「玄関を簡単かつ効率的に掃除して、綺麗に保ちたい」このように思っている人は多いのではないでしょうか。風水的にも、玄関を綺麗に保っていると多くの幸運がやってくると言われています。
この記事では厄介な玄関タイルの他に、靴箱や玄関ドア、玄関外の正しい掃除手順や、汚れを綺麗に落とすコツを紹介します。
その方法は間違いかも?
効率よく玄関を掃除したいと思うのは良いことですが、玄関掃除を始める前には注意すべきポイントがいくつか存在します。
ここではよかれと思って始めた玄関掃除が逆効果にならないように、絶対に避けるべきことと事前に行うべきことについて見ていきましょう。
玄関を「水で洗い流す」はやってはいけない
玄関掃除の基本知識として、
- 大量の水は使わない
- 水を使った場合はしっかりと拭き取ってから乾かす
の2点を頭に入れておきましょう。
玄関に水をかけて一気に流し出すというやり方は、間違っているので絶対に避けるべきです。
玄関の傾斜がゆるいと、うまく排水できずに水が残り、カビの原因になります。またかまちが木材の場合、玄関が変色したり傷んだりする可能性もあります。
アパート・マンションでの玄関掃除の注意点
アパートやマンションなどの集合住宅では、防水処理が行われていないことがほとんどです。そのため、水を流したりホコリを外に掃き出す行為が禁止されていることがあります。
水を流す行為が禁止されていない場合であっても、使う水の量は必要最低限にしておけば安全です。
他のマンション住民に対する配慮も必要です。マンションの玄関は、住民が共有で使用する通路に面しています。玄関掃除で多くの水を使用すると、共有通路まで水で濡らしてしまい、他の住民の生活に迷惑がかかる可能性があります。
階下や隣に住んでいる人に掃除する旨を一言伝えておくと、万が一のトラブルも避けられます。
タイルの材質に注意
玄関掃除を行う前に確認すべき最後のことは、玄関タイルの素材です。
玄関タイルには「人工石」と「天然石」の2種類があります。家庭の玄関タイルがどちらの素材で作られているかよって正しい掃除法も変わってくるため、材質確認は欠かさず行いましょう。
人工石 | 天然石 |
---|---|
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玄関タイルが人工石の場合、表面がザラザラしているかツルツルしているかの2タイプに分かれます。
ツルツルの人工石タイルは、メラミンスポンジでこすって汚れを削り落とすのが効果的。ザラザラしたタイルの場合は、細かい隙間に入った汚れを掻き出すためにデッキブラシを使うのが便利です。
一方で、大理石や御影石などの天然石は非常にデリケートな素材です。表面に傷がつき、水や汚れが石の表面の小さな穴に入り込むとシミになってしまいます。柔らかい雑巾やクロスを使って、傷がつかないようにやさしく掃除しましょう。
床タイルの正しい掃除法
まずは玄関掃除のメインである床タイルの正しい掃除法方法を確認しましょう。
ピカピカにするための事前準備から簡単にできる掃除法、さらにはしつこい汚れを撃退する入念なお手入れ方法まで徹底的に解説していきます。
床の掃除方法はその素材によっても大きく変わってくるため、ここでは材質別に最適な方法を紹介します。
床掃除のファーストステップ、掃き掃除
玄関タイルの事前準備として、まずは土や砂をほうきで掃きましょう。
<手順>
- 玄関に置いてある靴や傘立てを、掃除の邪魔にならない場所へ移動させる
- 玄関の奥からドアへ向かって土や砂を掃き出す
- タイルの目地に入り込んだホコリは、ほうきを縦方向に使ってかき出す
- ゴミをちりとりで集めて完了
<アドバイス>
- 水を使用する前にしっかりと土や砂ぼこりを掃く
- 「ついで」に玄関掃除で習慣化
土や砂ぼこりが残っていると水を使用した時に泥汚れになってしまい、玄関をさらに汚してしまいかねません。ホウキで汚れを集める前には、濡らして細かくちぎった新聞紙あるいは茶殻をたたき全体にまくと、ホコリが舞い上がりにくくなります。
