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庭の雑草で1番の対策は?15種類の方法を徹底的に比較する

最終更新日: 2024年08月20日

庭に雑草が生えてきたとき、基本的な対策として雑草の駆除だけでなく、生えさせたり、増殖させたりしないことが大切です。しかし、今ある雑草を根から取り除くのも大変ですし、地面に種子が残っていれば何度も生えてきます。

雑草の特徴を理解してうまく対処していきましょう。庭の雑草対策15個を比較しながら、おしゃれな庭づくりに役立つ方法や厄介な雑草10種類を含めて紹介します。

庭の雑草除去の1番の対策は「選択制除草剤」

庭に生えてきた雑草を取り除くには、選択制除草剤を散布するのが1番の対策です。実際に選択制除草剤を使ってみると、芝生は枯れずに雑草のみを枯らすことができました。

選択制除草剤

除草剤にはさまざまな種類がありますが、条件が「芝生や作物には影響なく雑草だけを枯らす」「葉だけではなく根元からじっくり」「庭や畑、果樹園などである」であれば、選択制除草剤がおすすめです。

植物を育てる場所 植物を育てない場所
どの雑草を枯らすか? 選択制(一部を枯らす) 非選択制(すべて枯らす)
どのように枯らすか? 土壌処理型(根元からじっくり) 茎葉処理型(見える部分を早く)
どんな場所で使うか? 庭、畑、果樹園 空き地、駐車場

特にメヒシバやスズメノカタビラ、スギナといった雑草をピンポイントに枯らせます。選択制除草剤によっては、雑草の種類が決められているため、対象の雑草を確認しましょう。

注意点としては、用途に応じて使用しないと自分が枯らしたい雑草に対応していなかったり、大切な植物を枯らしてしまう可能性があります。特に高温時で芝生が弱っている状態で撒くと、芝生を痛むことがあります。また、背の高い雑草には効きにくいため、刈り取ってから使用しましょう。

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雑草が生えた庭の対策15種類を比較する

庭の雑草除去の1番の対策は「選択制除草剤」でしたが、他にも15種類の方法があります。

庭の雑草対策を講じる際、雑草の生長度合いに応じて行うことが大切です。今生えている雑草を駆除するのはもちろん、庭に雑草が生えてこないようにしたり、おしゃれな庭を作ったりして対策を行うことができます。

用途 具体的な方法 料金相場 おすすめ
雑草駆除 液剤タイプ(茎葉処理型)の除草剤を散布する 700~30,000円 〇 植物がない庭なら撒ける
雑草駆除 機械で刈る 10,000~180,000円 〇 また生えるが、全体をきれいに刈れる
雑草駆除 鎌などの刃物で刈る 100~15,000円 △ 手間のわりに、また生える
雑草駆除 草むしりの道具で抜く 1,000~10,000円 〇 負担があるが、着実に減る
雑草駆除 庭に塩をまく 0円 ✕ 住宅基礎や配管が腐食する
雑草駆除 庭に熱湯をかける 0円 ✕ 弱くなるだけですぐ復活する
雑草予防 粒剤タイプの除草剤(土壌処理型除草剤)を散布する 600~20,000円 〇 植物がない庭なら撒ける
雑草予防 防草シートを敷く 2,000~40,000円 〇 植物を避けて設置できる
雑草予防 コンクリートやタイルなどで庭を舗装する 2,000~150,000円 〇 確実に減るが、予算が大きい
雑草予防 手で雑草を引き抜く 0円 △ 着実に減るが、負担が大きい
庭づくり グランドカバープランツを植える 1,500~40,000円 〇 庭の景観を維持できる
庭づくり 人工芝を敷く 1,000~30,000円 〇 庭で子供やペットが遊べる
庭づくり タイルを敷き詰める 5,000~40,000円 △ 見た目が良いが、コストが高め
庭づくり レンガを敷き詰める 6,000~50,000円 △ 見た目が良いが、コストが高め
庭づくり 化粧砂利を撒く 4,000~10,000円 △ すき間から生える

今生えている庭の雑草を駆除する方法6選

雑草は大きく生長してしまうと手で引き抜くのが難しくなります。特に5〜8月にかけては気温が上がり、栄養を蓄えて生長するため、一度に多くの雑草が取り除けるようにすることが大切です。庭に生えている雑草を駆除する具体的な方法は下記6つです。

