「風呂釜の汚れが気になるけど、どうやって掃除したらいいのか分からない」とお悩みではありませんか。
風呂釜は1つ穴タイプと2つ穴タイプで掃除頻度・掃除方法が異なります。
この記事ではタイプ別の風呂釜の洗浄方法はもちろん、おすすめの洗浄剤や汚れを防止する方法まで詳しく解説します。
風呂釜はどのくらいの頻度で掃除したらいい?
1つ穴タイプは2〜3ヶ月に1度、2つ穴タイプは月に1度の頻度で掃除が必要です。追い焚きの回数が多い家族世帯などであれば、頻度を高めることをおすすめします。
おすすめの風呂釜洗浄剤は?
残り湯でも使用可能な「ジャバ」や風呂釜洗浄以外にも使用できる「オキシクリーン」がおすすめです。コストを抑えたい方は100均で購入できる「重曹」や「過炭酸ナトリウム」でもきれいに洗浄することができます。
【1つ穴・2つ穴】風呂釜の仕組み
風呂釜は追い焚きをする装置で、「追い焚き配管」とも呼ばれます。浴槽の側面の穴から風呂釜へは管が繋がっており、この管を通して水やお湯をやり取りする仕組みです。
1つ穴と2つ穴の2つのタイプがあり、洗浄方法や掃除頻度はそれぞれ異なります。
風呂釜 | 1つ穴
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2つ穴
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特徴 |
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洗浄方法 | つけ置きと追い焚きで洗浄 | 水圧で洗浄 |
掃除頻度 | 2〜3ヶ月に1回 | 月に1回 |
1つ穴タイプはポンプの力が強くお湯の勢いもあるため、配管内は汚れにくいのが特徴です。一方ポンプのない2つ穴はお湯の勢いが弱く、比較的汚れやすくなっています。
おすすめの風呂釜洗浄剤6選【1つ穴用・2つ穴用】
風呂釜を洗浄するには風呂釜洗浄剤を用意する必要があります。以下でおすすめの風呂釜洗浄剤をまとめてみました。それぞれドラッグストアやホームセンターの他、100円均一ショップでも購入することができます。
穴タイプ | 商品名 | 特徴 |
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1つ穴 | ジャバ 1つ穴用 |
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2つ穴 | ジャバ 2つ穴用 |
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1つ穴・2つ穴 | フロ釜クリーナー |
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1つ穴・2つ穴 | オキシクリーン |
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1つ穴・2つ穴 | 重曹 |
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1つ穴・2つ穴 | 過炭酸ナトリウム |
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おすすめの風呂釜専用クリーナー3選
①ジャバ 1つ穴用
店頭価格 | 400円前後 |
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容量 | 160g |
風呂釜タイプ | 1つ穴 |
特徴 | ジェット機能付き・24時間風呂機能付きの配管にも使用可能 |
風呂釜専用クリーナーの代表的なアイテムとしてジャバがあげられます。こちらは1つ穴用の粉末洗浄剤で、99%除菌してくれる効果があります。
ジェット機能付きや24時間風呂機能付きの風呂釜にも使用することができるのが特徴です。
②ジャバ 2つ穴用
店頭価格 | 400円前後 |
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容量 | 120g |
風呂釜タイプ | 2つ穴 |
特徴 | 注入式で汚れやすい2つ穴用を勢いよく洗浄 |
2つ穴用のジャバは、強力な酸素の泡が風呂釜内部の汚れに直接作用します。汚れが溜まりやすい2つ穴でも、勢いよくきれいに洗浄してくれます。