「掃除」と構えるとつい面倒になってしまいがちです。しかし「子どもを見送ったついでに」「ゴミ出しのついでに」と玄関に行ったタイミングで行いましょう。掃除を習慣化しておくと、汚れがひどくなるのを防ぐことができるため、普段の掃除も楽になります。
ほうきの代わりに掃除機でもOK!細かい汚れも落とせて便利
掃除機もタイル掃除に便利です。細いノズルを使えば、床の隅や目地に入り込んだ細かい砂を取る除くことができます。
「部屋用の掃除機で玄関を掃除するのは抵抗がある」という方は、ノズルを2つ用意しておくのがオススメ。掃除機のノズルは100均でも売られています。
もしくはトイレットペーパーの芯を使って、細いノズルを自作することも可能です。トイレットペーパーの芯の先端部分を斜め切るだけ。テープなどで吸い込み口に固定すれば、ノズルの代わりに使えます。
ザラザラな人工石タイルのお手入れ
表面がザラザラしたタイプの床は、細かい凹凸に汚れが溜まりやすくなっています。デッキブラシやモップでゴシゴシして掃除します。
掃除するとき、以下の道具を事前に用意しておくと便利です。
<必要な道具>
- デッキブラシ
- 雑巾またはモップ
- 掃除機またはホウキ
<手順>
- 掃除機またはホウキでタイルのホコリを取り除く
- 玄関タイルを雑巾で濡らす
- デッキブラシで汚れをこすり落とす
- 玄関タイルを水拭き・乾拭き
- 玄関のドアや近くの窓を開け、玄関タイルを乾燥させる
<アドバイス>
- 水をかける前にしっかりと汚れを取り除く
- 掃除が終わったら、換気をしてタイルを乾燥させる
ホウキで掃いたり掃除機をかけずにタイルに水をかけるとホコリや砂が表面の凹凸に入り込み、取りづらくなります。玄関タイルを濡らす前はホウキや掃除機でしっかり表面の汚れを取り除くのがポイントです。
また掃除後にタイルに湿気が残っていると、靴の汚れがつきやすくなったりカビが発生してしまうことがあります。掃除が終わったら、乾拭きと通風でしっかり乾燥させるようにしましょう。
ツルツルな人工石タイルのお手入れ
ツルツルしている玄関タイルは表面を傷がついてしまうと、汚れが入り込み掃除しにくくなります。ツルツルしたタイルを掃除するときは、つけないようにデッキブラシを使いません。代わりに、メラミンスポンジを使ってキレイにします。
ツルツルしたタイルを掃除するときに必要な道具と手順は以下です。
<必要な道具>
- 雑巾またはモップ
- メラミンスポンジ
- 掃除機またはホウキ
<手順>
- 掃除機またはホウキでタイルの汚れを取り除く
- 濡らした雑巾で玄関タイルを拭く
- メラミンスポンジに水を拭くませ、残った汚れをこすり落とす
- もう1回、濡らした雑巾でタイルを拭く
- 雑巾またはモップで乾拭き
- 玄関のドアや近くの窓を開けてタイルを乾かす
<アドバイス>
- メラミンスポンジを使う
- 水掃除が終わったら、表面をしっかりと乾かす
「激落ちくん」などのメラミンスポンジは表面が細かい網目になっています。湿らせて軽くこするだけで、消しゴムのように汚れカスが出てくるのが特徴です。
タイルを傷つける可能性もあるので、端の目立たない部分で少し試して、問題がないか確認してから使用しましょう。
またツルツルな玄関タイルは、水気が残ったままだと乾いた時に水垢が残ってしまうので、しっかり乾燥させましょう。
ツルツル・ザラザラの人工石に付いた頑固な汚れには
人工石に付着した落としにくい汚れは、アルカリ性の「重曹」か「セスキ炭酸ソーダ」を使用しましょう。床に付着している汚れは基本的に酸性でアルカリ性洗剤を使うと、汚れと中和しキレイに落とせます。
「汚れが取れない」と諦める前に、簡単に手に入れることができる洗剤を利用して汚れを撃退しましょう。
<用意する道具>
- 重曹・セスキ炭酸ソーダ
- スプレーボトル
- デッキブラシ・メラミンスポンジ
- 掃除機・ホウキ
- 雑巾・モップ
<掃除を始める前に>
掃除を始める前に、重曹水とセスキ炭酸ソーダ水を作っておくとスムーズです。材料と水をスプレーボトルに入れ、しっかりと振って混ぜましょう。
重曹は「水100mlにたいして小さじ1杯(5g)程度」、セスキ炭酸ソーダは「水500mlに対して小さじ1杯(5g)程度」で希釈しましょう。
