トイレの床は、飛び散った尿やホコリが積み重なって、意外と汚れています。雑菌が繁殖している可能性もあるので、しっかり掃除しましょう。
トイレの床は思いのほか汚れている
トイレの床は定期的に掃除しているからといって、いつも清潔とは限りません。いくらキレイに見えていても、トイレを使うたびに、床は尿やホコリなどで確実に汚れているのです。
目に見えない尿はねが毎日床についている
男性が立って用を足しているとき床に飛び散る尿は、1日約2,000滴と言われています。1滴0.1mLとすると約200mL、1日に計量カップ1杯分もの尿が飛び散っていることになるのです。
この飛び散った尿のしぶきはそれだけでも不衛生で、尿の臭いを放ちます。さらにこの尿にホコリや髪の毛などが混ざると、雑菌がどんどん増殖し、さらなる悪臭の原因にもなってしまうのです。
トイレの床は、見た目はいくらキレイでも、使用するたび確実に汚れているということを覚えておきましょう。
皮脂やホコリにも注意
トイレに素足で踏み込んでいる場合は、床材に皮脂が溜まります。そこへ尿ハネやホコリが重なると、酸化していき黒ずみに変化してしまうのです。
スリッパやトイレマットを使っている場合は、それらに汚れが溜まっていきます。床や便器が直接汚れないからと言って、掃除や洗濯をサボってしまうと不衛生な状態に。
またトイレ内は衣服から舞ったチリや、トイレットペーパーから出たカスなどが溜まりやすく、意外とホコリが多い場所です。ホコリはカビの養分になってしまうので、なるべくこまめに掃除することが大切です。
トイレの床掃除に便利なグッズは?
トイレの床掃除をするときに便利な、洗剤や道具を紹介します。トイレ全体の掃除グッズも知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
基本は、除菌効果のあるお掃除シート
トイレの床掃除をするときには、基本的に市販のお掃除シートが便利です。トイレの床には雑菌がたくさん隠れているので、除菌効果のある製品を選びましょう。
ミニワイパーがあると拭き掃除が楽になる
フローリング掃除でおなじみの「クイックルワイパー」から、トイレ掃除に便利なミニタイプが発売されています。小回りがきき、立ったままで床の掃除ができるのでオススメです。
洗剤を使う場合は「中性洗剤」
トイレの床を水拭きで掃除するとき、基本的には中性洗剤を使うのがオススメです。台所用の中性洗剤や、住居用の「ウタマロクリーナー」などを使いましょう。
酸性やアルカリ性の成分を使うと、フローリングの表面が傷ついてしまうことがあります。中性洗剤を薄めて使えばその心配がありません。
タイルのトイレであれば、目地にカビができてしまうことも。その場合は塩素系漂白剤を使ってカビ退治するのがよいでしょう。ただし塩素系と酸性との洗剤を混ぜると危険なので、組み合わせには注意してください。
ハンディ掃除機があると便利
前述したように、トイレ室内は意外とホコリがでやすい環境です。なので定期的に掃除機をかけておきましょう。
そこでオススメなのがハンディ掃除機。トイレ室内は狭く、細かい隙間も多いので、片手で隅々まで掃除できるハンディ掃除機を使うと効率的なのです。
ただ「トイレに掃除機を使うと衛生面が心配」という方は、使用後にノズルを除菌シートで拭けば問題ありません。
トイレの床をキレイにする掃除方法
トイレの床をキレイにするための掃除方法を紹介します。理想的な掃除頻度は、できれば毎日の使用後に拭き掃除をしておくこと。基本的にはお掃除シートでササっと5分ほどで完了するので、ぜひ頑張って継続してみてください。
ササっと5分!お掃除シートで拭き掃除
普段から使っているトイレの床は、1日だけでもかなり汚れてしまいます。立小便をしたときの尿ハネや、勢いよく出てしまった尿垂れなどをキレイにしましょう。
オススメは1日の終わりにササっと5分で拭き掃除をしておくこと。このとき使うのは、使い捨てのお掃除シートでOKです。
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トイレの床を掃除するときは、とくに上記のポイントを意識しましょう。尿ハネがとくに飛びやすいのは便器の全面部分なので、とくに丁寧に拭き掃除するのがオススメです。
またトイレ室内の奥側から手前へ拭くことで、効率よくホコリを追い出すことができます。便器と床との隙間や、床と壁との隙間にもホコリが溜まりやすいので、この部分も意識的に拭きあげましょう。
床の黄ばみが取れないときの掃除方法
トイレの床に付いた尿は時間が経つと乾燥して、尿に含まれる成分(カルシウムなど)の結晶が残ります。この結晶を尿石といい、これがトイレの床の黄ばみの正体です。
尿が付着してすぐに掃除するなら、お掃除シートでもラクに取れます。しかし放置して尿石に変化すると、黄ばんで落としにくくなってしまうのです。
基本は中性洗剤
フローリングの場合は、床の黄ばみを掃除するときは、基本的には中性洗剤を使いましょう。
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使用するのは台所用の中性洗剤でOKです。製品によってはアルカリ性の洗剤もあるので、成分表示を確認してから使用しましょう。
クエン酸を使いたい場合
