少し手入れを怠っただけで、すぐに汚れが付着してしまうキッチンの排水口。「掃除をしなければ…」とは思っていても、ぬめりがあったり嫌な臭いがしたりと、なかなか掃除に踏み出せませんよね。
しかし排水口の汚れを放置していると、どんどん汚れが蓄積し、つまりや臭いが発生します。どうしようもない状態になる前に定期的なお掃除を心がけましょう。
今回は、普段からできる簡単な掃除方法から月に1回のスペシャルな掃除方法まで、様々な排水口の掃除方法について紹介していきます。
キッチンの排水口の汚れは何?
キッチンの排水口は、とても汚れやすい場所。少し掃除の間隔が開いただけで、結構な汚れが溜まっていることもありますよね。
キッチンの排水口の汚れは以下の3種類。それぞれ解説します。
1. 油汚れ
キッチンの排水口の汚れは、主に「油汚れ」が原因です。
使用後の食器や調理器具などを洗うと、付着していた油汚れが多少なりとも水と一緒に排水口に流れ込んでしまいます。すると、流れ込んだ油汚れは排水管内に徐々に付着していき、やがてドロドロとした‟ぬめり”の原因になってしまうのです。
「油は流れていくから大丈夫」と思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、油は冷えると固まる性質があります。そのため、流れるどころかどんどん蓄積されてしまい、放置し続けると簡単には落ちない汚れとなることも。
さらに、排水口だけでなく、排水管にも汚れが溜まってしまうと‟つまり”の原因にもなるので注意しましょう。
2. 食品カス
使用後の食器や調理器具には、油汚れだけではなく、当然「食品カス」も付着していますよね。そして、この食品カスも排水口の汚れの原因となっているのです。
流れ出た食品カスは、排水口のゴミ受け皿に溜まります。この溜まった食品カスは雑菌の絶好の餌。食品カスを放置していればそれを餌にして菌が繁殖してしまうため、あの嫌なぬめりや臭いの原因となってしまうのです。
しかし、食品カスを綺麗に片づけていても、どうしても排水口周辺に汚れが付くこともありますよね。これは、わずかに残った食品カスが原因となっていることが考えられます。そのため、汚れを徹底的に取り除くには、日々のお手入れがとても重要となるのです。
3. 黒カビ
キッチンのもう1つの汚れは「黒カビ」。汚れた排水口についてる黒い斑点があれば、それが黒カビです。
黒カビは、温度・湿度・汚れがある場所を好んで繁殖しますが、排水口内はまさにそれらが揃った場所。手入れを怠るとすぐに大繁殖してしまいます。
また、黒カビが排水口に根を張ってしまうとさらに厄介。落としてもすぐにカビが生えてきてしまうため、そうなる前に定期的なお掃除を心がけましょう。
キッチンの排水口の掃除方法
キッチンの排水口の汚れは、頑固な汚れとなってしまう前にこまめに掃除しておくのが鉄則。面倒に思えるキッチンの排水口掃除ですが、実は始めてみると結構簡単に汚れを落とすことができますよ。
ここでは毎日できる簡単な掃除方法から月1回の念入りな掃除方法、黒カビの掃除方法まで、幅広く解説します。
【毎日】水切りネットを用いた掃除方法
「排水口の掃除」というと、汚くて嫌な作業というイメージがあるかもしれません。しかし、以下の方法を毎日行うことができれば、排水口がひどく汚れてしまうのを防ぐことができますよ。
そこで、まずは「毎日のきれい習慣」を身につけましょう。毎日、たった3分程度の簡単な作業なので、忙しい方でも気軽に行えるのではないでしょうか。
<水切りネットを用いた掃除方法>
【用意するもの】
【手順】
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【週1回】中性洗剤と歯ブラシを用いた掃除方法
週に1回は排水口を丸洗いして汚れをリセットしましょう。
部品をすべて取り外し、「中性洗剤」で汚れを綺麗に落としていきます。中性洗剤とは、食器を洗うときに使う台所用の洗剤です。常に家にあるもので掃除するので、すぐに取り掛かれるのも嬉しいポイントですね。
<歯ブラシと中性洗剤を用いた掃除方法>
【用意するもの】
【手順】
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【月1回】重曹とクエン酸を用いた掃除方法
なるべく汚いところに触れたくない…という方や、あまり排水口掃除に時間がかけられないという方には、「重曹」と「クエン酸」を使った掃除方法がおすすめです。