重曹やセスキ炭酸ソーダも100均で簡単に手に入ります。セスキ炭酸ソーダ水を作るのが面倒な人は市販のセスキスプレーを購入することをおすすめします。
準備ができたら、以下の手順に従って掃除します。
<手順>
- 掃除機またはホウキでタイルのホコリを取り除く
- 重曹水・セスキ炭酸ソーダ水を玄関タイルの汚れた部分に吹き付ける
- 5分放置したら、デッキブラシやメラミンスポンジで汚れをこする
- まんべんなく水拭き
- タイル全体を乾拭きして、水気をとる
- 玄関ドアや近くの窓を開け、玄関タイルを乾燥させる
<アドバイス>
- スプレーをしてから5分放置しする
- 濡らした雑巾で洗剤をしっかり拭き取る
スプレーしてから5分ほど放置することで、洗剤がしっかりと汚れに浸透され落としやすくなります。
また濡らした雑巾で拭くとき、洗剤が残らないようにしましょう。重曹やセスキ炭酸ソーダがタイルに残ったままだと、タイルが「白っぽく」変色してしまう可能性があります。
もし取りきれなかった場合は水100mlとクエン酸小さじ1/2杯を混ぜたクエン酸水を吹きかけ、しっかりと拭き掃除をしましょう。クエン酸は酸性洗剤なので、アルカリ性洗剤を中和してタイルに残った洗剤を溶かす効果が期待できます。
天然石タイルのお手入れ
デリケートな素材の天然石を掃除する場合、慎重なお手入れを心がけましょう。デッキブラシやメラミンスポンジをつかうと、傷が入ってしまうため、掃除に使う道具はモップや雑巾のみ。また水にも弱く、シミになってしまうこともあり注意です。
<必要な道具>
- 雑巾またはモップ
- 掃除機またはホウキ
<手順>
- 掃除機またはホウキでタイル表面のホコリを取り除く
- 濡らした雑巾で玄関タイルを水拭き
- 玄関タイルを乾拭き
- 玄関ドアや近くの窓を開け、タイルを乾燥させる
<アドバイス>
- 擦り洗いはNG、汚れを「拭き取る」イメージを心掛ける
- マイクロファイバークロスを使う
天然石は柔らかく傷のつきやすい素材です。汚れをしっかり落とそうとしてデッキブラシなどでゴシゴシこすると、傷がつきます。雑巾またはモップで乾拭きをする際には、強くこするのではなく「拭き取る」ことを念頭に置いて磨き上げましょう。
また掃除するときは、マイクロファイバークロスなど柔らかい布などがおすすめです。マイクロファイバークロスは繊維が細かく、しっかりと汚れをキャッチしてきれいになります。
天然石に付いた頑固な汚れ
天然石についた黒ずんだ汚れなどには、薄めた中性洗剤を使うと効果的です。
ウタマロクリーナーのような住宅用洗剤や、食器用中性洗剤を使用して拭き掃除をしましょう。
しかし天然石は水気に弱いのが特徴です。「シミになるか心配」という方は、一度目立たない場所で試してから使用しましょう。
靴箱のお掃除
玄関のメインである床掃除が終わったら、外出時に毎日使う靴箱のお手入れに取り掛かりましょう。靴箱はとくに、靴裏についていた泥や砂が溜まりやすい場所です。
ここでも玄関タイルと同様、基本の掃除法と入念なお手入れ法に分けて詳しく解説していきます。
基本の掃除法
まずは簡単にできる靴箱の掃除方法を紹介します。特別な道具は必要なく靴箱に溜まった汚れを掃き出すだけなので、5分もかからずにきれいにすることができます。
<必要な道具>
- 掃除機または化学モップ
- ブラシ
<手順>
- ドアを開けて風通しをよくし、靴箱に入っている靴などをすべて出す
- 掃除機や化学モップを使って土や砂を掃き出す
- 靴についた泥汚れをブラシで落とす
<アドバイス>
- 靴の汚れは外で落とす
- 靴箱を換気し、カビ予防
帰宅したら、玄関に入る前になるべく靴底の泥汚れを落としましょう。雨の日や雨上がりには特に注意が必要です。
泥が付いたままの靴で玄関タイルや靴箱を汚してしまうと、乾燥したときに土や砂ボコリとなって固まります。玄関に入る前に泥汚れを落とすことで、あとあと掃除の手間を減らすことにつながるのです。
また靴箱は湿気がこもりやすくカビが発生しやすい場所です。カビの発生を防止するためにも、週1回は通気をよくするように心がけましょう。
