除草剤以外で雑草を枯らす方法は?
除草剤以外で雑草を枯らす方法には重曹、酢などを使う方法があります。詳しくは記事内で解説しています。
重曹を使って除草する方法は?
重曹は粉のままでは植物に浸透しにくいので、濃度8%程度の重曹水(水1リットルに対し重曹150g)を作って散布するのがおすすめ。また雑草を傷つけてから重曹水をかけると浸透率が高まります。なお除草の効果が表れるまでには約1週間かかるでしょう。
除草剤以外で雑草を枯らす方法には重曹、酢などを使う方法があります。詳しくは記事内で解説しています。
重曹は粉のままでは植物に浸透しにくいので、濃度8%程度の重曹水(水1リットルに対し重曹150g)を作って散布するのがおすすめ。また雑草を傷つけてから重曹水をかけると浸透率が高まります。なお除草の効果が表れるまでには約1週間かかるでしょう。
雑草を取り除く方法は、大まかに分けて以下の4通りがあります。
除草方法 | 使用するもの |
①雑草を枯らす方法(薬剤) |
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②雑草を枯らす方法(薬剤以外) |
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③雑草を除去する方法 |
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④雑草の成長を妨げる方法 |
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各除草方法にはメリットとデメリットがあるので、雑草の繁殖具合・コスト・効果・安全性などを考慮して選ぶ必要があります。
雑草が広範囲に生えていて手に負えない場合や、除草をする時間がとれない場合は、最初から業者に依頼してしまうのも1つの手です。
メリット | ・即効性が高い
・雑草を根から枯らすことができるので、除草効果が持続する ・高齢者でも楽に除草ができる |
デメリット | ・周囲の植物に影響が出る可能性がある
・お子さんやペットがいる場合、使用する場所や安全性を確認する必要がある |
除草剤は雑草を枯らすための薬品です。既に生えている雑草に対して即効性があり、約2~3日後には効果が表れることが多いでしょう。また「土壌に残留して新たな雑草を一定期間生やさない」といった効果が期待できる除草剤もあり、長期的な雑草対策が可能です。
除草剤には粒剤タイプ・液剤タイプ・非選択性除草剤・選択性除草剤など、さまざまな種類があります。散布する場所・枯らしたい雑草・安全性を考慮して選ぶことが大切です。
除草剤の種類について詳しく知りたい方は、こちらも参考にしてください。
除草剤は、広範囲の庭や砂利の駐車場など「手作業が大変な広い場所の除草」に適しています。ただし雑草以外の植物や周辺環境にも影響を与える可能性があるため、庭の植栽や畑・池の近くなどで使用する際には注意が必要です。
正しい使用方法を必ず確認しておきましょう。
人体や環境への影響が心配で、除草剤を使いたくないという方もいるでしょう。除草剤の代わりに重曹・酢・熱湯・塩を使う方法もあります。以下ではそれぞれの除草のやり方やメリット・デメリットなどを詳しく解説します。
洗濯・掃除・料理など家庭で万能に使える重曹は、除草にも使用できます。重曹には植物の老化を進ませ雑草を壊死させる効果があるといわれています。また葉の気孔を開かせて水分を蒸発させるため、雑草を乾燥・枯死させる効果もあるとされているのです。
重曹は粉のままでは植物に浸透しにくいので、濃度8%程度の重曹水(水1リットルに対し重曹150g)を作って散布するのがおすすめ。また雑草を傷つけてから重曹水をかけると浸透率が高まります。なお除草の効果が表れるまでには約1週間かかるでしょう。
メリット | ・薬局やスーパーで販売されており、安価で入手できる
・食用としても使えるため安全性が高い ・掃除や料理など除草以でも使用できるため、余っても無駄にならない |
デメリット | ・重曹は雑草に浸透しにくいので、除草効果は低い
・雑草の根まで枯らすのは難しい |
重曹を使った除草はコストや安全面では優れているものの、除草剤ほどの除草効果は期待できません。そのため雑草を完全に除去するのは困難です。ペットや子供がいて安全性を重視するご家庭や、無農薬で家庭菜園を行いたい方などにおすすめです。
