庭に生い茂った雑草を速やかに処理できる草刈り機は、とても重宝するアイテムです。草刈り機にはさまざまなタイプがあり、目的やシーンに合わせた選択が重要です。この記事では草刈り機の選び方やおすすめ商品、使う際の注意点について解説します。
草刈り機を選ぶときのポイント
「草刈り機がほしいけれど、種類が多すぎて選べない……」
そんな経験がある人も多いのではないでしょうか。草刈り機の数が豊富なのは理由があり、用途ごとに最適なモデルが異なるからです。
草刈り機のタイプを正しく知ることで、選択の間違いを防げるでしょう。ここからは、大まかな分類とそれぞれの特徴を紹介します。
動力は電動式かエンジン式か
まず違いとして挙げられるのが「動力方式」です。草刈り機はモーターにより駆動する電動式がポピュラーですが、主にコード式と充電式に分けられます。
コード式とは本体に電源コードがあり、コンセントに挿して使うタイプです。電源さえあれば時間を気にせず動かせるというメリットがあります。しかし、刈る場所がコンセントから遠すぎたり、山林など遠隔地で使ったりといった用途には向きません。
充電式とはバッテリーで駆動するコードレスの草刈り機です。こちらは電源の場所に縛られないのが利点でしょう。反面、バッテリーを使い切ると止まってしまうため、長時間の作業は苦手です。予備バッテリーがあればよいですが、その分費用もかさみます。
エンジン式の草刈り機はパワー面で優れていますが、運転時の騒音が大きく排気ガスが出るなど、一般家庭で使うには注意が必要です。燃料のガソリンも取り扱いに危険が伴いますし、消防法の改正によりセルフスタンドで購入しにくいなど、不便な点もあります。
ハンドルは作業の種類で決める
草刈り機を操作するのに欠かせないのがハンドルです。形状の違いで以下の三つに分けられます。
- 両手ハンドル(U字ハンドル)
- ループハンドル
- ツーグリップハンドル
両手ハンドル(U字ハンドル)はスタンダードな形です。文字通りU字型のハンドルが取り付けられており、左右のグリップを握って操作します。草刈り時の左右に振る動作がしやすく、平地に生えた雑草を刈るのに向いています。デメリットは斜面や凹凸のある地面では作業がしにくい点です。
ループハンドルは本体に輪っかのようなハンドルがあるタイプです。両手ハンドルより上下に動かしやすく、傾斜地での作業に適しています。逆に広範囲の処理は、U字ハンドルに比べると苦手でしょう。
ツーグリップハンドルはエンジンと刃の部分をつなぐシャフトを握って操作するタイプで、狭い場所や繊細な作業が得意です。ただし肩紐がないので草刈り機の重さが直にかかってきます。
刃の材質は草の特徴で決める
草刈り機で最も重要なのは「刃」です。雑草の種類や状況によって最適な材質が異なります。代表的な刃は以下の3種類です。
- 金属刃
- 樹脂刃
- ナイロンコード
一枚持っておくと安心なのが金属刃です。柔らかい草はもちろん、硬い茎や枝など幅広く処理できます。特にチップソーと呼ばれる硬い金属の刃は、耐久性も高くおすすめです。ただし石などに当てると、キックバックと呼ばれる跳ね返りが起きやすいので注意しましょう。
樹脂刃は何枚かのプラスチック製の刃がついているタイプです。樹脂といっても硬いので問題なく草を刈ることができますし、キックバックが起きにくく、安全面でも優れています。刃がそれぞれ独立しており、傷んだ刃だけを交換できるのも経済的です。
ナイロンコードは文字通りナイロン製の紐を回転させて草を刈るタイプです。柔らかいので石や壁などに当たっても危険が少なく、初心者でも扱いやすいでしょう。ただし、草が太かったり密集していたりするところの処理は苦手です。
草刈り機のメーカーおすすめ3社
使い方を間違えれば危険も伴う草刈り機は、きちんとしたメーカーの商品を選びたいところです。歴史や実績、知名度ともに申し分のない3社を紹介します。
充電式といったら「マキタ」
国内・海外ともに高いシェアを誇るマキタは、まさに日本を代表する電動工具メーカーです。バッテリー式の工具に強く、草刈り機の他にもドリルや電動ノコギリなど、ラインナップも豊富にそろっています。バッテリーは同社の他製品と互換性があり、使い回せるのも便利です。
