃除のコツ>
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風呂釜・追い焚き配管を掃除するときはお湯を溜めるので、そこに風呂桶やイスなどの小物も入れておくと時短になります。
まず追い焚き配管穴の5cmほど上の水位まで、35~38℃前後のぬるま湯を溜めましょう。そして追い焚き洗浄用の洗剤を投入し、5分ほど追い焚き運転。
1度運転を止めて30分ほど放置するあいだ、風呂桶やイスなどをお湯に漬けておきましょう。時間が経ったら小物を先に取り出し、もう一度新しい水で5分ほど追い焚き運転して完了です。
4:浴槽、エプロンの掃除
<時短掃除のコツ>
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浴槽の掃除は、お風呂用の中性洗剤をスプレーしてブラシでこするだけでOKです。いつも通りの洗い方で大丈夫ですが、風呂釜のフタも忘れずに洗いましょう。
丁寧に掃除する場合は、浴槽エプロンを取り外して内部を洗浄しましょう。「浴槽エプロンなんて外したことがない!」という方も多いのではないでしょうか。その場合、すでに黒カビがびっしり生えている可能性もあるので、プロに依頼するのがオススメです。
自分で浴槽エプロンのカビを退治する場合は、カビキラーなどの塩素系漂白剤を吹きかけて、30分~1時間ほど放置してから洗い流すだけでOKです。
5:鏡の掃除
<時短掃除のコツ>
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浴室の鏡には水垢や石鹸カスが溜まって、白いウロコがつきます。この汚れにはクエン酸が有効です。
水にクエン酸を溶かして、鏡にかけましょう。上からキッチンペーパーを貼りつけて、もう1回クエン酸水を染みこませたら鏡をパックできます。
鏡をキレイにした後は、曇り止めを塗っておくと汚れ防止ができるのでオススメです。
6:壁、床の掃除
<時短掃除のコツ>
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浴室の床・壁には塩素系漂白剤をスプレーして、30分~1時間ほど放置してからしっかり洗い流しましょう。ブラシでこする必要はありません。お風呂の雑菌や軽い汚れはもちろん、カビまで除去できるお手軽な方法です。
カビ取りの効果を高めたいときは、「湿布法」をするのがオススメ。片栗粉と混ぜてジェル状にするか、もしくはキッチンペーパーでパックすることで、しっかり薬剤が浸透します。
ただし塩素系漂白剤には水酸化ナトリウムという成分が含まれており、タンパク質を溶かしてしまうほど強力です。また酸性洗剤と混ざると有毒ガスを発生させます。塩素系漂白剤を使用する際には必ずゴム手袋を着用し、ほかの洗剤と混ぜないように注意してください。
タイルの目地に黒ずみがある場合は、洗い流すときに歯ブラシでこすると落としやすいです。
7:排水口の掃除
<時短掃除のコツ>
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浴室の排水口は、皮脂や石鹸、髪の毛などいろいろな種類の汚れが混ざります。掃除で流れた汚水も通るので、いちばん最後に掃除するのが効率的です。
ヘアキャッチャーやゴミ受け皿を外して、それぞれのパーツを歯ブラシでやさしく洗いましょう。内部にある排水トラップまで洗うことができればより丁寧です。洗剤を使う場合は、浴室用の中性洗剤でOK。
詰まりやニオイが気になる場合は、排水口をブラシ洗いした後にパイプハイターなどの洗浄剤を流しましょう。
順番3.トイレの大掃除
トイレに付きやすい黄ばみ汚れは「尿石」というアルカリ性の汚れです。そのため「クエン酸」などの酸性洗剤を使うと中和できるので、カンタンにお掃除できます。市販のトイレ用中性洗剤や、「サンポール」などの酸性洗剤でもOKです。
1日で大掃除するなら?トイレ大掃除の時短のコツ
<1日で大掃除するコツ>
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1日で大掃除をする場合、トイレは普段通りの掃除方法で大丈夫です。ひどい汚れには酸性洗剤をかけて5分ほど放置するだけで、効率的に掃除できます。
便座や床、壁などは、普段使っているトイレ用お掃除シートで拭き掃除。「上から下へ、奥から手前へ」を意識してサッと拭きましょう。
「もうちょっと別の場所も掃除したい」という方は、以下で紹介する場所別の掃除方法を参考にしてみてください。
1:天井、照明の掃除のコツ
<時短掃除のコツ>
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トイレットペーパーや衣服からホコリが舞うので、トイレ室内はゴミが溜まりやすい場所です。天井や照明にも、静電気でホコリが吸着しています。
天井や照明カバーの拭き掃除をするときはフロアワイパーにキレイな雑巾やお掃除シートを付ければ、脚立を使わずにササっとお掃除することができます。
2:トイレ換気扇の掃除のコツ
<時短掃除のコツ>
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トイレの室内は狭いうえ、ホコリが発生しやすく、なおかつ湿気も溜まりやすい場所です。その空気をつねに吸い込んでいる換気扇は、カビや汚れが溜まりやすくなっています。
1日で大掃除を済ませるなら、換気扇掃除は「フィルター掃除」と「カバーの水拭き」だけで大丈夫です。そこさえ自分で手入れしていれば、カビの発生率はぐんと下がります。
丁寧に掃除する場合は、換気扇カバーを外して内部のファンを取り外しましょう。ファンには中性洗剤を使った水洗いが有効です。水洗いしたあとは、水分が残らないように半日以上は乾燥させておきましょう。水分が残ってしまうと、すぐにホコリが吸い付いたり、新しいカビが発生したりしてしまいます。
関連記事:トイレの換気扇の掃除方法 | ミツモア |
3:トイレタンクの掃除のコツ
<時短掃除のコツ>
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トイレタンクを掃除したことがない方は、一度フタを開けて中を見てみましょう。とくに汚れが目立たない場合は、トイレタンクの掃除はスキップしても問題ありません。
ヌメリや水垢がある場合は、内部を水洗いします。汚れがひどければトイレ用の中性洗剤を使って、軽くブラシでこすりましょう。
タンクの表面や水栓レバー、手洗いボウルなどは、トイレ用のお掃除シートを使って拭くだけでOKです。
関連記事:トイレタンクの掃除方法|ミツモア |
