植物は毎年夏に向けて急成長するので、庭を綺麗に保とうと思うとマメな草刈りが必要です。
最初はお庭のためと張り切るのですが、草刈りは想像以上に面倒くさいうえに体力を使います。疲れ果ててうんざりしてしまう方も多いですよね。
- 草刈りを少しでも楽にしたい
- 草刈りの頻度を減らしたい
- 体力を温存しながら草刈りをする方法が知りたい
そんな方のためにこの記事では、草刈りにどんなアイテムが必要になるのかを解説。効率的に作業ができるようになるおすすめアイテムを紹介していきます。
草刈りで必須のアイテムとは?おすすめの道具5選
草刈りには、以下の道具が必須になります。
- 草を刈る役割の道具
- 根を掘り返す役割の道具
- 刈った草や根を集める役割の道具
上記の道具を使って「草を刈る→根を掘り返す→散らばった雑草を集める」という流れで草刈りを行っていくのですね。
これらの役割を担う道具として、以下の5種類が人気です。
鎌 | ハサミ | くわ | 三角ホー | 熊手 | |
---|---|---|---|---|---|
役割 | 草を刈る(ほとんど全ての草に対応) | 草を刈る(枝や硬い茎を持つ雑草に使う) | 根を掘り返す | ・草を刈る
・根を掘り返す |
刈った草や根を集める |
特徴 | 内側に刃がついている | 一般的なハサミと同じようなもの | 長い柄の先に長方形の金属がついている | 長い柄の先に三角形の金属がついている | 熊の手のように先広がりで爪がついている |
重さ | 軽いものから重いものまで | 軽い | 重い | 軽い | 軽い |
使い方 | 雑草を掴んで刃を当てて引く | 主に枝や茎をハサミで切る | 刃を土へ降り下ろし、雑草の根っこごと取り除く | 刃を土へ降り下ろし、雑草の根っこごと取り除く | 周囲に散らばった雑草を引き寄せる |
それぞれの道具は役割が重なる部分もありますが、用途やどんな雑草に使えるのかが少しずつ異なります。各アイテムの詳細を解説していくので、状況に応じて最適なものを選んでみてください。
鎌:草を刈る道具
鎌は基本の道具で、子供から年配者まで簡単に使えます。ただししゃがみ込んでの作業が基本となるため、立ったままで作業をしたいと考えている方は長い柄のついた商品を選びましょう。
鎌にはさまざまな種類があります。よく使われるのが、以下の4種類です。
- 三日月鎌:スタンダードな鎌。あらゆる雑草に使うことができ、刃が三日月のように緩くカーブをしている
- 草刈り鎌:柔らかい草を刈り取る鎌。長柄のものもあるので、立ったままでの作業も可能
- ノコギリ鎌:刃がノコギリのようになっていて、繊維が多い草を刈り取ることに適した鎌。切れ味は抜群だが手入れには手間がかかる
- 草削鎌:先が細く尖っており、土から根こそぎ雑草を刈り取れる
刈り取る雑草の種類や硬さによって使う鎌を変えてください。最も手軽で多くの雑草に対応しているのは三日月鎌。これが1つあればかなり便利です。
三日月鎌でおすすめなのは富田刃物が作っている「仁作 ステンレス製 三日月鎌 180mm」。両手使いもOKで軽いため、左利きの方でも安心して使えますよ。
ハサミ:枝や茎などの固い部分を切る道具
ハサミは鎌で対応しづらい部分を切るために使います。具体的には、枝や茎などの固い部分を切る場合ですね。もちろん草を刈れなくもないのですが、草を刈ることに関しては他のアイテムのほうが作業効率が良くなります。
おすすめのハサミは「剪定鋏 GPPS-1003」。子供や女性の小さな手でも扱いやすく軽いハサミで、人間工学に基づいてデザインされた商品です。
くわ:根を掘り返す道具
草刈りのあとに雑草の根っこを処理する道具が「くわ」。根の掘り返しはスコップでもできますが、くわの方が体力を消耗せず楽に作業ができます。
