電子レンジの掃除を簡単に済ませるには?
電子レンジの庫内には油分や焦げ付きなどの汚れが多いです。重曹を溶かした水を加熱することで庫内が蒸れて、重曹が油を分解するので簡単に落ちます。
使える洗剤は重曹だけ?
重曹はおもに油汚れや焦げ付きを落とすのに向いていますが、ほかにもクエン酸、レモンやミカンの皮など汚れごとに使い分けるのがオススメです。拭き掃除だけで済ませるなら中性洗剤やクリームクレンザーもオススメ。
電子レンジの庫内には油分や焦げ付きなどの汚れが多いです。重曹を溶かした水を加熱することで庫内が蒸れて、重曹が油を分解するので簡単に落ちます。
重曹はおもに油汚れや焦げ付きを落とすのに向いていますが、ほかにもクエン酸、レモンやミカンの皮など汚れごとに使い分けるのがオススメです。拭き掃除だけで済ませるなら中性洗剤やクリームクレンザーもオススメ。
電子レンジを掃除するなら基本は拭き掃除ですが、最初にチンしておくことで焦げ付きや油汚れがスルッと落ちます。
チンしてから掃除するなら、以下のようなアイテムを加熱しましょう。
【電子レンジでチンすると汚れが落ちるアイテム】
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これらをチンすることで、汚れに有効な成分が水蒸気として充満し、汚れをふやかすことができる仕組みです。そのためラップは使用せずにチンしましょう。
電子レンジ庫内にたまってしまう焦げ付きや油汚れは、酸性汚れです。そのため重曹などのアルカリ性洗剤で中和するのがオススメ。
魚のニオイが気になる場合は、クエン酸や柑橘系の皮がオススメです。
濡れ布巾をチンするだけでも熱を持った水蒸気が充満するので、電子レンジの庫内についた油や焦げ付きが溶けやすくなり、掃除がタンタンになります。
布巾さえあれば簡単に掃除できるので、まずはこの方法を試してみましょう。
【濡れ雑巾をチンして掃除する手順】
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500~600ワットの電子レンジであれば、加熱時間は約3~5分ほどが目安です。1,000ワット前後の電子レンジなら加熱時間を1~2分前後にしましょう。
使用する布巾は「マイクロファイバー素材」のものがおすすめです。細かな繊維で汚れを絡め取れるので、たまったホコリもきれいに落とせます。
電子レンジを使っていると、食品の油分が飛び散ったり、こぼれた汁で焦げ付いたりします。これらの汚れは「酸性」です。
酸性汚れを落とすのには「重曹」が便利。重曹はアルカリ性なので、電子レンジ庫内の掃除にピッタリです。
また重曹は中性に近い性質なので手肌に優しく、噛家具成分を使わずに掃除できるのもメリット。
重曹の代わりとしては、より強いアルカリ性の「セスキ炭酸ソーダ」や「アルカリ電解水」もオススメです。これらも化学成分を使わずナチュラルクリーニングできます。
水に溶かした重曹をチンすることで、水蒸気が庫内の汚れをふやかしてくれます。臭い取りにも効果的です。
【重曹水をチンして掃除する手順】
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加熱時間の目安は、500~600ワットの電子レンジで約3~5分ほどです。1,000ワット前後で使う場合は、加熱時間を1~2分前後にしましょう。
セスキ炭酸ソーダを使う場合も、同様の手順で掃除できます。
重曹を溶かした水を染みこませ、布巾でそのまま拭き掃除しても問題ありません。
その場合は40~50℃前後のぬるま湯に重曹を溶かすと、アルカリ性が強まるので、洗浄効果を高めることができます。
またスプレー容器に入れて重曹水を使うと、汚れにササっと噴射することができるので便利です。ただし作り置きはできないので注意してください。
重曹水をスプレー容器に入れておけば、家全体の掃除にも便利です。
