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浴槽コーティングを自分でする方法!おすすめコーティング剤やプロに頼む料金も解説

最終更新日: 2024年11月07日

浴槽の水切れが悪くなったり、キズや汚れが目立つようになったりしたときに浴槽コーティングの施工を考える人は少なくありません。

効果的に行えば安価に浴槽の美観と機能性を取り戻せますが、いくつかの注意点があります。

浴槽コーティングを自分でする方法やプロに頼んだ場合の料金を確認してみましょう。

浴槽コーティングをプロに依頼する料金を見る

浴槽コーティングをする3つのメリット

浴槽コーティングには以下に紹介する3つのメリットがあります。

浴槽コーティングをすることでバスタブをきれいなまま使い続けられます。

コーティングキットも多数発売されているので、なるべくお金を節約しながら浴槽をきれいにしたい方はぜひDIYに挑戦してください。

安く浴槽をきれいにできる

浴槽の汚れやキズが気になった場合、コーティングのほかは浴槽の入れ替えが選択肢に挙がります。

しかし浴槽を入れ替えるには50~100万円ほどの費用がかかります。

浴槽は高価な商品が多く、重量もあるので入れ替え工事に手間がかかるため費用がかさむことが多いです。

一方で浴槽コーティングであれば、自分でやる場合は数千円、業者に依頼する場合も数千~数万円程度と入れ替えよりずっと安価に施工できます

浴槽コーティングは賃貸物件のバスタブにも行えます。

無色透明なコーティング剤が多いので、退去時もコーティングを剥がす必要はないのでご安心ください。

キズや汚れなどが気にならなくなる

浴槽を使っていくうちに小さなキズや汚れがつくことがあります。

浴槽コーティングを施しても既についたキズや汚れは消えませんが、被膜により新しいキズや汚れが付きにくくなります。

また小さなキズであればコーティング剤が埋めてくれるので、滑らかな質感が戻ります

日々のお手入れの手間が減る

浴槽コーティングを施すとバスタブの上に被膜ができます。

この皮膜は汚れやカビがつきにくい素材であることが多く、掃除の手間をぐっと減らせます

柔らかいスポンジに中性洗剤をしみこませて軽くこするだけで浴槽の掃除が完了するので、忙しい人には特におすすめです。

浴槽コーティング剤には3種類がある

浴槽コーティング剤として使われる素材は大きく3種類があります。

素材によって耐久性や機能が異なるので、目的や予算に合わせてコーティング剤を選びましょう。

素材 持続期間 効果
フッ素系 約30日
  • はっ水
  • 防汚
シリコン系 約1~3年
  • はっ水
  • 防汚
  • キズ防止
ガラス系 6ヶ月~5年
  • はっ水
  • 防汚
  • キズ防止
  • 防カビ・抗菌