クエン酸を使ってトイレの床を掃除することもできますが、酸性の成分がフローリング表面を傷つけてしまいます。
クエン酸を使うなら、フローリングに洗剤残りがないように拭くこと、そして短時間で仕上げることが大切です。
クエン酸を使って掃除する場合は、水200ccに対してクエン酸小さじ1~2杯の分量で水に溶かし、スプレーボトルに入れておくと便利です。
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クエン酸は便器の黄ばみ汚れにも効果的。尿石などのアルカリ性に対して酸性の成分が有効です。化学成分を使わずナチュラルクリーニングをしたい方は試してみてください。
床の黒ずみが取れないときの掃除方法
トイレの床の黒ずみは、皮脂やホコリが混ざった汚れ、もしくはカビが原因です。足の裏の皮脂にホコリが混ざり、固まって黒ずんだ汚れになってしまうのです。
皮脂やホコリに尿が混ざっている場合もあります。黒ずみ汚れを放置しておくと、どんどん落ちにくくなってしまいます。できるだけ早めに掃除しましょう。
基本は中性洗剤
トイレの床の黒ずみ掃除は、黄ばみ掃除と同じくトイレ用中性洗剤でおおよそ落ちます。
しかしこれで落ちない場合はカビかもしれません。その場合は、セスキ炭酸ソーダやアルカリ電解水などのアルカリ性洗剤を使いましょう。
ただしフローリングは、アルカリ性の洗剤に弱いので注意が必要です。短時間で水拭き・乾拭きまで終わらせ、洗剤残りが無いようにしましょう。
アルカリ性洗剤を使う場合
アルカリ性の洗剤で床の黒ずみを掃除する場合は、重曹水やセスキ炭酸ソーダ水、アルカリ電解水などが有効です。
重曹が最もアルカリ成分が弱いので、フローリング掃除には重曹がオススメです。水100mlに対して、小さじ1杯の重曹(セスキ炭酸ソーダも同じ分量)を加えましょう。
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床の黒ずみ掃除は、上記のポイントをおさえて行いましょう。
また床の素材がタイルであれば、カビ取り用洗剤やハイターなどの塩素系漂白剤もカビ取りに適しています。
便器と床の隙間の掃除方法
トイレでは衣類の着脱によってホコリが舞ったり、トイレットペーパーの繊維や端切れ・髪の毛が落ます。ホコリは便器と床との隙間に溜まりやすく、尿が混じって落ちにくい汚れになっていくのです。
便器と床との隙間を掃除する方法
便器と床との隙間は細かいので、人の手指だと汚れをかき出すのが難しい場所です。そこで上画像のようなヘラ付きブラシがあると便利です。
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トイレ掃除用シートのキレイな部分を使うこと、汚れが付かなくなるまで拭くことがポイントです。
便器と床との隙間がコーキングでふさがっている場合は、ヘラを使わずにトイレ掃除用シートで拭きましょう。
トイレの床をなるべく汚さないための工夫
トイレの床を定期的に掃除することは必要ですが、なるべく汚さないようにすることでお掃除がラクになります。そのために工夫できることを紹介します。
男性は座って用を足す
前述したとおり、洋式トイレで立小便をすると、目には見えない大きさの尿ハネがたくさん付着します。
尿ハネの付着量は1日だけでも200mlと言われるくらいなので、1週間おきの掃除でもかなり雑菌が溜まってしまうことに。
男性は座って用を足すようにすれば、それだけでかなり床や壁の黄ばみを防ぐことに貢献できます。近年は座り小便を勧める医師も多いので、健康面でもプラスになるかもしれません。
スリッパやトイレマットを使う場合は、お手入れを忘れずに
床や便器を直接汚したくない場合は、トイレマットや便座カバーなどが便利です。
しかしカバーをしていることに安心して、カバー類の洗濯・交換を怠ってしまっては元も子もありません。カバーをしていても、尿ハネなどの汚れは確実に溜まります。
トイレ用スリッパにも、気づかぬうちに尿が跳ねたり、床の雑菌が付着したりしていくので注意。
洗濯可能なものであれば最低でも1週間に1回、できれば2~3日に1回は洗濯しておきましょう。
サニタリーボックスやゴミ箱は置かない
トイレットペーパーの芯や生理用品など、ゴミが出やすいトイレ。
サニタリーボックスやゴミ箱を置くと便利ですが、「掃除のしやすさ」という点ではあまりおすすめできません。床や壁の掃除をするときに、いちいち動かす必要があるからです。
またゴミを捨てずに放置していると、ホコリが溜まって雑菌が繁殖しやすくなります。使用済みの生理用品ならなおさらです。
ゴミが出たら即座に密閉して移動させるか、毎日中身を交換するのようにしましょう。
トイレブラシなどの用具を手入れする
トイレの室内にブラシやスッポン(ラバーカップ)は、使用後に水洗いと乾燥させることが必要です。
便器から移った雑菌が繁殖するので、放置しているとカビが発生します。
そして汚れったままのブラシやスッポンからカビの胞子が飛ぶことで、室内全体にカビが生えやすくなるのです。
トイレブラシなどの用具をきちんと手入れしておくことで、室内全体を衛生的に保つことにもつながります。
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