対策 メリット デメリット
液剤タイプ(茎葉処理型)の除草剤を散布する 土壌に散布するだけで駆除できる 持続性がなく、草丈が1mを超えると効かない
機械で刈る 手刈りと比べて処理スピードが早く、短時間で雑草を駆除できる 商品にもよるが、騒音の影響で住宅地では使えにくい場合や、使用できる時間が短い場合がある
鎌などの刃物で刈る 家の裏など、狭いところに雑草が生えているときに駆除できる こまめに何回も駆除する必要がある
草むしりの道具で抜く
土や他の植栽を傷めずに駆除できる 固まった土壌で作業するのは向かない
庭に塩をまくこと 確実に雑草が生えなくなる 住宅の基礎や配管の寿命を縮める可能性がある
庭に熱湯をかけること 費用をかけずに雑草を枯死できる 根が残るため、根本的に除去できない

1.液剤タイプ(茎葉処理型)の除草剤を散布する

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薬剤を散布することで、庭の雑草を枯らして生えてこないようにする方法です。

除草剤には液剤タイプ(茎葉処理型)や粒剤タイプ(土壌処理型)、ハイブリッドタイプ(茎葉処理+土壌処理)があり、料金相場は700〜30,000円で除草剤の成分や機能、量などによって大きく変わります

今生えている雑草を駆除したい人は液剤タイプ(茎葉処理型)またはハイブリッドタイプ(茎葉処理+土壌処理)がおすすめです。庭に散布するだけで茎や葉、根を枯らす効果があり、早いものでは翌日から効き始めます。あわせて降雨で薬剤の効果が弱くならないように、快晴の日の午前中に散布するといいでしょう。
ハイブリッドタイプの除草剤は液剤タイプと比べて値段が高いものの、庭に生えてこないようにする成分も含まれているため、草むしりや草刈りをする時間を短縮できます。

気になった場所ですぐにまける一方で、粒剤タイプと比べて効果が継続できる期間は長くありません。草丈が1m以上になると、繫殖力と抵抗力が強くなり、除草剤では処理しきれません。雑草が大きく伸びきっていない段階で使用しましょう

2.機械で刈る

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草刈り機を使って庭の雑草を除去する対策方法です。草むしりでは対応が難しい草丈や、広範囲に広がっているときに使用します。通常の場合、半年から数か月の1回のペースで刈り取りますが、生長が早い時期はすぐに伸びてきてしまうため3週間に1回の目安で刈り取りましょう

草刈り機には電動式とエンジン式の2種類があり、それぞれのメリットとデメリットは以下のとおりです。

草刈り機の種類 料金相場 メリット デメリット
電動式 5,000~100,000円 音が小さいため、住宅地での使用に最適 コード式と充電式があるが、電源が取れる場所が限られたり、使用時間が短いのが難点
エンジン式 10,000~50,000円 長時間の使用や広範囲での作業に有効 音がうるさくて排気も出るため、住宅地では使えにくい

電動式はパワーが小さいものの、軽量で音も静かなため比較的狭い場所や住宅地の近くで使用するのがおすすめです。電動式にはコード式と充電式があり、コード式は10,000円を切る商品がありますが、電源が取れる場所に限りがあり、広範囲に作業できません。充電式は場所や動きの制限なく使えますが、バッテリーが少し重くて、使用時間も短くなる可能性がある点に注意しましょう。

一方、エンジン式は大きなパワーを使って、根が強く張っている雑草も刈り取れます。料金は機能や排気量によって変わりますが、10,000〜50,000円が相場です。ただし、音がうるさくて排気が出るため、住宅地では使えにくいデメリットがあります。

加えて、石やフェンスなどがある場所で使用すると傷をつけたり、事故につながる危険があります。雑草の硬さや使用場所によって刃物の種類を変えたり、保護具を着用したりしましょう

3.鎌などの刃物で刈る

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鎌やクワといった道具を使って雑草を駆除するのもおすすめです。家の裏をはじめとした狭い場所で雑草が生えているときに有効で、近年では足腰の負担がかからないように立ったままで使えるクワ、専用の草刈りバサミといったアイテムもホームセンターやECサイトで販売しています。

料金は使用する道具によって異なりますが、100〜15,000円が相場です。使った後は劣化やサビが発生しないように布で雑草の汁や汚れをふき取ったり、砥石で刃先部分を研いだりして定期的にメンテナンスすることが大切です。