アルカリ性である重曹と酸性であるクエン酸を合わせて使うと、発泡した泡が汚れを浮き上がらせてくれます。これなら、わざわざこすり落とさなくても放置しておくだけでOK。さらに、重曹には消臭効果もあるので嫌な臭いも消し去ってくれますよ。
<重曹とクエン酸を用いた掃除方法>
【用意するもの】
【手順】
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【月1回】オキシクリーンを用いた掃除方法
「なるべく用意するものを少なくしたい」という方には、「オキシクリーン」を使った掃除方法が最適です。
オキシクリーンとは、酸素の力で汚れを分解・除去する酸素系漂白剤です。油汚れにも強いため、排水口掃除にはうってつけのアイテム。時間は少しかかってしまう掃除方法なので、寝る前や外出前などに行うのがおすすめです。
<オキシクリーンを用いた掃除方法>
【用意するもの】
【手順】
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【カビが気になる時】カビキラーを用いた掃除方法
カビには、やはり「カビキラー」が効果絶大です。汚れに吹きかけて5分待つだけでカビが一掃されますよ。
ただし、塩素系漂白剤であるカビキラーは、手荒れや気分不快などが起こってしまう恐れがあります。使用時は必ずゴム手袋を着用したり、換気をしながら行ったりするよう気を付けましょう。
<カビキラーを用いた掃除方法>
【用意するもの】
【手順】
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メーカー別の掃除方法まとめ
上記で紹介した方法は一般的な掃除方法です。しかし、メーカーによって部品の形状などに違いがあるため、上記の方法では対応できないこともあります。的確に安全に掃除するには、やはり各メーカーが推奨している掃除方法に合わせて行うのが一番ですよね。
そこで、メーカー5社の掃除方法をご紹介します。ご自宅のキッチンメーカーのページを参考に、ぜひ正しい方法で排水口を綺麗にしていきましょう。
【メーカー別の掃除方法】
参照 | |
LIXIL | 排水口の流れが悪い(サンウエーブキッチン) |
TOTO | 排水口 | お手入れ・お掃除 |
タカラスタンダード | 水まわりお手入れマニュアル |
トクラス | 排水口のヌメリを防ぐにはどうしたら良いですか。 |
パナソニック | 住まいのお手入れ | キッチン 排水口 |
キッチンの排水口のつまりを解消する方法
排水口の汚れを放置しすぎると、水が流れていかなくなることがあります。この状態になると排水管内がつまってしまっているので、早急に対処しましょう。
キッチンの排水口のつまりは、程度によっては自力で解消することができます。また、自宅であるものですぐに取り掛かることもできるので、ぜひ以下の方法を参考に「つまり」を解消してみてください。
熱湯とタオルでつまりを解消
排水パイプ内で起きている軽度なつまりなら、「タオル」と「熱湯」を使って直すことができます。家にある物でつまりを直せるので、「水が流れなくなってきたな…」と感じたらすぐに試してみてください。
<熱湯とタオルでつまりを解消する方法>
【用意するもの】
【手順】
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ペットボトルでつまりを解消
「ペットボトル」を使った方法も身近なものでできるのでおすすめです。用意するものもペットボトルのみでOKなので、困ったときにすぐに試せるのも嬉しいですね。
ガムも取り除けるほど効果は抜群なので、タオルでつまりが解消できなかった時の第2ステップとしてもお試しください。また、より多くの空気を送るため、ペットボトルは大きくてへこましやすい素材のものがおすすめです。
<ペットボトルでつまりを解消する方法>
【用意するもの】
【手順】
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ピーピースルーでつまりを解消
手間なく排水口のつまりを解消したいという方は、市販の洗浄剤を使用するのがおすすめ。洗浄剤は様々な商品がありますが、最も効果が期待できるのが和協産業の「ピーピースルー」。粉末タイプであることが特徴で、排水口の隅々まで汚れを取り除いてくれます。
また、ピーピースルーには「F」と「K」がありますが、「F」は家庭用、「K」はプロ仕様となっています。用意する際は間違えないようご注意ください。
