本記事では、草刈りの道具やあると便利なアイテムを合計12種類紹介するほか、体力が少ない女性や慣れていない初心者でもより早く楽に草刈りができるコツを紹介します。
- 草刈りを少しでも楽にしたい
- 草刈りの頻度を減らしたい
- 最小限の労力で草刈りをする方法が知りたい
上記の悩みがある方はぜひ参考にしてみてください。
【初心者や女性向けでも使える】少ない力で草刈りできる道具は?
草刈りの際は「草を刈る→(必要に応じて根を掘り返す)→散らばった雑草を集める」という流れで行います。
まずは必須ともいえる草を刈る役割の道具を紹介します。草刈り道具として人気なのは、主に以下の5種類です。
鎌 |
草刈りはさみ |
剪定はさみ |
三角ホー(くわ) |
草刈り機 |
|
対象 | 柔らかい~普通程度の草 ほとんど全ての草に対応 |
柔らかい草 なだらかで広範囲に及ぶ場合 |
枝や硬い茎を持つ雑草 | 普通~硬さのある草
草刈りと根の掘り起こしを同時に行う |
柔らかい~硬さのある草 |
特徴 | 内側に刃がついている | 立ったまま草刈りができる | 一般的なハサミと同じようなものもある | 長い柄の先に三角形の金属がついている | 電動で動き、高速かつパワフルに草を刈れる |
重さ | 軽いものから重いものまで | 軽い | 軽い | 軽い | 原則重い(~7kg・軽いものもあり) |
それぞれの道具は役割が重なる部分もありますが、用途やどんな雑草に使えるのかが少しずつ異なります。各アイテムの詳細を解説していくので、状況に応じて最適なものを選んでみてください。
鎌
鎌にはさまざまな種類があります。よく使われるのが、以下の4種類です。
- 三日月鎌:スタンダードな鎌。あらゆる雑草に使うことができ、刃が三日月のように緩くカーブをしている
- 草刈り鎌:柔らかい草を刈り取る鎌。長柄のものもあるので、立ったままでの作業も可能
- ノコギリ鎌:刃がノコギリのようになっていて、繊維が多い草を刈り取ることに適した鎌。切れ味は抜群だが手入れには手間がかかる
- 草削鎌:先が細く尖っており、土から根こそぎ雑草を刈り取れる
刈り取る雑草の種類や硬さによって使う鎌を変えてください。**最も手軽で多くの雑草に対応しているのは三日月鎌。**これが1つあればかなり便利です。
三日月鎌でおすすめなのは富田刃物が作っている「仁作 ステンレス製 三日月鎌 180mm」。両手使いもOKで軽いため、左利きの方でも安心して使えます。
草刈りはさみ・剪定はさみ
草刈りはさみは、長い柄の先に大きなハサミがついたもので、立ったまま両手で操作して歩きながら地面近くの雑草を切り落とせます。また商品によっては、雑刈りだけでなく植物の剪定にも活躍してくれる便利な道具です。
鉄よりも遥かに軽く、建築素材に使われるほど丈夫なハサミはお手入れも楽。腰痛持ちの方や力がない年配者・女性におすすめです。
剪定はさみは主に、枝や茎などの固い部分を切る場合に重宝します。ですが柔らかい草を切ることも可能です。
通常の草刈りと同時に庭の枝木の手入れをしたい場合・草刈りしたいところとしたくないところが混在している場合などは繊細な作業が行えます。作業範囲によっては剪定はさみひとつだけで事足りる場合もあるので持っていて損はありません。
剪定はさみのおすすめは「剪定鋏 GPPS-1003」。子供や女性の小さな手でも扱いやすく軽いハサミで、人間工学に基づいてデザインされた商品です。
三角ホー(くわ)
- あまり育っていない雑草を一気に削り取る
- 根を掘り返す
つまり、場合によっては鎌とくわの役割を同時に担えるということです。三角ホーを使えば最初から根っこごと掘り返して草刈りを終わらせることもできます。
通常のくわもあって困るものではありませんが、特に初心者は三角ホーの方が使い勝手が良くておすすめです。
また、一度しっかりと草刈りをしているお庭や畑であれば、二度目からは三角ホーひとつでOKという場合もあります。軽くて作業時に負担が少ないという特徴があり、女性や年配の方でも使いやすい道具です。
あまり雑草が育っていない場合に最もおすすめなアイテムです。
草刈り機※4kg前後の重さあり
草刈り機は電動の機械で、立ったまま・短時間に・広範囲の草刈りが可能です。
キツいポイントで述べた「中腰や姿勢の固定による全身の凝り」「暑さ」などは、草刈り機を使うことでかなり解消されます。炎天下でも比較的体力を使わずにできますし、立ったまま作業ができて草刈りが楽にこなせます。
ちょっとハードルが高いと感じる方もいるかもしれませんが、最近はコンパクトで軽く、安全な商品も販売されています。「広範囲の草刈りが必要」「定期的に草刈りをしなければいけない」という場合にはぜひ購入を検討してみましょう。
ただし、一般的に草刈り機は4kg前後の重さがあるものが多く、中には7kg近くの重量があるものもあります。可能であれば実際に持ってみて確認してみるのが確実です。
