「窓ガラスの掃除は面倒くさい」と感じる方が多いかもしれませんが、基本的には水拭きだけでOKなのでお手軽です。
「掃除が全然できていなくて汚れが目立つ」という場合でも、新聞紙や重曹を使えば頑固汚れを手軽に落とせますよ。
窓ガラスの掃除方法からポイント、パッキン部分など周辺の汚れの落とし方まで、たっぷりと紹介します。
見出し
- 1 窓ガラスが汚れる原因
- 2 窓ガラスをピカピカに掃除するための3つのコツ
- 3 洗剤・掃除グッズの選び方
- 4 【基本】ぞうきんで水拭き・乾拭きする掃除方法:約5分
- 5 【軽い汚れ①】メラミンスポンジを使った掃除方法:約10分
- 6 【軽い汚れ②】新聞紙を使った掃除方法:約10分
- 7 【頑固な汚れ】洗剤を使った掃除方法:約15分
- 8 【頑固な汚れ】重曹とクエン酸を使った掃除方法:約15分
- 9 【カビ除去】窓のゴムパッキンの掃除方法:約20分
- 10 【鳥のフンや油汚れに】エタノールを使った掃除方法:約20分
- 11 手が届かない位置の窓はどうやって掃除する?
- 12 サッシの掃除方法:約25分
- 13 網戸の掃除方法:約30分
- 14 窓ガラス掃除の気を付けるべき注意点
- 15 窓ガラスの掃除の頻度や適したタイミング
- 16 窓ガラス掃除を時短したい場合はプロに頼むのがおすすめ!料金相場は?
- 17 ミツモアで窓掃除の無料見積もりを受け取ることができます
窓ガラスが汚れる原因
窓ガラスの外側・内側では、汚れの種類が違います。まずは窓ガラスが汚れる原因を把握して、掃除に役立てましょう。
外側の汚れは排気ガスや砂が原因
窓ガラス外側の汚れの原因は以下の通りです。
- 風で飛んで来た細かい砂
- 花粉
- 排気ガス
排気ガスは、大きな道路に面した窓だと特に汚れがつきやすいと言えるでしょう。
台風などの強い雨風の後は砂やホコリによって汚れが蓄積されているため、こびりつく前になるべく早く掃除しなければなりません。
内側の汚れはホコリやヤニ、手垢が原因
窓ガラス内側の汚れの原因は以下の通りです。
- 部屋のホコリ
- 手垢
- タバコのヤニ汚れ
- 料理の油
- カビ
手垢に関しては窓の開け閉めの際の汚れ以外にも、子どもがいる家庭の場合は子供の目線の高さに手垢がついている場合があります。
窓ガラスの内側の汚れ、特にホコリを放置しておくとカビが発生してしまうおそれがあります。カビは掃除しにくいだけでなく拡大も早いので、発生を防ぐためにもこまめな掃除が大事です。
窓ガラスをピカピカに掃除するための3つのコツ
窓ガラスを掃除するときのコツを紹介します。
- 窓の外側を先に磨く
- スピーディーに拭ききる
- ガラスではなくタオルにスプレーする
上記の3つのポイントをおさえて、効率的に窓ガラスをキレイにしましょう。
①窓の外側を先に磨く
窓ガラスを掃除する際は、外側を先に拭くことを心がけましょう。
窓ガラスは、外側の方が汚れが多い場合がほとんどです。そのため内側から始めると、外側の汚れが目立って掃除の効果を確かめにくくなってしまいます。
外側を掃除した後に内側を掃除すれば、拭き漏れも減らせて効率的です。
②スピーディーに拭ききる
窓ガラスの拭き掃除をするうえで欠かせないコツのひとつが、スピーディーに拭ききることです。
ゆっくりと拭き掃除をしていると、拭いている間に水分が乾燥して拭き跡が残ってしまうケースがあります。
タオルを早く動かすだけでなく、窓1枚ずつの掃除を心がけて、できるだけ少ない時間で拭き上げるのが大切です。
③ガラスではなくタオルに洗剤をかける
窓ガラスを洗浄するとき洗剤は直接かけずに、タオルや雑巾に含ませて使用しましょう。
ガラスに直接吹きかけると洗剤が垂れ、水分が蒸発したときに液だれの跡が残ってしまうことも。
また直接かけて垂れないように拭いても、窓に残った洗剤がこびりついて汚れになると、目立ってしまいます。
洗剤は窓に直接スプレーせず、タオルで汚れを浮かして回収しましょう。
洗剤・掃除グッズの選び方
窓の掃除に使う洗剤やグッズは、なにが必要なのでしょうか。洗剤・グッズの選び方を紹介します。
基本はガラス用洗剤+スクイージー
とくにこだわりがない場合は、ガラス用洗剤とスクイージーを購入しておけば間違いありません。
【ガラス用洗剤】
中性 | キッチン用やお風呂用の中性洗剤でもOK。 |