おすすめは浅野木工所の製品「鉄家庭鍬13055」。柄が1mあり、適度に重くてしっかりと掘り返せます。
ただし次に紹介する三角ホーの方が使い勝手が良いため、基本的にはくわは用意しなくても大丈夫です。
三角ホー:草を刈る・根を掘り返す道具
三角ホーは正確には「くわ」の一種。以下のような使い方ができます。
- あまり育っていない雑草を一気に削り取る
- 根を掘り返す
つまり、場合によっては鎌とくわの役割を同時に担えるということですね。三角ホーを使えば最初から根っこごと掘り返して草刈りを終わらせることもできます。
また、一度しっかりと草刈りをしているお庭や畑であれば、二度目からは三角ホーひとつでOKという場合もあります。軽くて作業時に負担が少ないという特徴があり、女性や年配の方でも使いやすい道具です。
あまり雑草が育っていない場合に最もおすすめなアイテムですよ。
熊手:雑草を集める道具
刈り終えた草や掘り起こした根を集めるのに便利なのが、熊手です。
雑草は箒でも集めることができますが、それだと土も一緒に集まってしまいがち。そんなときに熊手を使えば、効率的に雑草を集められるのです。特に草刈りの範囲が広い場合は凄く便利なので、1つは持っておきたい道具です。
ちなみに「レーキ」という道具も同じ役割を持ちます。ほとんど同じアイテムなので、どちらか片方を持っていればOKです。
おすすめの熊手は「TAKAGI プラくまで」という商品。プラスチック製で軽く、洗えばすぐに汚れが落ちて便利。大・中・小とサイズも好みで選べますよ。
草刈り道具を選ぶポイント
草刈り道具を選ぶ際には、以下のようなポイントを元に考えてみましょう。
- どんな雑草を処理したいのか
- 自分の体力はどの程度あるのか
- どのレベルまで草刈りをしたいのか
選び方1:どんな雑草を処理したいのかを考える
草刈り道具を選ぶときは、必ず雑草の種類によって最適なものを選びましょう。例えば茎が硬い植物なのに、鎌(柔らかい草に適している)で草刈りを行うと、余分に労力がかかってしまいます。
雑草が少ししか生えていない場合は、三角ホーを使ってザクザク掘り返していくのが効率的です。
選び方2:自分の体力はどの程度あるのかを考える
自分の体力を考えることも重要。たとえば力がなく、体力にも自信がないという方であれば、軽いものが使いやすいです。鎌は軽めのものを選んだり、三角ホーを使い回したりすることがおすすめです。
逆にある程度力に自信がある方であれば、あえてズッシリするものを選ぶことで、草や根を刈りやすくなります。
選び方3:どのレベルまで草刈りをしたいのかを考える
最後に、どのレベルまでの草刈りをしたいかを考えてみてください。
今見えている雑草を処理したいだけならば鎌で刈り取ればOKですが、根本から処理して再発を防ぎたい場合は三角ホーやくわを使うのがおすすです。
あると便利!草刈りのキツさを軽減してくれる人気アイテム
草刈りでは以下のような点がキツくて大変です。
- 中腰や固定姿勢による全身の凝り
- 暑さ
- 長時間に及ぶ片付け作業
特に短い鎌を使っている場合はしゃがんだ状態で延々と草を刈るため、腰や膝・背中などを痛めてしまう方も多いです。普段は使わない筋肉を使うので、筋肉痛に苦しむこともあります。
また、夏の暑さにやられて熱中症になってしまっては最悪ですよね。
上記のようなことを避けるには、体に負担をかけないための便利アイテムを使うのも1つの手です。おすすめの道具を紹介していきますね。
草刈り機:草刈りがとにかく楽に
草刈り機は電動の機械で、立ったまま・短時間に・広範囲の草刈りが可能です。
キツいポイントで述べた「中腰や姿勢の固定による全身の凝り」「暑さ」などは、草刈り機を使うことでかなり解消されます。炎天下でも比較的体力を使わずにできますし、立ったまま作業ができて楽ですよ。
