電子レンジはガスコンロなど他の調理機器と比べれば汚れが付着しにくいものの、庫内は意外と汚れています。ずっと電子レンジの掃除をしていない場合は、中に油汚れやカビなどの汚れが付着しているかもしれません。
この記事では、電子レンジを重曹やセスキ炭酸ソーダで掃除する方法について紹介します。長い間電子レンジを掃除していない場合は、ぜひ参考にしてください。
重曹が電子レンジの汚れ落としに効果的な理由
まずは電子レンジにはどのような汚れが付着するのか、重曹はどの汚れを落とすのに効果的なのかを確認していきましょう。
電子レンジの汚れは主に3種類
電子レンジには、主に「油汚れ・水垢・カビ」の3種類の汚れが付着しています。ここでは、それぞれの汚れの原因と特徴について紹介します。
油汚れ
- 電子レンジの中に一番付着しやすい
- 酸性
油汚れは食品を温めるときに飛び散った油やこぼれた食べ物などが固まったもので、ずっと掃除をしていない場合は油が堆積してさらに取れにくい汚れとなってしまっています。
水垢
- 白っぽく拭いても取れにくい汚れ
- アルカリ性
水垢は食品を加熱した際に発生した水分によって発生し、油汚れと混じってしまうとなかなか取り除けない厄介な汚れになってしまいます。
カビ
- 黒い斑点状の汚れ
庫内に黒い斑点があったら、それは食べ物のカスによって発生したカビです。電子レンジの内部はカビの栄養分となる食べ物のカスや水分が豊富にあるので、カビが繁殖しやすい環境になっています。
カビが発生した電子レンジで食品を温めることは衛生的によくないため、カビが生えていたらすぐに掃除を行いましょう。
重曹は電子レンジの油汚れに効果がある
そもそも、なぜ重曹が電子レンジの掃除に効果的なのでしょうか。電子レンジの掃除に重曹が効果的な理由は、重曹の持つ性質にあります。
重曹はアルカリ性の性質を持っており、研磨剤としても使用できることが特徴です。
汚れは反対の性質を持つ洗剤を使用することで落ちやすくなるため、酸性である油汚れは、アルカリ性の性質を持つ重曹を使用することで落ちやすくなります。また重曹の持つ研磨作用は、固まってしまった油汚れの除去にも役立ちます。
クエン酸は水垢汚れに効果あり
よく間違えられやすいのがクエン酸と重曹です。クエン酸は酸性なので、水垢のようなアルカリ性の汚れ落としに効果を発揮します。油汚れをキレイにしたいときは、酸性のクエン酸ではなく、重曹やセスキ炭酸ソーダなどのアルカリ性のものを使用しましょう。
重曹・セスキを使った電子レンジ内の掃除方法
重曹を使用して電子レンジを掃除する方法を紹介します。もし家に重曹がない場合は、同じくアルカリ性の性質を持つセスキ炭酸ソーダでも代用可能です。また重曹やセスキ炭酸ソーダはダイソーなどの100均でも購入できるので、この機会にぜひ購入してみてください。
電子レンジの掃除に必要なもの
電子レンジの掃除に必要なものは以下の通りです。
|
容器はコップや茶碗など、口が広く空いたものを選ぶと効果的です。また重曹を使う場合も、セスキ炭酸ソーダを使用する場合も、分量・手順ともに一緒で問題ありません。
手順① 重曹水・セスキ水を作る
まずは重曹またはセスキ炭酸ソーダを水に溶かしましょう。茶碗などの口が広く空いた容器の中で、重曹小さじ1と水100mlを混ぜてください。重曹が溶けない場合は、ぬるま湯を使用すると溶けやすくなります。
手順② 重曹水・セスキ水をレンジで5分加熱
次に、重曹水またはセスキ水を電子レンジで5分間加熱します。加熱する理由は、重曹を含んだ蒸気をレンジ内部に行き届かせ、固まってしまった焦げなどの汚れを浮かし、取れやすくするためです。
また重曹には消臭効果もあるので、庫内に付着した臭いの除去にも効果を発揮します。
手順③ レンジを閉じたまま10分放置
5分加熱した後は、10分程度レンジの扉を閉めたまま放置します。放置することで、重曹水の蒸気がレンジの隅々まで行き渡り汚れがさらに落ちやすくなります。
手順④ レンジの中をキッチンペーパーで拭き掃除
次に、レンジの中をキッチンペーパーで拭き取ります。10分経った後のレンジの中は、油汚れや固まってしまった汚れがふやけて落ちやすくなっています。
キッチンペーパーを使用する理由は、ヌルヌルした油汚れも気にせずサッと拭き取れるからです。1枚だけで全体を拭こうとせず、何枚か使用して庫内を隅々まで掃除しましょう。
また重曹は乾くと白く残る性質があるので、吹き残しがないようにしっかり拭いてください。
手順⑤ 仕上げにアルコールスプレーを散布する
仕上げにアルコールスプレーを散布することで、除菌とカビ予防ができます。散布した後は全体にまんべんなく行き渡るよう布で軽く拭くと効果的です。
これで掃除は完了です。掃除が終わった後は30分ほど扉を開けておきましょう。湿気がこもったままだとカビができてしまいます。
重曹の掃除方法はオーブンレンジの掃除にも応用可能
この重曹やセスキ炭酸ソーダを使用する掃除方法は、オーブンレンジの掃除にも応用可能です。上記と同じ掃除方法で掃除を行えますので、試してみてください。
汚れが落ちない場合は重曹ペーストで掃除しよう
もし重曹水をレンジでチンする方法を試しても汚れが落ちないのであれば、重曹ペーストを使って掃除しましょう。
【必要なもの】
- 重曹
- 水
- お皿
- ラップ
【掃除方法】
- 重曹と水を2:1の割合でお皿にのせ、ペースト状になるまでよく混ぜる
- 電子レンジの汚れている部分にペーストをのせ、上からラップをかぶせる
- 30分ほど放置し、ペーストと汚れをキレイに拭き取る
もしラップをしてしばらく放置しても汚れが浮いてこなかったら、歯ブラシをつかって丁寧に擦ってみてください。
ニオイが気になるならレモンで掃除
電子レンジを掃除するには、重曹や使用する以外にも、レモンやオキシクリーンを使用する方法もあります。
レモンを使った掃除を行うことでニオイを取り除くことができるので、詳しく知りたい方は下記の記事を参考にしてください。
重曹で電子レンジの回転皿も掃除しよう!
