ミツモアメディア

雑草に熱湯をかけて除草できるって本当?デメリットはある?

最終更新日: 2024年11月07日

雑草除去にはさまざまな方法がありますが、「雑草に熱湯をかけて除草できる」と聞いたことのある方も多いのではないでしょうか。熱湯で除草ができれば環境にもやさしく、費用も抑えることが可能です。

しかし一方で、「本当に除草できるの?」と疑問に感じている方もいることでしょう。

結論、熱湯での除草は可能ですが、いくつかデメリットや注意点もあります。

この記事では、熱湯除草の効果や注意点を詳しく解説し、他の除草方法も併せて紹介します。お庭や駐車場などの雑草対策に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

熱湯除草は雑草対策におすすめ

成長した雑草

熱湯除草は雑草対策として活用できます。雑草を熱湯で除草する方法は、植物が高温で細胞死する原理を利用したものです。

具体的には50℃以上の温度になると、細胞膜の構造が変化して細胞の中身が漏れ出し、その状態が続くと細胞死に至るとされています

そのため、ただ熱湯をかけるのではなく、時間をかけてゆっくり熱湯をかけることが推奨されます。

土に直接薬剤をまく除草方法と比べるとシンプルなため、「本当に効果があるの?」と思いがちですが、周囲の植物への影響も少なく、簡単に効果が期待できる点がメリットです。ただし、熱湯の温度やかけ方によっては効果にばらつきが出ることもあるため、やり方を押さえた上で除草することがポイントです。

熱湯除草のメリット

成長した雑草

以下では、熱湯除草のメリットをご紹介します。

費用を抑えられる

熱湯除草の魅力は、特別な器具や薬剤を必要としないため、ほとんど費用をかけずに除草できることです。日常的に沸かしたお湯を使えば良いだけなので、除草剤のように都度買い足す必要がなく、無駄がありません。

また、ピンポイントな除草であれば、やかんや鍋、ポットなど自宅にある道具で除草できます。薬剤が混ざる心配もないため、キッチン用具を使っても問題ありません。

人と環境にやさしい

熱湯除草は薬剤を使わないため、人体や周囲の環境に優しいのも特徴です。除草剤のような化学薬品を使わないため、特に小さなお子さんやペットがいる家庭にとっても安心です。

また熱湯のみを使うため、周囲の環境への影響も少なく、土や水質汚染への影響もありません。自然の力を使った除草法として、エコである点も嬉しいポイントです。

根本から除草できる

除草には雑草を直接刈り取る方法もありますが、根が残って再生してしまう場合が多く、何度も除草を繰り返さなければなりません。

熱湯を雑草にかけると地中に浸透した熱が根にも届き、根本からの除草が期待できます。刈り取るだけでは手間と時間がかかりますが、熱湯なら効率よく根まで除草できます。もちろん、しぶとい雑草の場合は何度か繰り返し行う必要がありますが、再発を防ぎやすいことは大きなメリットといえるでしょう。

熱湯除草のデメリット

草むしりする男性

熱湯での除草は確かに手軽で効果的ですが、どんな場合にも適しているわけではありません。ここでは、熱湯除草のデメリットを確認しておきましょう。

それぞれについて解説していきます。

広範囲の除草は大変

熱湯除草は、狭い範囲には向いていますが、広範囲になると大幅に効率が下がってしまいます。広い庭や大きな駐車場などの除草には不向きです。

特に家庭で熱湯除草を実施する場合、ポットややかんで熱湯をかけ続けるのは手間と時間がかかります。また、広範囲で均一に除草するのは難しいため、熱湯除草はピンポイントの雑草対策として割り切るほうが無理がないでしょう。

やけどのリスクがある

熱湯を扱うため、やけどのリスクにも注意しましょう。約100℃の熱湯を使うため、不注意で自分や他人にかかってしまうと危険です。

特に子供やペットのいるご家庭では、除草中には近づかないように気を付けましょう。厚手の手袋を使用したり、作業場所を事前に決めて行うなど、安全対策を忘れずに行うことが大切です。

熱湯除草を自宅で行う手順

庭に伸びた雑草

ここからは、熱湯除草を自宅で行う際の具体的な手順をご紹介します。大まかな流れは以下の通りです。

それぞれについて、解説していきます。

1.沸騰したお湯を用意する

しっかり効果を得るために、雑草にかけるお湯は沸騰させ、すぐに利用するようにしましょう。温度が低いと、雑草に浸透する前に冷めてしまい、効果が薄れることがあります。

やかんや鍋、電気ポットなどを利用して、すぐに使用できる状態で準備するのがポイントです。

2.雑草にゆっくりお湯をかける

お湯をかける際は、なるべく根元からゆっくりと行います。目安としては1メートルあたり約30秒を目安にかけていくことです。効果を出すためには時間をかけてゆっくりとお湯をかけることが重要なポイント。

