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トイレ掃除にはクエン酸!効果・メリットや掃除方法をわかりやすく解説

最終更新日: 2021年10月12日

ナチュラルクリーニングの定番「クエン酸」はトイレ掃除にも効果的です。酸性の性質があるので、尿石などの黄ばみ汚れを効率よく落としてくれます。

ただし塩素系の洗剤と混ぜてはいけないなど注意点もあるので、クエン酸を使って掃除するときのポイントを押さえておきましょう!

トイレの汚れにクエン酸が有効な理由と、メリット

クエン酸とレモン

トイレ掃除に限ったことではありませんが、汚れに対して洗浄剤を使うときには、汚れと反対の性質をもつ成分を使うことが大切です。アルカリ性と酸性とが混ざり合うことで中和して、汚れが落ちやすくなります。

クエン酸が有効なのは、黄ばみ・尿石・水垢などの汚れ

クエン酸の液性は酸性。そしてトイレの黄ばみの正体は「尿石」ですが、これはアルカリ性の汚れです。この2つの性質をぶつけ合うことで、中和できます。

「尿石」とは、トイレにアンモニア臭がただよう原因になる汚れです。尿に含まれている尿素が細菌によって分解されると、アンモニアに変質。その結果、便器内の液性がアルカリ性になっていき、カルシウムが結晶化します。

少し専門的な話になってしまいましたが、要するに「トイレの黄ばみ汚れ(尿石)はアルカリ性なので、酸性のクエン酸で中和できる」という理屈です。尿石を除去できるので、結果的にトイレのニオイ対策にもなります。

またクエン酸は、水垢にも効果的。水垢は、水道水から水分が抜けてミネラル成分だけがこびりついた汚れです。この汚れはアルカリ性なので、酸性の液体によって中和することができます。

黒ずみが気になる場合は、重曹などを使って掃除してみるのがオススメです。

関連記事:トイレ掃除で重曹が効果的なケースは?掃除方法や注意点を解説 | ミツモア

クエン酸を使うメリット

  • ナチュラルクリーニング
  • 安価で買える
  • 揮発しないのでほぼ無臭

トイレ掃除でクエン酸を使うメリットは、上記のような点が挙げられます。

クエン酸は100円ショップでも手に入るので、市販の洗浄液を使うよりコストパフォーマンスに優れています。またほぼ無臭で作業できるので、トイレ掃除にありがちなツンとしたニオイを抑えられることもメリット。

また比較的刺激が弱く、ナチュラルクリーニングの代表格とされています。ただし「手荒れが全く起きない」というわけではないので、掃除をする際には必ずゴム手袋などを着用しましょう。

お酢やレモンでも代用可能

クエン酸が手に入らない場合には、同じ酸性の性質を持つお酢やレモンなどで代用できます。

ただしリンゴ酢などの果実酢は避け、穀物酢やホワイトビネガーを選びましょう。すし酢のように、砂糖などが配合されているものは掃除には使用できません。

またお酢を使う場合は、特有のニオイが残りやすいという点にも注意が必要です。可能であれば、クエン酸や別の酸性洗剤を使うことをオススメします。

クエン酸を使ってトイレ掃除するときの注意点

トイレにクエン酸スプレーをかける様子

トイレ掃除にクエン酸を使うときには、以下のような注意点があります。

  • 黒ずみなどの酸性汚れには効果が薄い
  • 塩素系の洗剤と混ぜてはいけない
  • しっかり洗い流す必要がある
  • クエン酸を使えない素材がある

安全に、そして効率的に掃除をするために大事なポイントなので、しっかり押さえておきましょう。

黒ずみなどの酸性汚れには効果が薄い

トイレの水フチにできやすい黒ずみやヌメリなどの汚れは、実は酸性の汚れです。そのため同じ酸性のクエン酸で掃除しても、あまり効果がありません。この場合は、弱アルカリ性の性質をもつ「重曹」や「セスキ炭酸ソーダ」などを使うのがオススメです。

塩素系の洗剤と混ぜてはいけない

「トイレハイター」などの塩素系漂白剤は、酸性の液体と混ざると、有毒な「塩素ガス」を発生させてしまいます。よく注意書きで見かける「混ぜるな危険」のことです。

塩素ガスを吸ってしまうと、目や鼻、呼吸器系などの組織が破壊されてしまう可能性があるので注意しましょう。レモンや酢、そのほか酸性のトイレ用洗剤も同様です。

関連記事:「混ぜるな危険」に要注意!具体例や対処法も解説 | ミツモア

しっかり洗い流す必要がある

クエン酸を使った後はしっかり洗い流さないと、粉が残って白っぽい汚れになってしまいます。「掃除をしたつもりが、新たな汚れの原因を作っていた」ということにならないよう、しっかりクエン酸を落とし切りましょう。水を使用できない場所は、丁寧に水拭きをすることが大切です。

