1日の汚れを落とし、疲れも癒してくれる浴槽。しかし、長年使用していると傷や汚れが目立ってきてしまい、どうにかしたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
そんな時におすすめなのが「浴槽コーティング」です。
コーティングなら、費用を抑えながらも新品同様の綺麗さを取り戻せたり、新たな傷が付くのを防いでくれたりしますよ。
今記事では、浴槽コーティングについて詳しく解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。
浴槽コーティングの4つのメリット
実は、新しい浴槽にはほとんどの場合、最初からコーティングがされています。
しかし、そのコーティングは3~4年ほどで剥がれてしまうため、そのまま放っておけば綺麗な状態を長く保つことはできません。
そのため、浴槽のコーティングは定期的に行うのがおすすめです。それにより、具体的に以下の4つのメリットが得られますよ。
<コーティングのメリット>
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1.汚れが消える
浴槽の傷や汚れは、一度付いてしまったらもう修復できないと諦めてしまう方は多いのではないでしょうか?
しかし、浴槽に付いてしまった傷や汚れは、コーティングするだけで消すことができるんです。
浴槽にコーティングを施すと、コーティング剤が傷を覆ってくれるため、まるで新品のような美観に復活させることができます。
さらに、湯垢が原因でできるザラザラ汚れは浴槽にできた細かい傷に入り込むことで頑固な汚れとなってしまいます。
そうなると掃除で簡単には落とすことができませんが、コーティングなら傷ごと覆ってくれるのですぐに滑らかな質感を取り戻すことができますよ。
2.費用が抑えられる
価格 | 日数 | |
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コーティング | 10~20万円 | 1~3日 |
入れ替え | 50~100万円 | 3~5日 |
浴槽に限らず、長年同じものを使用していれば劣化してしまうのは当たり前です。その場合、新しいものに交換するという選択肢がありますが、浴槽の場合は簡単に丸ごと交換することはできませんよね。
費用も高く付いてしまいますし、日数も数日かかってしまうというデメリットがあるためです。
しかし、既存の浴槽をそのまま使用できるコーティングなら、浴槽を交換するよりも費用や日数を大幅に抑えることができますよ。
浴槽を交換する必要がなく、さらに費用も抑えることができる浴槽コーティング。これなら、賃貸に住んでいる方などでも気軽に行うことができますね。
3.掃除が楽になる
浴槽に付く汚れは、水垢や湯垢、石鹸カス、黒カビなど頑固なものが多いです。そのため、掃除に一苦労している方はとても多いかと思います。
しかし、浴槽コーティングをすることによって、そんな苦労やストレスからも解放されることができるのです。
実は、コーティング剤には「防汚」「撥水」「防キズ」「抗菌」などの効果があります。
つまり、一度コーティングをすれば新たな傷や汚れが付くのを防いだり、もし汚れが付いてしまっても頑固な汚れとなる前に落とすことができるんです。
これにより、日頃のお手入れがとても楽になりますし、掃除後の綺麗な状態を長く保つことが可能になります。清潔な状態を維持できるので、毎日の入浴がより一層気持ちのいいものになりますね。
4.傷がなくなりツヤ・光沢が復活する
浴槽自体は今までと同じものでも、コーティングによって傷や汚れがなくなる上に、ツヤや光沢までも復活します。
浴槽を丸ごと交換せずとも、新品のような見た目に生まれ変わらせることができるのはとても嬉しいポイントですよね。
また、傷や汚れを修復するコーティング剤には色が付いていることも特徴です。
もし今までの浴槽の色が暗かった場合、新しく明るい色でコーティングすれば浴室全体の雰囲気を変えることも可能ですよ。
このような大きな効果から、浴槽コーティングは単なる補修というよりも、「リフォーム技術」として扱われています。
そのため、「浴室をリフォームしたいけど交換するには金銭面が心配…」とお悩みの方にもおすすめの方法です。
浴槽コーティングの種類
傷や汚れを消してくれたり、その後の掃除を楽にしてくれたりと、様々なメリットがある浴槽コーティング。
一度行うだけでたくさんの効果が感じられるなら、今すぐにでもやりたい!と思う方もいらっしゃいますよね。