4.草むしりの道具で抜く

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根本から雑草を抜ける「フォーク」をはじめ、広がって生えている雑草を除去できる「三角ホー」といった草むしり用の道具を使って、雑草を駆除するのも有効な対策です。

土や植栽を傷めないように駆除できるほか、道具の大きさによって異なるものの、立ったままで作業ができます。

料金相場は道具の機能や大きさによって変わるものの、1,000〜10,000円です。ただし、雑草の種類によっては完璧に駆除できないケースがあるほか、乾燥して固まった土壌で作業すると、うまく抜けずに根が中途半端に切れてしまうことがあるので注意しましょう。

5.庭に塩を撒く

庭に塩をまいて雑草を枯らすのも選択肢のひとつです。大量の塩を撒けば雑草は生えにくくなって雑草を枯らせますが、ほかの植物も枯れてしまい、二度と植物が育たなくなります

加えて塩は分解しないで土壌に残るため、住宅の基礎や配管を酸化させ、寿命を縮めてしまう可能性があります。さらに雨で塩分が流出して付近の土壌まで影響を及ぼし、近隣トラブルや大規模な土壌改良工事が必要になるため、おすすめできません。

6.庭に熱湯をかける

庭に熱湯をかけて雑草を枯れさせるのも対策のひとつです。熱によって雑草は枯死することができますが、実際は直接かかった雑草が弱くなるだけで、根が残っていると根本的な対策にはなりません。

広範囲で熱湯をかけると、雑草の近くに植えてある花や木に影響を与えるリスクがあるため、控えることをおすすめします。

庭に雑草が生えないようにする方法4選

庭に生えてくる雑草は、2〜4月にかけて発芽します。発芽前から適切な対策があれば、大きく伸びた雑草の警戒に悩むことはありません

加えて9~11月は雑草の生長が落ち着くため、来年の春に雑草が生えて来るように根こそぎ枯らしておくことで、負担が軽減できます。 具体的な方法は下記の4つです。

対策 メリット デメリット
粒剤タイプの除草剤(土壌処理型除草剤)を散布する 液剤タイプと比べて効果の持続性が長い(3〜9か月間) 今生えている雑草には効果がなく、他の花や植木も枯らすことがある
防草シートを敷く 土壌に覆ってピンで留めるだけで簡単に雑草対策ができる シートの種類によって耐用年数にばらつきがある
コンクリートやタイルなどで庭を舗装する 土ごと埋めるため、雑草が生えない効果がある 設置や撤去にかかる費用が高い
手で雑草を引き抜く 細かな場所にも対応でき、費用がかからない 体力に大きな負担がかかる

1.粒剤タイプの除草剤(土壌処理型除草剤)を散布する

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粒剤タイプ(土壌処理型)または、ハイブリッドタイプ(茎葉処理+土壌処理)の除草剤で庭に雑草が生えてこないようにする方法です。雑草の根から薬剤を吸収させることで枯死させられるほか、地中の種も有効なため、11〜2月にまけば、雑草の発芽を抑えられます。

成分や量などによって違いはありますが、料金相場は600〜20,000円で効果が出るまで1週間かかり、3〜9か月間効果が続きます。ただし、今生えている雑草には効果がないほか、他の花や植木も枯らすことがあるので使用する際は容量を守ります。

あわせて除草剤を撒きすぎると風に乗って周辺に拡散し、ペットや子ども、近隣住民に影響を与えてしまう可能性があるので注意しましょう。

2.防草シートを敷く

厚手のシートを土壌に敷いて日光を遮ることで雑草が生えてこないようにする方法です。目に見える雑草を刈り取った後、シートと土の間のすき間を減らすように整地をしてから防草シートを敷いて専用ピンで固定することで、定期的に草刈りや除草作業をしなくても、長期間生えにくくなります。

シートを敷いた後、人工芝やグランドカバープランツ、砂利などを敷くと景観を損ねずに防草できるほか、シートのめくり上がりも防止できるのでおすすめです。料金相場は使用する素材や耐用年数などによって変わりますが、2,000〜40,000円です。

ホームセンターやECサイトなどで購入できますが、安価なものは耐久性が低くて薄手のため、1年足らずで劣化して破れてしまいます。防草シートを購入するときは、雑草の芽が突き抜けないように目が細かくて、繊維が丈夫な厚手の素材を使ったシートを選びましょう

