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瓶を煮沸消毒する方法|電子レンジで消毒するやり方もご紹介!

最終更新日: 2023年09月26日

食べ物や飲み物は、瓶などの容器に入れて保存しておきたいこともありますね。しかし殺菌が足りていない容器に保存すると、中身が傷むのがとても速くなってしまいます。これは容器はどんなに綺麗に見えても、細菌が付着しているためです。

この記事では、細菌を死滅させるための煮沸消毒のやり方や、手軽な電子レンジでの消毒方法をご紹介していきます。

 

瓶を煮沸消毒する方法

煮沸消毒の画像
瓶を煮沸消毒する方法

乳幼児の飲み物を入れる哺乳瓶や手作りのジャムを詰める瓶などは、中身の安全性を保つためにしっかりと消毒しないといけません。家庭での瓶の消毒方法は、熱湯に瓶を浸ける煮沸消毒が基本です。まずは煮沸消毒の方法や注意点を、きちんとマスターしておきましょう。

瓶の煮沸消毒の方法

煮沸消毒に必要な道具を確認してみましょう。

ジャムなどを保存する瓶です。蓋つきのものを用意しましょう。
家庭にある一般的な鍋でOKです。
布巾 瓶が割れるのを防ぐために、鍋の底に布巾を敷きます。
食器洗い洗剤 煮沸消毒する前に瓶を洗うのに使います。普段使っている中性洗剤で大丈夫です。
トング 熱湯の中に入れた瓶を掴むためのものです。
キッチンペーパーまたは清潔な布巾 熱湯から取り出した瓶を置くために使用します。

道具を準備したら、以下の手順で瓶を煮沸消毒します。

1.瓶を洗う

瓶を食器洗い洗剤で洗います。蓋を外し、パッキンがある場合はそちらも取り外して一つずつ丁寧に洗いましょう。新品の瓶でも細かなホコリや雑菌、人の脂などが付着しているので、忘れずに洗剤で洗浄することが大切です。あらかじめ細菌をある程度洗い流しておくことで、煮沸消毒の効果がアップします。

2.鍋に布巾を敷いてから瓶を入れる

鍋に瓶を入れる際には、瓶の下に必ず布巾を敷きましょう。鍋底に瓶が直接触れてしまうと、熱した際に瓶が熱くなり過ぎて割れてしまう恐れがあります。蓋やパッキンなどのパーツも一緒に入れるのを忘れずに。

3.水を入れて鍋を火にかける

水は鍋が完全に浸るくらいに入れましょう。そのまま鍋を火にかけ、沸騰するのを待ちます。沸騰後に更に5分ほど加熱を続けることで、消毒完了です。蓋やパッキンは加熱によって変形する恐れがあるため、沸騰後2分程度で先に取り出しておきましょう。

4.火を止めてから瓶を取り出す

沸騰後5分ほどが経過したら火を止めて、トングで瓶を取り出します。瓶や鍋はとても熱くなっているのでやけどに注意し、トングでしっかりと瓶を掴みましょう。掴んだ瓶はキッチンペーパーや清潔な布巾の上に、注ぎ口を下にして置きます。こうすることで中に残った水分も下に垂れて、乾燥が早まりますよ。

5.そのまま自然乾燥させる

水分は細菌が繁殖してしまう原因です。しっかり水分を飛ばすことが大切なので、煮沸消毒した瓶は自然乾燥させましょう。

 

瓶の煮沸消毒は必要?