ちょっとハードルが高いと感じる方もいるかもしれませんが、最近はコンパクトで軽く、安全な商品も販売されています。「広範囲の草刈りが必要」「定期的に草刈りをしなければいけない」という場合にはぜひ購入を検討してみてください。
おすすめはONE STEPという会社が出している「コードレス草刈機」。目的にあわせて付け替えられる刃が3枚ついており、2.4kgと軽量です。バッテリー式で充電すれば45分の連続使用も可能で使いやすいですよ。
立作業用ハサミ:中腰にならずにハサミが使える
長い柄の先に大きなハサミがついたもので、立ったまま両手で操作して歩きながら地面近くの雑草を切り落とせます。また商品によっては、雑刈りだけでなく植物の剪定にも活躍してくれますよ。
鉄よりも遥かに軽く、建築素材に使われるほど丈夫なハサミはお手入れも楽。腰痛持ちの方や力がない年配者・女性におすすめです。
おすすめ商品はホシノの「立ち作業用草刈りはさみ」。ナットの締めを強くしたり弱くしたりすることで、切れ味の調整が可能です。
車輪付きの椅子:座ったまま草刈りが可能
車輪がついた小さな椅子に座ったまま、簡単に移動ができるというもの。長時間立って作業が出来ない方や、腰・膝が痛い方などにおすすめ。
商品によっては椅子の高さ調節が可能なうえに360度回転もするので、座ったままで方向転換もできます。じっくりと丁寧に草刈りをするのにも向いていますね。
おすすめはE-Valueの「イージーターンチェア」。回転プレートが椅子の上についているので、座ったままで360度回転できます。
テミ:レーキと組み合わせて片付けがしやすい
ソリのような形をした、大きな塵取りをイメージしてもらえれば分かりやすいと思います。刈り取った雑草を集めておくために使われます。レーキと組み合わせると便利なので、レーキをよく活用する方は検討してみてください。
テミは「サンコープラスチック てみ」という商品がおすすめです。
集草バッグ:刈った雑草のゴミ出しが簡単に
草を集めて入れるドラム型バッグ。多くはビニール製で、中にゴミ袋を設置して枯れ葉や枝・雑草などを入れておくために使われます。
刈った草をトラックの荷台に移すような場合はテミが活躍しますが、一般家庭では集草バッグが使いやすいです。中にゴミ袋をセットしておけば、最後に袋の口を閉じてそのままゴミに出せますよ。
帽子やネッククーラー:暑さ・熱中症対策に
草刈りは一般的に初夏・夏終わり・冬と3回のタイミングがありますが、特に初夏は外せません。梅雨から夏にかけて一度処理をしておかないと、夏に成長した雑草は手が付けられなくなってしまうからです。
夏場に炎天下での草刈りは、はっきり言って地獄。必ずつばのある帽子をかぶって作業し、こまめに日陰で休憩を取りましょう。風通しも確保するために、つばの広い麦藁帽がおすすめですよ。
また、熱中症対策には「ネッククーラー」もおすすめです。水で濡らすとひんやりするタオルを首に巻いておくというもの。「クールタオル」という商品であれば1,000円程度で購入可能なため、ぜひ検討してみてください。
女性や年配者も安心!軽い草刈り道具は?
女性や年配の方が安心して使える草刈り道具は、できるだけ軽く安全で、立ったままの作業が可能なもの。今まで出てきたものでは、次の3つです。
- 長柄草刈り鎌
- 立作業用ハサミ
- 三角ホー
これら3つのアイテムを使えば、少なくとも「しゃがみっぱなしで膝や腰を痛めてしまうという」ことはありません。道具そのものが軽いため、作業に余計な力も入らずケガの危険性も減りますよ。
ただし三角ホーは少し重いかもしれません。疲れてきたら地面の雑草を削り取るような使い方がおすすめです。
草刈りをするときの装備や恰好は?