アルカリ性 | 市販の窓用クリーナーはだいたい弱アルカリ性。手垢・皮脂などを落としやすい。 |
酸性 | 雨などによる水垢汚れに有効。ただし窓につきやすいのは酸性汚れなので、一般的にはあまり窓掃除に使われない。 |
このように、基本は市販の弱アルカリ性洗剤を使えば問題ありません。もしくは、わざわざガラス用の洗剤を買わなくても、キッチンやお風呂用として使っている中性洗剤でも代用できます。
【スクイージー】
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窓にスクイージーをかけるとき、真鍮などの重みがある製品のほうが力をかけずに水を拭き取ることができます。
またゴムが劣化したときに先端だけ交換できると長持ち。汎用性を考えるなら、取っ手の長さを調整できるものがいいでしょう。
普段お風呂で使っているスクイージーを窓掃除に使ってもOKです。
マイクロファイバークロスも便利
窓の拭き掃除は普通の雑巾でも問題ありませんが、マイクロファイバークロスも便利です。
マイクロファイバーとは通常よりも細い繊維のことで、吸水性とホコリの吸着力に優れています。普段から窓の結露対策にも浸かるうえ、ガラス面にも傷がつきにくいのが魅力。
PCのディスプレイやTV画面などにも使うことができ、比較的安価なので掃除の機会に購入しておいても損がない商品です。
【基本】ぞうきんで水拭き・乾拭きする掃除方法:約5分
窓ガラス掃除の基本は「雑巾を使った水拭き」です。
【掃除の手順】
- 雑巾を水で濡らして固く絞る
- 上から下へ「コの字型」を描くように水拭きする
- 乾いた雑巾で「円」を描くように乾拭きする
2枚の雑巾を用意して、水拭きと乾拭きを順番に行いましょう。
窓ガラスに付く汚れは水洗いでも簡単に落ちますが、そのまま放っておくと頑固な汚れになることも。
汚れを発見したら水拭きで汚れを早めに落とすことが大切です。
【用意するもの】
- 雑巾2枚
- バケツ
水拭き用と乾拭き用で、それぞれ1枚ずつの雑巾を用意しましょう。2枚用意しておくことで、汚れを残すこと無く仕上げることが可能です。
水拭き用のタオルは汚れを落とすのに使い、乾拭き用のタオルは仕上げにきれいな状態で使用するイメージです。
【手順1】雑巾を水で濡らして固く絞る
水で濡らした雑巾を固く絞りましょう。このとき、水分が若干残るくらいに絞るのがポイントです。
また絞った後は雑巾を半分に折りたたんでおきましょう。
手の収まりもよく、4つの面を使い分けられるようになるので、窓ガラスを効率的に拭くことができます。
【手順2】上から下へ「コの字型」を描くように水拭きする
窓ガラスをタオルで拭く際は、上から下に「コの字」を描くように拭くのがポイントです。この拭き方なら、水滴が上から垂れ落ちてガラスに跡が残るのを防止できます。
例として左上からスタートした場合で見てみましょう。
- 右の横方向に直線的に水拭き
- 端にぶつかったらタオルを半分下側へとずらす
- 左方向へとタオルを進ませる
- 端にぶつかったら再び半分下側へずらす
半分ずつ拭き掃除をすることで、拭き残しも防げます。
【手順3】乾いた雑巾で「円」を描くように乾拭きする
水拭きが完了したら、もう1枚の乾いた雑巾を使って乾拭きを行います。
乾拭きの際は「円」を描くようにして、窓ガラスを拭いていきましょう。水滴の跡を消して、きれいな仕上がりになります。
また窓ガラスの乾拭きは、スピードを意識することも大切です。
水分が乾いてしまうと、そのまま跡になって残ってしまうことも。水分が乾いてしまう前に拭ききることを意識するとよいでしょう。
仕上げはマイクロファイバークロスや柔軟剤を使う
マイクロファイバークロスを雑巾代わりにして窓掃除をするのもおすすめです。
マイクロファイバークロスは通常の雑巾やタオルと比べて、繊維が細かいのが特徴。そのため拭き跡が残りづらく、よりピカピカに仕上げることができます。
また窓ガラス掃除を柔軟剤スプレーで仕上げると、静電気の発生が抑えられてホコリが付着しにくくなります。
柔軟剤スプレーの作り方は簡単で、水500mlに対して柔軟剤を2.5mlです。
掃除後や日常的にスプレーし、雑巾でサッと乾拭きしましょう。
アルコールやストッキングを使ってもOK
アルコールを使った拭き掃除
アルコールの高い揮発性を活かせば、二度拭きいらずで掃除が可能です。