ジャバは1つ穴用と2つ穴用で分かれているので、自宅の風呂釜に合ったものを選んでくださいね。
③フロ釜クリーナー
店頭価格 | 350円前後 |
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容量 | 350g |
風呂釜タイプ | 1つ穴・2つ穴の両タイプに対応 |
特徴 | 液体タイプで汚れに素早く浸透し、湯ドロやぬめりを除去 |
フロ釜クリーナーは1つ穴と2つ穴の両タイプに使用できるので、購入時にタイプを間違えてしまう心配がありません。
液体タイプなので汚れに素早く浸透する効果があります。配管に溜まった湯ドロやぬめりに有効です。
他の場所にも使える掃除アイテム3選
①オキシクリーン
店頭価格 | 500円前後 |
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容量 | 500g |
風呂釜タイプ | 1つ穴・2つ穴の両タイプに対応 |
特徴 | 界面活性剤入りで強い洗浄力を発揮 |
酸素系漂白剤の中でも強い洗浄力を誇るのがオキシクリーンです。粉末を水やお湯に溶かして使用します。500g、1500g、つめかえ用1000gがありますが、使用経験がない場合は、まず500gを購入して使用感を試してみるとよいでしょう。
オキシクリーンは風呂釜以外にもキッチン、衣類など幅広く使えるので持っておくと便利です。残り湯を使用する洗浄法では、お湯の中に洗面器や椅子などの小物を漬け込んでおくのがおすすめです。一緒に洗浄できて時短になります。
②重曹
店頭価格 | 100円〜 |
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容量 | 680g |
風呂釜タイプ | 1つ穴・2つ穴の両タイプに対応 |
特徴 | 弱アルカリ性で皮脂などの酸性汚れに効果的 |
重曹は弱アルカリ性のため、酸性汚れである皮脂の洗浄に最適です。
重曹はさまざまなところに利用できるので、常備しておくと便利なアイテムとして知られています。普段の入浴剤と同様に重曹を加え、残り湯を一晩放置すると浴槽がきれいになるのでおすすめです。
③過炭酸ナトリウム
店頭価格 | 100円〜 |
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容量 | 1kg |
風呂釜タイプ | 1つ穴・2つ穴の両タイプに対応 |
特徴 | アルカリ性で頑固な汚れも洗浄 |
過炭酸ナトリウムも重曹と同じアルカリ性ですが、重曹よりも頑固な汚れを落としてくれる効果があります。分解した後に生成される炭酸ソーダが強いアルカリ性を持っているためです。汚れが溜まりやすい2つ穴であれば、重曹よりも過炭酸ナトリウムの使用をおすすめします。
【1つ穴の洗浄方法】2ヶ月に1回、つけ置きと追い焚きで洗浄
1つ穴タイプの風呂釜は、つけ置きと追い焚きで比較的カンタンに洗浄することができます。1つ穴タイプは汚れにくいため、2〜3ヶ月に1回の掃除頻度でOKです。ただし「大家族で追い焚きの回数が多い」「泥遊びが好きな子供がいる」といった場合は風呂釜も汚れやすくなります。入浴回数が多い時期は1ヶ月に1回掃除を行うなど、普段の使い方でスケジュールを調整しましょう。
1つ穴タイプの洗浄に必要な掃除道具 |
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1つ穴タイプの洗浄方法 |
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1つ穴タイプを掃除する際のポイントは入浴剤を入れないことです。重曹や過炭酸ナトリウムに入浴剤が混じってしまうと、洗浄効果が低下してしまいます。風呂釜を洗浄する日は入浴剤を入れないようにしましょう。
またお湯だと効果が出ないので、残り湯は冷めてから洗浄するようにしてください。
酸素系漂白剤・重曹を使って小物も一緒につけ置きする
過炭酸ナトリウムやオキシクリーンなどの酸素系漂白剤・重曹で1つ穴タイプを洗浄する場合、洗面器やイスなどもつけ置きしましょう。一緒に洗浄できて時短になります。その際、2時間ではなく一晩つけ置きすると高い効果が期待できます。
【2つ穴の洗浄方法】1ヶ月に1回、水圧で洗浄