<ピーピースルーでつまりを解消する方法>
【用意するもの】
【手順】
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真空式パイプクリーナーでつまりを解消
「真空式パイプクリーナー」とは、ハンドルを何度か上下するだけで排水口内のつまりを解消できるという便利アイテムです。大きな力は必要ないので、女性も楽につまりを解消することができますよ。
こちらは、完全に排水口がつまって、シンクの水が流れない・溜まっているというような状態にも使用できます。また、キッチン以外にもトイレや洗面台のつまりにも活用できるので、一台あるととても安心できますね。
<真空式パイプクリーナーでつまりを解消する方法>
【用意するもの】
【手順】
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ワイヤーブラシでつまりを解消
上記のどの方法でもつまりが解消できなかった場合、排水管の奥の方でつまりが起こっていることが考えられます。その場合は、「ワイヤーブラシ(パイプクリーナー)」を使うのが有効です。
ただし、この方法でつまりを解消できるのは、排水口や排水管奥のつまりのみ。これより奥の排水枡近くや、排水桝自体が詰まっている場合には効果がありませんので、その場合は業者に依頼してつまりを解消してもらいましょう。
<ワイヤーブラシでつまりを解消する方法>
【用意するもの】
【手順】
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キッチンの排水口を綺麗に保つには
キッチンの排水口は元々汚れやすい場所ではありますが、掃除後すぐに汚れてしまうのはやはり嫌ですよね。しかし、毎日排水口の掃除に時間をかけることもできませんし、「これは仕方のないこと…」と諦めてしまっている方もいらっしゃるでしょう。
しかし、実は毎日のちょっとした一手間で、排水口の汚れを防止することができるんです。どれもまったく時間はかからないので、今から生活の中に取り入れてみてはいかがでしょうか?
<キッチンの排水口を綺麗に保つ方法>
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1. 食器の油は流す前に拭き取る
排水口に油が流れてしまったら、冷えた油が内部で固まるのを防ぐことはできません。しかし、以下の方法で排水口に油が流れることを防ぐことは可能です。
まず、調理後の器具や使用後の食器などは、キッチンペーパーで油を拭き取ってから洗うようにしましょう。洗い終わったら最後にシンクをお湯で洗い流せば、汚れが残ってしまうことも防げます。
また、調理時に揚げ油が残った場合は、再利用したり凝固剤を使って燃えるゴミに出すのがおすすめ。そのままシンクに流してしまうのは環境的にも良くないため、油処理グッズを使って正しく片付けるようにしましょう。
2. ゴミ受けにアルミホイルを置いておく
排水口の掃除後は、アルミホイルを丸めてゴミ受けの中に入れておきましょう。なんと、たったこれだけで排水口の汚れを防止することができるのです。
アルミホイルは、水で濡れると化学反応が起きて金属イオンが発生します。この金属イオンには雑菌やカビの繁殖を抑える効果があります。また、雑菌やカビも金属イオンを嫌う性質があります。つまり、アルミホイルを入れておくだけで、雑菌やカビを排除・防止することができるのです。
アルミホイルは、ビー玉くらいの大きさに丸めたものを3個程度入れておくと効果的。ただし、排水管に流れてしまうとつまりの原因になることもあるので注意しましょう。
3. 水切りネットをかける
調理時や食器を洗った時などに出る食品カス。取りこぼして排水口内部が汚れてしまうのを防ぐため、ゴミ受け皿には「水切りネット」をかけておきましょう。
ただしネットをかけているからといって、カスが溜まった状態で放置しておくのはNG。できるだけ毎日取り換えて、いつも清潔な状態を保つよう心掛けましょう。
汚れが溜まりに溜まった排水口を掃除するのは一手間ですが、ネットを取り換えるだけなら1分程度で終了します。毎晩、排水口を綺麗な状態にして1日を終えることができれば、翌日も気持ちよく調理することができますよ。
また、アルミホイルを入れておく方法も併用する場合は、ネットの下にアルミホイルを入れておくようにしてくださいね。
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