隅々まで掃除したい人には
基本的な汚れはモップやブラシなどできれいになりますが、2, 3か月に1回は除菌などしておくといいですね。定期的に靴箱を除菌しておくことで、靴箱をピカピカに保てるだけではなく、気になる匂いを取り除くこともできます。
<必要な道具>
- 雑巾
- 消毒用エタノール
- 掃除機または化学モップ
- ブラシ
<手順>
- ドアを開けて風通しをよくし、靴箱に入っている靴などをすべて出す
- 掃除機や化学モップを使って土や砂を掃き出す
- 雑巾を使って水拭きする
- ゴム手袋を装着し、消毒用エタノールを含ませた雑巾で靴箱の中を拭く
- 再度雑巾で水拭きし、汚れと洗剤を拭き取る
- 乾拭きし水分を取り除く
- 靴箱の扉を1〜2時間開け、中をよく乾かす
<アドバイス>
- エタノールスプレーで臭い菌を消毒
- 目立たない場所でエタノールスプレーを試す
- しっかり換気してカビ予防
消毒用エタノールはドラッグストアでも手に入る消毒薬です。拭くだけで雑菌を消毒できるので、靴箱に使うと臭いの原因を根本から取り除ことができます。
ただしエタノールには油分を溶かす性質があるので注意しましょう。ニスやワックスなどは油分なので、木材や革製品・ゴム製品の表面を傷めてしまう可能性があります。エタノールを使用する前に、目立たない場所で色落ちしないか試しましょう。
また掃除が完了したとき、しっかりと換気をしましょう。湿気などがこもりやすく、換気してカビの発生をおさることができます。
靴箱の臭いが気になる時には
エタノールで臭いの元である殺菌を消毒することができますが、それでも靴箱の嫌な臭いに悩む人は市販の靴箱用の消臭剤を購入しましょう。
また「重曹」を消臭剤の代わりに使うのもオススメ。重曹は湿気や臭いを吸収してくれるのです。
重曹を消臭剤として使うときは、くちの広いビンや小皿に入れて、ニオイが気になる場所に置くだけ。2週間に1回くらいかき混ぜて、3カ月くらいを目安に交換しましょう。
玄関ドアのお掃除
玄関タイルや靴箱と違って見逃しがちな部分なのが玄関ドアです。泥などが付着することがあまりなく、汚れが目立ちにくいのも特徴。しかしドアは特に花粉や砂ホコリがたくさん付着しています。
<必要な道具>
- ブラシ
- ハンディモップ
- 中性洗剤(ウタマロクリーナー)または重曹
- 雑巾
<手順>
- 柄が伸びるハンディモップを使って、上から下へ向かってホコリを払うように拭く
- まずは水だけで拭き掃除
- 汚れが気になる部分は、薄めた中性洗剤で水拭き
- 乾拭きして水分を拭きとる
- 鍵穴のホコリを掃除機で吸い取る
<アドバイス>
- ドアの掃除手順は「内側→外側」
- 木製のドアの場合、乾拭きのみ
- 鍵穴やインターホンの掃除も忘れずに
ドアの外側は常に外気にさらされ、内側よりも汚れやすくなっています。外側から掃除を初めてしまうと外気の汚れがたくさん雑巾について、内側をさらに汚してしまいかねません。ドアの両側を掃除する際は「内側→外側」の順で拭きましょう。
木製のドアの場合は水拭きせずに乾拭きだけで済ませましょう。水拭きをすると水分が木の奥に入り込んで、カビや腐食の恐れがあります。年に一度は木製品専用のワックスをかけて、水分や汚れから保護することも大切です。
また見落としがちですが、鍵穴やインターホンも掃除しましょう。鍵穴はホコリが溜まりやすくデリケートな部品のため、掃除機のノズルを鍵穴に当ててホコリを吸い取るようにして掃除します。
玄関周りの壁のお掃除
玄関周りの壁の掃除方法についても確認しましょう。ドアと同様で目立つ汚れが付着することはありませんが、開けたときに入り込んだ花粉や砂ホコリでいっぱいです。
玄関の壁はドアと同じような手順で簡単に掃除できます。
<必要な道具>
- ハンディモップ
- 雑巾
<手順>
- 柄が伸びるハンディモップを使って、ホコリや花粉を払うように拭く
- 水を含ませ固く絞った雑巾で拭く
- 乾いた雑巾で乾拭きして水分を拭き取る
<アドバイス>
靴箱の上など人の目線より上の部分は、掃除するときに見落としがちな場所です。ホコリが多く溜まりやすいため乾拭きを重視しましょう。