加えて、紫外線による劣化を防ぐ素材を使ったシートも選んでおくと、遮光効果が高まります。

3. コンクリートやタイルなどで庭を舗装する

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雑草を取り除いて地ならしをした後、インスタントコンクリートやタイル、ハイドサイド(固まる土)などで埋めて雑草が生えないようにするのも選択肢のひとつです。料金相場は使用する素材や量によって変わりますが、2,000〜150,000円と高額で施工業者に依頼すると、別途工事費用がかかります。

他の雑草対策と比べて効果が高いため、駐車場または駐輪場として庭を活用したい人におすすめです。特に夏になると熱がこもってしまい、暑くなってしまうので、人工芝やグランドカバープランツなども活用すると、防草対策とともにきれいな庭になるでしょう。

ただし年数が経つにつれてひび割れが発生し、そこから雑草が生えてきますあわせて全面舗装してしまうと殺風景になってしまうほか、水たまりができやすくなってしまうので注意しましょう。加えてコンクリートを撤去するのは難しく、廃棄するときも業者に依頼する必要があるため、撤去費用がかかります。

4.手で雑草を引き抜く

お金をかけずに庭の雑草対策を行うには、庭に生えてきた雑草を手で引き抜くことです。2〜4月はまだ芽吹いたばかりで、大きく生長する前に抜いておくと手間や時間を軽減できます。

ただし、土が乾いていると固くて引き抜くのに苦労するほか、体力の負担がかかります。加えて、時期によっては熱中症や虫刺されなどのリスクがあるので、注意が必要です。

おしゃれな庭づくりに役立つ雑草対策5選

雑草対策を行いつつ、用途や予算にあわせておしゃれな庭を作りたい場合、下記の素材を使用するといいでしょう。

対策方法 メリット デメリット
グランドカバープランツを植える 防草シートと併用することで効果が上がり、庭の景観が良くなる こまめに手入れや管理が必要
人工芝を敷く 芝刈りや施肥の必要がなく、子どもやペットのいる世帯なら安心して遊ばせられる 防草シートと併用しないと効果が上がらない
タイルを敷き詰める 見た目が良く、変形した場所に敷きやすい 雨水などを逃がすための排水溝の整備が必要
レンガを敷き詰める 大きさや質感といったデザイン性に優れている 資材が重く、しっかり敷かないとすき間から雑草が生えてくる
化粧砂利を撒く 色や形など、家の雰囲気に合わせて素材が選べる 防草シートと併用しないと効果が上がらない

1.グランドカバープランツを植える

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地面を覆うように低く生い茂る植物を使って雑草を生えさせないようにする方法です。花の種類や面積によって変わりますが、料金相場は1,500〜40,000円かかりますが、おしゃれな庭を作ることができます。

クラピアをはじめ、クリーピングタイムやハーブなど、生長スピードや踏みつけへの耐性を見て育てる植物を選ぶことが大切です。防草シートを併用すると雑草が生えてくるのを抑えられますが、除草剤と比べて初期投資が高く、定期的に手入れをする必要があります。

2.人工芝を敷く

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人工芝で土を覆って雑草が生えないようにする方法です。材質や長さなどによって変わりますが、料金は1,000〜30,000円かかります。芝刈りや施肥といった作業の必要がないため、ペットや子どもを遊ばせたい人におすすめです

ただし一般的な人工芝には水はけ用の穴が開いており、光の遮断率も低いため、人工芝のみで完全に雑草を防げません防草シートを敷いたうえで人工芝を敷きましょう。加えて、耐用年数は10年ほどで交換する必要もあります。

3.タイルを敷き詰める

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雑草が生えないようにする方法のひとつに「タイル」を使用するのもおすすめです。すき間を作らないようにすれば、コンクリートと同程度の効果が期待できます料金は材質や面積によって変わりますが、6,000〜50,000円が相場です

自然石から光沢といったデザイン性に優れたものがあるほか、簡単に手入れができる一方で、水に濡れると滑りやすく、敷き詰めるのに大変な労力や費用がかかります。きれいに仕上げたい人は、業者に依頼しましょう。あわせて水がしみ込まないため、雨水などを逃がすための排水溝を整備することも大切です。

4.レンガを敷き詰める

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レンガを敷き詰めるのも雑草が生えないようにする方法のひとつです。透水性のあるインターロッキングという方法で敷き詰めると、雨水を透過させられます。タイルと同様、材質や面積によって変わりますが、料金相場は6,000〜50,000円です。