汚れが溜まりやすい2つ穴タイプの風呂釜は水圧で洗浄します。また掃除頻度も1ヶ月に1回は必要です。「あまり湯船につからない」「それほど追い焚きを使用しない」場合でも1.5ヶ月に1回は洗浄するようにしましょう。
2つ穴タイプの洗浄に必要な掃除道具 |
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2つ穴タイプの洗浄方法 |
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ポイントは下の穴をタオルなどで塞いでおくことです。2つ穴タイプは下の穴から水を吸い込み上の穴から排出します。下の穴を塞いで上の穴から洗浄剤を流し込めば、掃除がお手軽になりますよ。
またぬるま湯を入れるときは、上の穴から溢れ出ないギリギリのところまで入れましょう。
最後はシャワーの水圧を強くし、一気に穴に水を流します。こうすることで、風呂釜の中に溜まった汚れを排出させることが可能です。
風呂釜が汚れる4つの原因
風呂釜が汚れやすいのは以下の4つが原因です。
- 皮脂汚れ
- 水垢
- 入浴剤(バスオイル・バスソルト)
- 一晩置いたお湯
風呂釜の追い焚きは、使用したお湯が配管内で循環・再利用されています。冷めきる前に追い焚きをすればガスや灯油・電気代を節約できますし、水道代もかかりません。
しかし湯船のお湯を吸い込んで再利用するということは、皮脂や垢などの汚れが配管内部に入ってしまうということです。このとき配管内に入った皮脂や垢が、風呂釜から汚れとして出てきます。
浴槽にためる水道水も原因の1つです。水道水に含まれるミネラル分は炭酸カルシウムになります。これが後に頑固な白い汚れとなって配管に付着し、水垢になるのです。
バスオイルやバスソルトをよく使用する人も注意が必要です。油分であるオイルは配管にへばりつきやすく、ソルトはサビの原因になります。
また一晩置いたお湯は細菌数が一気に増加します。細菌だらけのお湯を追い焚きすると、風呂釜の配管内部にも細菌が入っていきます。
配管内に付着した汚れは、雑菌の餌となります。特にレジオネラ属菌という雑菌が風呂釜の中で繁殖すると危険です。このレジオネラ属菌が体内に入るとレジオネラ症に感染する恐れがあります。感染した場合、発熱や咳、筋肉痛にかかります。
その他にも、風呂釜の汚れは排出されたお湯が白く濁ったり、嫌な臭いがしたりといった不快なトラブルの原因です。
風呂釜の汚れを予防する2つの方法
風呂釜の汚れは、以下のような日頃のちょっとした習慣で予防することができます。
- 浴槽をこまめに掃除する
- 重曹風呂に週1回入って風呂釜をきれいに保つ
浴槽をこまめに掃除する
風呂釜の汚れを予防するには、普段から浴槽を綺麗にしておくことが大切です。追い焚きのときには浴槽のお湯と一緒に、皮脂や垢が風呂釜内部に流れていきます。
風呂釜の汚れを予防するために、お風呂に入ったら毎回浴槽を軽く掃除しましょう。簡単な浴槽掃除を毎日の習慣にするだけで、風呂釜内部に付着する汚れを軽減させることができます。
重曹風呂に週1回入って風呂釜をきれいにする
重曹は洗浄剤としてだけではなく、入浴剤としても使用可能です。「重曹風呂」として長年親しんでいる方も多くいます。弱アルカリ性の成分から「酸性の皮脂汚れを落とす」「体臭を抑える」といった効果が期待できます。
この重曹風呂に入った後に追い炊き洗浄を行うと、風呂釜の洗浄になります。追い炊き洗浄の頻度は月に1度で十分です。
ただし毎日のように重曹風呂に入るのは皮脂を過剰に落としてしまう恐れがあり、乾燥や肌荒れの原因となってしまいます。重曹風呂は週1〜2回にとどめておくと最適な効果が得られるでしょう。
汚れがひどい場合はプロによるクリーニングがおすすめ
「風呂釜洗浄をしたことがない」「何年も風呂釜洗浄していない」という方はプロに依頼するのがおすすめです。掃除せず放置しておくと、風呂釜内に頑固な汚れが蓄積している可能性があります。自分では落としづらい汚れも、プロの手を借りればきれいに洗浄することが可能です。
風呂釜洗浄を業者に依頼する費用相場
風呂釜洗浄を業者に依頼したときの費用相場は、1カ所あたり15,000〜20,000円です。ただし依頼先の業者やオプションの有無によって料金は変動します。依頼前に業者にトータルコストや内訳を確認しておくと安心です。
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