おすすめはONE STEPという会社が出している「コードレス草刈機」。目的にあわせて付け替えられる刃が3枚ついており、2.4kgと軽量です。バッテリー式で充電すれば45分の連続使用も可能で使いやすいです。
草刈り道具を選ぶポイント
草刈り道具を選ぶ際には、以下のようなポイントを元に考えてみましょう。
- どんな雑草を処理したいのか
- 自分の体力はどの程度あるのか
- どのレベルまで草刈りをしたいのか
選び方1:どんな雑草を処理したいのかを考える
草刈り道具を選ぶときは、必ず雑草の種類によって最適なものを選びましょう。例えば茎が硬い植物なのに、鎌(柔らかい草に適している)で草刈りを行うと、余分に労力がかかってしまいます。
雑草が少ししか生えていない場合は、三角ホーを使ってザクザク掘り返していくのが効率的です。
選び方2:自身の体力に合った重さの道具を選ぶ
自分の体力を考えることも重要。たとえば力がなく、体力にも自信がないという方であれば、軽いものが使いやすいです。鎌は軽めのものを選んだり、三角ホーを使い回したりすることがおすすめです。
逆にある程度力に自信がある方であれば、あえてズッシリするものを選ぶことで、草や根を刈りやすくなります。
選び方3:どのレベルまで草刈りをしたいのかを考える
最後に、どのレベルまでの草刈りをしたいかを考えてみてください。
今見えている雑草を処理したいだけならば鎌で刈り取ればOKですが、根本から処理して再発を防ぎたい場合は三角ホーやくわを使うのがおすすです。
草刈りを効率よく行うコツ
草刈りを効率よく行えば、少ない労力やコストで雑草を取り除くことができます。
ご自身で行う際は以下の点も意識してみてください。
- 草刈りに向いている時期に行う
- 面倒でも長袖や手袋を着用して肌を露出させない
- 事前に草刈りを行う流れや置き場所を確認する
- 草を持つ側の手に力を入れる(鎌の場合)
- 雑草の成長点を意識する
草刈りに向いている時期に行う
草刈りに向いている時期は、年に3回あるとされています。
- 6月~7月:成長が始まる直前で比較的草が柔らかい
- 9月~10月:雑草の成長速度が落ちるため効率的
- 11月~12月:枯れ草が多く草刈りの労力が少ない
この時期に草刈りを行うと少ない労力で草刈りを行えます。難しい場合は最低でも、春から初夏と冬の年末までの年2回行うと良いでしょう。
面倒でも長袖や手袋を着用して肌を露出させない
草刈りを行う際は、肌の露出をできるだけ抑えるのが基本です。
直射日光の元での作業になるため紫外線を浴びることになるほか、草刈り中に空気中や雑草の中に潜んでいる虫・害虫により虫刺されが起きやすくなるからです。
さらに雑草や枝のとげ、草刈りの道具などで誤って肌を傷つけてしまうリスクもあります。程度によっては作業を中断せざるを得なくなり、結果的に時間がかかってしまうこので、どれほど暑くても薄着での作業はおすすめできません。
とはいえ、服装により熱中症になるリスクがある点は否定できません。こちらは帽子やネッククーラーを使うなど他の方法で対策を取りましょう。
つばの広い帽子で日差しを遮り、軍手などで手を覆うとより安心です。さらに長靴やゴーグルもあれば、目や足元もしっかりと保護できてアレルギー発症を防止できます。
事前に草刈りを行う流れや置き場所を確認する
草刈りを始める前は、簡単にでも構わないので作業の流れを確認しておきましょう。刈り終わった後の草の置き場所も決めておくと、より効率的に草刈りを進められます。
一例として、草刈りをする場所がなだらかで急斜面が少ない四角形の範囲であれば、以下のような方法があります。
①左端から前方一直線に草刈りをする
②刈り取った草はすべて左側に揃えておく
③突き当たりまで刈り取ったら真後ろへ方向転換する
④向かって右側の草刈りをしながら、①で草刈りをし始めた場所へ進めていく
上記の方法だと刈り取った草が邪魔になりづらく、なおかつ刈り残しが防ぎやすくなります。
草を刈るルートや順序を事前に考えておくと、無駄な動きを減らし、スムーズに作業を進めることができるのでおすすめです。
草を持つ側の手に力を入れる(鎌の場合)
鎌を使った手作業での草刈りは、ついつい鎌を持っている側の手で力任せに切り落とそうとしてしまいがちです。ですが実際は、雑草を持つ反対の手に力を入れた方が効率よく雑草を刈れます。
①雑草を持つ・握る
②しっかり掴んで引っ張る
③鎌を切りたい箇所に添えて、引くように動かす
この順番で進めると、驚くほどスパッと切れて作業がはかどります。
雑草の成長点を意識する
草刈りを行う際は、刈りたい草の成長点よりも下を刈ると効果的です。雑草の種類によって異なりますが、画像の箇所を意識して草刈りしてみましょう。
草は成長点から上部で光合成を行い、その栄養で成長します。成長点を刈ることで草の再生を抑え、結果的に草刈りの頻度を減らせるのです。
手作業で草刈りする場合は?