酢には強い酸性成分があります。根に浸透し、雑草の内部から枯らす効果が期待できます。食品としても使われており、安全性が高いため「酢を主成分とした除草液」も市販されているんですよ。
酢は種類によって酸度に違いがあり、高いものほど効果があるといわれています。
使用する際に希釈をする必要はありません。しかし酢特有の臭いをやわらげたい場合や広範囲に散布する場合は、同量のお湯や水を入れて薄めて使用することも可能です。ただし効果は弱くなるでしょう。
また約2リットルの酢に対して小さじ1杯分の食器用洗剤を混ぜると、雑草に酢がつきやすくなり除草効果がアップします。
酢を使った除草のやり方は、酢と食器用洗剤を混ぜたものをスプレーボトルや噴霧器に入れて雑草にまんべんなくかけるだけ。日差しが強く、気温が20度を超えるような暑い日に行うと、雑草を乾燥させる効果が高くなります。効果は1日ほどで表れることが多いのですが、あまり効果を感じられないようであれば再度スプレーしてみましょう。
メリット | ・食用なので安全性が極めて高い
・希釈する必要がなく、そのまま散布するだけでOK ・土壌への残留性が低く、繰り返し使用できる |
デメリット | ・希釈せず使うとかなりの量が必要となりコストがかかる
・酢特有の酸っぱい臭いが残る ・希釈すると効果が弱くなる ・除草効果の期間が短い ・コンクリートや鉄にかかると劣化させてしまう可能性がある |
酢を使った除草は安全性が高いため、除草剤の代用品として試してみる価値はあるでしょう。ただし雑草全体を酢でぬらさなければならないので大量の酢が必要となり、コストもかかります。また除草効果が長続きしないため、完全に除草するには何度も繰り返す必要があります。
酢を使った除草は、重曹と同じく除草剤を使いたくないご家庭におすすめ。酢の臭いがしても近隣の迷惑にならない場所などに使いましょう。
熱湯でも雑草を枯らすことが可能。お湯を沸かすだけなのでコストもかからず、環境に優しい除草方法です。
雑草は約60度ほどの温度になると、細胞が熱によってダメージを受けます。そのため2~3日の間に枯れていくでしょう。
メリット | ・お湯を沸かすだけで簡単にできる
・薬剤を使用しないため安全性が高い |
デメリット | ・雑草の根まで枯らすのが難しく、すぐ雑草が生えてきてしまう
・大量の熱湯を準備するのに手間がかかる ・広範囲の除草をするのは難しい ・やけどのリスクがある |
熱湯を使った除草はコストがかからず環境に優しいのがメリットです。しかし熱湯は根茎まで届かないため、除草効果は表面的なものにすぎません。コンクリートの隙間から生えてくる雑草をなんとかしたい場合など、局所的な除草対策には効果的です。
塩には植物から水分を奪って枯れさせる力があり、即効性が期待できます。また分解されず土壌に残留する性質もあるので、除草効果は長期間続くでしょう。
塩を使った除草方法には塩を直接まく方法と、海水と同等の濃度の3.4%~5%の塩水を作って散布する方法の2通りがあります。どちらも約1週間ぐらいで雑草が枯れ、2カ月から3カ月ぐらい除草効果が続きます。
塩を使った除草はよく紹介されていますが、実はあまりおすすめできません。塩害という言葉があるように塩は土壌に残留しやすく、雑草以外の植物も育たなくなってしまうからです。また雨で塩分が流れ出して近隣に迷惑をかけてしまったり、コンクリートや配管を腐食させてしまったりする可能性もあります。
メリット | ・お金がほとんどかからない
・塩をまくだけで簡単に除草できる ・即効性が高い ・長期間の除草効果が持続する |
デメリット | ・雑草以外の植物も育たなくなる
・雨で塩分が流れ出し、周囲の土壌にも塩害を及ぼす恐れがある ・コンクリートや配管を腐食させる恐れがある |
塩を使った除草は効果が高くとも土壌や周辺環境へのダメージが大きいため、できれば他の方法を選ぶことを強くおすすめします。
塩を使った除草のデメリットについて詳しく知りたい方は、こちらも参考にしてください。
雑草を抜いたり刈り取ったりと、物理的に除去する除草方法も効果的です。雑草を除去する道具は大きく分けて2種類あります。1つは大がかりな草刈りに適した電動草刈り機、もう1つは手に持って使える除草ツールです。
