玄関前の庭や駐車場などに生えてくる雑草。放っておくと景観が悪くなり、敷地が広い場合は処理するのも一苦労です。
雑草対策に防草シートや砂利を検討している方も多いのではないでしょうか。
実は防草シートの上に砂利を敷くことで、強力な雑草対策になります。
この記事では防草シートと砂利をどちらも利用するメリットや、実際の敷き方、商品の選び方を紹介します。
砂利の下に防草シートを敷くメリット
雑草の繁殖を防ぐには、防草シートと砂利を組み合わせて使うと効果的です。
防草シートだけでは見た目が悪く風に弱いので、砂利や人工芝を上に敷くとよいのです。
砂利の下に防草シートを敷いて雑草対策をしよう!
庭や玄関、駐車場などは雑草が生えてこないように対策したいですよね。
雑草対策には「防草シートだけ」「砂利だけ」ではなく「防草シートの上に砂利を敷く」ことをおすすめします。
ここでは防草シートと砂利を組み合わせるメリットを4つご紹介します。
防草シート+砂利のメリット①:より雑草が生えにくくなる
防草シートのみ・砂利のみだと、どうしてもすき間から日光が入るため雑草が生えてきてしまいます。
特に砂利はそのまま地面に敷くとだんだん土に埋没していってしまうので、すき間が生まれやすくなるだけでなく景観が崩れてしまいます。
組み合わせることで、より強固に日光や雑草の種を遮断してくれるのです。
防草シート+砂利のメリット②:砂利で防草シートの経年劣化を防ぐ
一般的に販売されている防草シートは透水性があり、雨が降っても水がたまることはほとんどありません。
しかし紫外線には弱いため、むき出しにしておくと劣化を早めてしまいます。
砂利は紫外線を遮断してくれるので防草シートの劣化を防ぐことができ、見た目も美しくなるでしょう。
防草シート+砂利のメリット③:砂利が地面に沈み込むのを防ぐ
砂利を厚く敷くだけでも太陽光を防ぐことができ防草効果が発揮されます。
しかし地面に直接敷いてしまうと、人が踏むたびに砂利が地面に沈み込んで見た目が悪くなるでしょう。また後に砂利を撤去する際にも手間がかかります。
防草シートを敷いて砂利の沈み込みを防ぐようにしましょう。
防草シート+砂利のメリット④:水はけがよくなる
防草シートの上に砂利が敷いてあると、雨が降った時に水を通す層ができるため、水はけがよくなります。
また、シートの上に水が溜まらないので足元を濡らさずに歩くことができます。
砂利の代わりに人工芝を敷くのもおすすめ!
防草シートの上に人工芝を敷いても、砂利を敷くのと同じように雑草防止効果を期待できます。
それぞれにメリット・デメリットがあるので、自分に合う方を選びましょう。
メリット |
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デメリット |
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メリット |
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デメリット |
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防草シート・砂利の費用目安
防草シートと砂利を敷こうと思ったときに気になるのが「どのくらい費用がかかるのか」ですよね。
防草シートと砂利にかかる費用の目安をまとめてみました。
費用目安 | |
防草シート | 1㎡あたり200~1,000円 |
砂利 |
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施工を業者に依頼する場合の作業費 | 1㎡あたり約3,000円 |
さらに、以下で費用面において気をつけなければいけないポイントを解説していきます。
防草シートは定期的に交換する必要がある
防草シートは紫外線や雨・風などによるダメージで経年劣化していきます。
砂利を敷くことで紫外線を防ぎ劣化を遅らせられますが、永久に使えるものではないため定期的に交換しましょう。
それまで使用していた防草シートを取り除いて廃棄するのは大変な作業です。
取り替える頻度を減らすためにも防草シートはできる限り耐用年数が長いものを選ぶとよいでしょう。
商品によっては紫外線への耐性や耐久性が強いものもあります。
シートが劣化し、空いたすき間から雑草が生え始めてきたら交換するようにしましょう。
価格の安いシートは効果が低い可能性も
防草シートを選ぶときに安さを優先しすぎると効果が小さかったり、すぐに劣化してしまったりする可能性があります。
一概に品質が料金に反映されるとは限りませんが、低価格な防草シートは高いものよりも劣化が早く、効果もあまり高くはありません。
防草シートと砂利の敷き方
防草シートと砂利を自分で敷く場合は、以下の手順で行います。
▽施工手順を動画で見たい方はこちらがおすすめです。
防草シートと砂利を敷くために用意するもの