掃除方法も簡単で、以下の手順だけです。
- 除菌用のアルコールスプレーを窓に直接吹きかける
- 乾いたマイクロファイバークロスで拭き取る
アルコールは油を溶かす性質を持っているため、油汚れや手垢汚れもサッと落とせます。拭き跡の残りにくさと、思い立った瞬間にできる手軽さがアルコール掃除のメリットです。
ストッキングを使った拭き掃除
ストッキングを拭きやすい大きさにカットするか、もしくは結び目を作りましょう。拭き掃除と同様に、上から下へと拭き掃除を行います。
繊維の間に汚れを取り込み、窓が綺麗になる裏ワザです。
また静電気が作用し、ホコリを吸着させます。頑固な汚れにはストッキングに少し水と洗剤をつけて掃除するだけです。
ストッキング1枚で掃除が完了するのが大きな魅力です。
【軽い汚れ①】メラミンスポンジを使った掃除方法:約10分
メラミンスポンジとは、通常よりも粗い穴が多いスポンジです。「激落ちくん」などの製品が有名ですね。
スポンジに汚れが付着して、消しゴムのように汚れがカスとしてボロボロ落ちます。こするたび、スポンジ部分が減って小さくなるのも消しゴムと似た特徴です。
濡らしたメラミンスポンジを窓ガラスにこするだけで、汚れを絡め取って落とすことができます。
詳細な手順は以下です。
【掃除手順】
- メラミンスポンジを濡らす
- 上から順に掃除していく
- 乾拭き
- 掃除機でメラミンスポンジのカスを回収
水拭きと似ていますが、乾いた雑巾を用意し、仕上げに綺麗にしていきます。
メラミンスポンジを構成するメラミン樹脂は硬い素材ですが、ガラスよりもやわらかいため使用が可能。
しかし窓ガラスにコーティングや加工が施されている場合は、使用ができない可能性があります。
使えないガラスもあるので要注意
コーティングやフィルムで保護されているガラスにメラミンスポンジを使うと、特殊加工を削り落とす恐れがあるため注意しましょう。
次のようなガラスの場合、素材を傷つけるおそれがあるため使用できません。
- 「防犯フィルム」を表面に貼っている
- 「くもり止め」の表面加工がされている
- 「強化ガラス」の特殊加工がされている
表面を削り落としてしまわないかどうか不安な場合は、目立たないところで少しテストしてから使うのが安心です。
【用意する物】
- メラミンスポンジ
- 雑巾
- 掃除機
ハサミやカッターでメラミンスポンジを、使いやすい大きさに切っておくのがおすすめです。
またメラミンスポンジの落ちたカスを回収するために、掃除機を事前に用意しておきましょう。窓ガラスを掃除したあと、すぐカスを回収でき、スムーズに掃除ができます。
【手順1】メラニンスポンジを濡らす
メラミンスポンジを水につけて濡らしたあとに握って、余分な水分を出します。
スポンジを持ったときにポタポタと水が落ちず、水分が若干残るくらいに絞るのがポイントです。もし余分に水分を含ませている場合は、拭き跡が残ることがあります。
【手順2】上から順に拭く
窓ガラスをタオルで掃除するのと同じように、上から下に「コの字」を描くように拭きましょう。
メラミンスポンジは、消しゴムのようにカスがでます。下から上へ拭いてしまうと、ガラスのカスが残ってしまうので注意しましょう。上から下へ拭いていけば、削りカスを落としながら掃除できます。
また落ちない汚れがある部分は、少し強めに擦りましょう。擦るとき、「円」を描くように擦るのがポイントです。くるくるすることで、多方面から汚れを削ることができ、力を入れずに落とせます。
【手順3】雑巾で乾拭き
メラミンスポンジで窓ガラスを拭いたら、雑巾で乾拭きしていきます。
ポイントとしては、水が乾く前に乾拭きすることです。しかし窓全体を拭き終わる前に水が蒸発してしまう場合は、1枚の窓をエリア分けして掃除するといいでしょう。
窓1枚でも、4等分などに分けて、メラミンスポンジで手順と雑巾で拭く手順を繰り返して掃除するといいですね。
片手にメラミンスポンジを持ち、もう一方の手には乾いた雑巾を持つことでより効率的になります。
【手順4】掃除機でメラミンスポンジのカスを回収
メラミンスポンジは、消しゴムのようにカスが発生します。
拭き掃除が終わったあとは、溜まっているため、掃除機で回収しましょう。
また次いでにサッシレールなどもメラミンスポンジで擦って、窓全体まとめて掃除するのもいいですね。
【軽い汚れ②】新聞紙を使った掃除方法:約10分
