毎日使うキッチンシンクは見た目の美しさだけでなく、衛生面でも清潔に保つことが大切です。
しかし、「掃除しているのにすぐ汚れる」「水垢が落ちない」という悩みを抱える方も多いのではないでしょうか?
実は、効果的な掃除には「汚れにあった洗剤選び」が重要です。この記事ではキッチンシンクの汚れの種類から洗剤選び、予防のためのコーティングの種類までご紹介します。
キッチンシンクの掃除前に汚れの正体を知ろう
キッチンシンクには様々な汚れがつきます。白い汚れや黒いサビ、赤さびなど色々な汚れがありますが、汚れの種類は大きく3つに分けることができます。
汚れを除去するにはそれぞれの汚れの原因と相性の良い洗剤を知ることが大切です。
汚れの原因と種類、相性の良い洗剤
汚れの性質によって効果のある洗剤が違います。まずは、自宅のキッチンシンクにどんな汚れがついているか確認してください。
下記に汚れの種類ごとの原因とおすすめの洗剤をまとめました。
汚れの性質 | 汚れの種類 | 見た目 | おすすめの洗剤 |
酸性 | サビ、皮脂 食べカス |
赤茶色のシミ 黄ばみ |
食器用中性洗剤 重曹 |
アルカリ性 | 水垢、石鹸カス 黒カビ |
白っぽい膜 黒い斑点 |
食器用中性洗剤 クエン酸 |
中性 | ぬめり | べたべた | 食器用中性洗剤 クエン酸、重曹 |
キッチンシンクの掃除方法
キッチンシンクは毎日のお手入れと習慣的なお手入れをすることで自身の掃除でもきれいに保つことが出来ます。
自分でキッチン掃除をする際に使用する道具は下記のものがあれば充分です。
|
【クエン酸】
【重曹】
毎日の掃除は食器用中性洗剤でOK
キッチンシンクの汚れが軽い場合や毎日の締めの掃除は、食器用中性洗剤で充分きれいにできます。
食器洗い後の5分程度をキッチンシンクの掃除に使うことで大分違うので、日々の習慣に取り入れることをおすすめします。
毎日のキッチンシンクの掃除に使う道具は下記の通りです。
|
掃除手順は下記のとおりです。
|
キッチンシンクに白い水垢がついている場合の掃除方法
キッチンシンクに白い水垢がこびりついている場合は、毎日の掃除だけでは落としきることができません。相性の良いクエン酸を使って掃除を行いましょう。白い水垢がついている場合の掃除道具は下記の通りです。
|
続いて掃除手順をご紹介します。
|
※クエン酸スプレーはキッチンペーパーがひたひたになるくらい染み込ませてください。
キッチンシンクにサビがついている場合の掃除方法
キッチンシンクのサビが気になる場合は、重曹を使った掃除方法がおすすめです。サビが気になる場合の掃除道具は下記の通りです。
|
続いて掃除手順をご紹介します。
|
ちなみに重曹は「粉末状のまま濡らしたシンクに振りかける」という方法が紹介されていることがありますが、それだとシンクが傷ついてしまうことがあります。
重曹の粉には研磨効果があるため、シンクの素材に細かい傷がついて光沢が失われてしまうので注意しましょう。
排水口の掃除方法
排水口は常に湿気があり、食べカスなどが付着することからぬめりや黒カビが発生します。この汚れを落とすには、塩素系漂白剤を使った掃除がおすすめです。
ぬめりや黒カビが気になる場合の掃除道具は下記の通りです。
|
続いて掃除手順をご紹介します。
|
排水口は部品と奥を分けて掃除をすることで、ぬめりや臭いの悩みを解消できます。排水口の詳しい掃除方法は下記の記事でも紹介しているので、よければご一読ください。
キッチンシンクを掃除する際の注意点
実はキッチンシンクの掃除をしたことで、傷つけてしまうこともあります。せっかく掃除を行っているのに傷つけてしまうと本末転倒ですよね。
注意点を守ってキッチンシンクの掃除をしましょう。
シンクの素材によっては掃除道具で傷つくことがある
キッチンシンクの素材によっては掃除道具との相性が悪く、傷ついてしまうことがあります。
最も一般的なシンクはステンレス製ですが、優れたデザイン性などの理由から人工大理石製のシンクを選ぶ方も多いです。
代表的なシンクの素材と、使ってはいけない掃除道具をまとめました。
素材 | ステンレス製の
キッチンシンク |
人工大理石の
キッチンシンク |
使用可能な道具 | やわらかいスポンジ
マイクロファイバークロス ナイロンたわし |
やわらかいスポンジ
専用のお手入れクロス |
使用を避けるべき道具 | 金属たわし
硬いナイロンたわし |
研磨剤入りのスポンジ
かたいスポンジ ナイロンたわし |
理由と原因 | 傷ができ汚れが染み込みやすくなる
表面の防さび効果が低下 傷から発生するさびの可能性 |
表面のコーティングを剥がしてしまう
光沢が失せる |
メラミンスポンジは使わない
洗剤を使わずに汚れが取れるアイテムとして人気のメラミンスポンジですが、ステンレス製のキッチンシンクの掃除にはおすすめしません。
メラミンスポンジは研磨効果が高いためキッチンシンクの掃除に使うことによって、光沢の消失、凸凹の発生、削りによる防水性の低下が考えられます。
また、長期的に使用するとキッチンシンクの寿命が短くなることや見た目の劣化も気になります。
熱湯は流さない
キッチンシンクにそのまま熱湯を流すのはNGです。
熱湯を流すことで、急激な温度変化による歪みや接合部分の劣化、コーティングの損傷を与えてしまいます。また、配管にも影響を及ぼします。