4:便器掃除のコツ
<時短掃除のコツ>
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便器に溜まりやすい「尿石」という汚れは非常に頑固です。いきなりブラシでこすってもなかなか落ちないので、酸性洗剤を馴染ませておくことで時短しましょう。
使う洗剤はクエン酸水でも、「サンポール」などの市販洗剤でも大丈夫です。ただし洗い残しはサビや汚れの元になってしまうので、丁寧に流すようにしましょう。
5:便座の掃除のコツ
<時短掃除のコツ>
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便座裏に黄ばみが付いている場合も「尿石」が原因です。軽い汚れならトイレ用お掃除シートでOK。洗剤を使うなら、クエン酸のような弱い洗剤を使って掃除しましょう。
便座裏のパッキンの隙間にも汚れが溜まるので、取り外して水洗いするのがオススメです。
6:壁、床の掃除のコツ
<時短掃除のコツ>
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立小便をしている場合、トイレの壁・床には1回2000滴もの尿ハネが付くそうです。忘れずに掃除したほうがいい箇所ですが、お掃除シートでサッと拭き掃除するだけで問題ありません。
便器と床の隙間や、壁と床との隙間には、使い古しのカードを使うと時短になります。カードにお掃除シートを巻き付けて、端で汚れをこそぎ取りましょう。
7:スリッパなどの小物類の掃除のコツ
<時短掃除のコツ>
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トイレで使っているスリッパやマット、便座カバーなどもしっかり掃除・洗濯をしておきましょう。とくにスリッパは、床に跳ねた尿汚れなどの雑菌が移りやすいので注意してください。
洗濯機で丸洗いしたくない場合は、浴槽にお湯を溜めてオキシクリーンを入れ、そこに漬けおきしましょう。20分ほど放置すれば、カンタンに汚れを落とすことができます。
順番4.洗面所の大掃除
洗面所は手を洗ったり歯を磨いたりする場所なので、いちばん気になるのは衛生面ですよね。最低限の掃除で済ませる場合と、各箇所を掃除する場合とのコツを紹介していきます。
1日でやるための、効率的な洗面所の大掃除は?
<1日で大掃除するコツ>
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大掃除を1日で済ませたい場合、洗面所を効率的に仕上げるなら「洗面ボウル・排水口」「鏡」の掃除だけでOKです。衛生面や機能面に響くのは結局その2箇所だけなので、短時間で掃除が終わるのにかなりの効果を実感できるでしょう。
鏡掃除につかうクエン酸は蛇口の水垢落としにも有効なので、ついでにスプレーしておくと効率的です。
1:照明カバー、収納ポケットの掃除
<時短掃除のコツ>
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照明カバーは内部に汚れが溜まらないので、外側を軽く水拭きするだけで大丈夫です。火傷する恐れがあるので、照明の電源は切った状態で掃除しましょう。
収納ポケットがある場合は、コップを置いた跡などが気になりますよね。収納ポケットについた汚れは、歯ブラシ&中性洗剤を使えば簡単です。それでも落ちない汚れには、重曹やクエン酸を試してみましょう。
2:洗面台の鏡の掃除
<時短掃除のコツ>
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洗面台の鏡につく汚れは、たいてい水垢です。クエン酸水をスプレーして、その上からキッチンペーパーをかぶせ、さらにもう1回クエン酸水をかけましょう。
パックして10~30分放置するだけで、自分でガリガリこすらなくても汚れが落ちるようになります。
ただしメラミンスポンジなどの研磨効果が強すぎるアイテムを使うと、鏡の表面にキズがついてしまうので注意してください。
3:蛇口の掃除
<時短掃除のコツ>
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蛇口の汚れも水垢がメインなので、鏡を掃除するときに、一緒にクエン酸水をかけておきましょう。10分ほど放置したら、歯ブラシでこすって洗い流してみてください。
ブラシを使うときは蛇口に傷がつかないように、優しくこすりましょう。
関連記事:蛇口の掃除方法 | ミツモア |
4:洗面ボウル、排水口の掃除
<時短掃除のコツ>
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洗面ボウルを掃除するときは、排水口までいっきに掃除してしまうのが時短につながります。排水口に髪の毛などのゴミがあると掃除しにくいので、はじめにある程度取り除いておきましょう。
あとは洗面ボウルに中性洗剤をかけて、柔らかいスポンジで洗っていくだけです。ヌメリが気になる排水口は、目皿を外して歯ブラシでこすりましょう。
洗面台のコーティングは酸性・アルカリ性の洗剤によって剥がれてしまうこともあるので、なるべく使わないのが吉です。
5:洗面台下の収納の掃除
<時短掃除のコツ>
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洗面台下の収納は、中身を取り出してからいっきに水拭き・乾拭きしましょう。一度にまとめて拭きあげることで時短になります。お掃除シートなら使い捨てできるので、ラクちんです。
もしカビが生えている場合は、除菌効果のある中性洗剤を染みこませた雑巾を使いましょう。ただし素材が木材だと、カビを削り取るまで消えないこともあるので注意してください。
6:洗面所の床の掃除
<時短掃除のコツ>
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洗面所の床にマットなどを敷いていない場合は、足の裏で踏み歩くことで皮脂汚れが溜まります。そのため雑菌が発生しやすい場所です。
除菌効果のある中性洗剤をつかって、水拭き&乾拭きでササっと掃除しましょう!皮脂汚れには重曹やセスキ水も効果的ですが、フローリングを傷める可能性があるので注意してください。
マット類を敷いている場合は、洗濯機で丸洗いするのがオススメです。
順番5.洗濯機の大掃除
ふだん洗濯機を掃除できていない方は、大掃除の機会にキレイにしてみてはいかがでしょうか?洗濯槽の裏側には、カビがびっしりついているかもしれません。
1日で済ませるならここだけ掃除しよう!