充電式草刈り機のラインナップは幅広く、なんと10種類を超えるモデルを用意しています。出力や用途によって分けられているので、目的に合わせて最適な商品を選べるでしょう。
初心者用は軽くて扱いやすいモデルが多いため、女性でも安心です。国内に営業所が多くあり、アフターサポートもしっかりしています。
シンプルな造りが特徴の「RYOBI(リョービ)」
広島に本社を置くRYOBIも工具のトップメーカーの1つです。以前は草刈り機を始め工機類を自社展開していましたが、現在の工具事業は京セラグループの一員として行っています。
製品のブランド名はあくまでRYOBIですが、アフターサポートなど問い合わせは京セラ インダストリアルツールズが引き受けているので注意が必要です。
草刈り機はもともと強みだったエンジン式に加え、電動式も幅広く用意しています。特にエンジン式は軽くて始動がしやすく、初心者でも扱いやすい商品です。
プロ向けのエンジン式なら「Zenoah(ゼノア)」
Zenoahはエンジン式の草刈り機で有名なメーカーです。スウェーデンの農業機器メーカー「ハスクバーナ」社が、日本の工業メーカー「小松ゼノア」を買収して誕生しました。
ゼノア独自の「ストラト・チャージドエンジン」は、始動性がよく低燃費・高出力を両立しています。燃料タンクをフレーム内に収納することで重心が安定し、作業しやすいのが特徴です。ストラト・チャージドエンジンが搭載されたモデルには、「Z」がついています。
バッテリー式のシリーズも用意され、エンジン式に迫る高出力を実現しました。電動の特性である静音や低振動と相まって、初心者でも存分に活用できるモデルがそろっています。
参考:刈払機 | ゼノア |
充電式のおすすめコードレス草刈り機3選
ここからはタイプ別におすすめの草刈り機を解説していきます。まずはコードレスで便利な充電式の3モデルをリストアップしました。
マキタ 充電式草刈機 18V
高回転・高トルクなブラシレスモーターにより、エンジン式に勝るとも劣らないハイパワーを実現するマキタの充電式18Vシリーズです。ブラシレスで軽いため、長時間の草刈りでも疲れを感じにくいでしょう。
ハンドル形状の違いで複数のバリエーションがあり、用途に合わせて選べるのもポイントです。低速逆回転で刃にからまった草を除去するカラミトリ機能や、操作パネルが手元にありボタン一つで簡単始動できるなど、便利な機能も豊富に備えています。
工進(KOSHIN) 手押し式 充電草刈機 SBC-3625C
高回転・高トルクなブラシレスモーターにより、エンジン式に勝るとも劣らないハイパワーを実現するマキタの充電式18Vシリーズです。ブラシレスで軽いため、長時間の草刈りでも疲れを感じにくいでしょう。
ハンドル形状の違いで複数のバリエーションがあり、用途に合わせて選べるのもポイントです。低速逆回転で刃にからまった草を除去するカラミトリ機能や、操作パネルが手元にありボタン一つで簡単始動できるなど、便利な機能も豊富に備えています。
SMILE(スマイル) 充電式 2WAY 草刈機
チップソーと樹脂刃を簡単に交換できる、SMILEの充電式2WAY草刈機です。18Vのハイパワーと約2kgの軽量ボディを両立しています。持ち手部分は伸縮可能で、幅広い体格の人にフィットする草刈り機です。
取り回しのしやすいループハンドル型で、家庭での雑草処理に大いに活躍します。サムスン電子製のリチウムイオン充電池は、4時間の充電で最大約35分間の連続使用が可能です。
価格も比較的手頃で、コストパフォーマンスに優れた草刈り機がほしい人におすすめの商品です。
初心者におすすめの電動草刈り機3選
初めて購入する一台は失敗したくないものです。ここでは使いやすくて高機能、かつ大手メーカーで信頼性の高い3台をリストアップしました。
7800回転のハイパワーと軽量チップソーで、草の種類を選ばず刈れるのがこちらの草刈り機です。スタンダードなU字ハンドルを採用し、初心者でも違和感なく使えます。電源はコード式なので時間を気にせず作業できるのもメリットです。
「運転音は静かなのにパワーはエンジン式と変わらない」など高評価を得ています。大手メーカーのRYOBI製なので信頼性も申し分ありません。重量は約5kgとやや重めですが、初めての草刈り機にぴったりの高機能モデルです。