電子レンジ庫内の汚れがなかなか取れない場合は「重曹ペースト」を使うと効果的です。
ペースト状にすることでピッタリ汚れに密着してくれるので、油汚れや焦げ付きをパックしておくことができます。
重曹と水の分量を変えるだけなので、作り方も簡単です。重曹2:水1の割合で加え、ドロッとするまで混ぜましょう。
重曹ペーストをかけて20分ほど放置したら、布巾などで優しくこすって汚れを落とします。
クエン酸は酸性の性質があります。湯気や水蒸気が原因でつく「水垢」にはクエン酸が有効です。
またクエン酸には、魚の臭い成分である「アミン類」や「アルデヒド類」を抑える力があります。
そのためオーブンレンジで魚を焼いている場合には、とくにクエン酸での掃除がオススメです。
ちなみに普通のお酢でも代用可能。ただしお酢のツンとするニオイが残る可能性があるので注意してください。また「穀物酢」以外はあまり掃除に向いていないので注意しましょう。
基本的な手順は、重曹を使う場合と同じです。
【クエン酸水をチンして掃除する手順】
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チンする時間の目安は、500~600ワットの電子レンジで約3~5分ほど、1,000ワット前後の電子レンジで約1~2分ほどです。
お酢で代用する場合も、水200ml:お酢大さじ1杯の割合まぜてください。掃除後にお酢の独特なニオイが気になる方は、電子レンジの扉を1日開けっぱなしにしておきましょう。
レモンやオレンジ、ミカンなど柑橘類の皮には「リモネン」という成分が含まれています。リモネンには油を分解する働きがあるので、酸性同士ですが落ちやすくすることが可能です。
またとくにレモンはクエン酸も約6~7%含んでいるので消臭効果も期待できます。
【柑橘類の皮をチンして掃除する手順】
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皮自体にも汚れを落とすリモネンや消臭効果があるので、チンしたあとで庫内を直接拭き掃除するのがオススメ。ただし皮を取り出すときに、火傷しないように注意してください。
また果物ではなくポッカレモンなどの果汁でも代用できます。その場合は水200ccにポッカレモン小さじ1を入れ、同じように加熱・放置・拭き掃除を行いましょう。
とくに頑固な汚れがない場合や、定期的な掃除であれば、チンせずにそのまま拭き掃除してももちろんOKです。
そのときの手順とコツを紹介します。
電子レンジの拭き掃除は以下の手順でおこなうと効率的です。
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感電などの予期せぬトラブルを防ぐために、電源プラグを抜いてから作業しましょう。また電子レンジを使用した直後は熱を持っているので、火傷しないように冷ましてから掃除してください。
中性洗剤を染みこませた布で、庫内の底面・側面・天井をまんべんなく拭いていきます。洗剤を汚れになじませるように意識しましょう。
最後に洗剤が残らないよう、水だけで濡らした布巾でしっかり拭き取ってください。電子レンジ外側も、コンロから跳ねた油などで汚れているので、同様の手順で掃除しましょう。
また電子レンジ庫内は食品の油分が付いているので、ぬるま湯を使って溶けやすい温度で掃除するのがオススメです。
中性洗剤で掃除しても焦げ付きや油汚れが落ちなかったら、キッチン用クリームクレンザーがオススメです。
クリームクレンザーには研磨剤が入っているので、こびりついた汚れを削りながら洗浄することができます。
もしシンク掃除用のクリームクレンザーが家にあるなら、電子レンジにも試してみましょう。
ここまで汚れ別の電子レンジ掃除方法を紹介してきました。これらの掃除方法を実践するにあたって注意してほしい点が3つほどあります。以下にまとめました。
電子レンジの劣化やケガを防ぐためにも注意してください。
