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カラスノエンドウの駆除方法3選!効果的な対策で雑草を根絶しよう

最終更新日: 2024年12月10日

「カラスノエンドウが畑や庭にどんどん広がってきて、どうしたらいいのか分からない」「二度と生えてこないようにするための対策を知りたい」

このような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

カラスノエンドウの駆除方法はいくつかありますが、間違ったタイミングや不適切な方法で駆除してしまうと、根絶できなかったり、すぐに再発してしまったりすることもあります。

そこでこの記事では、カラスノエンドウを効果的に駆除するための具体的な方法を3つ紹介します。また、再発防止のための予防策もまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。

カラスノエンドウの特性とは

カラスノエンドウ

カラスノエンドウの駆除を行う前に、まずは特性について理解しておきましょう。

カラスノエンドウは名前から想像できるようにエンドウ豆の仲間ですが、厄介な雑草として知られています。カラスノエンドウの特性は主に以下の2つです。

秋に発芽して春に最盛期をむかえる

カラスノエンドウは冬生の一年草です。そのため、秋に発芽して春に最盛期を迎えるのが特徴です。秋になると地中で眠っていた種子が一斉に芽吹き、冬の間にゆっくりと成長を続けます。そして春になると急激に成長のスピードが早くなり、60~150cm程度にまで成長します

小さな紅紫色の花を咲かせる姿は一見美しいですが、周囲の植物の生育を妨げてしまう厄介な雑草として知られているのです。また、つると巻きひげによって周囲の壁やフェンスなどに絡み、放置しているとどんどん大きく成長してしまいます。

麦と似ているため混同しやすい

カラスノエンドウが厄介であるとされる理由の一つに、麦と似ているということがあります。特に生育初期は麦との区別が難しく、気づいたときには既に大きく成長してしまっていることも珍しくありません。また、種子の大きさ・重さまで似ているため、麦製品に混入する被害も発生しています。

カラスノエンドウを駆除する時期は冬を避ける

除草剤を散布する様子

カラスノエンドウを駆除する時期は、できれば冬の時期は避けた方が良いとされています

冬の時期は地温が低下しやすく土も乾燥しているため、土壌へダメージを与えてしまいやすいのです。また、寒さの中で草取りや刈り取り作業を行うことは大変です。

カラスノエンドウは春先に急成長するため、4月頃に駆除するのがおすすめです。このタイミングで駆除できない場合、種子が残ってしまう可能性があるため注意しましょう。

カラスノエンドウの駆除方法3選

雑草駆除には様々な方法がありますが、ここではカラスノエンドウに効果的な3つの方法をご紹介します。

発生場所や被害状況によってベストな手段は異なるため、それぞれの特徴を理解して適切な方法を選びましょう。

除草剤を使った駆除方法

除草剤はカラスノエンドウを駆除する際の強い味方です。しかし、ただ除草剤をまけばいいというわけではありません。

効果的に駆除するためには、適切な選び方と使い方がポイントです。

除草剤の選び方

カラスノエンドウは出芽深度が深いため、一般的な土壌処理剤が効きにくいのが特徴です

周辺に作物がある場合は、雑草のみに効果を発揮する選択性の土壌処理剤を使用しましょう。「ゴーゴーサン乳剤」や「シバキープⅢ粒剤」などがおすすめです。

一方、壁やフェンスなど、周囲に作物や芝生がない場合は非選択性除草剤を選んでも問題ありません。グリホサート剤やジクワット・パラコート剤、グルホシネート剤などを選ぶようにしましょう。カラスノエンドウの根まで届きやすく、効果的に駆除しやすいです。

除草剤の使い方

薬液タイプの製品は雨で流されないよう、晴れの日に散布するのが効果的です。説明書に従って、正しく希釈して使用しましょう。

粒状タイプの製品の場合、雨が降った後などの湿った土に使用すると効果的です

また、効果だけでなく安全面にも注意しましょう。散布後はカラスノエンドウに直接触れないように注意が必要です。必ず手袋やマスクを着用し、風向きに気をつけて散布するようにしてください。

除草道具を使った駆除方法

除草剤を使えない場合は、除草道具を使って物理的に駆除する方法もあります。除草道具を使った駆除は環境や身体にやさしく、即効性があるのが特徴です

除草道具の選び方

カラスノエンドウの駆除におすすめな除草道具は以下の通りです。

  • 除草スコップ:カラスノエンドウを根ごと掘り起こすのに役立つ
  • ねじりガマ:地面に近い部分から刈り取るのに便利
  • 草刈り鎌:広い面積を効率よく刈り取るのに役立つ