防草シートと砂利を敷く際には以下のものを準備しましょう。
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砂利を敷く時の厚みと必要な量
砂利を敷く時の厚みは4㎝がおすすめです。厚すぎると歩きづらく、薄すぎると防草シートが露出してしまいます。
一般的に砂利は重量単位で販売されているので、面積に対して必要な砂利の重さを自分で計算し購入しましょう。
厚さ4㎝で敷くためには、1㎡あたり60~80㎏の量の砂利が必要とされています。ここでは砂利が足りなくなるのを防ぐために余裕をもって80㎏で計算します。
重量の計算式は下記の通りです。
防草シートの面積(㎡)×80(㎏)=必要な砂利の重量(㎏) |
1ⅿ×1ⅿの面積に4㎝の砂利を敷くのであればおよそ80㎏の砂利が理想です。
防草シートと砂利を敷く手順
必要な道具をそろえたら防草シートと砂利を敷いていきましょう。ここでは敷き方の手順を解説します。
もともと敷いてある砂利の下に防草シートを敷きたいと考えている方は、砂利をどかす作業が必要です。
スコップやバケツを使用して砂利をどかしていきます。重労働になるので特に夏などの暑い時期は適宜休憩しながら行いましょう。
敷地の面積が広い場合は無理せず業者に依頼するのも一つの手です。
整地をする際は草を刈り、枯れた雑草や葉も全て回収します。大きい石も取り除くようにしましょう。
除草剤をまくと効率よく雑草を除去できるため、機械や手で草を刈るよりも負担を軽減してくれます。しかしペットや小さな子供がいる場合は除草剤に触れると危険なので、取り扱いに気をつけましょう。
地面がでこぼこであれば、スコップを使ったり足で踏み固めたりして平らに整えておきましょう。
防草シート同士をつなぎ合わせる際は10㎝以上重ねて敷きましょう。
シート同士のつなぎ目は接着剤やテープで固定し、すき間から雑草の種や害虫が入り込まないようにします。テープは防草シート接続用のテープが市販されているのでそちらを使用しましょう。
防草シートを敷き終わったら、外側を囲むようにピンを打ってシートを固定します。間隔は25㎝ごとに打ち、広くても50㎝以下が理想です。
防草シートを安定させるために、内側にも100㎝間隔でマス目状にピンを打ちましょう。
防草シートに乗せる砂利は偏りなく敷きましょう。でこぼこしていると部分的に負担がかかってしまったり、歩きづらくなったりします。
また砂利が少なく防草シートの一部が露出していると、紫外線を直に浴びて劣化を早めてしまうでしょう。
感覚や目分量で砂利を購入すると量が足りず再度購入しなければならなかったり、逆に多く買いすぎて余ってしまったりする危険性があります。
購入前にはどのくらいの広さにどれだけの厚さを敷くかを決め、必要な砂利の量を把握しておきましょう。
▽こちらの記事では固定ピンの選び方も紹介しています。
駐車場に砂利を敷くならば厚みは7〜10㎝ほど必要です。地面が盛り上がってしまわないように、土地の表面を10㎝ほどすき取ってから敷くようにしましょう。
防草シートの選び方とおすすめ商品2選
防草シートを選ぶ際には、いくつか抑えておくべきポイントがあります。十分な効果を得るための防草シートの選び方を紹介します。
不織布のものを選ぼう
防草シートの素材は、大きく分けて織布と不織布の2種類が存在します。
不織布の方が密度が高く耐久性も強いので、鋭くとがった葉先を持つ雑草にも耐えられます。
一方、織布は安価であるものの密度が低く、すぐに裂けてしまう恐れがあります。端の部分はかなりほつれやすく、風で破片が飛んでしまうケースも考えられるので注意しましょう。
また透水性も低く水はけが悪いため、害虫が発生しやすい環境を作ってしまいます。防草シートを選ぶ際は、なるべく密度が高い素材を選択しましょう。
遮光率と耐用年数は必ずチェックする
遮光率は太陽光を遮断する割合を示します。遮光率が高いほど防草効果が高くなるので必ずチェックしましょう。
また耐用年数を確認することも重要です。一般的な素材である「ポリプロピレン」で作られた防草シートの耐用年数は4~5年です。
これはむき出しのまま使用した場合を想定しているので、砂利を敷けばさらに長持ちします。ニードルパンチ加工がされている商品であれば8年以上は持つでしょう。
長く持つ商品は10~15年にわたって使い続けられますが、金額もそれなりに高くなります。
水はけのよさも重要
金額や耐用年数だけでなく、水はけのよさも防草シートを選ぶポイントです。
一般的な防草シートには透水性がありますが、山や道路脇によく見られる、人工的に作られた斜面に使用されているタイプには透水性がありません。これは雨水で土が崩れるのを防ぐためです。
水はけが悪い防草シートには水たまりができやすく、放置していると泥が付着します。そこに雑草や植物の種が飛来すると草が生えてしまうこともあるでしょう。
おすすめの素材はポリプロピレン!