フッ素系コーティング剤

フッ素系コーティング剤は比較的価格が安く、2,000円未満で購入できる製品も珍しくありません。

水を弾くはっ水効果と汚れの付着を防ぐ防汚効果があるので、浴槽コーティングを試したいという人にもおすすめです。

手軽に購入できる一方で、効果の持続期間は短めです。

長期間コーティング効果を得るためには頻繁な塗り直しが必要なので、多少手間がかかります。

シリコン系コーティング剤

シリコンコーティング剤はフッ素系コーティング剤よりも持続期間が長いです。

はっ水、防汚効果に加え、他のコーティング剤よりも被膜が厚くなるので、より強力に浴槽をキズから守ることが可能です。

注意点は施工後にツヤが出やすいことです。

ツヤや光沢が出すぎてしまい、浴槽の雰囲気が変わってしまうトラブルもあるので、シリコン系コーティング剤を使う前には目立たないところでテストしておきましょう。

同じ樹脂系の素材であるフッ素系の素材と混ぜたハイブリッドタイプのコーティング剤も多く販売されています。

ガラス系コーティング剤

ガラス系コーティング剤は比較的高価ではあるものの、効果が長持ちするうえに美観に優れる点が特徴です。

フッ素系やシリコン系とは異なり、ケイ素というガラスの主成分が含まれる被膜を構成します。

ガラスはひっかき傷にも強く、被膜の頑丈さからキズや汚れ、カビの発生を効果的に防止できます。

欠点はガラス系コーティング剤が比較的高価であることです。

ガラス系コーティング剤を使って自分で浴槽コーティングをするのであれば、事前準備を怠らないようにしましょう。

おすすめの浴槽コーティング剤6選

自分で浴槽コーティングをするのであれば、使いやすいコーティング剤を見つける必要があります。

コーティング剤は様々な製品があり、初めてコーティングを施すときはどの製品が良いのか迷ってしまうでしょう。

おすすめの浴槽コーティング剤は以下の6つです。

浴槽コーティング剤は「持続期間」を要チェック

浴室コーティング剤を購入する時は価格だけでなく持続期間をよくチェックしましょう。

製品によって持続期間は大きく異なります。

持続期間が長いものはコーティングが剥がれにくいものと言い換えられます。

持続期間が長ければコーティングの張り直し回数は少なくなりますが、張り直しタイミングを忘れやすいという欠点もあるので注意が必要です。

ブリーズクリアWR 撥水コーティング インドアダブルパワースプレー

コーティング剤のタイプ スプレー
素材 フッ素・シリコン混合
オススメポイント 乾燥した浴槽に吹き付けて拭き上げるだけでコーティングが完了する

ブリーズクリアWRの「撥水コーティング インドアダブルパワースプレー」はお手頃価格で手軽に浴槽コーティングができるコーティング剤です。

使い方はたったの3ステップです。

  1. コーティングしたいものにスプレーする
  2. 乾いた布で拭き上げる
  3. 20~30分ほど乾燥させる

1回のコーティング作業で約1か月間効果が持続します。

浴槽だけでなく水回り全般にも利用できるので、余ったら洗面所やキッチンのシンクのコーティングをしても良いでしょう。

カッパコート 撥水スプレーコーティング剤

コーティング剤のタイプ スプレー
素材 シリコン
オススメポイント 毎日のお手入れで使うことで効果がアップする

カッパコート「撥水スプレーコーティング剤」はシリコン皮膜を作るスプレータイプのコーティング剤です。

1度コーティングを行ったら、コーティング剤をまめにスプレーすることで被膜が厚くなり、汚れや傷がつきにくくなります

掃除用洗剤の代わりにコーティング剤を吹き付け、乾いた布で拭き取るだけの簡単お手入れで効果を実感できます。

美シリーズ お風呂用コーティングキット

コーティング剤のタイプ 液体
素材 フッ素・シリコン混合
オススメポイント 持続期間が3年と長い

美シリーズ「お風呂用コーティングキット」は、浴槽コーティングに必要な道具がひとまとめになったお得なセット商品です。

セット内容は以下の通りです。

  • 浴槽用クリーナー
  • 浴槽コーティング剤(i-coat F)
  • クリーナー用スポンジ
  • コーティング剤用クロス(2枚)
  • ビニール手袋(1セット)

