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便座の黄ばみをきれいに落とすには?裏側と表側、それぞれの掃除方法を紹介

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最終更新日: 2023年01月27日

トイレの便座を見てみると、黄ばみ汚れが気になることがありますよね。原因と対策方法を知って、トイレを清潔に保ちましょう。この記事では、便座につくの黄ばみ汚れの原因、掃除方法、予防のためにできる工夫について解説します。

トイレに黄ばみ汚れが付くのはなぜ?

トイレの便座

便座裏の黄ばみの正体は「尿石」

トイレの黄ばみの正体は「尿石」です。尿に含まれるカルシウムなどの成分が固まり、結晶化することで黄ばみができます。ちなみに汚れの性質はアルカリ性です。

ついつい便器内の汚れにだけ目がいきがちですが、尿石は便器フチや便座裏側にもついてしまいます。跳ねた尿や、飛び出してしまった尿が原因です。

尿石ができている状態のトイレは、全体的にアンモニアが発生しているので、トイレが臭うことにつながってしまいます。

汚れが定着するのを防ぐために、用を足した後は便座裏を確認し、掃除シートなどで汚れを落とすよう習慣化するのがオススメです。またトイレ掃除の際は、便座裏をキレイにするのも忘れずにおこないましょう。

また便器まわりだけでなく尿が飛び散りやすい壁や床も、尿石による黄ばみ汚れが付きやすい場所です。これらの場所も忘れずにチェックしましょう。

便座上部の場合は、皮脂汚れの可能性も

便座の上部、つまり座ったときに肌が触れる表面のほうは、皮脂汚れによって黄ばみがついている可能性もあります。

便座上部のなかでも、足を開いたときに見える前部分だけが汚れている場合は、便座裏と同じく尿石汚れが原因でしょう。

しかし、おしり側の黄ばみ汚れは、長年積み重なった皮脂汚れの可能性が高いです。皮脂汚れは酸性なので、尿石汚れとは性質が違うということに注意しましょう。

尿石が付きやすい状態とは?

黄ばみ汚れの元となる尿石が発生しやすいのは、尿や汚水がよく付く場所です。小まめに掃除をしていれば尿が結晶化する前に取り除けますが、手入れの頻度が低い状態だと尿石に変わりやすくなります。

固まってしまった尿石は落ちにくく、スポンジやブラシでこすっただけでは取り除けません。さらに尿の汚れが蓄積すると黄ばみ汚れがひどくなってしまいます。

立った状態で用を足している人がいる家庭も要注意です。座って用を足したときと比べて尿が飛び散りやすく、便器のフチ裏など見えにくい部分に尿が残りやすくなります。

「白い水垢」の場合は水道水が原因

トイレタンク上部の手洗い場

白くてモヤっとした汚れは「水垢」です。水垢は、水道水に含まれるミネラル分が固まってできます。

トイレはつねに水が溜まっているので、水垢が発生しやすい環境です。とくにトイレタンクのなかによく水垢がつきます。

水垢は黄ばみと同じアルカリ性の汚れなので、似た方法で対処が可能です。洗剤やクエン酸を水垢のある場所に散布し、放置して、スポンジでこすることで汚れは落ちます。

「黒ずみ」の場合はおもにカビが原因

トイレ 黒ずみ

トイレの便器内側に、リング状の黒ずみができることがあります。CMなどで「さぼったリング」と呼ばれているものです。便器以外にも、床、壁、タンクのなかなどに黒ずみが発生していることもあります。

トイレの黒ずみはおもにカビが原因です。トイレは水気だけでなく、ほこりや細菌が多く、カビが繁殖し、黒ずみが生まれます。

黒ずみを落とす方法としては、「ハイター」などの塩素系漂白剤でカビを分解し、落としましょう。あるいは、耐水ペーパーやケレン棒で削り落とす方法もあります。

黒ずみや他の汚れに困っているとき、塩素系洗剤と酸性洗剤を同時に使わないように注意が必要です。酸性洗剤と塩素系漂白剤を混ぜてしまうと、有毒な塩素ガスが発生します。そのためどっちも使いたいときは、日にちをずらして使用しましょう。