防草シートはたものがポリプロピレンを素材としたものがおすすめです。
一般的に防草シートには紫外線に強いポリエステルを素材とした商品が多くそろっています。
しかしポリエステルは、成分が水に流れて劣化してしまう「加水分解」が起きる可能性があるので注意が必要です。
その点、ポリプロピレンは加水分解が起きないため、長く使うことができるでしょう。
反対にポリプロピレンの弱点は紫外線に弱いことです。そこで砂利を敷いて紫外線を遮ることで長持ちさせることができます。
またポリプロピレンは焼却処分しても有害な物質を排出しないので、環境に優しい素材といえます。
おすすめの防草シート5選
しっかり防草するためには質の高いシートを選択することが大切です。ここでは耐久性や透水性に優れたおすすめの防草シートを紹介します。
この防草シートはポリプロピレン製で耐久性も高く、加水分解を防ぎます。
独自の4層構造により目詰まりを軽減し、長く優れた透水性を担保してくれるでしょう。
織り込まれた繊維は縦横無尽に絡まり、ほつれにくいのも特徴です。そのため、ほつれた繊維が風に飛ばされて環境や周囲に影響を与える心配もないでしょう。
茶色と黒色のリバーシブルになっているので、好みに合わせて利用できます。
不織布専門メーカーが作る、高密度で耐久性の高い防草シートです。引っ張っても破れにくく麻の16〜20倍の強度になっているので、とがった雑草が生えても貫通しにくいでしょう。
端まで強度がありハサミで切ってもほつれがほとんど発生しません。自由自在に形を整えられ、使い勝手がよいという特徴があります。
また透水性にも優れており液体肥料も透過させるので、園芸にも向いています。
繊維メーカー大手の東レが作る、優れた遮光性・貫通抵抗性を持つ商品です。
通気性・透水性ともに優れ、生命力の強いイネ科の雑草もしっかりカットしてくれます。
耐久年数や遮光性はほかの商品よりも劣りますが、安く買うことができるので「最初から大きな買い物をするのは不安」という方にぴったりです。
通気性・透水性は抜群なので、家庭菜園などにおすすめです。
素材:ポリプロピレン
高密度織りに加え厚みもしっかりしているので、防草効果・耐久年数ともに抜群の商品です。
水はけもよく、雨が降ってもぬかるむことはありません。
さらに敷くときにカットしやすいよう、格子状にラインが入っているのが嬉しいポイントです。
1m×20ⅿ、0.5ⅿ×20ⅿ、0.75ⅿ×20ⅿ、1m×50ⅿ、2ⅿ×20ⅿの5段階からサイズを選ぶことができます。
【場所別】砂利の選び方とおすすめ商品
砂利は色や大きさで印象が変わるので、自分の作りたい環境のイメージにあった砂利を選ぶとよいでしょう。
砂利もホームセンターやネット通販で購入することができます。
【玄関や庭】見栄え重視できれいなものを選ぶ
こんな種類がおすすめ! |
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白玉砂利は白くて丸い形がきれいな玉砂利、青砕石は青みがかったグレーの角張った砂利です。
和風洋風どちらの庭や玄関にもマッチする人気の種類です。
7種類のサイズから選べるので、きっと好みに合わせた見た目の庭や玄関が作れることでしょう。
1㎡あたり、6袋ほど必要です。
また重量が重めなので、重厚感のある見た目が楽しめます。
1㎡あたり、3~4㎝の厚さで3~4袋必要です。
乾いているときは赤サビ色(ブラウン)で、雨に濡れるとしっとりした色味になります。
1㎡あたり、3~4㎝の厚さで、4~5袋が目安です。
【駐車場】大き目で砕けにくいものを選ぶ