毎日の食事の際に使う食器は、キッチン用洗剤で洗っていますね。その場で使い終わる食器や容器であれば、中身は空になるので洗剤で洗うだけで十分です。

しかし食品をある程度の期間だけ保存しておきたい場合は、容器に細菌が残っていると食品の傷みが早くなってしまいます。細菌は人間の目には見えません。自分では念入りに洗ったつもりであっても、見えない汚れは思っているよりもずっと残ったままになっているのです。

食べ物や飲み物などは細菌にとっても栄養となるため、少しの細菌が容器に残っていただけで腐敗がとても早まります。ジャムや飲み物などの保存に使う容器は、細菌をしっかりと煮沸消毒しておくことが必要です。

 

煮沸消毒の効果

一般的な細菌は、熱に弱いことが知られています。瓶などの容器に細菌が付着していたとしても、熱湯の中で煮沸を数分続けることで高い消毒効果が得られます。

存在するすべての細菌を煮沸消毒で殺菌することは、残念ながらできません。しかし食中毒を引き起こす菌は、水を沸騰させた温度の100度で死滅させることが可能です。食品を保存する容器を煮沸消毒する目的は「中身の腐敗の予防」なので、煮沸消毒で十分な効果を発揮します。

 

煮沸消毒の注意点

煮沸消毒の際に気をつける点は、以下の3つがあります。

1.温度差で割れる

ガラス瓶は急激な温度差に晒されると、割れてしまう可能性があります。ガラス製の瓶を煮沸消毒する場合は、水の状態から鍋に入れてそのまま沸騰させていきましょう。こうすることで温度変化がゆっくりとなり、割れてしまうのを防げます。

プラスチックの容器の場合はガラス瓶と逆で、熱湯にあまり長い時間入れておくと変形してしまう恐れも。水が沸騰してから鍋に容器を入れ、煮沸時間は短めにしておきましょう。

また容器には一般的に、耐熱温度が記載されています。こちらも必ず確認しておくことが大切です。

2.パッキンはすぐに取り出す

蓋をはめる部分にゴムパッキンなどが付いている場合は、沸騰してから1分か2分程度で取り出しましょう。プラスチックと同様、長い時間煮沸していると変形の恐れがあります。

3.水分は残さない

煮沸消毒はほとんどの細菌を死滅させますが、消毒効果は残念ながら100%とはいえません。水分が残っていると、食品を入れた際にわずかな菌が再び繁殖してしまいます。乾いているものでは雑菌は繁殖しづらいため、煮沸消毒した瓶はしっかりと自然乾燥させましょう。

 

鍋に入らない大きい瓶を消毒する方法

大きな瓶
鍋に入らない大きな瓶を消毒する方法

保存したいものの量によっては、大きな瓶を使用しないといけませんね。梅酒のような飲料の場合は、大きい瓶が必要になりがちです。大きな瓶を無理に鍋に入れて煮沸しようとすると熱湯が吹きこぼれたり、瓶がはみ出て消毒が不十分になったりしてしまいます。

では鍋に入らないくらい瓶が大きくて煮沸消毒できない場合は、どうすればよいのでしょうか。必要な道具や消毒の仕方を見てみましょう。

大きい瓶の消毒に必要な道具

大きい瓶を消毒するには、アルコール除菌スプレーを使用する方法があります。

用意する道具は「食器洗い洗剤アルコール除菌スプレーキッチンペーパーか清潔な布巾」の4つです。

鍋に入らない大きい瓶を消毒する方法

1.瓶を洗う

消毒方法はまず小さな瓶の場合と同様に、食器洗い洗剤で瓶や蓋、パッキンなどを洗います。

2.自然乾燥させる

洗い終わったら瓶を逆さまにして、キッチンペーパーの上に置いて自然乾燥させましょう。水分が残っていると、アルコールの効果が薄れてしまいます。

3.手を洗う

この後の手順では瓶の口や内部を拭くため、自分の手や指を石鹸でしっかりと洗っておきましょう。瓶の向きを変える時などに、ついつい手首や腕が瓶に触れてしまうことも。肘まできちんと洗っておくと安全です。

4.瓶にアルコール除菌スプレーを吹き付ける

スプレーで瓶の外側と内側に、アルコールを吹き付けます。大きい瓶でも内側の隅はスプレーが届きにくいので、向きを変えて2回ほど吹き付けるとよいでしょう。蓋やパッキンにも同様に隅々までスプレーします。仕上げに清潔な布で、アルコールを拭き上げて完了です。

