面倒な草むしりを少しでも楽に行うには、便利な道具を活用するのがおすすめです。道具を使うことで作業が効率よく行えるので、時間や手間を削減でき、体への負担も軽減できることでしょう。おすすめの道具や、作業のポイントを解説します。
草むしりを楽にする道具6選
手間や時間がかかりやすい草むしりでは、道具を使うことで作業効率の向上や体への負担軽減を図れます。草むしりを楽にする代表的な道具をご紹介します。
これらの道具は、雑草の生え方や自分自身の状態にあわせて選びましょう。例えばコンクリートのすきまの雑草をむしりたい場合は先端が細くなった道具、腰が痛い場合は立ったまま作業ができる道具が望ましいです。まずは以下の簡単な特徴をご覧ください。
道具名 | 特徴 |
---|---|
ねじり鎌 | 柄の長さを調節すれば立ったままでも作業できる |
フォーク | 軽い力で根元から雑草を抜ける |
根さばき | 細い隙間の雑草を除去できる |
三角ホー | 広がって生えている雑草を簡単に除去できる |
熊手 | 固まった土に生えた雑草を楽に抜ける |
電動式草刈り機 | 最小限の力で楽に雑草を除去できる |
立ったまま作業ができる「ねじり鎌」
長時間しゃがみ込んで作業するのがつらい人には、ねじり鎌と呼ばれる道具がおすすめです。立ったまま作業できるため、足腰に負担がかかりにくくなります。
ねじり鎌はその名のとおり、一般的な鎌の刃の付け根をねじったような形をした道具です。さまざまなタイプの商品が販売されており、柄の長いタイプなら立ったまま作業できます。
刃先を草の根元に差し込み、そのまま引き抜けば、草を根ごと取り除けます。柄の長さを調節できるタイプの商品なら、使う人や場所に合わせて長さを変えられるため便利です。
柄の短いタイプのねじり鎌も用意すれば、しゃがんで草むしりをする際にも重宝するでしょう。
根っこから取り除ける「フォーク」
草むしりの作業効率を上げられる道具のひとつとして、草取りフォークが挙げられます。飲食用フォークと同じような形をしている道具です。
草取りフォークを草の根元に差し込み、柄の部分を倒すだけで、根っこから草を取り除けられます。最小限の力で除草できるため、女性や年配者におすすめです。
もう片方の手に持ったゴミ袋へ、取った草をそのまま入れれば、ほとんど手を汚さずに作業できるでしょう。草むしりで手を汚したくない人にも向いている道具です。
レンガの隙間に生えた雑草を取る「根さばき」
レンガやブロックの細い隙間から生えている雑草は、根っこから取るのに苦労するでしょう。このようなケースで重宝する道具が根さばきです。
きりの先端を曲げたような形をしており、レンガやブロックの隙間に差し込んで手前に引くだけで、簡単に根ごと除草できます。
レンガやブロックの細い隙間にびっしりと生えた小さな草を、一気に取れる道具として便利に使えます。
商品により爪の太さが違うため、草むしりをしたい環境に合わせて商品を選ぶことが重要です。
地面の表面に生えた雑草を簡単除去「三角ホー」
腰をかがめて草むしりをするのは大変な作業。そこで役立つのが長い柄の先に三角形の刃が付いている三角ホーという道具です。
三角ホーは軽い力で地面の表面に生えている雑草を刈り取れるので、なでるように動かすだけで簡単に除去することができます。
また、根の深い雑草には地面を掘ることで対応可能です。掘り起こした後に土ならしもできるので、「刈る・掘る・ならす」を一本でできる優れものです。
土をほぐしてかき取れる「熊手」
根が深い雑草をごっそり抜き取りたい時に非常に便利な道具なので、ひとつ持っておきたいところです。
また、熊手は抜き終わった雑草を集めるときにも役立ちます。散らばってしまった雑草をすぐにかき集められる形をしているので、わざわざホウキなどを持ち出す必要がありません。
機械の力で簡単除草「電動式草刈り機」
草むしりに適した電動式草刈機は、草を根ごと取りやすいことが魅力です。人が草をむしる作業を、機械が代わりにしてくれます。
機械には持ち手が付いているため、むしる際に服などに土や草が飛び散ることもありません。取った草をそのままゴミ袋に入れれば、ほとんど手を汚さずに作業することも可能です。
手作業での草むしりに比べコストはかかりますが、比較的安価な商品も販売されています。機械の力を借りて楽をしたい人におすすめです。
雑草が生えにくくなる草むしりのコツ
- 根っこから抜く
- 雑草の生え方によって抜き方を工夫する
- 発見したら小まめに抜く
草むしりは、ただ草を取ればOKというわけではありません。庭を長くきれいに保つためには、草むしりのやり方にコツがあります。ここからは、草むしりを行う時に気をつけたいポイントを見ていきましょう。
根っこから抜く
雑草の多くは、葉が枯れても根が残っていると再び成長する多年草です。種ができるまで成長すれば、自らが大きくなるだけでなく、雑草自体も増え続けてしまいます。
そのため、何度も同じ雑草の葉を除去する手間を省くために、根っこから抜くのがポイントです。雑草ができるだけ小さいうちに、根までしっかりと抜きましょう。
根っこが抜けにくい場合は、周りの土を草取りフォークでほぐせば抜けやすくなります。抜いた後に穴が開いてしまったら、スコップなどでならしておきましょう。