しかし、実は浴槽コーティングには種類があり、それによって効果が違ってきます。そのため、悩みに合わせて適切なコーティングの種類を選んでいきましょう。
コーティングには2つの種類がある
浴槽コーティングには、以下の2つの種類があります。
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「再生コーティング」は、浴槽にできてしまった傷や汚れを消すためのコーティングです。そのため、古い浴槽の傷や汚れを消し、新品同様の見た目を取り戻したい方はこちらをおすすめします。
ただし、自分では行うことができないため、修復目的でコーティングする場合は業者に依頼するようにしてください。
一方で、「保護コーティング」は浴槽に傷や汚れが付かないようにするためのものです。
浴槽を傷や汚れから守ったり、汚れを付きにくくして掃除の手間を軽減したりするためのものなので、綺麗な状態を長くキープしたいという方に有効です。
保護コーティングは自分でも簡単にできるため、後程紹介する方法を参考にしながら行ってみましょう。
保護コーティング剤は3つの種類がある
傷や汚れを付きにくくするための「保護コーティング」は自分でも行うことができるため、すぐにでも取り掛かりたいと思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、保護コーティングに用いるコーティング剤には3つの種類があり、それぞれ持続期間や効果が異なるのです。
適当にコーティング剤を選んでしまうと、求めている目的とは違った結果になってしまう恐れがあります。そのため、以下を参考にしながら適切なコーティング剤を選びましょう。
持続期間 | 効果 | |
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フッ素系 | 3ヵ月~2年 | 撥水 防汚 |
シリコン系 | 2~5年 | 撥水 防汚 防傷 |
ガラス系 | 5年 | 撥水 防汚 防傷 防カビ 耐熱 抗菌 |
1.フッ素系
フッ素系は、最も使用されているスタンダードなコーティング剤です。費用は2万円~できるため、価格を抑えながらコーティングを施したいという方におすすめですよ。
フッ素系コーティング剤によって得られる効果は、「撥水」と「防汚」の2つ。水が残らず、汚れも付きにくくなるので、コーティング後は毎日の掃除が一段と楽になるでしょう。
ただし、効果の持続期間は3ヶ月~2年程度と短いのがデメリットです。そのため、長く浴槽を綺麗に保つには、頻繁にコーティングをし直す必要があるかもしれません。
2.シリコン系
シリコン系は、他のコーティング剤に比べて硬さがあるのが特徴です。
浴槽を分厚くコーティングしてくれるため、傷が付きにくく、効果も2~5年と長く持ちます。コーティング後は光沢が強めに出るので、効果を目で見て感じることができますよ。
しかし、コーティング剤に硬さがあるので、施行時は塗りにくく感じてしまうかもしれません。また、費用は4万円~とフッ素系よりも高額になってしまうのもマイナスポイントです。
3.ガラス系
浴槽の表面にガラス皮膜を吸着させるガラス系コーティングは、カビの付着を防止する効果があるのが特徴です。
他にも、「耐熱」や「抗菌」の効果もありますし、持続期間は5年と長いため、一度施行すれば浴槽を長く綺麗に保つことができますよ。
ただし、ガラス系は水垢が付きやすいというデメリットがあります。水垢は一度付いてしまうとお掃除が大変になってしまうため、入浴後は水滴を拭き取るなどの対処が必要になります。
また、ガラス系は施行が難しいため業者に依頼して行うことが多いです。しかし、対応できる業者は少ないですし、さらに費用も6万円~と高額になってしまうのが難点です。
コーティング剤の選び方
コーティング剤にはいくつか種類があることを説明しました。しかし、いざコーティング剤を購入しようと思っても、何を基準にどんなものを選べばいいのか悩んでしまいますよね。
そこで、ここでは失敗せずにコーティング剤を選ぶ方法を伝授します。
「持続期間」と「使用回数」を確認しよう
コーティング剤を選ぶとき、気を付けることは次の2点です。
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コーティング剤を選ぶ時、まずは「効果の持続期間」で比較してみましょう。一度コーティングを行った後、綺麗な状態を長く保ちたい場合は持続期間が長めのものを選びましょう。
また、賃貸などで原状回復が必要な場合は、持続期間が短めのものを選ぶと安心ですよ。
さらに、「1本あたりの使用可能回数の違い」も大事な比較ポイントです。
