草刈りはどのようなタイミングが適切なのでしょうか。草刈りを行うのに適した時期について、詳しく解説します。
草の成長に合わせる
草刈りは草の成長サイクルにあわせるのが基本です。6〜7月・9〜`10月・11〜12月のタイミングで年に3回、草刈りをするとよいでしょう。
雑草は、雨量が多く陽の光が強くなる夏にかけて著しく成長します。6〜7月に草刈りをすることで、春以降の成長をリセットできます。夏が本格化して雑草が大きく成長してしまうことを防げられるので、梅雨入りのこの時期に刈り取ると効果的です。
9月になると気温が下がり、雑草の成長が鈍くなります。9〜10月に2回目の草刈りをすると、冬にかけて草が深く生い茂ることがなくなります。刈った後の草はほとんど伸びないので、特に効果が感じられるでしょう。
11月以降、本格的に冬が近づくと草は休眠期に入り枯れていきます。3回目の草刈りを11〜12にすることで枯れた雑草を刈り取り、冬期の庭の景観をきれいに保ちましょう。
晴れが続いた後はおすすめ
草刈りが効果的なタイミングは、天候によっても変わってきます。雨が上がった後の数日間、晴れの日が続いたときが狙い目です。
雨が降ってから日光を浴びることで、植物は著しく成長します。晴れの日が続いて草がすっかり伸びきったタイミングで刈り取ることで、何度も草刈りをせずに効率的に作業できます。雨上がりのタイミングでなくとも、短い草よりも長く伸びてから刈り取ることが効率面で大切です。
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草刈りの準備
草刈りをはじめるには、服装や道具の準備が必要です。安全かつ効率的に作業を進めるために、草刈りの前にする準備を確認しましょう。
肌を覆う服装をしよう
自宅の庭のちょっとした草刈りだからといって油断は禁物です。草むらには人を刺す虫やアレルギー反応を起こしやすい植物が隠れています。ケガやかぶれを防ぐために、草刈りのときは肌の露出がない半袖半ズボンの服を着ましょう。草刈りはかなりの重労働になるので、動きやすい運動靴も準備しましょう。
草刈りは外での長時間の作業になるため、常に太陽の光に照らされ汗をたくさんかきます。なるべく帽子を被り、小まめに水分を摂取するといった熱中症対策も必須です。
草刈り機を使う場合は、高速で回転する刃が地面に当たって小石が飛んでくる恐れがあります。肌を覆う服装の他に、目を保護するゴーグルをするのが望ましいです。
道具の準備をしよう
草刈りをするにあたって次の4点を用意しておきましょう。
- 鎌・草刈りバサミ、あるいは草刈り機
- 手袋
- 熊手(レーキ)
- ゴミ袋
手で草を刈るときは、鎌や草刈りバサミを使います。用途によって必要な鎌が異なるため、適切な鎌を選ぶことが大切です。草刈りバサミは立ったまま使えるものも多く、作業の負担を軽減できます。
広い範囲の草刈りをする場合は草刈り気を使うと便利です。手で刈る場合も草刈り機を使う場合も、汗で手が滑りやすくなるため、滑り止めのついた手袋をしましょう。
刈った雑草を集める際、熊手(レーキ)があると簡単に片付けができます。集めた雑草はゴミ袋に入れてまとめましょう。
草刈りのやり方
草刈りの準備ができたら、実際に草刈りをはじめます。正しい草刈りの方法について確認していきましょう。
成長点より下をカットしよう
草刈りをするときは根元より下の部分を刈ることが大切です。
植物は根元に成長点があり、この部分が残っている限り成長は衰えません。効果的な草刈りをするために、成長点より下の部分をカットするように意識しましょう。
例外として、イネ科雑草に混じって横に広がる広葉雑草もたくさん生えている場合は、高い位置で草を刈り取る「高刈り」が効果的です。
イネ科雑草の成長点は根元にありますが、広葉雑草は高い位置にあります。通常通り根元近くを刈り取るとイネ科雑草だけ生き残り、背丈の高い雑草に成長してしまいます。
根元から10〜15cmの高さで刈り取る「高刈り」をすると、広葉雑草も生き残って横に葉を広げるため、イネ科雑草に日光が当たりにくくなり成長を阻害できるのです。イネ科雑草につきやすい害虫の発生を予防できるほか、草刈り機の刃で石が飛んでケガをすることもなくなるので一石二鳥です。
ただし「高刈り」は既にイネ科雑草しか生えていない場所では意味がないので、事前に状態を確認することが大切です。
根を引き抜こう