電子レンジで瓶を簡単に消毒する方法

電子レンジで煮沸消毒
電子レンジで瓶を煮沸消毒する方法

短期間で何度も保存したいものがある時は、その度に瓶を煮沸消毒するのはどうしても面倒になってしまいがち。保存期間があまり長くない場合は、電子レンジでの消毒を試してみましょう。

煮沸消毒よりは殺菌効果は落ちてしまいますが、短期間の保存用なら電子レンジでの消毒でも大丈夫です。電子レンジなら短時間で消毒できるので、煮沸している時間がないといった場合にも使える方法となっています。

電子レンジで瓶を消毒しても大丈夫?

電子レンジで瓶を加熱して割れることはないの?と心配になる方も多いはず。電子レンジで消毒する際は薄いガラス瓶は避け、色のついた耐熱ガラスを使用するようにしましょう。容器に電子レンジ対応可能の表記があれば、耐熱性です。表記がなく、耐熱性に自信が持てない場合は万一に備え電子レンジの使用は避けておきましょう。

また加熱後の瓶は高温となっており、取り出す際にやけどをしてしまう場合があります。注意して取り出すようにしましょう。

電子レンジで瓶を消毒する際に必要な道具

電子レンジでの消毒に必要な道具は、食器洗い洗剤清潔な布巾の3つだけです。瓶を新たに購入する場合は、自宅のレンジに入る大きさのものを選ぶように注意しておきましょう。

電子レンジで瓶を簡単に消毒する方法

電子レンジでの消毒のやり方は、以下の手順となります。

1.瓶を洗う

食器洗い洗剤で瓶や蓋、パッキンなどを洗います。水分は電子レンジでの加熱の際に必要となるので、洗った後の水滴は拭き取らなくてOKです。

2.レンジにかける

瓶の口を上にして電子レンジに入れます。電子レンジに金属製のものは入れられないため、蓋が金属の場合はうっかり入れないように注意してください。金属製の蓋は、蓋だけを別に鍋で煮沸消毒しましょう。消毒したい瓶が複数ある場合は、1つずつ入れます。

レンジの設定は500wか600wで1分です。加熱し過ぎると危険なので、間違えないように設定しましょう。

3.レンジから取り出す

取り出した瓶は、口を下にして清潔な布巾の上に置きます。このまま自然乾燥させて終了です。

保存瓶の消毒におすすめのグッズ

煮沸消毒

保存瓶の消毒に使えるおすすめグッズを二つ紹介していきます。衛生面の不安をクリアするために有効活用しましょう。

ナイロンでしっかりつかむ「OXO ナイロンヘッドロックトング」

OXO (オクソー) トング ナイロン ヘッド 小 1054627

ヘッド部分がナイロン製のトングです。鍋や保存瓶を傷付けにくいため、割れやすい保存瓶を煮沸消毒するときにおすすめです。耐熱温度200℃と熱に強く変形の心配もありません。

ヘッド部分やボディの構造・エラストマーでできた滑り止め付きのグリップにより、ある程度の重さがあっても安定してつかめます。煮沸消毒以外にも幅広いシチュエーションで活躍するでしょう。

フック部分を引っ張るだけで開閉のロックができ、収納の際にかさばらないのもうれしいポイントです。

アルコール77%で徹底除菌「ドーバー パストリーゼ77」

ドーバー・パストリーゼ77 500ml

アルコール77%と高濃度のアルコール製剤です。高純度のカテキンも配合されており、高い除菌力が長時間持続します。防臭効果を期待できるのも、キッチンで使うアイテムとしては大きな魅力です。

純水と醸造用のアルコールを使用しており、厚生労働省に食品添加物としても認可されています。食品に直接噴射しても問題ありません。

もちろん保存瓶の消毒にも安心して利用できます。耐熱性が低い保存瓶の消毒に使うだけでなく、煮沸消毒と組み合わせて徹底的に除菌する使い方もおすすめです。

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