また目線より下であれば手垢がつきやすいので、水拭きに重点を置くときれいになります。中性洗剤かセスキ炭酸ソーダ水を使うと汚れが効果的に落ちおすすめです。
壁紙の種類によってはシミになってしまうこともあるので、初めて洗剤を使う際は目立たないところで試してから使いましょう。
ドアサッシ・玄関外側のお掃除
ドアサッシや玄関の段差の部分は普段目につきにくいため、掃除の時も忘れがちです。「気づくと汚れがひどくなっていた」という事態を避けるために、タイルや玄関ドアのついでに掃除するように心がけましょう。
ドアサッシやレールの溝に溜まったゴミ
ドアサッシやレールの溝に砂やホコリがたまるとドアの開け閉めに支障をきたします。
溝部分の取りにくいホコリやゴミは、アルコールでゆるめてから拭き取ると効果的です。掃除機である程度吸い取ったらアルコールスプレーをかけ、使い古しの歯ブラシなどで丁寧に砂やホコリを取り除きましょう。
掃除後も引き戸の開け閉めが重いと感じる場合は、サッシやレールに潤滑油を差してみましょう。
潤滑油をティッシュに含ませて、ドアサッシやレールの溝に塗るだけなのでカンタンです。
このとき使う潤滑油は、必ずドア専用の商品を使いましょう。それ以外の油を使うと、逆にホコリが固まって詰まる可能性があります。
また傷により腐食してサビが出た場合は、台所用クレンザーや市販のステンレス用清掃薬剤を馴染ませて落としましょう。
玄関の段差にあるスキマに溜まったゴミ
玄関の段差や四隅もホコリやゴミがたまりやすい箇所です。
ハケやぬるま湯で濡らした歯ブラシで泥やホコリをはらいます。キッチンペーパーにウタマロクリーナーをつけて拭くとさらに効果的です。最後にタオルで水拭きすればきれいになります。
とはいっても、スキマにたまったゴミをこまめに掃除するのは大変です。
スキマにたまりやすいゴミの予防にはマスキングテープで対処しましょう。お手入れの手間も格段に減らすことができるうえに、汚れてきた時に貼り直すだけで掃除できます。
便利グッズ・おすすめ洗剤を紹介
玄関掃除には欠かせない便利な道具・洗剤を紹介します。
どの商品も近くのスーパーや100均などで手に入れることができるので、明日からの玄関掃除に早速取り入れてみましょう。
重曹 | 100均で購入可能、研磨効果でピカピカに |
ウタマロクリーナー | 玄関掃除以外にも活躍する万能グッズ |
メラミンスポンジ | 100均で購入可能、洗剤の必要なし |
玄関・タイルブラッシングスポンジ | ズボラさん向け、水まき・洗剤の必要なし |
重曹
玄関の頑固な黒ずみ汚れには、研磨効果の高い重曹を使った掃除が効果的です。
ただし取り扱う際は、手袋を用意するようにしましょう。重曹は弱アルカリ性ですが、長時間使うとなれば肌荒れを引き起こしてしまう可能性があります。
また重曹水で掃除するときは、しっかりと洗剤を拭き取りましょう。水気が蒸発すると、白い跡が残ってしまうことがあります。
重曹は100均で購入でき、タイル掃除以外にもお風呂場や壁、キッチンの汚れにも使えてコストパフォーマンスが高くおすすめアイテムです。
ウタマロクリーナー
ウタマロクリーナーは、家中どこにでも使える中性洗剤です。
手肌にやさしいアミノ酸系洗浄成分で作られているので、素手でも使用するとができます。
汚れの部分にスプレーをし、泡の力で落とせます。放置して汚れを浮かす作用があります。
メラミンスポンジ
メラミンスポンジは、メラミン樹脂でできたスポンジです。洗剤を使わずに、水だけでかなり汚れを落とすことができます。
ただしメラミンスポンジは、汚れを「削り落とす」という仕組みです。表面がデリケートな素材に使うと、傷がついてしまう可能性があるので注意しましょう。
玄関・タイルブラッシングスポンジ
掃除方法は簡単でホウキでゴミを掃き出した後、ブラッシングスポンジに少し水を含ませ玄関タイルをこすります。
玄関に水をまく手間もなく、洗剤も一切必要なし。スポンジも細かい繊維でできていてザラザラした床の凹凸でもしっかりと汚れを掻き出します。
玄関掃除はどのくらいの頻度で行えばいい?