<1日で大掃除するコツ>
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洗濯機の内部の汚れは、最低限「洗濯槽」と「色くずフィルター」を掃除できればOK。洗濯物に黒いカスや雑菌がついてしまうのは、この2箇所が主な原因だからです。
洗濯槽は「塩素系」の漂白剤を使いましょう。「酸素系」を選んでしまうと、汚れを自分ですくい取る必要があるので、かなり手間がかかってしまいます。
また「糸くずフィルターを1回も掃除したことがない」という方は、取り外してみてください。フィルター全面にびっしりと黒いかたまりが付いている場合、歯ブラシを使って水洗いしましょう。
念入りに掃除したい場合は?
洗濯機のなかで汚れる場所は「洗濯槽」や「糸くずフィルター」だけではありません。
- 洗剤投入口
- 洗濯槽のフチ
- 乾燥フィルター、排水フィルター
- 洗濯パン(洗濯機の下)
- 排水口
おもに上記のような場所に汚れが溜まりやすいのです。これらの場所は槽洗浄をしただけではキレイにならないので、手作業で掃除する必要があります。
内部の掃除方法は、歯ブラシを使った水洗いで大丈夫です。とくに洗剤を使う必要もないので、ササっと部品を取り外して、ササっと洗ってしまいましょう。
洗濯パンや排水口を掃除したい場合、自分で洗濯機を動かす必要があるので大変です。別の機会に掃除したり、プロに依頼したりするのも検討してみましょう。
順番6.寝室の大掃除
寝室は、1日のうちの約3分の1もの時間を過ごす場所です。そのためホコリや皮脂、髪の毛などが溜まりやすく、布団やシーツにはダニが発生しやすくなります。
1日でできる寝室の大掃除のコツ
<1日で大掃除するコツ>
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寝室をパっと1日で掃除するときのポイントは、とにかくホコリ・ハウスダストを撃退することです。ホコリを減らすことでダニやカビも防げるので効果バツグン。
とくにホコリが溜まりやすいのは、エアコンのカバー、カーテンレール、照明器具などの上部分です。ハンディモップなどを使ってホコリを落とし、まとめて掃除機で吸いとりましょう。
時短のコツは、掃除を始める前に寝具を洗濯しておくこと。掃除で落ちたホコリが寝具にかからないので、寝るときにも清潔です。
1.カーテンレールの掃除のコツ
<時短掃除のコツ>
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カーテンレールの上部にはホコリが溜まります。ハンディモップを使うとラクに掃除できるのでオススメです。このときホコリが舞う可能性があるので、マスクをつけて対策をしておきましょう。
窓を開けるとホコリやハウスダストが風で舞うので、掃除機をかけ終わるまでは窓を閉めておくのがオススメです。
2.天井、照明の掃除のコツ
<時短掃除のコツ>
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天井や照明カバーにも、静電気の力でホコリが吸着します。カーテンレールと同様にハンディモップで取り除きましょう。フロアワイパーを使って、床掃除と同じ要領で掃除するのもオススメです。
エアコンの掃除
<時短掃除のコツ>
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エアコンは室内の空気を取り込んでいるので、ホコリもたくさん吸い付いています。先にハンディモップや掃除機をかけることで、床にホコリが落ちるのを防ぐと効率的です。
フィルターを取り出したら浴室に持っていき、シャワーと歯ブラシでホコリを洗い流しましょう。しっかり乾かしてからエアコン本体に取り付けなおします。
丁寧に掃除したい場合は、電源コードやコンセント回りをお掃除シートで拭きましょう。感電や漏電を避けるために、プラグ部分は濡らさないように注意してください。
寝具の掃除
<時短掃除のコツ>
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布団カバーやシーツ、枕カバーの洗濯は朝イチでやっておくのがオススメ。大掃除でゴチャゴチャしているなかで洗濯物を移動させたり干したりするのは、意外とストレスが溜まるからです。
干している間に寝室掃除を完了させれば、キレイになった状態の寝具を汚さずに設置できます。シーツを外したマットレスに掃除機をかけておけば、より丁寧です。
寝室の床の掃除
<時短掃除のコツ>
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寝室の床は、最後に掃除するのがオススメです。カーテンレールや天井、寝具を掃除するとホコリが舞うので、後でまとめて吸い取るほうが効率的になります。
また普段あまり動かさないベッドをズラしてみてください。ベッドの下にもホコリ汚れが溜まるので、フロアワイパーや掃除機でキレイにしましょう。
フローリングをはだしで歩いている場合は、お掃除シートや中性洗剤をつかって水拭きしましょう。スリッパを使っている場合は、スリッパの洗濯・天日干しがオススメです。
順番7.リビングや各部屋の大掃除
リビングは家具家電が多く、細部にホコリがたまりやすい場所です。「上から下、奥から手前」を意識して、順番にホコリを取り除いていきましょう。
1日で済ませるなら、お掃除ポイントはここ!