BOSCH(ボッシュ) 草刈機 EGC26
海外メーカーながら日本でもおなじみのBOSCHによる、コード式のスタンダードモデルです。本体重量約1.9kgと軽量なので扱いやすく、安全性の高いナイロンコード式を採用しています。子どもやペットのいる家の雑草刈りにおいても扱いやすいでしょう。
ハンドルは12段階の角度調節機能がついており、ケーブルも10mあるので取り回しに困ることもありません。価格も1万円を大きく切るなどお手頃で、まさに初心者向きの草刈り機といえます。
山善(YAMAZEN) 電気草刈機 YBC-160A
家電製品でおなじみの山善ですが、実は草刈り機も取り扱っています。YBC-160Aは電池切れの心配がないコンセント式を採用した草刈り機です。金属8枚刃を搭載し、広範囲に生い茂った雑草も速やかに処理できます。
重量も約2kgと軽量の部類に入ります。刃を覆うセーフティガードが大きいのも見逃せないメリットです。補助ハンドルがついており、立ったままの作業も楽にこなせます。低価格と高性能を兼ね備えた魅力的な一台です。
女性におすすめの電動草刈り機3選
軽量・コンパクト・安全に配慮した設計など、女性でも扱いやすい電動草刈り機をまとめました。女性が作業をする必要がある場合に、参考にしてみましょう。
山善(YAMAZEN) 電動式草刈り機 SBC-280A
シリーズ名「刈る刈るボーイ」のSBC-280Aは、樹脂刃タイプの電動式草刈り機です。独自開発の鉤爪刃は金属ブレード並みの切れ味があり、手強い雑草もらくらく処理できます。もちろん金属刃やナイロンコードへの取替えも可能です。
安全ボタンを押しながらスイッチを入れる仕組みで、誤動作による事故を防止しています。本体も約2.6kgとなかなかの軽さです。取り扱いに困らないのが強みでしょう。大型の安全カバーがついており、女性でも扱いやすい草刈り機です。
京セラ(Kyocera) 旧リョービ 電気式刈払機 AK-1800
新型モーター採用でパワーアップしたRYOBIのAK-1800は、AKシリーズでは入門機にあたるモデルです。本体が約1.8kgとかなり軽く、力に自信のない女性でも疲れ知らずで扱えるでしょう。
こちらは金属刃専用モデルですが、刃先を守るキワ刈りガードがついているので、壁際での使用も安心です。本体は伸縮タイプもラインナップされており、幅広い体格の人にマッチします。ただしナイロンコードは使えないので、注意が必要です。
藤原産業株式会社 セフティー3 電動草刈機 SGC-150SR
業界初のハサミ式を採用したのが、藤原産業株式会社のSGC-150SRです。刃の部分は超硬チップ搭載で、硬い枝でもスムーズに切断できます。モーターの回転数が1600回転と低めに抑えられており、刈った草が飛び散りにくいのもポイントです。
本体はワンタッチで長さを調節できます。ループハンドル付きなので平地だけでなく斜面や凹みでも作業がしやすく、一台でマルチに活躍する優れた草刈り機です。
エンジン式のおすすめ草刈り機3選
最後にエンジン式の草刈り機を解説します。音の問題やメンテナンス性など気になる点はありますが、パワーの面ではピカイチです。デメリットが気にならない環境なら、性能面ではやはり魅力的でしょう。
ホンダ エンジン式刈払機 チップソー仕様
車やバイクのメーカーとしておなじみのホンダですが、草刈り機も製造しています。こちらに搭載されているのは、25ccの4ストロークエンジンです。燃料は車と同じガソリンで、混合油を作る手間が省けます。
本格的なチップソーを搭載しており、太い茎や枝もスムーズな処理が可能です。重量が6kg以上あるので手軽とはいえませんが、例えば山間部での作業などのハードな場面で、いかんなく性能を発揮します。
HiKOKI(ハイコーキ) エンジン刈払機 CG27ECP(SL)
エンジン式モデルの候補としておさえておきたいのがHiKOKIのCG27ECP(SL)です。ハイパワーのエンジンは最大出力0.81kWを誇り、山林に生える硬い植物も難なく処理できます。環境配慮型なので、有害な排気ガスもぐっと低減しています。