基本的に、持続期間が長いものは1回で使い切るものが多いですし、持続期間が短いものは1本で数回分使用できるようになっています。
持続期間が短くてもこまめに施行したい場合などは、1本で数回分使用できるものを購入するといいですね。
おすすめのコーティング剤3選
コーティング剤の種類、選び方を説明してきましたが、おすすめのコーティング剤を知りたい!という方も多いのではないでしょうか。
ここでは、おすすめのコーティング剤を3つ紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
お掃除ソムリエ
効果持続期間 | 3年 |
使用可能回数 | 約1回 |
値段 | 3,000円 |
手順通りに行うだけで、効果がすぐに分かると高評価のコーティング剤です。ムラが出にくく、剥がれることもないため初心者でも手軽に行うことができますよ。
浴槽だけではなく、洗面、便器、タイル、ステンレスなどほとんどの素材に使用できるため、浴室全体を綺麗にすることができます。
値段は少々高めですが、効果をしっかり感じることができ、持続期間も3年と長いです。少しでも長く浴槽を綺麗な状態で維持したいという方におすすめですよ。
お風呂ピカリ
効果持続期間 | 約1ヶ月 |
使用可能回数 | - |
値段 | 1,780円 |
使用方法は、浴槽の汚れを落とした後にシュッとスプレーするだけ。そのため、短時間で終えることができますし、コツも特に必要ありません。汚れの付着を防止するのはもちろん、酵素の働きでカビの発生を抑えることもできます。
ただし、効果の持続期間は約1ヶ月と少し短め。そのため、定期的にコーティングを施さなければすぐに効果がなくなってしまうので注意しましょう。
WAKI 3年美キープ
効果持続期間 | 3年 |
使用可能回数 | 1回 |
値段 | 1,773円 |
効果は3年と長い期間持続するのに、値段はとてもお手頃なWAKI 3年美キープ。
使用時のコツは、「クリーナーでしっかり下地を整えること」です。この工程を怠ると、コーティング剤がすぐに剥がれてしまうなど効果を十分に感じることができないので注意しましょう。
しかし、正しく使用できれば新品同様の浴槽を取り戻すことができます。すると、値段以上の効果を感じることができるため、ひとつひとつの工程を丁寧に行うのが大事です。
浴槽コーティングを自分で行う4ステップ
浴槽コーティングを自分で行う場合は、4つの手順で正しく施行することが大切です。もし間違った方法で行うと、コーティングの効果を十分に感じられないこともあるので注意してください。
また、コーティング剤によって気分が悪くなってしまうこともあるため、施行中は必ず換気をするようにしましょう。
ステップ1 汚れを落とす
まずは、浴槽をしっかり掃除して汚れを綺麗に落とします。コーティング前に必ず汚れを落としておかないと、コーティングの効果がうまく発揮されないため必ず行うようにしてください。
掃除方法は、中性洗剤とスポンジを用いたいつも通りの方法でOKです。洗剤を洗い流したら、雑巾などでしっかり水気を拭き取りましょう。
ステップ2 クリーナーで汚れを磨く
手荒れ防止のためにゴム手袋を着用し、クリーナーを付属のスポンジに適量付けます。
そのスポンジで浴槽表面を擦り、手触りが滑らかになるまで磨いてください。これで浴槽の下地を整えることができます。
その後、クリーナーを水で流し、汚れが落ちているかを確認してください。汚れが落ちていなければ繰り返しクリーナーで磨き、汚れが落ちているようならクリーナーをしっかり洗い落としましょう。
ステップ3 コーティング剤を塗る
コーティング剤を塗る前に、水気を雑巾などで拭き取って浴槽内をしっかり乾燥させるようにしましょう。
また、配管や蛇口などから水が漏れてくることもあるため、袋などを被せてカバーをしておくと安心です。
コーティング剤は、付属のクロスにコーティング剤をたっぷりと取り、奥から手前へと塗り広げていきます。
この時、往復させるとクロスがムラになってしまうため、一定方向にクロスを動かすようにしてください。
ステップ4 乾燥させる
クロスを浴槽全体に塗り終わったら、きちんと乾燥させましょう。乾燥時間の目安は、以下の通りです。
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乾燥後、浴槽を確認してみるとツヤや光沢が取り戻され、撥水効果もしっかり感じられるようになっているかと思います。作業も簡単なので、初めてでも安心して行うことができますね。
浴槽のコーティングを剥がれにくくする方法