<1日で大掃除するコツ>
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基本的な掃除方法は寝室と同じで、家具やカーテンレールなど上に溜まったホコリを落として、まとめて掃除機をかけるのが効率的です。
しかし部屋数が多ければ多いほど、大掃除を完璧にしようとするのは大変ですよね。その場合は、「壁と床」を重点的に掃除しましょう。基本的にはお掃除シートを使うだけで十分キレイになります。
壁紙・床につく黄ばみは皮脂・手垢なので、重曹水やセスキ水を使ってもよいでしょう。ただし材質によってはアルカリ性洗剤との相性が悪い可能性もあるので、気になる方は中性洗剤を使いましょう。
1:家具・家電を外に出して拭き掃除
<時短掃除のコツ>
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家具・家電が邪魔になって床や壁を掃除しにくいので、いったん部屋の外まで出しておきましょう。ただし時間がない場合は、室内に置いたまま拭き掃除をしてもOKです。
テレビやPCモニターの裏側についたホコリは、ハンディモップなどで落としましょう。
テレビ画面やPCモニターなどは、メガネ拭きや液晶クロスなど専用の道具を使って傷がつかないように拭くのがコツ。ティッシュや洗剤を使うと、パネルに細かい傷がつくので注意してください。
2:壁やスイッチ回りには重曹水orお掃除シート!
手垢が気になる電気スイッチ付近は、重曹水やセスキ水などのアルカリ性洗剤を使いましょう。皮脂汚れの黄ばみが落ちやすくなります。市販のお掃除シートでもOKです。
ただしスイッチに直接スプレーするのはNG。水分が内部に入り込む危険性があるので、洗剤は必ず雑巾に染みこませて使うようにしましょう。
壁のヤニが気になる場合も、セスキ水などのアルカリ性洗剤がオススメ。ただしクロスの種類によっては色落ちする可能性もあるので、端の目立たない部分で試してから使用しましょう。
3:ソファ・ラグマットには掃除機orコロコロ!
ソファやラグマットは、繊維の隙間にダニやハウスダストがもぐりこんでいます。ハンディ掃除機やコロコロなどを使って掃除しましょう。ソファがカバーを外せるタイプであれば、まとめて洗濯するのもオススメです。
4:床はお掃除シートor重曹水
床のフローリングは、はだしでよく通ったときに皮脂汚れが溜まりやすいので、べたつき汚れを落としましょう。
使うのは市販のお掃除シートか、重曹水やセスキ水などのアルカリ性洗剤が効果的です。時間がない場合は掃除機でホコリを吸い取るだけでも十分。
無垢フローリングなど、自然の状態にちかい木材の床であれば水の使用は厳禁なので乾拭きか掃除機だけにしましょう。
5:床・家具の仕上げに柔軟剤もあり!
そこで静電気防止効果がある柔軟剤を使って仕上げをするのがオススメ。柔軟剤5:水1の割合で薄めて雑巾に含ませ、床や家具を拭くだけです。上画像の製品は、静電気を抑える効果に定評がある柔軟剤なので参考にしてみてください。
静電気を抑えられるこの方法は、プロのクリーニング業者が使用することもあるほど効果的です。「掃除の後もすぐホコリつくのが気になる」という場合は、ぜひ試してみてください。
順番8.廊下、階段の大掃除
一軒家の場合は、廊下や階段の汚れも落としましょう。はだしで歩いたときに付いた皮脂汚れや汗は、べたつきの原因になります。
短時間で効率的に掃除するためのコツ
<1日で大掃除するコツ>
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廊下や階段の床面は部屋のフローリングと同じくお掃除シートでカンタンに拭き掃除しましょう。中性洗剤を使ってもOKです。
階段は上の階から拭いていくと、徐々に下へホコリが落とされていくので効率的です。ホコリがひどい場合は、先に掃除機がけしておくとより丁寧です。
階段や廊下に手すりが付いている場合は、こちらも忘れずに掃除しましょう。拭いたあとに水分が残りすぎると木材が傷む可能性もあるので注意してください。
順番9.窓・サッシ、網戸の大掃除
窓周辺の掃除方法を紹介します。窓ガラスを拭くだけでなく、窓枠・サッシに溜まった砂ぼこりを掃除したり、網戸もキレイにしたりすることがポイントです。
1日で大掃除するなら、スキマ時間で窓掃除!