よく見ると気になるレベルの軽い汚れが付着している場合は、「新聞紙」を使った掃除方法が効果的。
インクの成分が汚れの油分を分解するので、洗剤を使用しなくても窓をピカピカに掃除可能です。
【掃除の手順】
- 丸めた新聞紙をぬるま湯に浸す
- 上から下の順で水拭きする
- 乾いた新聞紙で乾拭きする
掃除が終わった後は新聞紙を処分するだけなので、後片付けも簡単に終わります。
【用意するもの】
- 新聞紙数枚
- ぬるま湯(もしくは炭酸水)
新聞紙の繊維が窓についた汚れをからめとります。また新聞紙のインクは、油汚れを分解できるうえ、ツヤ出し効果もあるので、窓がピカピカになりますよ。
またぬるま湯の代わりに炭酸水を使うとのも、おすすめです。炭酸の泡が汚れを浮かしてくれるため、汚れをさらに落としやすくなります。
【手順1】丸めた新聞紙をぬるま湯に浸す
握りやすい大きさになるように新聞紙を丸めましょう。丸めることで持ちやすく、掃除が楽になります。
ぬるま湯に浸した新聞紙は、強く握って余分な水を出しましょう。水が多すぎると、拭き跡などムラの原因になるからです。
新聞紙は紙の繊維がしっかりしているため、濡らしても破れたりすることはありません。
【手順2】上から下の順で水拭きする
ぬるま湯を含ませた新聞紙を使って、窓ガラスの上から下へと順に拭いていきます。
このときも進め方は、「コの字型」を意識して拭くとよいでしょう。
下から順に拭いてしまうと、上部を拭いた時に汚れた水が上から下へ垂れてしまいます。
せっかくきれいに拭いたのに、また汚れてしまわないために、窓ガラスは上から掃除しましょう。
【手順3】乾いた新聞紙で乾拭きする
濡れた新聞紙でひと通り拭いた後は、乾いた新聞紙で乾拭きしていきます。
乾拭きしないと跡が残ってしまったり、残った水分にホコリがついたりするので、濡れたまま放置しないようにしましょう。
雑巾の水拭きと同じく「円」を描くように、素早く拭いていくのがポイントです。
【頑固な汚れ】洗剤を使った掃除方法:約15分
油汚れがひどい場合は洗剤を使ってしっかり掃除しましょう。
手垢やヤニなどの油汚れで窓ガラスがくもっている場合は、窓用の洗剤を使った拭き掃除でピカピカにできます。
また窓用の洗剤がない場合でも、食器用洗剤を薄めたものを使えば代用が可能です。
【用意するもの】
窓用洗剤を使ったしっかり掃除を行う際には、次の道具を用意してください。
これらの道具は100均で揃うものばかりなので、費用がそこまでかからないのもうれしいポイントです。
- 雑巾2枚
- 水切りワイパー(スクイジー)
- 窓ガラス用洗剤
- マイクロファイバークロス
水拭きようと乾拭きように1枚ずつ用意しましょう。またワイパーなどあると、水とホコリを一度に流せるので用意しておくと便利です。
窓ガラス用洗剤なら液垂れも少なく、窓の汚れを効果的に落とせます。もし窓ガラス用洗剤がない場合は、薄めた食器用洗剤やセスキ炭酸ソーダで代用も可能です。
もし代用する場合は、以下の希釈を目安に洗浄液を作りましょう。
食器用洗剤 | ぬるま湯200ccに対して大さじ1杯 |
セスキ炭酸ソーダ | 水500ccに対して小さじ1杯 |
汚れの具合や所持している洗剤に合わせて、使用する道具を選ぶとよいでしょう。
【掃除の手順】
- 雑巾やクロスに洗剤を浸してゆるめに絞る
- 上から下に「コの字」に沿って拭き掃除する
- スクイジーで水を切る
- 乾拭きで仕上げる
【手順1】雑巾やクロスに洗剤を浸してゆるめに絞る
雑巾やマイクロファイバークロスなど、用意した道具に洗剤を浸していきましょう。
窓ガラス用の洗剤を使用する場合は、直接スプレーしても構いません。
【手順2】上から下に「コの字」に沿って拭き掃除する
「コの字」の要領で上から下に拭き掃除を行いましょう。
【手順3】スクイジーで水を切る
スクイジーで水気を切りましょう。
【手順3】乾拭きで仕上げる
スクイジーを使わない場合はもう1枚のタオルで素早く乾拭きを行いましょう。
最後に乾拭きで水分を十分に拭き取れば掃除完了です。
ガラス用洗剤を使用する際の注意点
ガラス用洗剤を使って掃除をする際は、以下の2点に注意してください。
- 液垂れが気になる場合は雑巾にスプレーしてから拭く
- 洗剤が乾かないうちに拭き取る
ガラス用洗剤を直接窓に吹き付けてしまうと液剤が垂れることもあり、ムラになってしまいます。