草刈りを効率良くするには、刈りたい草の種類や環境に合わせて適切な道具を選ぶことが重要です。
- 鎌:主に柔らかい草に適している
- 三角ホー:草の刈り取りと根の掘り起こしを同時に行える
- 草刈りはさみ:広範囲に柔らかい雑草がある場合(長時間作業も楽)
- 剪定ばさみ:硬い枝や茎、背丈のある雑草などに適している
大まかに分けると上記の通りです。それぞれ道具の詳しい特徴は冒頭の表を参照してください。
例えば、硬さのある枝が多くある箇所に鎌や草刈りはさみを使用すると、余計な力が入ってしまって通常よりも疲労が出やすくなります。また、繊細な作業が必要な箇所に三角ホーを使用すると、刈りたくない箇所まで傷つけてしまう恐れもあるでしょう。
草刈りの道具は、作業をしたい場所や生えている雑草の種類を考慮して選びましょう。
草刈り機を使う場合は?
草刈り機を使う際は、以下のコツを抑えておきましょう。
- 重さがあるため慎重に扱う
- 草刈り機を持つ際の姿勢に気を付ける
- 右から左へ、下から上へ動かして刈る
重さがあるため慎重に扱う
草刈り機は先端の刃が高速で回転して雑草を一掃します。草刈りには非常に頼もしい道具ですが、取り扱いを間違えると事故が起きたり身体や周囲を傷つけたりしてしまいます。電源を入れるときや作業中は常に刃の動向を気にかけて、安全な操作を意識しましょう。
草刈り機を持つ際の姿勢に気を付ける
草刈り機の本体は右側に固定するのが基本です(説明書に固定箇所の指定があればそちらを優先してください)。
刃の回転向きもかかわっているので、右利きかや左利きかは関係ありません。たとえ左利きであっても右側で操作しましょう。なお、肩掛けのバンドがある場合は必ず装着してください。
草刈り機を動かすときは、機械の重さに引きずられないようなるべくまっすぐに立ちます。そして本体の刃から伸びるパイプの部分を、太もも(もしくは腰)に密着させて、腕ではなく腰を動かすようにして草刈り機を操作するとスムーズです。適切な姿勢を維持することで、作業疲れを減らし、草刈りの効率を高めることができます。
右から左へ、下から上へ動かして刈る
草刈り機の刃は左回り(反時計回り)に回転しています。回転の向きが変わることがないので、右利きか左利きかに関係なく持ち方が決まっているのです。
操作中は刃の回転方向に合わせて、右から左へと動かすのが基本です。よりスムーズかつ効率良く草を刈ることができます。
斜面の草刈りをする際は下から上に向かって動かします。上から下への作業は滑りやすく、コントロールが難しいので事故のリスクが高くなります。
基本の動かし方を守るだけでも安全性を確保しながら作業ができるほか、余分な力がかかりづらく効率的に作業を進められます。
草刈り用の便利なアイテムを取り入れるともっと楽になる
草刈りでは以下のような点がキツくて大変です。
- 中腰や固定姿勢による全身の凝り
- 暑さ
- 長時間に及ぶ片付け作業
特に短い鎌を使っている場合はしゃがんだ状態で延々と草を刈るため、腰や膝・背中などを痛めてしまう方も多いです。普段は使わない筋肉を使うので、筋肉痛に苦しむこともあります。
また、夏の暑さにやられて熱中症になってしまっては本末転倒です。
上記のようなことを避けるには、体に負担をかけないための便利アイテムを使うのも1つの手です。
以下からおすすめの道具を紹介していきます。
草刈りイス
しゃがんだままの作業が負担になるようであれば、タイヤのついた草刈り椅子を使うと負担が軽減されておすすめです。道具入れを兼ねているものもあるので、軍手などの小さめのアイテム収納も可能です。
熊手・竹ほうき