サブレバーを搭載することでスロットル調整がしやすく、さまざまな状況下で効率的な運転が可能です。
Zenoah(ゼノア) 刈払機 TRZ235W
22.5ccエンジンを搭載したTRZ235Wは、JUSTシリーズと呼ばれるZenoahの入門機的モデルです。重量4.5kgとエンジン式では比較的軽量で扱いやすくなっています。環境にやさしいストラト・チャージドエンジン搭載モデルです。
刃はチップソーなので、ヘビーな環境でもいかんなく性能を発揮してくれるでしょう。エンジン式のトップメーカーの名に恥じない、魅力的な商品です。
草刈り機を買ったら正しく使おう
刃先が高速回転する草刈り機は、使い方を誤れば危険な事故につながります。買ったら普段着ですぐ作業を始めるのではなく、正しい装備や操作方法を知って、万全の準備をしておきましょう。
まずは防護具を準備する
たとえ真夏でも半袖半パンで作業するのは危険です。草刈り機を使う場合は、身を守る装備を整えるようにしましょう。刈り取った草や枝の破片だけでなく、弾いた小石が飛んできて思わぬケガをする可能性があるからです。
服装は長袖・長ズボンが基本です。さらに防護具として保護メガネ(ゴーグル)や厚めの軍手を用意しましょう。万全を期すなら、フェイスシールドや足元を守るすね当て、ヘルメットがあれば理想的です。
場所によっては、土埃や粉塵が発生することもあります。防塵マスクや不織布マスクも役に立つでしょう。草が生い茂っている場所は虫もたくさんいるので、虫刺されを防ぐ意味でもしっかり装備を固めることが大切です。
動かしやすい体勢でハンドルを両手で持つ
装備を整えたら、いよいよ草刈り機を構えます。ここでは代表的なU字ハンドルタイプを例に挙げて解説します。
まず肩紐をタスキ掛けし、草刈り機本体が右脇腹から骨盤のあたりにくるようベルトの長さを調節します。たとえ左利きの方でも、本体を左側に持つのはNGです。草刈り機は刃の回転方向が決まっており、安全かつスムーズに刈るには、身体の右側に置く必要があるからです。
正しく構えたらいきなりスイッチを入れるのではなく、刃先を地面と平行にし、左右に無理なく身体を捻れるかシミュレーションします。違和感がなければいよいよ作業を始めていきましょう。
草刈り機は右から左へ動かす
電動であれば適当に動かしても刈れそうに思えますが、実は草刈り機の動かし方は決まっています。刃の部分を身体の右側から左側へ動かすときに刈り、また戻して右側から刈り始める、を繰り返していくのが正しいやり方です。
この理由は刃の回転方向が反時計回りだからです。左側から右側へ動かすときに刃を当てても刈りにくいだけでなく、大きな石などに当たると本体が大きく弾かれる(キックバック)が起きることがあります。
キックバックが起きると、自分の後ろ側まで刃先が飛ばされることもあり、大変危険です。近くに人がいると、命に関わる事故につながる可能性もあります。こうした事態を防ぐためにも「草刈り機は右から左へ動かす」を徹底することが大切です。
草刈り機を使うときの注意点
ここでは実際に庭などで草刈り機を使う際の注意点を解説します。使う前の最終チェックのような内容です。草刈り機を使う前に、忘れずに確認しましょう。
防護具を必ず装着する
保護メガネや手袋、ヘルメットなど、用意した防護具のつけ忘れがないか確認します。例えば真夏の暑い時期は装着が面倒に感じるかもしれません。しかし、事故が起きてからでは遅いので、必ず装着しましょう。
消費者庁によると、この5年間で草刈り機による事故が88件報告されています。もちろん防護具で完全に事故を防げるわけではありませんが、間違いなく安全性は向上します。
あわせて機器の点検も重要なポイントです。刃はガタつきなく取り付けられているか、肩紐は切れていないかもきちんとチェックしましょう。エンジン式の場合は燃料がしっかり入っているかも確かめておく必要があります。
作業前に障害がないか確認を
安全に雑草を刈るには作業場の準備が大切です。大小問わず、石や枝などの異物を取り除いておきましょう。散らかったガーデニングの用具も、きっちり片付けます。
回転刃で飛ばされた小石や枝は当たればケガにつながりますし、大きな石はキックバックが危険です。