大きさや質感といったデザイン性にも優れているため、庭に花壇や通路などを作りたい人におすすめです。ただし、レンガのすき間から雑草が生える場合があるほか、自分でやるには高度な技術が必要なため、注意しましょう。

5.化粧砂利を敷く

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土の上に砂利を敷き詰めて遮光することで雑草を生えさせないようにする方法です。費用相場も4,000〜10,000円と比較的安価で、防草シートの上に敷き詰めることですき間から雑草が生えてこないようにしたりシートの劣化やめくりを防止できます。ベージュやホワイトといった種類があり、家の色を考慮すれば、庭の雰囲気が良くなるのもメリットのひとつです。

ただ単に敷いただけでは意味がありません。間から雑草が生えてきてしまう可能性があり、雑草を抜いて整地してから防草シートで覆った後、砂利や小石を敷くようにすると効果が上がるほか、見た目もきれいになります

加えて自分でやろうとすると、重たくて運ぶだけで苦労するので、業者に化粧砂利を使って庭の整備を依頼しましょう。

施工業者に庭の防草シートや砂利敷きを依頼する

庭に生える厄介な雑草10選

雑草は生命力や繫殖力が強いのが特徴です。雑草の種子は風や鳥などに運ばれて庭に落ちた後、広範囲に種子が広がります。その後、雨が降って水と栄養分を補給することで生長します。

たとえ庭の雑草を抜いても土の中に種子や根が残っている限り、再び雑草が生えてくるため、庭に生える雑草の生態を知ることが大切です。生えてくるとやっかいな雑草について、生態と対策のポイントを踏まえて紹介します。

植物名 科名 / 属名 草丈 生育期間
スズメカタビラ イネ科 / イチゴツナギ属 10~30cm 10~7月
スギナ トクサ科 / トクサ属 10~60cm 3~9月
カタバミ カタバミ科 / カタバミ属 10~30cm 通年
ドクダミ ドクダミ科 / ドクダミ属 15~30cm 3~11月
ヤブガラシ ブドウ科 / ヤブガラシ属 50~200cm 4~10月
オヒシバ イネ科 / オヒシバ属 20~50cm 4~10月
コニシキソウ トウダイグサ科/ニシキソウ属 10~30cm 3~11月
オオアレノギク キク科/イズハハコ属 80~180cm 11~10月
セイタカアワダチソウ キク科 / アキノキリンソウ属 100~400cm 4~11月
カヤツリグサ カヤツリグサ科 / カヤツリグサ属 30~50cm 4~10月

1.スズメノカタビラ

畑やアスファルトのすき間などに生えている雑草です。寒さや暑さだけでなく、何か踏みつけられても耐えられる力があります。背が低く、芝生に混じって生えることが多いため、繫殖力が強いのも特徴のひとつです。

葉は細くてやわらかいものの、根もとで多く分かれて株になるため、手で取るのは難しくなります。芝生を枯らさず、雑草だけに効く粒状の除草剤や液剤タイプの除草剤を使用するのがおすすめです。

2.スギナ

3〜4月頃に見かける「つくし」の葉っぱの部分です。地下茎でつながっており、つくしが生える場所で見かけます。

大きな特徴は生命力の強さです。春先につくしは胞子を蒔いた後になくなり、秋頃にスギナは枯れてしまいます。しかし、冬場になっても地中の茎が生きているため、翌年もまた生えてきてしまう点に注意が必要です。

駆除したい人は液剤タイプ除草剤で根まで枯らすか、鎌や草刈り機でスギナの地上部を抜き取った後、高密度な不織布を使った防草シートを敷いて生えてこないようにしましょう

3.カタバミ

早春から夏を中心に家の庭や道端などで見かける多年草です。ハート型の3枚の葉に特徴があり、5〜10月に黄色い花が咲き、種を飛ばして増殖します。

地下部に根茎を持っており、再生力や繁殖力が非常に高いのが特徴です。草むしりをしても、途中で茎や根が折れてしまい、株全てを取り除くのは難しくなります。

鎌で根本の土を掘り起こしながら、できるだけ根っこごと駆除したり、液体タイプの除草剤を散布したりするのが有効です。あわせて防草効果のある土壌処理型の除草剤を撒いたり、防草シートの上にグランドカバープランツや砂利を敷いたりして、繁殖を防止しましょう。