関連記事:トイレの黒ずみを落とす5つの方法!重曹やカビキラーで汚れを落とそう | ミツモア

便座裏の黄ばみを掃除する方法

トイレの掃除方法

便座裏の黄ばみ汚れを落とす方法を解説します。キレイにするために、ゴムのパーツを分解して、酸性の洗剤で掃除しましょう。

便座裏のゴムも外して掃除するのがポイント

トイレの便座裏の黄ばみを掃除するときは、クッションゴムの部分も取り外して行うのがポイントです。ゴムと便座の隙間に尿石が入り、黄ばみが溜まっている場合があります。

外し方は簡単です。マイナスドライバーを隙間に入れ、隙間を広げるようにマイナスドライバーを傾けるだけ。そうすると、ゴムの部分が外れます。

洗剤はクエン酸がオススメ

クエン酸スプレー

尿石はアルカリ性の汚れです。そのためクエン酸などの酸性洗剤を使うと中和することができ、カンタンに汚れが落ちます。

ゴムと便座裏それぞれに、クエン酸水をかけて掃除しましょう。100mlの水と小さじ1/2のクエン酸を混ぜ合わせて作ることができます。クエン酸水を散布して、2~3分放置したあとでふき取れば完了です。

サンポールなどの強い酸性洗剤は注意

酸性洗剤であればなんでもいいというワケではありません。サンポールなど、便器用の強い酸性洗剤は、便座に使わないほうが無難です。

便座の素材がプラスチックの場合、強い酸性の液体を使ってしまうと、素材を傷めてしまいます。結果的に便座の寿命を縮め、汚れが溜まりやすい状態に悪化させてしまうケースも。

できるだけ中性~弱酸性の洗剤を使って掃除するようにしましょう。

便座上部の黄ばみを掃除する方法

トイレ掃除

便座上部の黄ばみ汚れは、「尿石」もしくは「皮脂汚れ」です。前面部分だけ黄ばんでいる場合は尿石が原因である可能性が高いので、便座裏と同じくクエン酸などで対処しましょう。

問題は便座表面についた皮脂汚れです。長年の汚れが積み重なって黄ばんでくるので、なかなか頑固な汚れになっていることが多いもの。そんなときは酸素系漂白剤を使うのがオススメです。

酸素系漂白剤を使って掃除する方法

便座を掃除するときに気を付けなくてはいけないのが、プラスチック素材と洗浄剤との相性です。塩素系の漂白剤を使ってしまうと、便座が傷んでしまいます。

そこでオススメなのが酸素系の漂白剤を使うこと。酸素の泡によって汚れを浮かし、洗浄することができます。おもに衣料用として販売されていて、色つきの服にも使えるのが特徴です。

プラスチックとの相性もよく、洗浄力が高いので、長年積み重なった汚れも落とすことができるかもしれません。おもな酸素系漂白剤は、以下の製品があります。

オキシクリーン

オキシクリーン | Amazon
オキシクリーン | Amazon

もはや掃除用洗剤として定番になりつつある「オキシクリーン」。アメリカ発の酸素系漂白剤です。

分解できるパーツには「オキシ漬け」と呼ばれるつけおき掃除をするのもよいでしょう。

トイレ以外にも、ぬいぐるみや衣服、キッチン掃除、お風呂掃除など幅広い用途で使えるので、家に1本備えておいても損はありません。

ワイドハイターEX

花王 ワイドハイターEXパワー | Amazon
花王 ワイドハイターEXパワー | Amazon

花王(KAO)の「ワイドハイターEXパワー」も、強力な洗浄力を発揮する酸素系漂白剤です。酸素系なのでプラスチックとの相性も良く、便座に使っても素材が傷みにくいのが特徴。

こちらも衣料用漂白剤なので、普段は洗濯に、そして時々はトイレ掃除にという使い方ができます。

便器内部の黄ばみを掃除する方法

トイレ掃除

トイレに黄ばみ汚れを見つけたら、嫌な臭いがしてくる前に掃除をしましょう。尿石を落とすのに使えるアイテムは主に、酸性洗剤・クエン酸と・重曹・削り取れる道具の3つです。それぞれを使った掃除の手順を解説します。

酸性洗剤で中和する

トイレ掃除

アルカリ性の性質を持つ黄ばみ汚れには、中和して落とせる酸性洗剤が効果的です。尿石は中性洗剤ではなかなか落ちないので、トイレに使える酸性洗剤を用意しましょう。

黄ばみ汚れが付いたばかりなら、中和の作用で汚れが落ちるようになります。作業に必要なのは酸性洗剤の他に、ブラシかスポンジ・トイレットペーパー・歯ブラシです。手が荒れないようにゴム手袋も用意しておきます。

特に尿石がたまりやすい便器のフチ・裏は次の手順で掃除しましょう。

  • トイレ用ブラシで便器の水位を下げる
  • フチ裏へ密着させるようにトイレットペーパーを貼り付ける
  • 上から酸性洗剤をかけて2〜3分待つ
  • ブラシで黄ばみ汚れをこすり落とす