草刈り後の片付けに欠かせないのが、熊手や竹ほうきです。刈り取った後の草を一箇所に集めるのに便利で、作業を効率よく進めることができます。特に竹ほうきは細い箇所に入り込みやすく、小さな草やゴミまでしっかり集めることができるため、庭全体をきれいに整えるのに適しています。
ゴーグル
ゲイター(足元用のカバー)
テミ
ソリのような形をした、大きな塵取りをイメージしてもらえれば分かりやすいと思います。刈り取った雑草を集めておくために使われます。レーキと組み合わせると便利なので、レーキをよく活用する方は検討してみてください。
集草バッグ
草を集めて入れるドラム型バッグ。多くはビニール製で、中にゴミ袋を設置して枯れ葉や枝・雑草などを入れておくために使われます。
刈った草をトラックの荷台に移すような場合はテミが活躍しますが、一般家庭では集草バッグが使いやすいです。中にゴミ袋をセットしておけば、最後に袋の口を閉じてそのままゴミに出せます。
帽子・ネッククーラー
草刈りは一般的に初夏・夏終わり・冬と3回のタイミングがありますが、特に初夏は外せません。梅雨から夏にかけて一度処理をしておかないと、夏に成長した雑草は手が付けられなくなってしまうからです。
夏場に炎天下での草刈りは、はっきり言って地獄。必ずつばのある帽子をかぶって作業し、こまめに日陰で休憩を取りましょう。風通しも確保するために、つばの広い麦藁帽がおすすめです。
また、熱中症対策には「ネッククーラー」もおすすめです。水で濡らすとひんやりするタオルを首に巻いておくというもの。「クールタオル」という商品であれば1,000円程度で購入可能なため、ぜひ検討してみてください。
防草シート
一通りの草刈りを終えた後は、防草シートを使って雑草の繁殖を抑えるのがおすすめです。
遮光性が高い防草シートを利用すると除草剤を使ったりコンクリートで埋め立てたりしなくても雑草が生えづらくなります。コストをかけずに庭の景観を保ちやすくなるので、一通りの草刈りを終えた後には取り入れてみるのがおすすめです。
100均の道具は草刈りに使える?
日本人の生活に、今や深く根付いている100円ショップ。ここでは草刈り道具も販売されています。
軽めの草刈りをする場合や「とにかく低コストを優先したい!」という場合は、100均の道具を上手に取り入れるのも手です。
例えば「ダイソー」や「セリア」などでは以下の道具が販売されています。
- 根切りナイフ
- 草刈り鎌
- ミニ熊手
おすすめなのは根切りナイフ!ナイフの刃はギザギザで植物の根元を引っ掛けられるようになっています。刃を雑草に引っ掛けてそのまま手を上げれば、根っこごと簡単に引き抜けるという商品。
ただし、刃物関連は値段が安い分、小さかったり機能が制限されたり錆がつきやすかったりします。かえって負担が増える可能性があるので、心配な場合は、初めから専用の道具を買いそろえておくのが無難です。
なおミニ熊手もやはり小さめのサイズなので、立ったままでの作業は難しいです。多少不便でもコストを優先したい方には、一度使い勝手を試してみる価値はあるでしょう。
また裏ワザとして、自宅にも普通にある「フォーク」を使うのもおすすめです。使わなくなったフォークがあれば、土に挿しこんで雑草をほじくり返すことができます。100均には大き目のフォークも販売されていますので、草処理用に購入しても良いでしょう。
草刈りのプロ探しはミツモアがおすすめ
もしも「草刈りそのものが負担になってきた」「体が動かなくなってきたので代わりに作業してほしい」状況になった場合は、その道のプロに頼むのもおすすめです。
地域で草刈りのプロを探す際はミツモアの一括無料見積もりをご利用いただくと手間なくご自身の希望通りの業者を見つけることが可能です。
ぜひミツモアを利用してみてはいかがでしょうか。
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