空き地や庭の手入れを長く行っておらず雑草が繁殖してしまった場合、除草剤・酢・重曹だけでは対処しきれません。まず地上に生い茂った雑草を物理的に除去し、それから除草剤などで対処しましょう。
電気コードをコンセントにつながなければならない電動コード式よりも、コードレス式の充電式の方が場所を選ばずに使用できます。
メリット | ・背が高くなってしまった雑草を処理できる
・広範囲の除草が簡単に行える ・芝刈り機として利用できる機種もある ・エンジン式の草刈り機に比べると、軽くて扱いやすい |
デメリット | ・他の除草方法に比べて導入コストがかかる
・バッテリー式のため、長時間の使用には向かない |
おすすめ電動草刈り機【ONE STEP 充電式草刈機】
家庭菜園や庭で雑草を見つけたら、繁殖してしまう前に小まめに除去しましょう。手で草を抜くこともできますが、除草ツールがあると雑草の根までしっかり除去できますよ。
メリット | ・雑草を根元から刈り取ることができる
・鉢やプランターなどの除草も行える ・植物の根元などでも使用が可能 |
デメリット | ・広範囲での除草には向かない
・座って使用する必要があるため、長時間の作業だと疲労がたまりやすい ・電動式の除草ツールの場合は導入コストがかかる |
以下のようなツールがおすすめです。
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「薬剤は使いたくない」「でも手作業で除草を行うのは大変」という場合は、業者に依頼しても良いでしょう。この方法であれば、手間をかけず安全に除草ができますよ。
費用相場はザックリとこのようなイメージです。
30坪 (99㎡)/ 草丈50cm未満/ 平地 | 1万1,000~3万円 |
ただし状況によって異なるので、一度見積もりを取ってみるのがおすすめです。
なお「なるべく安く草刈りを依頼したい」「自分の場合はいくらかかるのか把握したい」という場合は、ぜひミツモアを使って見積もり(無料)を取ってみてください。
ミツモアはあなたの地域や求めるサービス内容を入力するだけで、複数の草刈り・除草業者からおおまかな見積もりを提案してもらえるサービスです。
また状況によっては、草刈り以外の最適な方法を提案してもらえることもあります。
あなたの状況にピッタリ合う業者を見つけられるはずですよ。ミツモアは無料なのでぜひ一度試してみてください。
手間と時間をかけて除草しても、しばらくすると雑草がまた生えてきてしまいますよね。そうならないよう、雑草が育ちにくい環境を作って予防する方法もおすすめです。
防草シートとは植物の成長に不可欠な日光を遮断することにより、植物が生えにくくなる遮光性のシートです。
除草して石などの異物を取り除き、地面を平らにならした上に敷きます。防草シートはそのままでも効果が期待できますが、上に砂利やウッドチップを敷く方法がおすすめです。防草効果が高まるだけでなく、シートに直射日光が当たらなくなるため紫外線による劣化も防げます。
メリット | ・日光を遮断するので雑草が生えにくい
・水を通す素材なので、水はけがよく水たまりもできない ・ホームセンターなどで気軽に入手できる |
デメリット | ・防草シートだけだと見た目が悪い
・紫外線に当たると劣化が早い ・目の粗いシートだと隙間から雑草が生えたり、上に敷いた砂利などで簡単に傷ついてしまったりすることも |
「katsst 防草シート」などがおすすめです。
雑草よりも強く、地面をはうように成長する植物(グランドカバー)を植えるのも効果的な雑草対策。防草シートや砂利よりも庭の景観に溶け込みやすいというメリットもあります。
メリット | ・見た目が自然できれい
・ある程度育てば、頻繁にメンテナンスを行う必要がない |
デメリット | ・雑草がまったく生えなくなるわけではない
・伸びすぎたら手入れをする必要がある |
グランドカバーに適した植物はいろいろありますが、初心者でも育てやすい人気の品種はこちらです。
ダイカンドラ | ・種を購入すれば安く導入できる
・根づくまでは水をあげることが望ましい |
エメラルドフォールズリシマキア | ・ライムグリーンの葉が美しい
・踏みつけに強い |
タイム・ロンギカウリス | ・ハーブの仲間で香りが良い
・春にはピンク色の小花を咲かせる |
ベロニカ・オックスフォードブルー | ・春から初夏にかけて青や青紫色の小花を咲かせる
・一度根づけば手入れが不要 |