雑草の生え方によって抜き方を工夫する
雑草がどのように生えているのかによって抜き方を変えてみましょう。
まっすぐ生えている雑草は、根元の少し上を掴むと綺麗に引き抜けます。このとき、三角ホーや草抜き鎌を使うと効率的に除草することができるので、使ってみるのもおすすめです。
葉が広がって生えている雑草は、草抜き鎌かフォークを使うと根ごと取り除けるので、無理に手で引きちぎらないように気を付けましょう。
雑草が地面の表面を覆うように生えている場合は、三角ホーか熊手を使うと一気にかき取ることができます。一本一本抜こうとすると草同士が絡まってしまうので、撫でるように除去しましょう。
発見したら小まめに抜く
草が大きくなるほど根が張り、根元から抜きにくくなるため、雑草を見つけたらできるだけ小まめに抜くことをおすすめします。
発芽して間もない草なら、成長した状態の草に比べ、根ごと引き抜くのも容易です。時期によってはあっという間に大きくなるため、数日おきに確認するとよいでしょう。
小さな雑草の草むしりを習慣化することで、自宅回りを常にきれいな状態に保てるのもメリットです。
草むしりの服装・準備するものの基本装備
体の保護や作業の効率化を図るために、服装や道具にも気を配りましょう。草むしりの基本的な準備について解説します。
- 作業に適した服装
- そろえておきたい道具
作業に適した服装
草むしりをするときの服装は、長袖と長ズボンの着用が基本です。虫刺されや道具で皮ふを傷つけるリスクから、体を保護できます。
ケガ・汚れ・滑りを防ぐための滑り止め付き軍手や、汚れ・転倒を防ぐための長靴も、できるだけ着用しましょう。
また、暑い時期に草むしりをする場合は、麦わら帽子など帽子類の着用が必須です。汗拭き用のタオルを首に巻いておけば、日焼け予防にも役立ちます。
作業の状況によっては、草や小さな石が目に入るのを予防するゴーグルや、砂塵やホコリの吸い込みを予防するマスクの着用も検討しましょう。
そろえておきたい道具
草むしりでむしった草を集める道具として、ほうき・ちり取り・バケツなどを用意しておきましょう。雑草が少量なら、むしった草をそのままゴミ袋に入れれば廃棄しやすくなります。
庭に花壇があるという人は、スコップも用意しておくと便利です。頻繁に花壇の手入れをするときにスコップがあると、小さな雑草が生えてきてもすぐに除去することができます。
作業中の体調管理も忘れずに
草むしりは体を動かす作業です。動きやすい服装で、体調管理に気をつけながら行いましょう。
ここからは草むしり中に気をつけたい、体調管理の注意点について解説します。
- 小まめな水分補給で熱中症や脱水対策を
- 虫刺されやアレルギーに注意しよう
- 腰を痛めないように注意
小まめな水分補給で熱中症や脱水対策を
夏の暑い時期に草むしりをする場合は、熱中症や脱水症状に気をつけましょう。真夏だけでなく、暑くなり始める時期や、暑さが落ち着いてくる時期も注意する必要があります。
屋外作業を続けていると、水分補給がおろそかになりがちです。水筒に飲み物を入れ、小まめな水分補給を意識しながら作業しましょう。
日差しが強い時間帯を避けて作業することも大事です。午後の時間帯に気温が上がりやすいため、早朝から午前中までの時間帯か夕方に作業するとよいでしょう。
長時間の作業も危険です。2時間程度を作業時間の目安とし、終わらない場合は時間帯や日を変えて作業すれば、熱中症や脱水症状のリスクを抑えられます。
虫刺されやアレルギーに注意しよう
雑草が生えている場所には、さまざまな虫がいる可能性があります。中には皮ふを刺してくる害虫もいるため、服装に気をつけるなどの対策が必要です。
雑草によるアレルギーにも注意しましょう。イネ科やキク科などの雑草には、花粉を飛ばしてスギ花粉症に似た症状を引き起こす種類の植物があります。
草むしり中にくしゃみや鼻水が出やすくなったら、アレルギーの原因となる雑草に接近している可能性があります。マスクをつけるなどして、花粉をガードする必要があるでしょう。
また、触るとかぶれてしまう植物もあるため、軍手をはめるなどして手を保護しておくことも大切です。
腰を痛めないように注意
草むしり中は無理な姿勢になりやすいため、長時間作業を続けていると腰を痛めてしまう恐れがあります。適度に休憩をはさみながら作業するようにしましょう。
同じ姿勢で作業し続けないことや、体の重心を左右のどちらか一方にかけすぎないことが大切です。
足元の草むしりをする際は上体を倒さず、膝をしっかりと曲げて作業すれば、腰に負担がかかりにくくなります。
どうしても体がきつい場合は、充電式の小型電動除草機を使うのもおすすめです。作業効率を高められるため、体にかかる負担を大幅に軽減できます。
草むしりが大変ならプロに依頼
自宅の庭をきれいにしたくても、時間がなかったり体の調子が悪かったりすると、丁寧に草むしりをすることも難しいでしょう。
草むしりが大変なら、さまざまな業務を代行してくれる「プロ」に依頼するのがおすすめです。プロの手により、庭の状態を一新できます。
- 手間なく効果的な除草が可能
- 草の処分も任せられる
- プロに依頼する費用相場は?