酸性洗剤が水で薄まると効果が弱くなるため、最初にしっかりと水を押し下げます。トイレットペーパーの上から洗剤をかけるときは、紙がひたる程度までたっぷり注ぐのがポイントです。

ブラシで届かないような細かい部分に黄ばみがある場合は、小回りの利く歯ブラシを使うと不便がありません。最後に残ったペーパーごと水を流せば掃除は完了です。

このとき、プラスチックの便座に酸性洗剤を使わないように注意しましょう。酸化してプラスチック素材を痛めてしまうことがあります。便座には、水で薄めたクエン酸だけで掃除するのがおすすめです。

道具を使って削り取る

使い捨てトイレブラシ

洗剤やブラシでなかなか取れない尿石は、耐水ペーパーやケレン棒などの道具を使って削り取れる場合があります。

Funshare 紙やすり
Funshare 紙やすり | Amazon

Funshareの「耐水ペーパー」は紙やすりのようなアイテムです。紙やすりと違い水に濡れても摩擦力が落ちず、破れにくいという特徴を持っています。

おすすめは表面のザラザラが粗い1000番で大きな尿石を削った後に、細かい1500番で残った尿石を取り除く方法です。

土牛産業 超硬刃ケレン棒
土牛産業 超硬刃ケレン棒 | Amazon

耐水ペーパーでも取れにくいものがある場合には、「ケレン棒」を使ってみましょう。ケレン棒とは防水工事で塗装を行う前に、細かい汚れやサビを取るための道具です。トイレの尿石を取る目的でも十分な効果を発揮します。

手に負えなければプロに依頼するのも検討

ミツモアでトイレクリーニングのプロに依頼しよう

自力で掃除しても便座の黄ばみ汚れが取れないとき、力任せにこするとトイレの材質を傷付けかねません。どうしても落ちない尿石があるならハウスクリーニング業者に頼みましょう。

業者が行う清掃では特殊な薬剤や道具を使う場合が多く、自力の掃除で落とせない黄ばみ汚れもきれいにできるのが魅力です。排水管やタンクなど個人でのケアが難しい部分も、一緒に頼むと効率的に清掃できます。

業者を選ぶときは、複数社の見積もりを比較するようにしましょう。料金だけでなく、対応の良さや見積内容の詳細さなどを比べることができます。

自分で業者をピックアップするのは面倒なので、一括見積もりサービスを使うのがオススメ。ミツモアを使えば、無料で最大5件の見積もりを比較でき、利用者の口コミも確認することができます。

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トイレの黄ばみを予防するには?

トイレの尿石(黄ばみ)の正体は

黄ばみ汚れがひどくなってから掃除すると、手間も時間もかかります。普段から予防を心掛けてきれいな状態をキープしましょう。尿石の予防に効果的な工夫を2つ紹介します。

小まめな掃除を習慣にする

トイレ掃除

尿石を予防するのに一番効果的なのは、やはり小まめな掃除です。週に1回はしっかり掃除をする習慣を付けておくと、黄ばみ汚れが付着しにくくなります。汚れがひどくなってから大がかりな掃除をするより、結果的には時短になる可能性が高いでしょう。

便器を軽くブラシでこする・掃除シートで床や壁を拭くといった軽い掃除なら、寝る前やトイレを使った後などの空き時間でも可能です。忙しくてどうしても時間を取れないときは、尿石の付きやすいふち裏にだけでも洗剤をかけておきましょう。

洗浄剤で汚れを付きにくくする

きれいなトイレ

置き型洗浄剤やスタンプ型洗浄剤を使って、黄ばみ汚れを付きにくくするのも効果的です。尿の成分が便器に付着するのをブロックするだけでなく、水を流すたびに汚れを落とす働きもあります。

置き型洗浄剤はタンクや水道部分に、スタンプ型洗浄剤は便器に設置して使用するクリーナーです。ホームセンターやインターネット通販でも手に入りますので、小まめに掃除をするのが面倒な人は取り入れてみましょう。

関連記事:トイレの汚れ予防に役立つおすすめグッズ12選 | ミツモア

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トイレに付く黄ばみ汚れの正体は、尿の成分が変化した「尿石」です。アルカリ性の汚れのため、酸性洗剤やクエン酸が効果を発揮します。

頑固な黄ばみ汚れには、道具を使って削り取る方法もひとつの選択肢です。自力で掃除しても落ちない尿石が、業者に頼んでスッキリ落としてもらいましょう。

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