泡タイプなど洗剤が垂れにくいものもありますが、液垂れが気になる場合は雑巾にクリーナーをスプレーしてから拭き掃除を行うとよいでしょう。
また拭き跡を残さないためにも、洗剤が乾かないうちに拭き取ることが大切です。まとめて掃除するのではなく、1枚ずつ仕上げていくようにしましょう。
【頑固な汚れ】重曹とクエン酸を使った掃除方法:約15分
窓ガラスの汚れがひどく、少し遠目にみても「汚れが付いている」と分かる場合は、重曹とクエン酸を使った掃除方法がおすすめです。
【掃除の手順】
- 重曹スプレー・クエン酸スプレーを作る
- 重曹スプレーを噴射後、濡れ雑巾で拭く
- 汚れが残っていたらクエン酸スプレーも使用する
- スクイジーで水分を取り除く
重曹の「アルカリ性」とクエン酸の「酸性」の性質が、油汚れや水垢などの頑固な汚れと中和することで落とします。
水を大量に使うことなく頑固な汚れを落とせるので、マンションに住んでいる方にもおすすめの方法ですよ。
【用意するもの】
- 重曹
- クエン酸
- スプレーボトル
- 水
- 雑巾
- スクイジー
重曹とクエン酸はそれぞれ性質が異なるので、窓ガラスの汚れに合わせて使い分けましょう。
重曹は弱アルカリ性の性質を持つので、油汚れや皮脂汚れ、排気ガス汚れといった酸性の汚れを中和します。重曹がなければ、同じアルカリ性のセスキ炭酸ソーダでも代用できます。
一方、クエン酸は酸性なので、水垢や砂埃などのアルカリ性の汚れを中和する働きがあります。結露が気になる窓や、砂による汚れが気になる窓にはクエン酸が有効です。
基本的に重曹で掃除し、それでも汚れが気になる場合はクエン酸で仕上げるとよいでしょう。
【手順1】重曹スプレー・クエン酸スプレーを作る
重曹スプレーは水200mlに対して重曹小さじ2杯、クエン酸スプレーは水200mlに対してクエン酸小さじ1杯を使用します。
スプレーボトルに直接入れて振り混ぜれば、重曹スプレーとクエン酸スプレーの出来上がりです。
【手順2】重曹スプレーを噴射後、濡れ雑巾で拭く
重曹スプレーを窓にまんべんなく吹き付けます。5分ほど置いたら、濡れ雑巾で拭きましょう。
このときも、上から下へ「コの字型」を意識しながら拭いていきます。
【手順3】汚れが残っていたらクエン酸スプレーも使用する
重曹スプレーで汚れが落ちない場合はクエン酸スプレーを使用します。重曹のときと同じく窓に噴射して5分ほど置いた後、濡れ雑巾で拭き取りましょう。
【手順4】スクイージーで水分を取り除く
最後は「スクイージー」を使って水分を取り除いていきます。
スクイジーとは、先端のゴムで窓ガラスの水分を取り除くT字型のワイパーのことです。
ダイソーなどの100均でも取り扱いがありますよ。
【スクイジーの使い方】
- スクイジーが地面に対して平行になるようにゴムの部分を密着させる
- 一方の端を少し斜めに下げてから、上から下へ真っすぐ下ろしていく
- 2を窓幅ぶん繰り返し、下にたまった水分を左から右へと集める
- たまった水分を上から下へとスクイジーで落とす
スクイジーがあると拭き取り時間が短縮できますが、ない場合は雑巾やマイクロファイバークロスでも代用可能です。
【カビ除去】窓のゴムパッキンの掃除方法:約20分
重曹・セスキ炭酸ソーダを使った掃除方法
窓ガラスのゴムパッキンは、結露で発生した水やホコリが溜まりやすい場所です。長い間お手入れをしていない場合、いつの間にかカビが発生していたということもあるでしょう。
ゴムパッキンに発生したカビは「重曹」や「セスキ炭酸ソーダ」で除去できます。
【用意するもの】
- 重曹もしくはセスキ炭酸ソーダ
- スプレーボトル
- キッチンペーパー
- ラップ
- 雑巾
【掃除の手順】
- キッチンペーパーをカビに被せる
- 重曹スプレーまたはセスキ炭酸ソーダスプレーを【1】の上から吹きかける
- 上からラップでパックする
- そのまま5分放置する
- 濡れ雑巾で拭き取る
重曹やセスキ炭酸ソーダを使うメリットは、市販の洗剤よりも手肌に優しいこと。
もし間違って口に入ってしまっても無害なので、小さなお子さんやペットがいるご家庭でも安心して使えます。
市販のカビ取り剤を使った掃除方法
どうしてもカビが取れない場合はカビキラーなどの市販の洗剤を使いましょう。
またカビキラーにはゴムパッキン用のジェルタイプがあります。ジェルタイプなら液が垂れず、パッキンの際に密着するのでおすすめです。