クエン酸を使えない素材がある

クエン酸を使ってはいけないトイレや、相性の悪い素材があるので注意しましょう。

  • 防汚加工されている便器
  • 真鍮(しんちゅう)
  • 大理石
  • プラスチック

これらの場所は、クエン酸を使わないほうがいい場所です。トイレ掃除のついでに洗面台などの水回りを掃除することもあると思いますが、その際には素材を傷めてしまわないように注意しましょう。

クエン酸を使ってトイレ掃除をする方法

トイレ掃除をする女性

クエン酸を使ってトイレ掃除をするときに必要な道具、チェックすべき場所、掃除方法などを詳しく解説します。

掃除に必要な道具

  • クエン酸
  • スプレー容器
  • トイレブラシ
  • 雑巾(2枚以上)
  • ゴム手袋

クエン酸スプレーを自作する場合は、清潔なスプレー容器を用意しましょう。水100mlにたいして、粉末状のクエン酸を大さじ1杯くわえます。

粉末状ではなく、すでにスプレーとして販売されている商品もあるので、手っ取り早く掃除したい方にオススメです。

また手荒れ・肌荒れの恐れがあるので、必ずゴム手袋を用意しておきましょう。掃除中の水はねに備えて、マスクやゴーグルも着用するとより快適です。

クエン酸で掃除するのがオススメの箇所

トイレ

トイレ掃除でクエン酸を活用できるのは、おもに以下のような箇所があります。

  • 便器の中
  • 便器のフチ
  • 便座裏
  • 便器側面や、床との隙間
  • 尿はねが気になる壁

トイレタンクの中の水垢が気になる場合にもクエン酸で掃除できますが、ウォシュレットや温水便座の場合には注意が必要です。

おしり洗浄で使う水がタンク内から供給されるタイプだと、洗い残したクエン酸が肌に悪影響を与える可能性があります。その場合は水洗い・重曹洗いだけにしておくのが無難です。

クエン酸を使った掃除方法

クエン酸を使ってトイレ掃除をするときは、ほかの洗剤と使い方は一緒です。黄ばみ汚れが気になる場所にスプレーして5~10分ほど放置し、ブラシなどでこすって洗いましょう。

以下に箇所別のポイントをまとめます。

便器のフチ フチの裏に見えない汚れが溜まりやすいので、しっかり奥まで掃除する。
便座裏 ゴムの部分を取り外して掃除すると、より効果的。
便座側面 尿が垂れていることがあるので、前面を中心に、まんべんなく掃除する。
床との隙間 忘れがちな箇所なので注意。綿棒などを使うと、より効果的。
トイレの壁 雑巾を横スライドして拭く。上部から下部へ拭いていく。

便座裏のゴム部分は、表面だけでなく隙間に尿石がたまります。そのため、一度取り外して掃除すると、より効果的です。

また普段は気にならないかもしれないですが、床は排泄物のアンモニアや洋服の糸くず、ホコリなどで汚れています。クエン酸スプレーを使い、しっかり掃除をしましょう。

便器と床の隙間はとくにホコリが詰まりやすいので、綿棒などを使うのがオススメです。

便座裏の掃除は、クエン酸でパックするのがオススメ

便座裏には、飛び出たり跳ねたりした尿が黄ばみ汚れをつくっています。クエン酸スプレーを使用します。クエン酸スプレーパックをして、尿石をしっかり取り除きましょう。

ちなみに、同じ要領で床や便器のフチなどもパックすることができます。頑固な黄ばみ汚れがある場合は、ぜひ試してみてください。

①尿石のある箇所にクエン酸をスプレーする

クエン酸スプレーを吹きかける

便器全体に、クエン酸スプレーを吹きかけます。

②上からトイレットペーパーを被せる

トイレットペーパーを被せていく

スプレーをかけた箇所に、トイレットペーパーを貼り付けていきます。

③トイレットペーパーからさらにクエン酸スプレーを吹きかける

クエン酸スプレーを吹きかける

トイレットペーパーの上から、さらにクエン酸スプレーをします。剥がれてきそうなら、上からラップを巻き付けましょう。

30分ほど放置して、剥がしたら乾いたトイレットペーパーで水気を拭き取って作業完了です。

トイレをきれいに保つために必要な掃除頻度は?