作業の際は、半径15m以内に人がいないか確認するようにしましょう。自宅の庭で作業する場合は、草刈り機を使う人以外は庭に入らないようにするのが基本です。
草刈り機はメンテナンスが必要
草刈り機の性能を長く維持するには、作業後のメンテナンスがとても重要です。これだけはやっておきたいお手入れ方法を解説します。
寿命の長持ちにつながるグリス交換
回転する刃の軸受けやギアがある草刈り機は、定期的なグリスアップが鉄則です。グリスで潤滑な状態を保つことで機械部分の摩耗を防ぎ、長寿命につながります。使用状況にもよりますが、20時間くらい使ったらグリスを交換しましょう。
草刈り機の多くはグリス注入用の穴(注入孔)があるので、メンテナンスもそれほど難しくありません。重要なのは規定の量を守ることです。注入量が多すぎると機器の性能を発揮できないばかりか、故障につながります。
グリスは使われている成分によって、さまざまな種類があります。草刈り機に向いているのは、リチウムグリス・モリブデングリス・シャシーグリスなどです。
切れ味を左右する刃研ぎ
金属製の刃やチップソーは定期的な刃研ぎが必要です。欠けや摩耗のある刃で作業を続けるとうまく刈れないばかりか、回転バランスの悪化で振動が増えるなどの不具合を引き起こします。
刃を研ぐといえば研ぎ石を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、草刈り機の刃は専用の研磨機があります。刃をセットして回転させながら刃先を当てることで、切れ味を蘇らせる仕組みです。
草刈り機だけでなく、包丁や鎌・鉈・ハサミなどにも使える研磨機もあります。一台持っておくと何かと便利でしょう。
エンジン式なら給油と点火プラグを確認
草刈り機に多い2ストロークエンジンは、動力のための燃焼とエンジン内部の潤滑を混合油で行っています。このオイルは使うと減っていくため、補給が必要です。
補給する際には混合油の比率に気を付けましょう。機種によって異なるため、できればメーカー純正のものが安心です。
エンジン点火に欠かせない点火プラグも、定期的な交換が求められます。25時間程度使用したら点検し、状態によっては交換しましょう。
草刈り機と一緒にそろえたい道具
便利な草刈り機ですが、万能ではありません。手作業と合わせることで、より精度の高い雑草処理ができます。ここでは草刈り機を補う優れたツールを見ていきましょう。
端っこの草を刈るのに便利な鎌やハサミ
草刈り機はその形状ゆえに、角や狭い部分の草を刈るのは苦手です。そんなときに役立つのが草刈り用の鎌です。手作業で刈ることになるため広範囲の処理には向きませんが、草刈り機で刈り残した細かい部分の雑草をきれいにできます。
太い茎や枝の刈り残しに有効なのがハサミです。小さな草刈りハサミや立ったまま作業できる大型の剪定バサミなど、いろいろな種類が販売されています。用途に合わせてそろえておくと便利でしょう。
草を集めるのに使う熊手
広範囲の草刈りほど、処理後の雑草を片付けるのは重労働です。金属の鉤状の爪がたくさんついた熊手があれば、あちこちに散らばった雑草も簡単にかき集められるでしょう。
熊手は大小さまざまなサイズがあります。ほうき程度の大きさであるレーキと呼ばれる商品も、柄を伸縮できるタイプであれば、収納にも場所をとりません。
鉤部分は金属・プラスチック・木などの材質がありますが、おすすめは金属です。パーツが細いので、刈り取った草だけを効率よく集められます。耐久性が高く、長持ちするのもポイントです。
自分に合う草刈り機で雑草を除去しよう
草刈り機にはコンセントやバッテリーを使う電動式と、エンジン式の商品があります。初心者には音や振動が少なく扱いやすい電動式がおすすめです。刃も用途によってタイプが異なるため、複数の替え刃を用意しておきましょう。
草刈り機を使って作業するなら事前の準備も大切です。保護メガネや軍手など、身体を守るアイテムをしっかり装着し、作業場の石などを取り除いておきます。本体の動かし方は、右から左へ刈るのが基本です。
例えば「週末に庭でバーベキューをするから雑草処理しておきたい」といった場合でも、草刈り機ならすばやく作業できます。理想の一台を手に入れて、きれいな庭をキープしましょう。