【用意するもの】
- カビキラー
- ゴム手袋
- マスク
- ゴーグル
- 雑巾
【掃除の手順】
- ゴム手袋・マスク・ゴーグルを着用する
- カビにカビキラーを吹きかける
- 十分に換気をしながら15~30分放置する
- 濡れ雑巾で拭き取る
重曹よりもカビの除去効果が高いですが、成分が強いので体調のすぐれない時は使用を控えましょう。窓を開けて換気をよくして使用するなど、取り扱いには十分な注意が必要です。
また、酸性タイプの製品やアルコールと混ぜると有毒ガスが発生するので単独で使うようにしましょう。
【鳥のフンや油汚れに】エタノールを使った掃除方法:約20分
ほこりや土以外にやっかいな汚れといえば、鳥のフンや虫の卵などです。特に鳥のフンは時間が経つと乾いて取りにくくなってしまうので、見つけ次第なるべく早く取るようにしましょう。
基本的には水でふやかしてから拭きとります。
【用意するもの】
- マスク
- ゴム手袋
- 汚れをふやかすための水を入れるもの
- 拭き取りの布や紙
- エタノールや次亜塩素酸ナトリウム消毒液
【掃除の手順】
- 濡れているようであればウエットティッシュのようなものでそのまま取る
- 乾いている場合は水分をかけて汚れをふやかす
- 使い捨ての布や紙でしっかり拭き取る
- エタノールスプレーをかけて消毒する
ふやかすときの水分は周りに飛び散らず、液だれしないくらいの少量にしましょう。濡らした新聞紙などで汚れを覆ってしまってもいいですね。
「消毒なんて大げさな」と思うかもしれませんが、鳥のフンには病原菌がたくさん含まれています。
掃除の際に粉状になったものを吸い込むとアレルギーや感染症にかかってしまうことも考えられるので、マスクとゴム手袋は必須です。
手が届かない位置の窓はどうやって掃除する?
手が届かない上部や外側は、窓専用ワイパーや磁石付きのガラスクリーナーなど、掃除道具を駆使して掃除します。
無理やり身を乗り出して掃除するのは危険なので避けてくださいね。
【上部】窓専用ワイパーを使用する:約10分
窓ガラスの高いところを掃除する際は、長い柄のついた窓専用ワイパーを使うのがおすすめです。
窓ガラスが大きく、高い部分に手が届かなくて困っている場合はぜひ使用を検討してみてください。
台を使わなくても掃除ができるので、掃除の効率がグンと上がります。
ワイパーの先端にスポンジ面と水切り面がそれぞれ付いているため、拭き残しも少なくきれいに仕上がりますよ。
【掃除の手順】
- 洗浄液をバケツに用意する
- ワイパーを【1】に漬ける
- ワイパーのスポンジ面で窓ガラスを拭く
- ゴムワイパー部分で水を切る
まずは洗浄液をバケツに用意します。バケツの底から数センチほどのぬるま湯をためて、ガラス用洗剤を少量混ぜましょう。
ガラス用洗剤がない場合は食器用洗剤を使ってもOK。ぬるま湯200ccに対して、大さじ1杯程度の分量を目安に混ぜて洗浄液の完成です。
作った洗浄液にワイパーのスポンジ部分を浸し、滴らないように水を切ります。そのまま窓ガラスを拭き取っていき、ワイパーのゴム部分で水気を切ったら掃除完了です。
【外側】磁石付きのガラスクリーナーを使用する:約15分
磁石付きのガラスクリーナーを使えば、部屋の中にいながら窓の外側を掃除できます。マンションの高層階などで、ベランダがない場所の窓掃除に困っているときに便利です。
本体に強力な磁石が入っており、窓ガラスを挟んで内側と外側の両面を同時に掃除できます。
ロープ付きの製品を指先や手に縛り付けて使用すれば、クリーナーの落下も防止できます。
【掃除の手順】
- 洗浄液をバケツに用意する
- パッド部分を【1】に浸す
- 窓の両面から挟み込むようにして設置する
- 上から下へ「コの字」を描きながら拭いていく
- ワイパー部分で水気を切る
まずは洗剤をぬるま湯に溶かしたものをバケツに用意します。ぬるま湯200㏄に対してガラス用洗剤・食器用洗剤を大さじ1杯ほどいれ、混ぜて完成です。
クリーナーのパッド部分を洗浄液に浸し、窓の両面から挟み込むようにしてセットしましょう。磁石が取れないかどうか、しっかりと確認しておくと安心です。
水拭きの要領と同様に上から下へ「コの字」を描くようにして拭き掃除を行い、ワイパー部分で水気を切れば掃除完了です。
【外側】お掃除ロボも便利!