玄関をきれいに保つにはこまめに掃除する姿勢が欠かせません。しかし毎日しっかり掃除するのはなかなか大変です。
玄関掃除に最適な頻度を知って、普段のお掃除ルーティーンに取り入れてみましょう。
玄関の掃除頻度を知ろう
玄関の掃除頻度を整理すると、以下のような状態が理想です。
床のタイル部分 | 掃き掃除:毎日~1週間に1回
拭き掃除:2週間に1回 |
靴箱 | 1ヵ月に1回 |
ドア | 2週間に1回 |
壁 | 2週間に1回 |
玄関には土や砂が靴と一緒に入ってくるため、ホウキでの掃き掃除はできれば毎日やるのが望ましいです。毎日の掃除が難しい場合は、最低でも週に1回は掃き掃除しておきましょう。
掃除の時間がどうしても取れない場合は、数カ月に1回ハウスクリーニングで徹底的に綺麗にしてもらうという方法もあります。
普段の「ついで」掃除が大事
玄関をまとめて掃除しようとすると大変なので、普段から「ついで掃除」を心がけるのがオススメです。
- 毎日出かける人なら、帰ってきたタイミングで掃除
- 子供の見送りついでに掃除
- ゴミ出しのついでに掃除
- 靴を出し入れするついでに掃除
- 玄関に掃除機をかけたついでに掃除
何かのついでに玄関掃除ができるタイミングを決めておけば、玄関掃除を毎日の習慣にすることができます。
玄関に汚れをためないためにはどうすればいい?
普段の掃除法から入念な掃除法まで解説してきましたが、清潔な玄関を保つためには汚れを予防することも大切になってきます。
玄関汚れの根本的な原因は、靴底について運ばれてきた土や砂ぼこりです。普段の玄関掃除をラクにするためには、これらの汚れを防止する必要があります。
玄関汚れの原因を知ろう
玄関が汚れる主な原因は以下の4つです。
- 砂ホコリ・土ホコリ
- 排気ガス
- 花粉
- カビ
砂ぼこり・土ぼこり
もっとも玄関タイルを汚すのは砂ぼこりや土ぼこりです。靴裏やペットの足裏に付着したり風雨によって運ばれてきたりします。スニーカーやサンダルの靴裏はデコボコがしているため土が入りやすいです。
とくに雨の日は、泥になった砂・土が靴底につくので注意しましょう。玄関タイルに泥汚れがついて固まると、簡単には落ちません。
排気ガス
道路沿いの住宅などでは、玄関ドアの開閉時に排気ガスの細かいゴミが入り込みます。目に見えない微粒子であるため、汚れの蓄積が分かりづらいのが難点です。
排気ガスは掃除しないで放置しておくと、色素が吸収されて頑固な汚れになってしまいます。
花粉
花粉は衣類に付着したり、風に乗ったりして玄関のなかへ侵入します。アレルギー症状を発症する人が増える春・秋に花粉が多くなると思われがちですが、じつは1年中ずっと花粉は舞っています。
粒子が細かいため見えにくいですが、こまめに掃除しておくことで花粉が蓄積するのを防ぎ、アレルギー症状の予防にもつなげることができます。
カビ
玄関の風通しが悪いときや、雨や汗などで塗れた靴を放置したときなどは、タイルにカビが生えることがあります。とくに木材との隙間や、タイルの目地、靴箱のなかは要注意です。
予防法①玄関の環境を整える
玄関にはなるべくモノを置かないようにしましょう。小物類が多いと、掃除のときにいちいちどかすのが手間に感じやすく、掃除のモチベーションが下がってしまうからです。
玄関の置物は傘立てくらいにとどめて、余計なものは別の場所で保管するのがオススメ。
また掃除用のホウキやチリトリなどは、玄関からなるべく近い場所に置いておくのがよいでしょう。ふとしたときに「ついで掃除」がしやすくなります。
予防法②玄関マットを使う
玄関のドア前にマットを敷いておけば、靴底についた土・泥などの汚れが入ってくるのを予防できます。家に入る前に靴底をキレイにすることを、習慣化してみるのがオススメです。
ただし玄関マット自体の掃除も必要なので、面倒に感じる方はむしろマットを敷かないほうがいいかもしれません。
玄関マットの掃除方法
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外置の玄関マットは、上記の手順で定期的に掃除しましょう。目安は1カ月に1回ほどです。
もしくはクリーニング専門店に依頼することも可能なので、近くのお店に相談してみましょう。
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