パッキンの劣化、排水管の変形につながるのでキッチンシンクに熱湯は流さないよう注意してください。推奨最高温度は45℃です。
ハイターを使う際は注意が必要
塩素系漂白剤(ハイター)は汚れをごっそり落とせるアイテムとして人気ですが、使用時に注意しなければいけない点が多くあります。
また、人工大理石のキッチンシンクの場合は各メーカーで「使用を避けてください」と案内しているので使用を避けるのが無難です。
ハイター使用時の基本的注意事項
|
素材別の注意点
|
キッチンシンクがステンレス製ではない場合の掃除方法
上記ではステンレス製のキッチンシンクの掃除方法についてお伝えしました。ステンレス製のキッチンシンクでない場合の掃除方法は少し異なるので、素材別の掃除方法もご紹介します。
キッチンシンクが人工大理石の場合
人工大理石とはアクリルやポリエステルの樹脂を使用した人工素材のことです。
高級感のある見た目が特徴でオーダーメイドで選ばれる方が多いですが傷つきやすい素材なので、適切な掃除方法で美しさを保つ必要があります。
日常的な掃除方法
|
特別な掃除方法
|
気を付けるポイント
|
ホーロー製のキッチンシンクの掃除方法
ホーロー製のキッチンシンクは海外で人気ですが日本ではあまり普及していません。
ホーロー製のキッチンシンクは金属とガラスの特性を持っていることからスチール製のタワシなどでもこすっても傷つかない強さがあります。
日常的な掃除方法
|
特別な掃除方法
|
気を付けるポイント
|
キッチンシンクの掃除は毎日するのがベスト!
キッチンシンクの汚れは長期間放置してしまうと汚れがこびりつき、落とすのがだいぶ難しくなります。そうなる前に日々のお手入れでケアをすることが大切です。
1日5分!食器用洗剤で掃除をする方法
「毎日掃除をする!」と思うと少しハードルを感じるかもしれませんが、習慣に取り入れると楽になります。誰でも簡単に自宅の道具でできるキッチンシンクの掃除方法をご紹介します。
毎日の掃除は食器を洗った後に行ってくださいね。
毎日の掃除に必要な道具
|
毎日の掃除手順
|
おすすめポイント
|
キッチンシンクをきれいに保つコーティングとは
キッチンシンクをきれいに保つためにコーティングという手段もあります。コーティングは個人でできるスプレータイプのものやプロに依頼して行ってもらうものなど種類が豊富にあります。
コーティングの種類
コーティングの種類 | 特徴 | おすすめする人物 |
フッ素コーティング | 水をはじく力が強い
油汚れが付きにくい スプレータイプが主流 |
普段の油汚れが気になる方
予算を抑えたい方 |
シリコンコーティング | 耐久性が高い
ジェルタイプが主流 |
長期的な効果を求める方
定期的にメンテナンスができる方 水垢対策をしたい方 |
ガラスコーティング | 最も耐久性が高い
光沢感がある DIY用キットがある |
美しさにこだわりたい方
初期投資を惜しまない方 新築・リフォーム時に使用 |
コーティングを自分で行う場合
今はホームセンターなどでスプレータイプのコーティング剤を買い、自分でキッチンシンクのコーティングを行っている方もいます。
自分でコーティングを行う場合は価格を抑えられるのがメリットです。コーティング方法は以下の通りです。
必要な物
|
コーティング手順
|
注意事項
|
コーティングをプロに依頼する場合
自分でコーティングを行うのが怖い場合はプロにコーティングを依頼することもできます。
プロにコーティングを依頼した場合、高度な下地処理をしてもらえたり、プロ仕様の強力コーティング材が使えることがメリットですが、金額が高くついてしまうデメリットもあります。
頑固な水垢やさび落としは道具や技術が必要
本格的に掃除をしても長期間放置していた頑固な水垢やサビは自身では落としきることができない場合もあり、特別な道具や技術が必要になります。
ただし、特別な道具を使う場合には専門の知識も必要です。
プロが使う スクレーパー(スクレイパー)
スクレーパーとはヘラ状の刃にプラスチックや木製の持ち手がついた道具です。水垢を削るときに使用します。
小型スクレイパーやプラスチックスクレイパー、へらタイプスクレイパーなど様々な種類があります。
特徴
|
プロの道具を使うには技術が必要
プロが使う水垢スクレイパーは家庭用に比べて強度が高いものが多いです。
角度調整や素材に応じた使い分けも必須になります。
力の入れ具合が強すぎると表面を傷つけてしまうし、弱すぎると水垢が十分に除去できません。プロの道具を使わないと除去できない水垢はプロに依頼をして落としてもらことをおすすめします。
キッチンシンクの落とせない水垢はプロに依頼をしよう!
「キッチンシンクの掃除を自分でやってみたものの、なかなか汚れが落ちない」、そんな頑固汚れは、プロのキッチンクリーニング業者に依頼して落としてもらうのがおすすめです。
ミツモアならサイト上で予算、スケジュールなどの簡単な質問に答えるだけで、無料で最大5件の見積もりを比較することができます。レビューや実績も確認して、自分にピッタリの業者を選びましょう。
気になった業者とはチャットで相談することができます。チャットなら時間や場所を気にせずに相談ができるので忙しい人にもぴったりです。