「窓が大きすぎて掃除が大変」というときは、自動の窓掃除ロボットも便利です。価格相場が4万円~と値は張りますが、一軒家で長期的なメリットを意識する場合は検討の余地アリです。
窓に貼りつけてスイッチを入れるだけで、自動で窓1面を掃除してくれる優れもの。製品によってはタイルや大理石などの自動お掃除も可能です。
サッシの掃除方法:約25分
サッシもまた、窓・網戸と同様に砂ぼこりや花粉などの汚れが積もりやすい場所です。結露や雨で濡れてしまうと、固形の泥汚れになってしまうのでなかなか落ちません。サッシの掃除方法とコツを紹介します。
サッシ掃除の手順
サッシ掃除は、汚れが乾いているタイミングでおこなうのがコツです。湿気や雨で濡れた状態だと手間がかかってしまいます。
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サッシ掃除の手順は上記のとおりです。まずは掃除機をつかって、大きな汚れを取り除きましょう。いきなり水を使ってしまうと、サッシに溜まった砂が泥汚れになってしまうので注意してください。
掃除機をかけたあとはすぐに水拭きやブラシ掃除でもOKですが、中性洗剤を混ぜた水で流してしまうのがカンタンです。ただしベランダを汚したくない場合は、水を流さずに水拭きしましょう。
最後は水分が残らないように、乾拭きで仕上げて完了です。
サッシのホコリ汚れにはウタマロクリーナーが活躍
窓サッシの掃除にはウタマロクリーナーがオススメ。窓サッシはアルミ製なので、ガラス用のアルカリ性洗剤を使うと黒く変色してしまう恐れがあるので注意が必要です。
ウタマロクリーナーなら中性洗剤なので、サッシに使っても問題ありません。窓ガラスにも使用できるし、窓以外の住居全体にも使えるので、家の大掃除がこれ1本で完結します。
サッシに黒カビが生えているときは塩素系漂白剤
パッキンだけでなく、サッシにもカビが生えることがあります。ホコリなどが養分となって、結露や雨水でカビが住みやすい環境になるからです。
サッシにカビが生えているときも、パッキン掃除と同じく「カビキラー」などの塩素系漂白剤を使いましょう。
ふつうに塩素系漂白剤を吹きかけるだけでOKですが、効果を高めたい場合は片栗粉と混ぜてペースト状にするのがオススメ。
カビに漂白剤を吹きかけてから5分ほど放置したら、雑巾やキッチンペーパーでキレイに拭き取りましょう。このとき、手肌を守るために必ずゴム手袋を着用してください。
網戸の掃除方法:約30分
網戸の汚れは排気ガスや土埃が原因
ここまで窓の掃除方法をご紹介してきましたが、忘れがちなのが網戸の掃除です。
窓ガラスと同様、網戸も外側と内側で汚れの種類が異なります。網戸の外側は排気ガス、土埃、花粉などが原因で、内側は油煙やたばこのヤニが原因です。
網戸の汚れをそのままにしておくと、汚れた空気が部屋の中にも入ってきたり、カーテンに汚れが移ることもあります。
お手入れ方法は簡単なので、こまめに掃除して清潔な状態を保つようにしましょう。
次の記事では、網戸の掃除方法をほかにも詳しく解説しています。あわせて参考にしてみてくださいね。
窓掃除と同じグッズを使ってもOK
「網戸は窓ガラスと別の掃除方法がよさそう」と思いがちですが、以下のグッズは窓・網戸の両方に役立ちます。
- マイクロファイバークロス
- フロアワイパー
- メラミンスポンジ
- ストッキングに靴下を入れて丸めたもの
窓・サッシ・網戸など、まるごと掃除したい場合にはこれらのグッズを使うのがオススメです。サクッと掃除したい場合は、フロアワイパーで拭くだけでもOK。
ただし窓掃除と違うところは、「力を入れすぎると網がたわむ」ということです。網戸を掃除するときはなるべく優しく拭き掃除しましょう。
重曹で網戸を掃除する方法
ここでは重曹を使って網戸を掃除する方法を解説します。
【用意するもの】
- 重曹
- スプレーボトル
- メラミンスポンジ
- 雑巾
【掃除の手順】
- 重曹スプレーを網戸の内側と外側からまんべんなく吹きかける
- 10分放置する
- メラミンスポンジで内側と外側の両方からこする
- 乾いた雑巾で乾拭きする
- 網戸は内側と外側両方が汚れているため、しっかりと両面掃除しましょう