<1日で大掃除するコツ>
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窓やサッシ自体は、拭き掃除するだけなので比較的短い時間で済んでしまいます。なので掃除のコツは別の箇所で漬けおき放置中に、スキマ時間で窓を掃除することです。
また雑巾などで水拭きすると、2~3回往復して窓ガラスを拭く必要がありますが、専用のガラスクリーナーやワイパーを使えばひと拭きなので最も効率的です。
1:窓、サッシの掃除
<時短掃除のコツ>
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窓ガラス・サッシの掃除は、基本的に水拭き&乾拭きでOKです。しかし窓用クリーナーとワイパーがあればもっと効率的なので、余裕があれば購入を検討してみてください。
水拭きの場合もワイパーを使う場合も、上から下へ汚れを落とすイメージで進めていきましょう。水分が残らないように、端から端へ拭くのがコツです。
レールやサッシ部分は細めのブラシや、歯ブラシなどで掃除すると効率的。ここが汚れていると、窓を開けたときに室内にゴミが入ってきてしまうので、しっかり汚れを落としましょう。
パッキン部分にカビが生えている場合は、塩素系漂白剤を吹きかけて30分~1時間ほど放置したあとで、しっかり水拭きして拭き取りましょう。
網戸の掃除
<時短掃除のコツ>
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網戸につく汚れは、「花粉」「砂ぼこり」「排気ガス」など。窓を開けっぱなしで使用することが多ければ、キッチンから排出される油汚れが溜まることも。
マンションなどのベランダでは、階下に水漏れするため水洗いできない場合も。そんなときは「ストッキングに靴下を入れて丸めたもの」や「フロアワイパー」を使って拭き掃除するのがオススメです。ただし力を入れすぎると網がたわむ可能性があるので、優しくこするように注意してください。
網戸を取り外せるなら、ホースなどを使って水洗いしてもOK。この場合も網目が広がらないように注意しながら、ブラシで優しくこすっていきましょう。
順番10.ベランダの大掃除
ベランダ掃除のときにホースなどを使って水を流す場合は、階下にしたたらないよう注意して進めましょう。とくにマンションやアパートの場合、ご近所トラブルのもとになってしまいます。
1日でサクッと掃除するならここ!
<1日で大掃除するコツ>
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時間がない場合は、ベランダでもっとも汚れやすい排水溝・ドレン管の部分だけ掃除しておけば問題ありません。
枯れ葉などの大きなゴミだけ取り除いたら、あとは中性洗剤をかけて、歯ブラシでこすって流すだけでOKです。コケが生えている部分は重点的に掃除しましょう。
もう少し時間に余裕がある方は、ベランダの床全体を中性洗剤&デッキブラシで掃除しましょう。ドレン管から遠い方から洗い流していくのがポイントです。
1:ベランダの壁、手すりの掃除
<時短掃除のコツ>
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上記のように、壁面の素材に合わせて効率的に掃除しましょう。
とくにモルタルなど凹凸の多い塗装がしてある場合は、隙間に汚れが溜まるので、ブラシを使うのが効率的。
ベランダについているのが網状の手すりであれば、お掃除シートや雑巾で1本ずつ拭いていきましょう。落ちにくい汚れがある場合は、歯ブラシでこするのがオススメ。
またベランダの壁部分がガラスであれば、窓用・ガラス用のガラスクリーナーを使って掃除しましょう。
2:ベランダの足場の掃除
<時短掃除のコツ>
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ベランダの足場・床部分はデッキブラシを使ってゴシゴシと掃除していきます。徐々にドレン管に向かって掃除していけば、自然に汚れた水が流れていくので効率的です。
基本的には水洗いでOK。洗剤を使う場合はウタマロクリーナーなどの中性洗剤が基本です。しかし黒ずみや排気ガス汚れが目立つ場合には、重曹やセスキ水などのアルカリ性洗剤も効果的。
足場の素材がタイルの場合は、目地の部分に汚れが溜まりやすいので、細かいブラシも用意しておくと掃除しやすいでしょう。
3:排水溝、ドレン管の掃除
<時短掃除のコツ>
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ベランダの排水溝やドレン管(排水口の部品)には、枯れ葉や砂ぼこりが溜まっていきます。放置していると詰まりの原因になるので、大掃除の機会に汚れを取り除きましょう。
歯ブラシなどで、ドレン配管の周辺をこすって水で流してください。汚れがひどい場合は中性洗剤を使いましょう。
4:余裕があれば、室外機周辺の掃除
<時短掃除のコツ>
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室外機の周辺にゴミがあると、カバーやファンに付着して、排熱効率が悪くなってしまいます。そうなるとエアコンの効きも悪くなるので、掃除しておきましょう。
室外機は雨風に耐えられる使用になっているので、上から水をかけて丸洗いしても問題ありません。ブラシで優しくこすっていきましょう。
ただしブラシを内部に突っ込みすぎると、内部のアルミフィンが変形するので、手の届く範囲で優しくこするようにしてください。
また下方向から水をかけるなど、通常の天気ではありえない刺激には弱いので注意してください。
順番11.玄関の大掃除
家の大体の場所を掃除し終わったら、最後に玄関の掃除を行います。玄関には土や石などのゴミが落ちていることもあるので、まず掃き掃除、つぎに拭き掃除という流れで作業するのが効率的です。
短時間で効率的に掃除するポイント
<1日で大掃除するコツ>
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まず下駄箱の中はお掃除シートでまんべんなく拭きましょう。カビが生えやすい場所なので、除菌用のアルコールシートがオススメです。