4.ドクダミ

裏庭や塀際といった日陰のところに好んで生えてくる多年草です。6〜7月にかけて白い花が咲き、刈り取ろうとすると強い臭いを発します。深さ30cmくらいまで地下茎が張り巡らされていることから繁殖力が強く、放っておくと一気に繁殖するので注意しましょう。

手や鎌などで刈り取っても地下茎からすぐに新たな芽を出すので、液体または粒状の除草剤をまいて根まで完全に枯れさせるか、刈り取った後に防草シートを敷いて日光を遮断させて枯れさせるのが有効な対策です。

5.ヤブガラシ

種子や地下茎で増殖する植物の一種です庭のまわりや道ばたなどでよく見られ、日当たりの良い場所を好みます。根は茎や地表の近くは細いものの、地中の根は太いのが特徴です。つるの生長スピードが早く、他の植物に絡みつきながら日光を遮って枯らしてしまいます。

駆除するときは、草取りフォークや雑草抜きといった道具を用いて根から抜き取るか、根まで枯らす液剤または、粒状タイプの除草剤をまきましょう。

6.オヒシバ

日当たりの良い道端や庭先などの場所を好むイネ科の雑草です。1か所から強いひげ根を張って生育し、手で引き抜くのは難しい特徴があります。草丈は20〜50cmで茎や葉を踏まれても頑丈なため、繁殖する前に穂の部分を鎌などで刈り取った後、防草シートを敷いて生育を防止しましょう。

加えて除草剤の散布も有効ですが、グリホサートという成分が含まれている除草剤には抵抗性があります。イネ科の植物に殺草作用の効果がある「ナブ乳剤」という除草剤を撒くと、根まで枯らす効果がありますが、種子が拡散する前に散布しましょう。

7.コニシキソウ

地面を這うように広がって生える小さな一年草です。空き地や庭、畑地などに生育し、7〜10月に葉のわきに暗紅色の花が咲きます。繫殖力は強く、茎を折ると白い乳液が出てきて触ると皮膚炎やただれを起こすことがあるため、注意が必要です。

除草と予防を一度にできる「ハイブリッドタイプ」の除草剤をまいた後、軍手で茎や葉をちぎりましょう。その後、生えてこないように防草シートを敷いたり、コンクリートで固めたりしておくと安心です。

8.オオアレチノギク

道路わきや荒地、庭などで見かける繫殖力が強い植物です。茎の上部に小さな花を多数つけ、冠毛を備えた種子が風にのって広がります。秋に発芽した後、春になると伸び始めて夏になると最大2mまで生育するのが特徴です。

生育する前に鎌で草を刈り取ったり、液剤またはハイブリッドタイプの除草剤をまいて駆除した後、生えてこないように防草シートを敷いたり、粒状の除草剤をまくようにしましょう。

9.セイタカアワダチソウ

10〜11月に黄色い花を咲かせる多年草です草丈は1〜4mと高く、地下茎と綿毛つきの種で繁殖します。冬になると地上部が枯れますが、地下茎は生きているため、親株の近くに新たな芽を出して、翌春になると再び大きく生長するので注意しましょう。

駆除するときは、地下茎から新芽が出る6月頃と、種子による繫殖を行う9月頃に草刈り機で刈り取るのがおすすめです。あわせて生えない時期に防草シートを敷いたり、草丈や地下茎の生長が著しい5月頃に液剤タイプの除草剤を散布しておくと効果が上がります。

10.カヤツリグサ

庭をはじめ、畑や道路の端などで見られる草丈30〜50cmの高さがある一年草です。7〜9月に茎の先端に茶色い穂をつけて生長すると、積極的に種を落として増殖するため、大きく生長してしまうと手で抜けないほど根を張ってしまいます。

生育初期に鎌や草刈り機などで刈り取ったり、除草成分「ジメテナミドP」を有効成分とする野菜または畑作用の土壌処理型除草剤を散布するのが有効です。

あわせて遮光に弱いという特徴を生かして、防草シートを敷いたり、生えてくる前に粒状の除草剤を散布したりしましょう。

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庭の雑草対策について、今すぐにでも取り除いたり、生えさせないようにしたりする方法について解説しました。自宅の庭の雰囲気はもちろん、除草剤や防草シートなど、それぞれの対策のメリットやデメリットなどを考えたうえで、業者への依頼を含めた対策を行うことが大切です。

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