悩む女性

毎日使う場所だからこそ、いつでもトイレは綺麗に保ちたいですよね。トイレは、箇所によって理想の掃除頻度が異なります。

便器・便座は毎日が理想

便器の黄ばみの原因である、尿石が蓄積しないうちに掃除をする必要があります。家族暮らしなら、使う回数が多いため毎日が理想です。

一人暮らしの場合は、2~3日に1回でも清潔に保てます。汚れの度合いにもよるので、汚れを見つけたら早めに掃除をする癖をつけましょう。

壁・床・洗面台は週1回

壁、床、洗面台は比較的汚れにくい箇所にはなりますが、アンモニアや洋服の糸くず、ホコリによって汚れていきます。雑巾やお掃除シートをトイレに常備して、週に1回程度は拭き取り掃除をしましょう。

ポイントは、「上から掃除する」ことです。壁の上部→洗面台→壁の下部→床と下に向かって拭き掃除しましょう。1人暮らしなら、2週間に1回でもOKです。

タンク内部・換気扇は数か月に1回

掃除箇所 理想の掃除頻度 掃除ポイント
便座・便器 家族暮らし:毎日

1人暮らし:2‐3回に1回

・便器の黄ばみの原因である、尿石が蓄積しないうちに

 

壁・床・洗面台 家族暮らし:週1回

1人暮らし:2週間に1回

・アンモニアや洋服の糸くず、ホコリによって汚れる

・雑巾やお掃除シートをトイレに常備して、週に1回程度は拭き取り掃除をしよう

・上から掃除するが重要。壁の上部→洗面台→壁の下部→床と下に向かって拭き掃除しよう

 

タンス内部・換気扇 家族暮らし:数か月に1回

一人暮らし:半年に1回

・タンクの中に重曹を入れて、軽くこすり落とすだけでOK

・換気扇は、網についたホコリを外側からふき取るのでも十分

・換気扇は、ホコリ取りシートを貼り付けることで掃除する手間が省けるのでおすすめ

タンク内部の掃除と換気扇の掃除は、数ヶ月に1度が好ましいでしょう。タンクの中に重曹を入れて、軽くこすり落とすだけでOKです。また、換気扇は、網についたホコリを外側からふき取るのでも十分です。分解掃除は、時間があるときに集中してやりたいですね。

また1人暮らしなら、トイレの使用回数もグッと少なくなるはずなので、タンク内の掃除は半年に1回でも足りる場合があります。換気扇は、ホコリ取りシートを貼り付けることで掃除する手間が省けるのでおすすめですよ。

クエン酸以外でトイレ掃除に役立つもの

お酢やレモン以外にも、トイレ掃除に役立つアイテムがあります。

アルコール

ハイアルコールスプレー
ハイアルコールスプレー

トイレ掃除には、エチルアルコールや酒精と呼ばれるアルコール類を活用することもできます。皮脂汚れの掃除や、トイレの消臭効果が期待できます。

アルコールスプレーを汚れに吹きかけ、5分ほど放置。最後に雑巾で丁寧に拭き取ってお掃除完了です。

セスキ炭酸ソーダ

レック セスキの激落ちくん
レック セスキの激落ちくん

黒ずみなどの酸性汚れには、セスキ炭酸ソーダが効果的です。重曹より強いアルカリ性なので、頑固な汚れにオススメ。皮脂汚れが気になる、便座やトイレットペーパーホルダーを掃除しましょう。

アロマ

アロマ

ティートリーやラベンダーなどの精油には、トイレをいい香りにするだけでなく、カビの繁殖を抑える効果があります。お好みの香りを選ぶと、トイレに入るたびにいい気分になれて一石二鳥です。

また、壁掃除や床掃除の際に、クエン酸スプレーや重曹スプレーにアロマを少し垂らして使うのもおすすめ。トイレを綺麗に掃除しながら、すっきりいい香りに包まれます。

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この記事では、トイレ掃除にクエン酸を使う方法や、使用上の注意点を紹介しました。トイレのニオイの原因にもなる尿石汚れを撃退して、清潔な空間を維持しましょう。

もし自分では手に負えない、もしくは面倒くさいという方は、プロのトイレクリーニング業者に依頼してみてはいかがでしょうか。費用相場はおよそ8,000~12,000円ほどで、専用の薬剤を使ってしっかり掃除してもらうことができます。

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