本記事では、草刈りを早くて楽に、かつ効率的に済ませる方法や作業する際のコツなどを解説します。
草刈りの作業は面倒ですが、放置すると景観を損なう上に害虫が発生するリスクも。
安全に作業しつつ、より時短するためのコツも併せて説明しますので参考にしてください。
【手作業・機械共通】草刈りを楽に効率よく行うコツ
草刈りは重労働で億劫なもの、というイメージですが、作業する時期や作業時の工夫次第で劇的に楽になることも多数あります。
草刈りが楽になり、効率的に進められるコツは主に5点です。
- 草刈りに向いている時期に行う
- 長袖や手袋などの着用で肌の露出を控える
- 草刈りの流れ・草の置き場所を確認しておく
- 成長点より下を刈り取る
- こまめに休憩をとる
①草刈りに向いている時期に行う
草刈りに適している時期は、主に以下の3回です。
- 6月~7月:成長が始まる直前で比較的草が柔らかい
- 9月~10月:雑草の成長速度が落ちるため効率的
- 11月~12月:枯れ草が多く草刈りの労力が少ない
毎年上記の時期に草刈りを行えるとベストですが、難しい場合は春から初夏、冬の年末ころまでで年2回行うと良いでしょう。
②長袖や手袋などの着用で肌の露出を控える
草刈りをするための服装に決まりはありませんが、肌の露出をできるだけ控えるのが基本です。
草刈りは直射日光の元での作業になるため紫外線を浴びることになるほか、空気中や雑草の中に潜んでいる虫・害虫により虫刺されが起きやすくなります。
さらに、雑草や枝のとげ、草刈りの道具などで誤って肌を傷つけてしまうと、時には作業を中断せざるを得なくなり、結果的に時間がかかってしまう場合もあるのです。
特に暑い季節は熱中症を心配し薄着になりたいとも思えますが、上下ともに袖のない服は避けてください。とげのある雑草が肌に刺さったり、足元に細かな種子が入り込むなどで痛みが出る可能性があるからです。長袖や長ズボンを着用し、手袋や軍手を着用してから作業するようにしましょう。
つばの広い帽子で日差しを遮り、軍手などで手を覆うとより安心です。さらに長靴やゴーグルもあれば、目や足元もしっかりと保護できてアレルギー発症を防止できます。
③草刈りの流れ・草の置き場所を確認しておく
作業の効率を高めるには、草刈りを始める前に作業の流れを確認し、刈った草の置き場所を決めておくことが大切です。
例えば草刈りをする場所が比較的平らで四角形の範囲であれば以下のような方法があります。
①左端から前方一直線に草刈りをする
②刈り取った草はすべて左側に揃えておく
③突き当たりまで刈り取ったら真後ろへ方向転換する
④向かって右側の草刈りをしながら、①で草刈りをし始めた場所へ進めていく
上記の方法だと刈り取った草が邪魔になりづらく、なおかつ刈り残しが防ぎやすくなります。
草を刈るルートや順序を事前に考えておくと、無駄な動きを減らし、スムーズに作業を進めることができます。また、草の仮置き場所を決めておくと、後片付けが楽になり、時間を節約できます。
④成長点より下を刈り取る
草の成長を抑制するには、成長点より下を狙って刈ると効果的です。草は成長点から上部で光合成を行い、その栄養で成長します。成長点を刈ることで草の再生を抑え、結果的に草刈りの頻度を減らせます。特に雑草対策としては有効ですが、地面に近すぎると土が剥き出しになりやすくなるため、注意しながら刈る位置を調整しましょう。
⑤こまめに休憩をとる
草刈りは体力を消耗する作業ですので、こまめな休憩は欠かせません。特に暑い季節には、熱中症のリスクを軽減するために、適度に休み、水分補給を行いましょう。休憩を挟むことで集中力も維持でき、作業効率の改善にもつながります。無理をせず、自分の体調を確認しながら、快適に作業を進めてください。
【手作業で刈るとき】草刈りを楽に効率よく行うコツ
手作業でも効率的に草刈りを行う方法は以下の通りです。
刈りたい草に合わせた道具を選ぶ
草刈りを効率良くするには、適切な道具選びが重要です。刈りたい草の種類や環境に合った道具を選ぶことで、力を無駄にせず、作業を時短できます。
鎌/くわ:歯の大きさや薄さによって異なる