このとき慌てて広範囲に撒くと、効果が分散してしまいます。一気に除草しようとするのではなく、時間をかけて1~2歩ごとに移動しながら熱湯をかけていきましょう。狙った雑草の一つひとつにしっかりと熱湯を行き渡らせることが大切です。

3.1〜2を繰り返す

一度で必ずしも細胞死するわけではないため、熱が行き届くよう2回以上かけるのが効果的です。数日空けて、強く残った雑草や新たに芽が出てきた場合も、再度熱湯をかけることで枯らしやすくなります。

ただし、周囲に大事な植物がある場合は、お湯が飛び散らないよう注意しながら作業を進めてください。

熱湯以外の除草方法は?

熱湯を使った除草法以外にも、さまざまな方法があります。以下にそれぞれの特徴やメリット・デメリットをまとめました。

状況に応じておすすめの方法は異なるため、お庭や敷地の状況に合わせて適切な方法を選びましょう。

除草方法 メリット デメリット
手作業での除草 特別な道具が不要で、細かい作業ができる 広範囲や根が深い場合は時間と体力が必要
除草剤を使用 広範囲の除草が可能で、効果が持続しやすい 化学薬品のため環境や人体への影響が懸念される
防草シートの設置 雑草の発生を抑制でき、メンテナンスが少なく済む 設置の初期コストが高い場合があり、施工が必要
焼却処理 雑草の再生を防ぎやすく、広範囲に適している 火を扱うため火事や周囲への影響に注意が必要

熱湯除草に関するよくある質問

パスタや野菜のゆで汁を使用しても良い?

パスタや野菜のゆで汁を除草に再利用するアイデアを耳にしたことがあるかもしれませんが、これは避けたほうが良いでしょうゆで汁には油や塩分などが含まれるため、土壌に悪影響を及ぼす可能性があります

特に塩分が多いと他の植物に悪影響を与える恐れがあるため、熱湯除草では純粋な水道水を使用するのが望ましいです。

広範囲な除草は業者への依頼がおすすめ

熱湯除草は手軽に行える除草方法のひとつですが、広範囲を一気に除草することは難しいです。そのため、除草したい場所が広範囲にわたる場合は、業者への依頼がおすすめです。

それぞれ解説していきます。

除草を業者へ依頼するメリット

以下に、除草を業者へ依頼するメリットをまとめました。プロに依頼することで手間暇いらずで除草できることはもちろん、業者に任せれば体を痛める心配もありません。

  • 手間暇をかけずに効率よく除草できる
  • 身体への負担がかからない
  • 根本から除草できる
  • 庭づくりのアドバイスやガーデニングの情報を得られる

「何度も除草することに疲れている」「自分のやり方で合っているのか不安」といった場合には、一度プロに任せてみてはいかがでしょうか。

除草を業者へ依頼する際の費用

業者へ依頼する場合、除草方法によって相場が異なります。

例えば、手作業で根っこから抜く「草むしり・草取り」の料金相場は1㎡あたり300円~2,000円、または1回あたり10,000円~30,000円ほどです

ただし、作業範囲や難易度、追加作業の有無などによっても実際の料金は異なります。実際に依頼をする際は、かならず複数の業者から相見積もりを取りましょう。

防草シートの施工や芝の整地を依頼することも可能なので、オプションも合わせて検討してみると良いかもしれません。

草むしりの料金を確認する

ピンポイントな雑草対策・除草には熱湯がおすすめ!

熱湯での除草について解説しました。熱湯除草は家庭でも気軽に行える除草方法で、ピンポイントな雑草対策にぴったりです。しかし一方で、熱湯除草は広範囲での除草には向きません。広い敷地を除草しなければならないときは、プロの除草業者を頼りましょう。

最適な業者に依頼したい際は、無料一括見積もりプラットフォームである「ミツモア」を利用するのがおすすめです。

ミツモアでは簡単な質問に答えるだけで、最大5件の見積もりを無料で取得できます。複数の見積もりの内容を比較する「相見積もり」で、希望する条件にぴったり合ったプロを手軽に探せます。

草むしりを依頼できるプロを探す