雑草の根は基本的には残しておいたほうがよいでしょう。雑草の根は土をやわらかくする効果があり、その根を抜いてしまうと土が固くなります。土が固くなると生える雑草の種類も変わり、抜くのが大変になるため、根を引き抜くのは控えるべきです。
ただし、地下茎や球根で増える植物は根から引き抜きましょう。地下茎で増える雑草はヨモギやドクダミ、球根で増える植物はカタバミが代表的です。これらの植物は根が残っていると再び成長して大きくなってしまうため、根もまとめて取り除く必要があります。
土が固い場合は地面をぬらすと引き抜きやすくなります。スコップやねじり鎌を活用するのもよいでしょう。
草刈り機を使おう
広い範囲の草刈りをしなければならないとき、草刈り機を使うと大きな労力を要することなく作業を進められます。ただ、高速で回転する刃でケガをする危険性が高くなる他、雨天時の作業はもちろんできません。十分に注意した上で草刈り機を使うことが大切です。
草刈り機は使う前にベルトの調整をして、余分な負荷がかからないようにします。草刈り機の刃は一般的に左回転なので、地面から少し浮かせて右から左に動かします。逆向きに動かすと刃の跳ね返りでケガする危険性が高まります。
建物に近い箇所の草刈りをするときは、建物に刃がぶつかったり、電線を切断したりしないように注意しましょう。草が絡まりそうになったら、回転スピードを上げる、草の根本を刈れるように少し斜めに持つといった工夫も必要です。
雑草を乾燥させて処理しよう
抜いた雑草をそのまま地面に置いておくと、草が成長を続けて再び根を張ってしまいます。草刈りは、刈った雑草を処理するところまでが大切です。
そのままゴミ袋に入れて捨ててもいいのですが、乾燥させることで重量を減らせます。乾燥させるときは草を刈り取った後の地面にブルーシートを敷いて、その上に平らになるように刈り取った雑草を広げて天日干しをします。
十分に乾燥した植物はもう生えてくることはないので、石灰や米ぬかと一緒に地面に植えておくと堆肥を作れます。環境にやさしいだけでなく、家庭菜園をしてる人は堆肥として有効活用できるので試してみるのもいいでしょう。
草刈り業者への依頼も検討しよう
草刈りにはかなりの労力を必要とするため、業者に依頼するのもひとつの手です。草刈りを業者に依頼するときのメリット・デメリットと業者の上手な探し方について解説します。
業者に草刈りを依頼するメリット
道具を用意すれば自分でも草刈りをすることは可能ですが、業者に頼むべき状況もあります。料金を支払って業者に草刈りを依頼するメリットについて解説します。
ケガやアレルギーのリスクがない
業者に草刈りを依頼することで、自分がケガしたり肌がかぶれたりする危険性を回避できます。
自分で草刈りをするときも肌の露出を抑えてリスクを軽減させることは必須ですが、それでも鎌や草刈り機は普段から使い慣れていないため、ケガをしてしまう恐れがあります。アブやハチなどの虫に刺されたり、ブタクサやヨモギでアレルギー症状が出たりすることも考えらます。
夏場には熱中症にかかることもあるでしょう。こういったさまざまなリスクを回避できるのは非常に安心できます。
草刈りや後処理の労力を減らせる
狭い範囲であれば自分でも気軽に草刈りをできますが、広範囲になると非常に手間と時間がかかります。草刈りは体力が必要な作業でもあるので、長時間にわたって草刈りを続けると、とても疲弊してしまいます。
草刈りの作業だけでなく、刈り取った雑草の後処理をすることも考えると、想像以上に手間がかかるものです。時間の使い方や自分の体力と相談して、年に3回の草刈りのうち1回だけ業者にお願いするといった使い分けもいいでしょう。
業者に草刈りを依頼するデメリット
草刈りを業者に依頼するにあたって、やはり費用がかかるのが特にネックになるでしょう。草刈りは主に植木屋や便利屋が広く請け負っていて、価格も適正料金になる場合が多いです。
草刈りの費用は一般的に「施工面積」「作業時間」「刈り取る草丈の長さ」のいずれかを基準にして決められます。それに加えて、土地の状態によって金額が変わる場合や、抜根および刈り取った雑草の処分費用など、追加で費用がかかる場合もあります。
自分にあった草刈り業者を探すには、相見積もりをして複数の業者を比較・検討するうことが大切です。
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気になる業者がいればチャットで詳細を尋ねたり、土地の状態や追加料金の確認をしたりできます。事前に作業内容と費用を確認できるので安心です。