メラミンスポンジでこすった箇所は汚れがカスになって出てくるので、消しゴムのように掃除できます。しかしこの研磨効果の高さは、電子レンジの素材を傷つけてしまう可能性があるので注意しましょう。
また研磨効果の高いクレンザーなどを使用するときも、同様に注意が必要です。
クレンザーを使用するなら、「ステンレスシンクにも傷をつけない」タイプのものがオススメ。とくにクリームクレンザーの「ジフ」は高評価です。
重曹水やクエン酸水をチンすることで、電子レンジ庫内の汚れをふやかして落ちやすくします。
しかし容器にラップをしてしまうと、加熱しても水蒸気が充満してしまうので無意味になってしまうのです。
つい、いつもの癖でラップしてしまわないよう注意してください。
重曹水やクエン酸水をチンしたあと、拭き掃除に移るときは火傷に気を付けましょう。
20分程度の放置時間があるのでほぼ問題ない可能性もありますが、容器や電子レンジ庫内が熱を持っている可能性があります。
出来ればゴム手袋などを着用しておくと安心です。
電子レンジの汚れを手軽かつ簡単に落とせるおすすめグッズを紹介します。グッズを活用すれば、掃除の手間を大幅に減らすことができますよ。
レック「激落ちくん 電子レンジ&冷蔵庫用シート」は、サッと拭くだけで汚れを落とせる掃除用シートです。
アルカリ電解水を使用しており、水拭きでは落ちない汚れもマイナスイオンの力で浮き上がらせて落とすことができますよ。
パッケージからシートを出して拭くだけで使えるので、掃除の手間をできるだけ減らしたい方におすすめの商品です。
マルシンの「万能Jrくん」は、名前のとおり色々な場所の掃除に使える洗剤です。
中性洗剤なので手に優しく、かつ研磨剤不使用なので素材を傷つけずに掃除できます。電子レンジの庫内に使っても安心です。
キッチンだけでも換気扇、シンク、蛇口、冷蔵庫、ポットなどの場所で活躍。そのほかにも部屋の壁や家具、机などを掃除するのにも剥いています。
小林製薬「チン! してふくだけ 電子レンジ専用お掃除シート」は、電子レンジで温めてから使用するタイプの掃除シートです。
重曹を使った掃除方法などと同様に、レンジの加熱で蒸気を発生させて汚れを浮かび上がらせたあと、拭き掃除で庫内をきれいにしていきます。
普段のお手入れはもちろん、油汚れや焦げ付きが目立つ場合にもおすすめの商品です。
こちらは「激落ちくん」シリーズで有名なレックから出ているマイクロファイバーのクロスです。洗剤を使わずに油汚れや水滴を素早く拭き取れる優れもので、普段のお手入れにぴったりです。
スープなどを温めたあとはこまめにこのクロスで電子レンジの内部を拭くことで、水垢の防止に繋がります。
口コミでは「台所のステンレスをごしごし擦ったらピカピカにはなったが、細い線の傷ができたように感じる。」とのコメントがあるので、強くこすらずソフトタッチにしたほうが良いようです。
電子レンジをきれいに保つためには、使い方の工夫やこまめな掃除が欠かせません。
日頃の習慣で簡単にできることばかりなので、汚れの防止にぜひ取り入れてみてくださいね。
電子レンジを使う際には容器にラップをかける習慣をつけましょう。
汚れがたまる原因の多くは、加熱時に起こる食品の飛び散りです。
ラップで汚れの飛散を防ぎ、汚れが付着しにくい状態で使用するだけで、掃除の手間も大きく減らすことができます。
電子レンジを使っていて汚れを見つけたら、その場ですぐに拭き取るようにしましょう。
油汚れや焦げ付きなどの汚れは、放置すればするほど取りづらくなってしまいます。
ふきんを用意して拭くのがめんどうな場合は、水で濡らしたキッチンペーパーで軽く拭き取っておくのがおすすめです。
電子レンジの使用後は庫内が温まって汚れが浮きやすいため、掃除に適したタイミングです。庫内がほんのりと温かいうちに水拭きをすれば、汚れを簡単に落とすことができますよ。
使用後すぐは庫内が熱くなっているため、やけどにはくれぐれも注意してくださいね。