電子レンジは回転皿にも多くの汚れが付着しています。回転皿は食品を乗せるためより油汚れが付着しやすく、べっとりとした汚れが付いていることも多いです。
電子レンジの掃除をする際は、回転皿も合わせて掃除を行いましょう。
必要なもの
回転皿の掃除に必要なものは、以下の3つです。
|
メラミンスポンジも重曹と同じく100均で購入できます。
手順① 重曹を回転皿全体にまぶす
まずは重曹を回転皿全体にまぶします。回転皿の汚れがひどい場合は、重曹水の中につけ置きして放置することで汚れを浮かせてください。
つけ置きが難しい場合は、汚れに重曹水スプレーを吹きかけるだけでも効果があります。重曹スプレーは、空のスプレーボトルに水100mlと重曹小さじ1を入れるだけで作ることができます。使用する際は、水と重曹をよく降って混ぜてからスプレーしてください。
手順② メラミンスポンジでこする
重曹をまぶした後は、湿らせたメラミンスポンジで皿全体をこすって汚れを落とします。汚れが落ちにくい場合は、重曹をかけて少し放置してからこすってみると取れやすくなりますよ。
手順③布巾で重曹と汚れをキレイに拭き取る
メラミンスポンジで汚れがとれたら、最後はキレイに布巾で拭き取りましょう。布巾は少し濡らして使用すると、汚れも重曹も拭き取りやすくなりますよ。
掃除頻度と普段から電子レンジの汚れを予防する方法
ここまで説明した重曹を使った電子レンジの掃除はどれくらいの頻度で行ったらいいのでしょうか。ここからはおすすめの掃除頻度と汚れの付着を防ぐために普段からできるコツの紹介をします。
電子レンジは1ヶ月に1回掃除しよう
もちろん普段電子レンジをどれくらいの頻度で使うかにもよりますが、重曹を用いた電子レンジの掃除は1ヶ月に1回程度が目安です。
電子レンジでチンするだけで比較的ラクに掃除できるので、清潔さを維持したい方は1ヶ月に2回ほど行ってもいいですよ。
以下からは普段からできる電子レンジをキレイに保つ予防方法を3つ紹介します。どれも手軽にできるものなので、ぜひ実践してみてください。
汚れ予防方法1:ラップをして温める
油汚れや水垢汚れは主に食材を調理しているときに飛び散ってできるものです。つまり食材をなるべくラップしてから電子レンジを使用することで、電子レンジの庫内に飛び散る汚れのもとを減らすことができます。
食材によってはラップが使えないものなどあると思いますが、電子レンジの調理ではラップを積極的に使用するよう心がけましょう。
汚れ予防方法2:こまめに布巾で拭き掃除する
ラップを使っても水垢や油は飛び散ってしまうことがありますよね。それらをしつこい汚れにしないためにこまめに拭き掃除することを心がけましょう。
電子レンジを使ったあとしばらくは庫内が温かくなっています。庫内が温かいうちは汚れも固まっておらず、ササッと拭き取るだけでも汚れを大部分落とすことができます。
理想は電子レンジを使用するたびに内側を拭くことです。それが厳しい方は汚れを見かけたときに早めに拭き掃除することをおすすめします。
汚れ予防方法3:汚れ防止アイテムを使う
最後に紹介するのは、汚れ防止アイテムを使用する方法です。おすすめのアイテムはこちら。
レンジ庫内汚れ防止シリコンマット
ミツモアでキッチンクリーニングの依頼をしよう!
この記事では電子レンジを重曹で掃除する方法を紹介しました。キッチン周りは、油汚れが溜まりやすい場所です。電子レンジの汚れはもちろん、換気扇やコンロなどもあわせて定期的に掃除しておきましょう。
キッチンの掃除は、プロのクリーニング業者に依頼するのもオススメです。15,000~17,000円くらいの相場でキッチン全体をキレイにしてもらうことができます。
クリーニング業者を選ぶときには、ぜひミツモアをお試しください。カンタンな質問に答えていくだけで、無料で最大5件の見積もりが届き、料金や口コミを比較しながら業者を選ぶことができます。