鎌やくわは、昔ながらの草刈り具として知られていますが、草の種類や状態に応じて使い分けが必要です。歯の大きさや薄さは、刈るべき草の密度や硬度によって選びましょう。柔らかく繁殖力の強い草には薄い刃が有効で、力強く刈り込む場合は厚めの刃が適しています。特に狭いスペースや正確に刈りたい場合には、小回りがきく手のひらサイズの鎌もおすすめです。
三角ホー:草刈り+根を掘り起こしたいとき
三角ホーは草を刈るだけでなく、根を掘り起こすことができる道具です。よって、通常の草だけを刈るよりも雑草の再生を抑えやすくなります。地面に刺し込む際、三角形の先端が土にしっかり入れこむことで草ごと一気に引き抜くことが可能です。庭全体の整備や長年放置された土地の草刈りには特に有効で、除草後に別の植栽をする場合にも向いています。
草刈りはさみ
草刈りはさみは、力をほとんど入れずに簡単に草を刈れる優れた道具です。軽量かつ扱いやすい設計で、ちょっとした雑草の手入れや、庭の隅や狭い場所での作業に適しています。刃が鋭く、手首を痛める心配が少ないため、長時間の作業でも疲れにくく、高齢者や体力に自信のない方でも扱いやすいのが特徴です。
剪定ばさみ
鎌の場合は草を持つ側の手に力を入れる
鎌を扱う時は、ついつい鎌を持っている側の手で力任せに切り落とそうとしてしまいがちです。ですが実際は、雑草を持つ反対の手に力を入れた方が効率よく雑草を刈れます。
①雑草を持つ・握る
②しっかり掴んで引っ張る
③鎌を切りたい箇所に添えて、引くように動かす
この順番で進めると、驚くほどスパッと切れて作業がはかどります。
【草刈り機を使うとき】草刈りを楽に効率よく行うコツ
機械を使う場合でも、効率よく作業するためにいくつかのポイントがあります。
持つときの姿勢を変えると負担が減る
草刈り機は重く、長時間の使用は体に負担をかけます。持つときの姿勢を意識する的に変えることで、その負担を軽減できます。
草刈り機の種類によってある程度異なりますが、草刈り機の本体は原則、右側に固定します。刃の回転向きもかかわっているので、たとえ左利きであっても右側で操作しましょう。肩掛けのバンドがある場合は必ず装着してください。
草刈り機を動かすときは、機械の重さに引きずられないようなるべくまっすぐに立ちます。そして本体の刃から伸びるパイプの部分を、太もも(もしくは腰)に密着させて、腕ではなく腰を動かすようにして草刈り機を操作するとスムーズです。適切な姿勢を維持することで、作業疲れを減らし、草刈りの効率を高めることができます。
草刈り機の取り扱いは慎重に
草刈り機は非常に強力で、適切に扱わないと危険です。使用前には説明書をよく読み、使用方法や注意点をしっかりと理解する必要があります。特に刃を扱う際は緩みや摩耗を確認し、必要に応じてメンテナンスを行いましょう。安全な作業スペースを確保し、他の人が近くにいないことを確認することも重要です。万一の事故を未然に防ぐために、取り扱いは慎重に行ってください。
刃の回転に合わせ右から左へ動かす
草刈り機の刃は一般的に左回り(反時計回り)の一定方向に回転しています。そのため、刃の回転方向に合わせて、右から左へと動かすことで、よりスムーズかつ効率良く草を刈ることができます。この動きで草がうまく刈り込まれ、飛散物も少なく仕上がりがきれいになります。刃の動きに合わせた方向に作業を進めることで、時間を節約しつつも密度の高い草刈りが実現します。
斜面は下から上へ動かす
斜面での草刈りは特に安定性が求められます。下から上に向かって動かすことで、重力を味方にしつつ、体を安定させながら効率的に刈り進むことができます。上から下への作業は滑りやすく、コントロールが難しいため、事故のリスクが高くなります。斜面での安全性を確保しながら作業を進めるために、この動きを心がけることが大切です。
刃は地面から少し浮かせる
草刈り機の刃を地面から少し浮かせて使用することで、刃の消耗を軽減しつつ、土壌へのダメージを防ぐことができます。刃が地面に強く接触すると刃先が鈍くなるだけでなく、石や固い土に引っかかることによる故障のリスクもあります。浮かせた状態で草だけを刈ることで効率良く、かつスムーズに作業が進められます。
水平ではなく斜めに切り取るイメージで