草刈りをするときの装備や服装について見ていきましょう。装備をしっかりとすれば草刈り作業の辛さはいくらか軽減されます。
真夏であってもできるだけ長そで・長ズボンの着用をし、さらに次の4つを用意しましょう。
- 手袋
- 長靴
- ゴーグル
- 帽子
理由は「けがの防止」と「虫の攻撃から守るため」です。
けがの防止
まず、手袋は作業中の手を保護する目的で使います。草刈り機を使うなら、滑り止めがついた手袋を用意しましょう。なお、手袋は別に購入する必要はありません。自宅に軍手があれば、それで十分に代用できます。
また、草刈り機を使う場合は反動で小石や砂利・虫などが飛んでくることがあります。ゴーグルがあれば目を保護でき、安全ですね。夏場にゴーグルが苦しいという場合は、サングラスでも構いません。
初めて使う道具は少しずつ練習するように使うのもおすすめです。軽い道具を使ってやり方を覚えてから、重い道具や本格的な道具に挑戦していくのも良いですね。慣れないうちはハサミのように危険が少ないものや、柄が長くて体から離して使える道具がおすすめです。最初に持って「かなり重い」と感じた道具は、できるだけ使用を控えるのが無難ですね。
虫の攻撃から守る
長そで・長ズボン・長靴などは、虫刺され防止のために用意します。草むらにはヒルのような虫がいるケースもありますし、夏場では蚊や蜂などから肌を守ります。
「気づかない内に蚊や蜂などの虫に大量に刺されていた」となると、後々かなりつらい思いをすることも。そのため多少暑くても、装備はしっかりとしておいてくださいね。
100均でも買えるおすすめ草刈り道具
日本人の生活に、今や深く根付いている100円ショップ。ここでは草刈り道具も販売されています。
軽めの草刈りをする場合や「とにかく低コストを優先したい!」という場合は、100均を利用してみてはいかがでしょうか?
例えば「ダイソー」や「セリア」などでは以下の道具が販売されています。
- 根切りナイフ
- 草刈り鎌
- ミニ熊手
おすすめなのは根切りナイフ!ナイフの刃はギザギザで植物の根元を引っ掛けられるようになっています。刃を雑草に引っ掛けてそのまま手を上げれば、根っこごと簡単に引き抜けるという商品。これは便利ですね。
草刈り鎌やミニ熊手はやはり小さ目サイズなので、立ったままでの作業は難しいです。しかしコストを優先したいという方は、一度使ってみてください。
また、自宅にも普通にある「フォーク」を使うのもおすすめです。使わなくなったフォークがあれば、土に挿しこんで雑草をほじくり返すことができますよ。100均には大き目のフォークも販売されていますので、草処理用に購入しても良いですね。
次回以降の草刈りを楽にするための道具
草刈りを無事に終えたあと、あまりのしんどさに「もう草刈りは嫌だ」と考える方はたくさんいます。次の草刈りを楽にするためには「防草シート」がおすすめ。
防草シートは一度敷くと太陽の光を遮り、植物の成長を邪魔します。シートの上にはピン止めをしたり、砂利を敷いたりしておくのがベター。そうしないと、雑草がシートの隙間から伸びてくることがあるからです。砂利であれば足音がたつため、防犯にもなりますよ。
防草シートにもレベルがあり、安価なものは防草レベルもあまり期待できません。それでも敷くか敷かないかでは生える雑草の数も違うので、草刈りの手間はかなり軽減されるはずです。
草刈りのプロ探しはミツモアがおすすめ
地域のプロを探す際はミツモアの一括無料見積もりをご利用いただくと手間なくご自身の希望通りの業者を見つけることが可能です。
ぜひミツモアを利用してみてはいかがでしょうか。
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