汚れがたまりやすい電子レンジは、1週間に1度の頻度を目安に掃除するのがおすすめです。
もしも仕事や家事、育児などで忙しい場合は最低でも2~3か月に1回の掃除を心がけるとよいでしょう。
電子レンジの中にはスチームや過熱水蒸気の力を使って調理するスチームオーブンレンジという種類があります。
スチームオーブンレンジは料理がしっとり仕上がるといったメリットに加えて、自動で掃除をしてくれる機能がついているものがあるのです。こちらの機能がついたレンジを購入すれば日々の掃除の手間が省けるのでおすすめです。
そもそも電子レンジはなぜ汚れるのでしょうか。まずは電子レンジの汚れの原因を理解しておきましょう。また汚れを放置することによってどのような悪影響がでるのかもここでおさえておきたいです。
電子レンジで温めた食品に含まれるタンパク質、油分、当分などの成分が加熱中に飛び散り、冷やされることで固まってしまいます。またこぼれた汁物やオーブン機能によって、焦げ付いてしまうことも。
そして電子レンジを使い続けるうち、汚れが温められたり冷やされたりの繰り返しによって落ちにくい汚れになってしまうのです。
普通に使っているはずなのに、電子レンジから嫌な臭いがして困ってはいませんか?もしかしたら、その臭いは電子レンジ内にこびりついた汚れが原因かもしれません。
電子レンジの汚れは、温めた時に食品が飛び散ったことによるものです。つまり、あの電子レンジ内の汚れは食べ物の栄養分を多く含んでいるため、放置しているとカビなどの雑菌が発生してしまいます。
そして、この雑菌こそが悪臭の原因です。
雑菌を対処せずに食品を温めると、衛生的によくないだけではなく、新しい食品にも異臭が移ってしまいます。おいしく食べることができなくなり、せっかく作った料理が台無しになってしまうのはもったいないですよね。
電子レンジで食品を温める時、庫内には電磁波が飛んでいます。その電磁波が食品に吸収されることにより食べ物が温まるのですが、庫内に汚れが付着していると効率的に温めることができません。
なぜなら、食べカスや汚れも温めるものだと判断されてしまうため、電磁波が汚れにも飛んでしまうのです。その結果、本当に温めたい食材に電磁波が十分に届かなくなってしまいます。
熱が汚れに長時間集中してしまうと、そこから発火してしまい、最悪の場合火災につながることも。食材を温めた時に中心部が十分に温まっていないようなら、庫内についた汚れが原因かもしれません。
電子レンジに汚れがあると、汚れまで温められてしまうことで食材に十分に熱が届きません。その結果、何度も温めることになるため、余計な電力を消費してしまいます。
電子レンジにかかる電気代は、700Wで3分使用した場合で1.35円ほど。1回あたりの電気量だけ見ると大したことのないように思いますが、これが毎日何度も繰り返されるとどうでしょうか。
加熱率が低下した電子レンジを繰り返し使っていれば、年間にかかる電気量は相当なものですし、故障する確率も上がってしまいます。
電子レンジに汚れが蓄積すると運転効率が落ちます。しかし、掃除して汚れを取り除いても温まりにくい場合はもしかすると寿命かもしれません。
電子レンジの寿命は一般的に10年といわれています。残念ながら、寿命のきた電子レンジは買い替えるほかありません。
また汚れを長い間放置しておくことは、電子レンジの寿命を早めることにもつながります。そのことを考えるとやはり庫内の掃除は重要だといえるでしょう。
汚れを放置し続けてしまった時など、どうしても自力では落とせなくなってしまうこともありますよね。無理に汚れを剥がそうとするとコーティングが剥がれてしまい、電子レンジが傷つく原因となってしまいます。
そんな場合は無理に汚れを落とさず、キッチンクリーニング業者に電子レンジの掃除を依頼するのがおすすめです。
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