タイルの掃除は、「大理石の場合は掃除機、ザラザラしたタイルはホウキ」で掃除するのが効率的。砂ぼこりを除去するだけでも全然違うので、試してみてください。
1:靴箱の掃除
<時短掃除のコツ>
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家庭によっては、玄関にずっと使わない靴が放置されているかもしれませんが、靴箱内のカビの原因になるので捨ててしまいましょう。
靴箱の中は湿気が溜まりやすく、菌やカビが発生しやすい場所。そのためアルコールスプレーや除菌シートを使って除菌しながら拭くのがコツです。
靴箱の中を拭き終えたら、扉を開けたままにし、しばらく乾燥させましょう。
2:床タイルの掃除
<時短掃除のコツ>
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タイル掃除をするときは、材質によってアイテムを変えるのがコツです。
大理石の場合は、傷がつきにくいように「マイクロファイバークロス」で水拭きしましょう。
表面がザラザラしているタイルの場合は、濡らしたメラミンスポンジを強く当ててこすることで、ラクに汚れを落とすことができます。
3:ドア、ドアノブの掃除
<時短掃除のコツ>
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玄関ドアの表面やドアノブは、1枚の除菌シートがあればお手軽に掃除できます。鍵穴周辺にも手垢が付きやすいので、しっかりキレイに掃除しましょう。
重曹水やセスキ水を使ってもOKですが、水分が残るとサビの原因になるので注意してください。
大掃除に使う洗剤&便利なお掃除グッズ
大掃除のときには、いろいろな種類の汚れに対応することになります。洗剤は汚れに合わせたものを、掃除しにくい場所は割りばしなどを使ったアイテムを使用するのがオススメです。
大掃除に便利な洗剤
酸性の汚れにはアルカリ性洗剤、アルカリ性の汚れには酸性洗剤を使いましょう。
中性洗剤 | アルカリ性洗剤 (重曹、セスキ水) |
酸性洗剤 (クエン酸) |
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それぞれの洗剤と、落としやすい汚れは上記のとおりです。とくに「重曹」「クエン酸」「ウタマロクリーナー」の3つは汎用性が高いので、大掃除の機会に購入しておいて損はありません。
ただしそれぞれ相性が悪い素材もあるので、商品裏などに記載されている注意書きを確認してから使いましょう。
カビには塩素系漂白剤(ハイター)
ただし金属製の部品(ステンレス以外)や、漆器、天然石の場所には使えません。これらの素材が使われている場所は中性洗剤や水で掃除して、カビが落ちない場合にはクリーニング業者に相談してみましょう。
また「まぜるな危険」と書いてあるように、酸性洗剤など別の洗剤と混ぜてしまうと有毒ガスが発生するので危険です。塩素系漂白剤は、必ず単体で使用しましょう。
オキシクリーン(酸素系漂白剤)も便利
弱アルカリ性の性質で、「発泡」の力によって汚れを浮かして落とすことが可能です。おもに以下のような汚れを得意としています。
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大掃除のあとも、洗濯や掃除に使うことができるのがメリット。普段の洗濯にキャップ1杯のオキシクリーンを足すことで、こびりついた皮脂や泥汚れもキレイにすることができます。
ただしオキシクリーンも「アルカリ性と相性が悪い素材」には使用しないように注意しましょう。
関連記事:オキシ漬けのやり方 | ミツモア |
メラミンスポンジ
おもにステンレス製のシンク掃除や、窓ガラスの掃除、食器の茶渋落としなどに活躍します。
ただし「汚れを削り落とす」という仕組みなので、表面がコーティングされた鏡やワックス仕上げのフローリングには使わないようにしましょう。
マイクロファイバークロス
ハンディモップ
最大100cmまで伸びるので、本棚や冷蔵庫など背の高い家具家電の掃除に活躍します。モップ代わりにソファー下にくぐらせるのもよいでしょう。
フロア用お掃除シート
ただしお掃除シートは「弱アルカリ性」の場合が多いので、使用しないほうがいい素材は改めてチェックしておきましょう。
隙間掃除は「家にあるもの」で効率的に
家具・家電の隙間や、フローリングの溝など、お掃除が大変な場所には以下のようなグッズが役に立ちます。
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割りばしには、キッチンペーパーやお掃除シートを巻き付けて使います。掃除機では取れなかった壁の端のゴミや、巾木(はばき)に溜まったホコリなどを掃除するのに便利です。
竹串はもっと細いので、フローリングの溝などに詰まった汚れに効果的です。
綿棒は先端が小さめですが、すぐに汚れてしまいやすいので、便器と床の隙間などの狭い範囲を掃除するときに役立ちます。
細かい部品には歯ブラシ
換気扇のシロッコファン、コンロの排気口、キッチンや浴室の排水口などを分解洗浄するときには、歯ブラシが役立ちます。
そのほかタイルの目地のように細い場所や、蛇口のように複雑な形状の場所を掃除するときにも便利です。
使用済みの古いものを使えば、コストを浮かせることもできます。
濡れた新聞紙でベランダや窓を掃除
読み終わった新聞紙は、掃除に使用することができます。
新聞紙の原料には、木材チップをすりつぶした「パルプ」という素材が使われていて、繊維が細かいのが特徴です。そのため汚れやホコリを吸着しやすく、とくにベランダや窓の掃除に最適。
マンションや賃貸で、大量の水を流せないベランダでは、新聞紙を濡らして掃除するのがオススメです。
エプロンやゴム手袋の用意も忘れずに
大掃除で洗剤を使うときには、かならずゴム手袋をしましょう。とくに塩素系漂白剤など、強い洗剤を使うときには必須アイテムです。
逆に重曹やクエン酸のように刺激が弱い洗剤を使っていても、直接触れれば肌荒れの原因になってしまいます。
またポケット付きのエプロンを用意しておけば、割りばしや歯ブラシなどの小さい掃除アイテムを入れておいたり、スプレーボトルを引っかけたりできます。