体力や作業する場所の状況に合わせて、最適な道具を選びましょう。

除草道具の使い方

除草道具を使う際は、生育初期であれば草かきや草むしりで駆除できます。カラスノエンドウが小さいうちに駆除するとより効果的です。

根が残ってしまうと再発しやすくなるため、可能な限り根まで取り除くようにします。一度の作業で完全に駆除するのが難しい場合は、継続的に行うようにしましょう。

より詳しい使い方について知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。

熱湯を使った駆除方法

熱湯を使ってカラスノエンドウを駆除する方法もあります

除草剤や特別な道具を使用しないため、環境にやさしく手軽に試せる点がメリットです。しかし一方で、広範囲にわたって繁殖している場合は駆除しきれない可能性も。

ピンポイントな範囲での駆除には向いていますが、広く除草したい場合は他の方法を選ぶと良いでしょう。

なお、熱湯除草について詳細を知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。

カラスノエンドウの発生を防止する方法

防草シートと人工芝

カラスノエンドウの駆除だけでなく、発生を防止する方法も抑えておきましょう。早期から予防策を講じることで、面倒な駆除作業を行う手間が省けます。

以下では、カラスノエンドウの効果的な予防方法をご紹介します。

土壌処理剤を使う

カラスノエンドウが発芽する前に土壌処理剤を使うことで、成長を抑制できます。雑草が生え始める前から散布することで、地面に薬剤の膜ができ、カラスノエンドウが生えてくることを防ぎます。

ただし畑や庭で育てている植物がある場合は、処理剤が悪影響を与える可能性があるため、使用を控えましょう。

防草シートを使う

防草シートを使うのも、カラスノエンドウの物理的な発生を防ぐ効果的な方法です。カラスノエンドウを駆除した後に防草シートを敷くことで、新たなカラスノエンドウの成長を物理的に抑制できます。

防草シートは、耐久性のある品質の良いシートを選ぶことがポイントです。シートをしっかりと地面に固定して、端はコンクリート釘で押さえましょう。

防草シートの施工を業者に依頼する

カラスノエンドウの駆除は業者への依頼がおすすめ

カラスノエンドウの駆除を自分で行うのが難しい場合や、すでに被害が拡大してしまっている場合などは、専門業者への依頼をおすすめします。

プロの知識と技術を活かして、効果的かつ効率的に駆除してくれます。

業者へ依頼するメリット

カラスノエンドウを専門業者に駆除してもらうには多くのメリットがあります。

大変な作業をするには時間と手間がかかりますが、プロに頼めば豊富な経験と高い技術により効率的に作業を進めてもらえます。

自分で行うよりも短時間で効果的な駆除が可能になるだけでなく、カラスノエンドウを根絶できる可能性も高まるでしょう。徹底的な駆除を行えば、再発のリスクを最小限に抑えることができます。また、業者によっては駆除に関するアドバイスをもらえる場合もあります。

自分での駆除が難しいと感じた場合は、専門業者に依頼しましょう。

業者へ依頼する際の費用

カラスノエンドウの駆除を業者へ依頼する場合、除草方法によって相場が異なります。

例えば、「草むしり・草取り」で除草する時の料金相場は1㎡あたり300~2,000円、1回あたり10,000~30,000円です

ただし、作業範囲や難易度、追加作業の有無などによって実際の料金は変動します。実際に依頼をする際は、複数の業者から相見積もりを取得すると安心です。

業者によっては防草シートの施工を依頼することも可能なので、再発を防止したい場合はオプションも合わせて検討してみても良いでしょう。

カラスノエンドウの除草を依頼する料金を見る

カラスノエンドウは早めの対策・駆除が肝心! 

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カラスノエンドウは厄介な雑草ですが、早めに対策することで被害の拡大を最小限に抑えられます。土壌へのダメージを防ぐために、農地やお庭の場合は冬場の駆除は避けることをおすすめしますが、春をむかえてカラスノエンドウがどんどん大きくなってしまう前に、除草剤や除草道具を使って駆除してしまいましょう。

なお、自分での駆除が難しい場合や、カラスノエンドウによる被害が大規模な場合は、プロの除草業者を頼ることをおすすめします。エリアや業者によって費用が大きく異なるため、複数の業者を比較検討して選ぶと良いでしょう。

カラスノエンドウの除草を業者に依頼する