手間なく効果的な除草が可能
プロに除草を依頼すると、さまざまな方法で手間をかけずに効果的な除草をしてもらえます。
草刈り機で表面をきれいにするだけでなく、草の根元近くまで刈り取ったり、除草剤で草の根や種まで枯らしたりできる場合もあるでしょう。
知識や経験が豊富なプロならではの提案を受けられるため、どこまで処置してもらうかを予算に合わせて決められるのもメリットです。
草の処分も任せられる
草むしりでよく問題になるのが、取ったあとの草の処分です。そのまま放置しておくと、再び根付いてしまう恐れがあります。
しばらく放置して枯らした後に燃えるごみとして捨てたり、たい肥として再利用したりする方法もありますが、いずれにしても自分で処理するのには手間がかかります。
しかし、プロに除草を依頼すれば、刈り取ったあとの草も処理してもらうことが可能です。草の後始末に不安がある人でも、プロに依頼することで問題を解決できます。
プロに依頼する費用相場は?
プロに除草を依頼する場合、職人1人が作業するなら、費用の相場は1日あたり約1万円が目安です。
面積で計算する業者の場合、1平方メートルあたり500~2,000円と費用相場に幅があります。機械を使うと安くなったり、草丈で費用が変動したりするケースもあるでしょう。
しっかりと予算を組みたい場合は、見積を出してくれる業者へ相談するのがおすすめです。複数の業者から相見積をとれば、相場に比べ高すぎる業者を選んでしまう失敗を回避できます。
草むしり後に再び雑草が生えるのを防ぐ対策
草むしりが終わったら、改めて雑草対策をしておきましょう。しっかりと対策することで、再び雑草が生えることを防げます。
ここでは、除草剤・防草シート・砂利を使った予防方法をご紹介します。
重要なのは、必ず草むしりを終えてから対策に取り掛かるということです。例えば、雑草が生えている状態で除草剤を撒いても、枯れて自然になくなっていくわけではありません。弱った雑草をむしらなくてはなりませんし、もう一度除草剤を撒く必要もあります。
あらかじめ庭を綺麗に整えてから、予防をするようにしましょう。
- 手軽な「除草剤」
- かぶせるだけでOK「除草シート」
- 美貌を保ち雑草を防ぐ「砂利」
手軽な「除草剤」
除草剤は、除草したい場所に散布するだけで、薬剤に応じた除草効果を発揮させられます。
除草剤の主な種類は、粒剤と液剤の2つです。粒剤は水で地面に浸透させるタイプで、主に草の根まで枯らすために使用します。液剤は草の葉に散布するタイプで、主に葉や茎のみを枯らす効果があります。
除草剤の細かい効果は、商品によりさまざまです。即効性があるタイプや効果が長期間持続するタイプ、地中の種にも効くタイプなどがあります。除草する場所の状況や除草目的などに合わせて、適切な商品を選ぶことが大事です。
かぶせるだけでOK「防草シート」
植物にとって光は必要不可欠なものであり、光が当たらなければ植物は枯れていきます。この特性を利用して除草する道具が防草シートです。
除草したい場所に防草シートを敷き、太陽の光をさえぎることで、防草シートの下に雑草が根付くのを防ぎます。除草剤と比べてコストも抑えられます。ただし、広い庭の場合は、シートを何枚も重ねて敷かなければならないので、隙間ができないように気を付けましょう。
防草シートがあれば、外部から雑草の種が飛んできても、シートにさえぎられるため根付くことはありません。シートの上に人工芝を敷けば、景観をよくしたりシートの上で活動したりすることも可能です。
美観を保ち雑草を防ぐ「砂利」
砂利で防草する際は、砂利の隙間から光が入り込まないようにすることがポイントです。隙間から雑草が生えてくると見苦しくなり、除草の余計な手間もかかるでしょう。
砂利に隙間を作らないためには、砂利を敷く前に地面をしっかりと固めることが重要です。地面が固まることで砂利が沈まなくなり、隙間もできにくくなります。砂利を分厚く敷き詰めることも大切です。
また、防草シートとあわせて活用するのも効果的です。防草シートの上に砂利を敷くと、景観がよくなります。
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草むしりは自力でやろうとすると、体力がもたないことも多々あります。便利な道具を使うのも一つの手段ではありますが、ラクができる上に根本的な解決をしてくれる業者に依頼してみるのはいかがでしょうか。
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