浴槽用クリーナーにはつや出し研磨剤が配合されているので、クリーナーを使って浴槽にツヤを出したあと、コーティングをして美観を蘇らせます。

また持続期間の目安が3年と長いのも嬉しいポイントです。

和気産業 3年美キープお風呂用コーティング剤

コーティング剤のタイプ 液体
素材 フッ素・シリコン混合
オススメポイント コーティングに必要なものがセットになっている

和気産業「3年美キープお風呂用コーティング剤」は浴槽コーティングに必要なものがセットになった製品です。

持続期間は3年なので、かなり長い期間再施工が必要ありません。

また付属品が充実しており、届いたらすぐにコーティングに取り掛かれる点も魅力です。

注意点は新品の浴槽には対応していないことと、プラスチック製の人造大理石等には使用できない点です。

ariURU 戦隊シリーズ お風呂キレイ

コーティング剤のタイプ 液体
素材 フッ素・シリコン混合
オススメポイント 手順通りにやるだけで高い効果が得られる

ariURU「戦隊シリーズ お風呂キレイ」は手順通りに行うだけで効果がすぐに分かると高い評価を受けているコーティング剤です。

ムラが出にくく、剥がれることもないためDIY初心者でも失敗が少ないのが特徴です。

付属のクリーナーで磨くだけでかなりのツヤが出ますが、その上からコーティングをすることでツヤが長持ちします。

浴槽のツヤのおかげで浴槽全体が明るくなるように感じるというレビューも見受けられます。

レック 笑激SHOCK バスタブコーティング剤

コーティング剤のタイプ 液体
素材 ガラス系(アルコキシシロキサン)
オススメポイント カーコーティングのプロと共同開発した高クオリティなコーティング剤

レック「笑激SHOCK バスタブコーティング剤」は激落ちくんシリーズでおなじみのレックが販売しているコーティング剤です。

カーコーティング業界大手のKeePer技研とコラボし、塗るだけで汚れが付きにくくなる状態を約6ヶ月キープできます。

防汚・防カビ効果だけでなく、スベリ防止効果もあるので小さなお子さんや高齢の方がいる住宅でも安心して使えます。

自分で浴槽コーティングをする手順

自分で浴槽コーティングをして失敗しないためには手順をよく理解して、必要な道具も過不足なくそろえておくことが大切です。

浴槽コーティングの手順は以下の6ステップです。

浴槽コーティングに必要な道具

浴槽コーティングの効果を高めるためには、コーティングをする前に浴槽の汚れをできる限り落としておく必要があります。

そのため浴槽コーティングに必要な道具の中には、コーティング作業に使うもののほか、浴槽掃除や研磨に使うものも含まれます。

浴槽掃除に必要なもの

  • 浴室用中性洗剤
  • 掃除用のスポンジやブラシ
  • 塩素系カビ取り剤
  • サビ取り剤

浴槽の研磨に必要なもの

  • クレンザー(磨き粉)
  • かためのスポンジ

浴槽コーティングに必要なもの

  • 浴槽用コーティング剤
  • コーティング剤用のクロス
  • ビニール手袋
  • マスク
  • きれいなタオル
  • キッチンペーパー
  • マスキングテープ
  • 清潔な靴下