また網戸を濡れたまま放置すると、空気中のホコリなどが付着しやすくなります。拭き掃除の後は、乾いた雑巾でしっかり乾かすのがポイントです。
窓ガラス掃除の気を付けるべき注意点
窓ガラスの掃除には、気を付けるべき注意点が3つあります。ぜひ確認してください。
ガラスクリーナーは直接窓ガラスにスプレーしない
洗剤スプレーを使用する時はガラスに直接吹きかけず、タオルや雑巾にスプレーして掃除しましょう。ガラスに直接吹きかけてしまうと洗剤が垂れた跡がついたり、綺麗に拭き取れずムラになったりする可能性があります。
水拭きは乾かないうちに行う
最初に全ての窓に洗剤をつけると布巾などで拭き取る前に乾いてしまい、ガラスに洗剤の跡が残ってしまう場合があります。窓ガラス掃除をする時は1枚ずつ洗剤をつけ、乾く前に拭き取りましょう。
洗剤が乾いてしまうとせっかく浮き出た汚れがガラスにこびりついてしまうため、乾かないうちに素早く水拭きするのがポイントです。
仕上げはマイクロファイバークロスを使う
マイクロファイバークロスは、毛羽立ちせず繊維のキメが細かいため、仕上げに最適です。ガラスに残っている水分を、上から下へとコの字型を描くように拭いていきます。
一度拭いたところから半分ずつずらして拭き取れば、ムラなく綺麗に仕上げることができます。
窓ガラスの掃除の頻度や適したタイミング
じつは窓掃除に適した天気・タイミングがあります。晴れの日よりも曇りの日に掃除するのがオススメです。
曇りの日に掃除する
窓ガラスの掃除は、天気が曇りの日にするのがおすすめです。
晴れの日は、光の反射によって窓の汚れが見えにくくなります。そのため拭き残しができやすいのです。
曇りの日に掃除すれば汚れを発見しやすくなるため、晴れの日よりも汚れをまんべんなく落とすことができます。
もし晴れた日に掃除する場合は、日差しが強くない朝方か夕方ごろの掃除がおすすめです。
窓掃除の頻度
窓ガラスとゴムパッキンの掃除は、月に1回の頻度で十分です。定期的に汚れを確認して掃除すると、きれいに保てます。
特に冬場になると、窓ガラスに結露が発生しやすいです。結露を放置していると、カビを誘発することがあるため、汚れや結露に気づいたら、サッと拭き取ることを習慣にしましょう。
窓掃除をするときには、網戸も一緒に掃除するようにしましょう。窓と同じく、月1回程度が適切な頻度です。
念入りに掃除するのは、年に2回が目安。花粉や黄砂が落ち着く6月頃と、台風が過ぎ去った10月頃に掃除するのがベストです。夏が近づくと窓を開けて過ごす機会が増えるので、その前にきれいにしておきましょう。
窓ガラス掃除を時短したい場合はプロに頼むのがおすすめ!料金相場は?
ここまで見てきた通り、窓の掃除はかなり大変です。すべての部屋の窓やその周辺部分を掃除しなければいけないので、かなりの時間と労力がかかります。
また「ゴムパッキンがカビだらけだった」なんて場合も、自分で落とすのはとても大変ですよね。
そんなときは窓ガラスの掃除のプロにお願いしてしまうのも手です。窓掃除の料金相場は以下。
小窓(0.5㎡未満) | 1,000円~/1枚 |
腰高窓(0.5~1㎡) | 2,000円~/1枚 |
掃きだし窓(1~2㎡) | 2,500円~/1枚 |
大きな窓(2~3㎡) | 3,000~4,000円/1枚 |
小窓(0.5㎡未満) | 500~800円/1枚 |
腰高窓(0.5~1㎡) | 800~1,000円/1枚 |
掃きだし窓(1~2㎡) | 1,000~1,500円/1枚 |
大きな窓(2~3㎡) | 1,500~2,000円/1枚 |
基本的に窓ガラスのみではなく、窓全体の掃除での依頼です。業者によって、網戸のみの掃除を行っているところもあります。
ミツモアで窓掃除の無料見積もりを受け取ることができます
自分で掃除しても窓がきれいにならない場合はプロに窓掃除を依頼しましょう。
ミツモアでは「掃除したい窓の枚数」「窓のサイズ」など、簡単な項目に答えていくだけで最大5件の見積もりが無料で届きます。
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