大掃除で失敗しないためのコツ
1.掃除時間は長めに見積もる
大掃除のスケジュールや1日の流れを考えるとき、1か所あたりの掃除時間は長めに見積もっておきましょう。
たとえば「不用品の片づけ・断捨離を1時間でやろう!」と考えていても、部屋にあるものの多さによっては、まる1日かけて仕分けることも珍しくありません。
キッチンなどの汚れがひどい場所だと、「漬けおきで落ちると思っていた汚れが、まだ残っている」など、思わぬところで時間がかかることも。
あまりにタイトなスケジュールを立てると、予定時間を過ぎてしまったときにモチベーションも下がってしまいますよね。「大掃除は意外と時間がかかる」という前提で計画を立て、ゆとりをもって実行しましょう。
2.ゴミの収集日をチェックしておく
大掃除では「いま家にあるもの」だけでなく「掃除で出てくるゴミ」もたくさんあります。
使い切った洗剤のスプレー容器、汚れて交換した雑巾・スポンジ、掃除に使った新聞紙などなど……。
大掃除をしたあと、スッキリとした部屋で過ごして達成感を味わいたいですよね。ゴミの収集日を考えずにスケジュールを立てると、部屋の中にゴミ袋が大量に積み重なることになるので注意しましょう。
また粗大ゴミの場合は、たとえば東京23区のルールだと、1辺の長さが30cm以上のものが該当します。自治体に粗大ゴミの出し方が決まっているので、あらかじめチェックしておきましょう。
3.何人かで掃除するなら、得意・不得意で割り振る
何人かで大掃除を分担するなら、自分が掃除したい場所としたくない場所とを分けてから割り振るのがオススメです。
「トイレ掃除は好きだけど、お風呂掃除はちょっと……」など、得意・不得意は人によって様々。どうせなら、自分が得意な場所を掃除することで効率的になります。
そのとき「お互いの掃除に文句を言わない」という点に注意しましょう。掃除場所を割り振ったら最後までその人に任せて、細かい部分には目をつぶるのも大切です。
「完璧にキレイにするのは難しい」ということを前提にして、ケンカしたり揉めたりせずに楽しく大掃除しましょう。
4.分解が必要な部分は、できる範囲だけにとどめる
キッチンや浴室の換気扇、リビングや寝室のエアコンなどの分解をは、自分でできる範囲までにとどめておきましょう。
たとえばエアコンの場合は、プロに依頼すると内部のアルミフィンや送風ファンまで分解することができますが、素人にはオススメできる方法ではありません。自分でできるのはフィルターやフロントパネル、吹き出し口周辺までです。
無理に分解しようとすると故障する恐れもあります。勘で分解したり、力ずくで分解したりしないように注意してください。
5.汚れごとに適した洗剤を使う
汚れの種類ごとにオススメの洗剤は違います。掃除の基本は、以下です。
- まず中性洗剤で洗う
- 酸性の汚れにはアルカリ性洗剤を使う
- アルカリ性の汚れには酸性洗剤を使う
落ちない頑固な汚れは「酸性」と「アルカリ性」とを合わせることによって「中和させる」のが基本です。汚れと同じ性質の洗剤を使っても効果はいまひとつなので、汚れの種類ごとに洗剤を変えると効率的です。
ただし、洗剤を使う場所に気を付ける必要があります。冷蔵庫はプラスチック部品が多く、アルカリ性洗剤を使うとひび割れなどの破損が起こる可能性もあります。
そのため「まずは中性洗剤を試して、落ちなかったらアルカリ性・酸性洗剤を使う」のがベターです。
6.一人暮らしの場合は?
一人暮らしの場合も、効率的に掃除するなら「汚れがひどい場所から」というのは変わりません。
しかし家全体をいっきに掃除するのは骨が折れますよね。そのため年末の大掃除のときには、「普段は念入りに掃除できていない場所に絞る」のが大切です。
- 換気扇
- 冷蔵庫
- キッチン
- お風呂
- 窓・サッシ
- 玄関
普段から掃除機をかけているリビング・寝室などはあえて放置して、上記のような場所を念入りに掃除するのがコツです。
ただ、それでもやはり1人で掃除するのは大変なので、しっかりスケジュールを立てて取り組みましょう。友人や家族に手伝ってもらうのも検討してみてはいかがでしょうか。
7.風水的によい大掃除の順番は?
家をキレイな状態に保つことは、風水的に「運気を上げる」ことにもつながります。その場合、以下の順番で掃除をするのがよいでしょう。
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人間にとっての出入り口である玄関は、「気」の入り口にもなると言われています。川で例えるなら玄関は「上流」。いくらほかの部屋をキレイにしても、上流が汚れていると下流もキレイにはなりません。そのため風水では、まず最初に掃除すべき場所とされています。
次に意識すべきはトイレ。玄関から入ってきた「悪い気」は、トイレから流れていくと考えられています。そのためトイレが汚いと、悪い気がたまってよどんでしまうそう。
キッチンや洗面所などの水まわりも「悪い気」を排出してくれる場所ですが、排水口などが汚れると「運気」の流れが悪くなると考えられています。
そして寝室。人生の約3分の1もの時間を過ごす場所なので、風水的にももちろん大切です。寝室が汚れていると健康運、仕事運、金運などが全体的に悪くなってしまうと考えられています。
8.家中をしっかり大掃除するなら、スケジュールを作ろう
念入りに家全体を大掃除しようと思ったら、事前に計画を立ててから実行すると効率的です。土日を使って大掃除を進める場合は、上画像のように各週ごとにやることを決めておくのがオススメ。
9.大掃除に必要な道具のチェックリストをつくる
大掃除の際にはチェックリストを用意して、掃除に必要な道具を揃えておくことで効率的に作業できます。
あとでちょくちょく買い足す必要がないように、必要そうなものはまとめて購入しておきましょう。クエン酸や重曹のような洗剤は、場所を選ばずに使用できるので、多少なら買いすぎても問題ありません。
こちらも印刷して使えるチェックリストを用意しました。ぜひ大掃除の際にご活用ください。
PDFダウンロードはこちらから:大掃除道具のチェックリスト |
プロの手を借りるのもオススメ
「大掃除」をすべて自分の力でやりきろうとすると、掃除を始める前から気が重くなってしまいませんか?