こんな種類がおすすめ! |
砕石タイプ |
駐車場に敷く砂利は車の踏圧に耐えられるように2㎝ぐらいの大きめで砕けにくい砂利を選ぶのがおすすめです。
ぬかるみ対策、防犯対策にもおすすめです。
敷くときの失敗例と失敗しないコツ
「防草シートを敷いたのに雑草が生えてくる・・・」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
防草シートは適切な方法で敷かないと十分な効果が得られません。また敷く場所によっても敷き方のポイントが異なります。
ここでは場所ごとに失敗例と防草シートを敷くときに失敗しないコツを紹介します。
壁と防草シートの間から雑草が生える
よくある失敗例として雑草が壁と防草シートの間に生えてしまうことが挙げられます。
防草シートは壁までぴったりの長さではなく、少し長めに切って壁と地面の境目を覆うように敷くと雑草の発生を防ぐことができます。
防草シートのつなぎ目から雑草が生える
シートを重ねるときに隙間があったりシート同士がしっかりとつながれていなかったりすると、砂利が入り込んでシートが持ち上がり地面から離れてしまいます。これが雑草が生えてくる原因です。
防草シートを敷く時には重ねる隙間に砂利が入らないように注意し、防草シート接続用テープでしっかりとつなぐようにしましょう。
ピン穴から雑草が生える
シートで覆われていないピン穴から雑草が生えてくることもあります。
この場合はピンの上に防草シート用のテープを貼って穴を塞いでしまうことで、雑草が伸びてくるのを防げるでしょう。
DIYが不安なら業者に依頼しよう
自力で防草シート張るのが難しいと感じている方は業者に依頼してみてはいかがでしょうか。
業者選びのコツや費用を安く抑える方法を紹介します。
失敗しない業者選びのコツは?
選ぶ業者は防草シートをただ敷くだけの時や砂利も一緒に敷きたい時、または庭園を作りたい時など目的によって異なります。それぞれの目的にあった業者を選ぶようにしましょう。
目的 | 依頼する業者 | 特徴 |
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防草シートを敷いた後もメンテナンスが必要になる場合があります。なるべく地元の施工業者に依頼すると、メンテナンスもすぐに駆けつけてくれるでしょう。
料金相場と施工費用を抑えるコツ
なるべく費用を抑える方法は、自力での施工範囲を増やすことです。とはいえ見栄えや仕上がりに関わる工程は業者に任せないと、出来栄えが悪くなってしまいます。
自分でやった方がよい作業は、例えば砂利の運搬などです。砂利は1袋あたりがとても重く、大量のものを運ぶとなると、砂利本体よりも運搬費の方が高くなる場合があります。
また防草シートを敷く前の草刈りや除草剤散布なども、比較的手を出しやすい工程でしょう。あとは地元の施工業者に依頼し、出張費を抑える手段もあります。
除草のプロ探しはミツモアがおすすめ
防草シートや砂利を自分で敷くのが難しいと感じている方は業者に依頼すると、見た目もきれいに施工してくれるでしょう。
地域のプロを探す際はミツモアの一括無料見積もりをご利用いただくと手間なくご自身の希望通りの業者を見つけることが可能です。
ぜひミツモアを利用してみてはいかがでしょうか。
ミツモアで簡単な質問に答えて見積依頼
ミツモアならサイト上で予算、スケジュールなどの簡単な質問に答えるだけで見積もりを依頼できます。複数の業者に電話を掛ける手間がなくなります。
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