コーティング剤は手指に直接触れたり、吸い込んだりすると人体に悪影響を及ぼします。

必ずビニール手袋やマスクを着用して健康被害を起こさないようにしましょう。

浴槽の掃除をする

コーティングを行う前に浴槽の状態を整えます。

はじめに浴室の換気扇を回して換気を行ってください。

窓をあけ放つと外からゴミが飛来することがあるので、窓を開ける広さには注意が必要です。

まず普段行っている浴槽掃除と同じように、浴室用洗剤で浴槽を洗ってください。

浴槽にカビやサビが発生しているのであれば、浴槽掃除をしたタイミングでカビやサビ取りも行います

サビが残っているとコーティング後にサビが目立ってしまいます。

忘れずにサビ取りも行いましょう。

浴槽を磨く

浴槽を洗い、サビを取ったら浴槽を磨きます。

浴槽用のクレンザーをかためのスポンジにつけ、こすりましょう

浴槽コーティングキットを購入した場合は、磨き剤や磨き用のクロスが付属していることがあります。

付属品があるのであれば付属品を使いましょう。

浴槽を磨いたら流水で磨き剤やクレンザーを洗い流します。

浴槽を完全に乾燥させる

磨き作業まで完了したら浴槽を完全に乾燥させます。

水滴を清潔なバスタオルなどで吸い取り、残った水分をキッチンペーパーで拭いてから乾燥させることで水垢が発生しません。

コーティング剤をつけたくない場所にマスキングをする

乾燥を待っている間に、コーティング剤をつけたくない場所にマスキングを行いましょう。

壁との境目やバスタブの隙間などをマスキングテープで目張りし、作業範囲を明確にしましょう。

浴槽にコーティング剤を塗布する

マスキングが完了したら浴槽にコーティング剤を塗布します。

浴槽に皮脂がつかないよう、清潔な靴下を着用しビニール手袋をつけてください。

コーティング剤の塗布は時間勝負なので、5分を目安に行いましょう

クロスにコーティング剤をつけ、一方向に塗り広げてください。

クロスを往復させると塗りムラが発生するので注意が必要です。

厚めに塗るとコーティング効果が増すので、薄くなりすぎないように注意しましょう。

コーティング剤を乾燥させる

コーティング剤を塗り終わったら乾燥作業に入ります。

使用したコーティング剤や季節によって乾燥させる時間は異なりますが、2~3時間でコーティング剤が乾燥し、5~6時間で防汚効果が高まります

完全乾燥させるのであれば24時間が目安です。

マスキングを剥がし浴槽に水を流す

コーティング剤を乾燥させたらマスキングテープを剥がし、水を流します。

浴槽コーティングができていると、はっ水効果により水がはじかれ玉のようになって流れていくことが分かります。

施工前と比べてツヤが出ることも多いので、施工前に写真を撮っておいてビフォーアフターとして見比べてみるのも良いでしょう。

自分で浴槽コーティングをするときの注意点

浴槽コーティングを自分で行うときには4つ注意するポイントがあります。

コーティング効果を高めるためには重要なポイントなので、浴槽コーティングを行う前にチェックしてください。

浴槽の素材によっては施工できない

一般的な住宅に設置されている浴槽の素材の多くはFRP(強化プラスチック)製です。

浴槽コーティング剤はFRPや人工大理石、ホーロー製の浴槽に使うことを前提に開発されています。

天然大理石やヒノキなど木製の浴槽には使えないので注意してください。

浴槽に汚れが残っていると効果が低くなる

自分で行える浴槽コーティングは、浴槽を汚れやキズから保護するための「保護コーティング」です。

既に付着している汚れを見えなくする効果はないので、気になる部分は予め掃除しておく必要があります。

また浴槽の掃除や研磨が不十分な状態でコーティングをすると汚れや凹凸のせいでコーティング剤がはがれやすくなり、十分な効果を得られません

浴槽コーティングの効果を高めたいのであれば、浴槽掃除と研磨に力を入れてください。

塗りムラがあると美観と効果を損ねる

浴槽コーティングを自分で行うときに注意したいのが塗りムラです。

多少の塗りムラであれば美観や効果に大きな影響を与えませんが、極端なムラが発生するとツヤの出方が不自然になる、肌触りが不快なものになるなど、使っているときに不快感を覚えます。

また極端にコーティングが薄い部分があると、そこだけ劣化が速くコーティングが剥がれてしまい、カビや汚れが発生する原因にもなります。

コーティング後には使えない掃除道具や洗剤がある

コーティング剤は被膜を形成して浴槽の表面をカバーしています。

そのため浴槽コーティング後にはクレンザーや固いスポンジなど、表面を削って掃除をする掃除道具が使えなくなります

またカビ取り剤も使えないとしている製品が多いので、浴槽コーティング前にしっかりカビ取りを行ってください。

浴槽コーティングが自分でできないときはプロに頼もう

浴槽コーティングは自分でできるものの、気をつけるべき点も数多くあります。

自力で浴槽コーティングをするのが難しいと思ったら、プロに依頼してみてはいかがでしょうか?

プロに浴槽コーティングを依頼するメリット

プロに浴槽コーティングを依頼するメリットは大きく分けると以下の2つです。

  • 仕上がりが美しい
  • 効果が長持ちする

プロの浴槽コーティングを受ける前に、浴槽クリーニングも依頼することで仕上がりも効果も高められます。

浴槽クリーニングでは浴槽についたカビやサビなどもきれいに落としてくれるので、それだけで新品のような輝きを取り戻せます。

そのきれいな状態にコーティングを施すことで、見た目が良く、防汚・防カビ効果を十分に受けられます。

お風呂クリーニングとコーティングを依頼したときの料金相場

浴槽コーティングのみを提供している業者はさほど多くありません。

多くの場合は浴槽(お風呂)クリーニングのオプションとしてコーティングを提供しています。

浴槽クリーニングとコーティングを依頼したときの料金相場は以下の通りです。

作業内容 費用相場
120×160cmの浴槽清掃 12,000~16,000円
120×180cmの浴槽清掃 12,000~16,000円
130×160cmの浴槽清掃 12,000~16,000円
130×170cmの浴槽清掃 12,000~16,000円
カビ防止コート 3,000~6,000円

浴槽クリーニングとコーティングを依頼した場合の料金目安は15,000~22,000円です。

料金体系やサービス内容、割引などは業者によって異なるので、気になる場合は1度見積もりをとることをおすすめします。

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浴槽クリーニングやコーティングは業者ごとに様々な料金設定やサービスがあります。

自分にとって最適なサービスを提供してくれる業者を見つけるには、一括見積もりサービスを利用して相見積もりを取りましょう。

ミツモアでは最大5社の見積もりを比較でき、気になったプロとはチャットでやり取りができます。

プロによっては浴槽コーティングに適した道具や工具がないこともあるので、依頼をする前に「浴槽コーティングは請け負っていますか?」等尋ねておくと、当日に施工できないなどのトラブルが発生しません。

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