そんなときは、クリーニングのプロに依頼するのもひとつの手段です。家中の掃除をしてもらうこともできますが、「ある程度は自分で掃除したい」という方は、掃除が大変な部分だけ依頼するのもよいでしょう。
キッチンのクリーニング
キッチンは掃除すべき箇所が多いので、自分でやるとどうしても時間がかかってしまいます。
プロに依頼すればガスコンロやグリル、シンク、排水口などあらゆる場所を、プロ用の強力な洗剤で掃除してもらうことができます。
キッチン全体 | 約20,000~35,000円 |
コンロ清掃 | 約8,000~10,000円 |
食洗器クリーニング | 約4,000円 |
シンクのコーティングなど、オプションをつけられるクリーニング業者もあります。コーティングをしておけば汚れが付きにくくなって、普段のお掃除がラクになるのがメリットです。
換気扇・レンジフードのクリーニング
換気扇やレンジフードは分解するのが手間で、各部品のサイズが大きいので掃除も大変です。
プロに依頼すれば約2~3時間で済み、ファンやフィルターだけでなく、レンジフード自体も取り外して奥まで洗浄することが可能です。
プロペラタイプ | 7,000~12,000円 |
レンジフード | 10,000~14,000円 |
換気扇単体でクリーニングを依頼することもできますが、キッチンや浴室など、設置されている場所の掃除も一緒に依頼するとセット料金になるプランが多いです。
エアコンクリーニング
自分でエアコン掃除ができるのは、フィルターや吹き出し口くらいですが、カビなどの汚れは内部に溜まっていきます。
年末の時期は、まだまだ本格的な寒さが到来する前です。12月のうちにエアコン内部を徹底的に洗浄して、春まで快適に過ごしてみてはいかがでしょうか。
通常の壁掛けエアコン | 約8,000~12,000円 |
お掃除機能付きエアコン | 約13,000~18,000円 |
約1~2時間で、エアコンの分解洗浄をしてもらうことができます。
お風呂・浴室のクリーニング
浴室や浴槽には、皮脂や汗などの酸性汚れから、石鹸カスや水垢などのアルカリ性汚れまでいろいろな汚れが溜まっています。
また浴槽や排水口のように目につく場所だけでなく、浴槽エプロン・照明・天井・換気扇など、自分では対処しにくいところがたくさん。
汚れがひどい場合は、プロに徹底的な掃除をしてもらうのがオススメです。
浴室クリーニング | 約12,000~16,000円 |
浴室換気扇の掃除 | 約5,000~12,000円 |
コーティングやカビ防止などのオプション | 約3,000~6,000円 |
お風呂場の黒カビやピンクヌメリ、白い水垢などをしっかり除去して、さっぱりした気持ちで新年を迎えましょう。
トイレクリーニング
トイレクリーニングは、自分でやると時間がかかるという点もありますが、どちらかといえば気持ち的に負担がかかりやすい場所ではないでしょうか。
尿ハネや排せつ物など、少しイヤなイメージがある場所なので、抵抗感が強い方はプロに任せてしまうのもひとつの手です。
トイレクリーニング | 約9,000~14,000円 |
除菌・コーティングなどのオプション | 約3,000~5,000円 |
上記のように意外と安い費用で、トイレ室内全体や便器をクリーニングしてもらうことができます。
浴室や洗面台とのセット料金で、20,000~30,000円ほどで受注している業者もあるので、お得に水回りを掃除できるかもしれません。
窓・サッシのクリーニング
窓やサッシは「どうやって掃除したらいいか分からない」という方も多いのではないでしょうか。
プロに依頼すれば窓ガラスだけでなく、サッシや網戸の掃除まで丸ごとお願いすることができます。
窓・サッシ | 約4,000~7,000円/箇所 |
網戸 | 約1,000~2,000円/枚 |
ベランダや部屋全体のクリーニングと合わせて受注している業者もあります。
ハウスクリーニング(家全体)
まとめて家全体のハウスクリーニングを依頼してしまうのもよいでしょう。大掃除の時間が取れないときや、掃除する気が起きないときにおすすめです。
アパート(1R~2K) | 約20,000~45,000円 |
アパート(1LDK~3DK) | 約45,000~65,000円 |
一戸建て(1LDK~3DK) | 約50,000~130,000円 |
一戸建て(3LDK~) | 約85,000~ |
およそ上記のような費用相場ですが、業者によってサービス内容がちがうので、実績や見積書を比較してプロを選びましょう。
ミツモアでクリーニング業者に見積もりを依頼しよう!
この記事では、大掃除の効率的な順番について紹介してきました。
もし「1人では手に負えない」と思ったら、プロにハウスクリーニングを依頼するのもひとつの選択肢。その場合、ぜひミツモアの無料一括見積もりをお試しください。
ミツモアなら、簡単な質問に答えていくだけで無料見積もりをサクッと依頼できます。最大5件の見積もりが届き、料金や口コミ、実績などを比較しながら依頼先を選ぶことが可能です。
依頼の詳しい内容や相談は、チャットで直接やり取りできます。