草を刈る際、刃を斜めに入れて切り取るイメージを持つことで、より滑らかで自然な仕上がりが得られます。特に厚みのある草は、斜めに刈ることで効率的にカットでき、刈った草がスムーズに排出されます。また、斜めに切ることで草の切口が広くなり、再成長を抑えることも期待できます。視覚的にもきれいに仕上がるためおすすめです。
草刈りを楽に効率よく進めるための必須アイテム
草刈りの負担をさらに軽減し、効率よく進められるアイテムもあります。定番のものから意外なものまであり、使ってみると草刈りが快適になります。余力があれば、草刈り用の道具と一緒に揃えてみましょう。
草刈りイス
しゃがんだままの作業が負担になるようであれば、タイヤのついた草刈り椅子を使うのがおすすめです。道具入れを兼ねているものもあるので、軍手などの小さめのアイテム収納も可能です。
熊手・竹ほうき
草刈り後の片付けに欠かせないのが、熊手や竹ほうきです。刈り取った後の草を一箇所に集めるのに便利で、作業を効率よく進めることができます。特に竹ほうきは細い箇所に入り込みやすく、小さな草やゴミまでしっかり集めることができるため、庭全体をきれいに整えるのに適しています。
ゴーグル
ゲイター(足元用のカバー)
草刈りをせず対処する方法もある
草刈りは重労働です。忙しかったり体力に自信がない場合は「できる限り草刈り作業をしたくない」と思うことはないでしょうか。
草刈りをせずに雑草に対処する方法は以下の通りです。
除草剤を使う
除草剤を使うことで、草刈りの手間を大幅に省ける方法です。土壌に散布するだけで広範囲の雑草を効果的に抑え込むことができ、持続的な効果も期待できます。ただし、使用する際には成分や影響をよく確認し、他の植物への影響がないように配慮しながら使用してください。
防草シートや防草砂を敷く
防草シートは、直接地面に敷くことで雑草の成長を物理的に抑える方法です。透水性があり、水は通しながらも雑草をシャットアウトするため、継続的に綺麗な状態を保つのに役立ちます。防草砂は、砂の効果で草の根の成長を制限し、長期的な除草環境を提供します。
人工芝を敷く
人工芝を敷くと、美観を保ちながら草刈りの必要を省くことができます。現代の人工芝は自然の芝に似た見た目と質感を持ち、手入れがほとんど不要であるため、多くの利用者に支持されています。庭の景観を美しく維持したいけれど、草刈りは避けたいという方に最適な選択肢です。
草刈り業者に依頼するときのポイント
草刈りはなかなかの重労働なため、無理せず業者に依頼するのも賢い方法です。しかし多くの業者がいるため、業者選びに困ってしまうかもしれません。そこで業者に依頼する際のコツについて解説します。
まずは見積もりを取って業者を比較
納得できる業者選びのために、まずは見積もりを取って業者を比較してみましょう。
複数の見積もりを取ることで、依頼の相場も分かります。
見積もりを受け取ったら、金額だけでなく内訳についても詳しく見ておきましょう。業者によってはごみ処理代金や出張料など、別途必要になる場合もあります。安いからと飛び付かず、内容についてもじっくり検討したいものです。
いくつもの業者に依頼するのが面倒であれば、ミツモアを利用することで一度に複数の業者から見積もりが取れます。
信頼できる業者かどうかを基準にして選ぶ
依頼に際して「金額」は大きな判断材料ですが、同時に担当者や作業員の対応にも注目してみましょう。担当者や実際に作業する作業員のマナーが悪いと、依頼をしてたのに「損をした」と感じるかもしれません。
特に初めて依頼する際には、いろいろと分からないことが多いはずです。質問した際の対応がよい業者であれば、気兼ねなく相談でき、安心してお任せできます。
また作業のスピード感も大切です。「予定に間に合わなかった」という失敗がないよう日程についても確認し、スケジュールも判断基準の一つにするとよいでしょう。
草刈りのプロ探しはミツモアがおすすめ
個人での草刈りが難しいと感じる場合や、草刈りの時間が取れない場合は、プロの業者に作業を依頼してみてはいかがでしょうか。
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