浴槽にコーティングを施した後は、少しでもその効果を長く持続させたいですよね。そんな時は、毎日のお掃除の仕方を少し工夫してみましょう。
浴槽を綺麗に保つには、「優しく掃除すること」と「こまめに掃除すること」が重要です。この2つを意識的に行えば、コーティングの効果を存分に感じることができますよ。
ゴシゴシこすらない
1日の汚れを落としてくれる浴槽には、皮脂汚れや石鹸カスなど様々な汚れが付着してしまいます。
それらを放っておくことで浴槽がどんどん汚くなってしまうため、綺麗に落とそうと思うとついゴシゴシと擦ってしまうかもしれません。
しかし、浴槽を強く擦りすぎるのはNGです。なぜなら、浴槽表面が削られてコーティングが剥がれてしまいますし、浴槽自体に細かい傷が付いてしまうことがあるからです。
そのため、浴槽を掃除する時はできるだけ柔らかいスポンジで優しく洗うようにしましょう。また、吹き付けるだけで汚れが落ちるタイプの中性洗剤を使用するのも効果的ですよ。
こまめに掃除する
コーティングを施すと、汚れが付きにくくなるので毎日のお掃除の手間が軽減します。しかし、これはまったく掃除をする必要がないということではありません。
コーティング前ほど丁寧な掃除は必要なくなりますが、完全に汚れが防御されるわけではないので注意しましょう。
毎日必ず掃除をして汚れを落としていれば、コーティングの効き目が長持ちしますし、コーティングの効果を高めることもできますよ。
浴槽コーティングを業者に頼む
自分でも行うことができる浴槽コーティングですが、実はプロの世界ではリフォーム分野として扱われているほど高度な技術です。そのため、やはり素人の力とプロの力では様々な違いが出てきます。
そこで、プロに依頼するメリットと、依頼した場合の価格や作業時間の相場についてご紹介します。
業者に頼むメリット
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プロに依頼する最大のメリットは、やはり市販のコーティング剤を使って自分で施行するよりも、効果が強く持続時間も長いということです。
さらに、コーティングを自分で行って失敗してしまうとさらに酷く汚れてしまうこともありますが、プロに任せればそんな心配もありません。
また、市販のコーティング剤だと傷や汚れを付きにくくする保護コーティングしかできませんが、プロなら傷を修復する再生コーティングが行えます。
再生コーティングは浴槽を交換するより安く済むため、浴槽の傷や落ちない汚れに悩まされている方は悩まずプロに依頼しましょう。
価格相場
コーティングの費用は、再生コーティングと保護コーティングで異なります。
再生コーティング | 保護コーティング | |
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浴槽のみ | 10~15万円 | 2~3万円 |
浴室全体 | 10~20万円 | 3~6万円 |
基本的に、施工が難しい再生コーティングの方が費用が高く付いてしまいますが、その分施工後は見違えるほど綺麗な浴槽になるでしょう。
また、プロならコーティングの種類に関わらず、洗い場などにもコーティングをしてもらえます。浴槽のコーティングを依頼するとともに、浴室全体を施工してもらうとより綺麗な空間になりますね。
作業時間相場
価格だけでなく、作業時間もコーティングの種類によって違います。
再生コーティング | 保護コーティング | |
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作業時間 | 1~3日 | 1日 |
再生コーティングの場合は、浴槽の状態や広さなどによって差が出ますが、1~3日が目安となります。
ただし、1日で終了できるのは塗料の乾燥を早める機械を使ってコーティングした場合なので、基本的に2日以上はかかると見ておきましょう。
一方で、保護コーティングは1日以内で完了できる場合がほとんどです。使用するコーティング剤によって乾燥時間に差はありますが、いずれもその日のうちに終えることができるでしょう。
しかし、当然広さや状態などによって細かい時間は変わってくるため、詳しくは業者に直接聞いてみるのが確実です。
ミツモアで浴槽クリーニング・コーティングを依頼しましょう!
自分でコーティング作業するのが面倒くさいという方は、プロにコーティングを頼んでみましょう!
コーティングだけで作業してくれる業者は少なく、クリーニングとセットでの作業となることが多いです。
以下のボタンから質問に答えていくとオプションでコーティングを選択できるので依頼してみてくださいね。