毎日使うガスコンロは使用後に拭き掃除をしても汚れが落としきれず、頑固な焦げ付きが目立ってきてしまいます。
焦げ付きは拭き掃除だけでは落としきれませんが、重曹と食器用洗剤を使えば頑固な焦げ付きも落とせ、ピカピカの状態に戻すことができるんです。
ガスコンロの頑固な焦げ付きは重曹で落とせる!
ガスコンロは頑固な焦げ付きやべたつく油汚れ、臭いがこびりつきます。
特に五徳やバーナーにつく焦げ付きや油汚れが厄介ですが、これらの主な原因は吹きこぼれや跳ねた油です。
これらがくっついた状態で加熱をすることにより焦げ付き、頑固な汚れとなって落とすことが難しくなってしまいます。
しかし、この焦げ付きや油汚れは重曹を使って掃除をすることでお悩みを解消することができます。
重曹には頑固な焦げ付きの除去、嫌な臭いを解消する消臭効果があります。
重曹は細かい粒子の物質ですが、加熱や酸性と混ざり合うことで二酸化炭素を発生させて気泡を出します。
この気泡が油汚れや焦げ付きの下に入り込んで汚れを浮かび上がらせるので、上からスポンジなどでこすることで、汚れが落ちやすくなります。
また優れた消臭効果もあります。重曹のアルカリ性が、酸性の臭い物質と混ざることで中和反応を起こし、その結果、イヤな臭いの元となる物質が分解され、消臭効果が発揮されます。
ガスコンロを掃除する前の準備
まずは、ガスコンロの掃除に必要なアイテムを確認していきます。
ガスコンロの掃除に必要なアイテム
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ガスコンロを掃除する前の注意点
ガスコンロを掃除する前に2つの注意点があります。
1つめ.ガスコンロが冷めてから掃除を行う
熱い状態で掃除を始めると火傷をする恐れがあります。 必ず冷えている状態であることを確認してから掃除を行ってください。 2つめ.ガスの元栓を閉めておく 掃除中に誤って点火してしまうと思わぬ事故の原因になります。 必ず、元栓が閉まっていることを確認してから掃除を始めてください。 |
ガスコンロの五徳とバーナーを本格掃除する方法
ガスコンロの焦げ付きや油汚れが特に気になるのは五徳やバーナーの部分です。
五徳の焦げ付きは普段の掃除ではなかなか落としきれませんが、そのまま放置してしまうとガスコンロそのものの劣化や害虫の原因につながります。
バーナー部分もなかなか毎日掃除をする部分ではないため、目詰まりを起こす可能性があります。
そのまま放置してしまうと、点火不良や不完全燃焼などに繋がるため早く対処をする必要があります。
ガスコンロの五徳とバーナーの掃除手順は以下の通りです。
手順1) ガスコンロから五徳、バーナーキャップを取り外す
元栓が閉まっていることを確認し、ガスコンロから五徳、バーナーキャップを取り外しましょう。
汚れが気になる方はゴム手袋をして行うのがおすすめです。
バーナーキャップは垂直上方向にまっすぐ持ち上げて取り外します。
横方向に傾けたり、無理な力を加えたりすると傷つけてしまう可能性があるので注意して行ってください。
手順2) ボウル又は洗い桶にぬるま湯と重曹を混ぜ合わせる
五徳が入る大きさの洗い桶にぬるま湯1Lを入れます。大さじ4杯の重曹を入れ、しっかりと混ぜ合わせてください。
ぬるま湯の温度は40℃程度を目安にしてください。ボウルも洗い桶もない場合は、ゴミ袋で代用することも可能です。
手順3) 五徳をぬるま湯に浸ける
ぬるま湯と重曹を混ぜ合わせたら取り外しておいた五徳をぬるま湯に浸けてください。
この時、汚れがしっかり浸かるように意識して入れましょう。浸ける時間の目安は1時間程度です。
手順4) バーナーキャップの溝の汚れを歯ブラシで落とす
五徳をぬるま湯に浸けている間にバーナーキャップの掃除を行いましょう。
歯ブラシでバーナーキャップの溝の汚れをかき出してください。
細かい溝が沢山あるので、汚れをしっかり落としきれるよう丁寧に行うのが大切です。
手順5) バーナーキャップの表面の汚れを食器用洗剤で落とす
バーナーキャップの表面は食器用洗剤と布巾を使って汚れを落とします。
食器用中性洗剤をキッチンスポンジに含ませ、優しく水洗いを行ってください。
表面は傷つきやすいので、優しく汚れを落としてあげましょう。
手順6) バーナーキャップの水気を乾いた布で拭き取る
汚れを落としきった後は布巾で水気を拭き取りましょう。
溝に水気が残っていると点火不良の原因になるので、溝の水気も丁寧に拭き取ってください。
手順7) 五徳の汚れを歯ブラシやスポンジでこすり落とす
1時間経ち、五徳から汚れが浮いてきたら歯ブラシやスポンジで汚れをこすり落としてください。
1時間経っても汚れが浮いてこない場合は、プラス30分〜1時間を目安につけ置きして汚れが浮いてくるのを待ち、汚れをこすり落としましょう。
手順8) 五徳の水洗いをする
汚れがきれいに落ちたら水洗いをし、しっかり汚れと残っている重曹を落としきりましょう。
手順9) 五徳を乾かしたら元の場所に戻す
キッチンペーパーで水気を拭き取り、完全に乾いたら元の場所に戻して五徳の掃除完了です!
バーナーの汚れが落ちないときはメラミンスポンジを使う
水洗いをしても汚れが落としきれない場合はメラミンスポンジフォームを使用します。
メラミンスポンジに水気を含ませて優しく汚れをこすり落としてください。
汚れが取れたら布巾で水拭きをし、最後に乾いた布巾で水気を拭き取ります。
※素材によっては表面の塗装を傷つける可能性があります。
こすっても落ちない汚れを落とすには煮洗いを
蒸気で紹介した方法でも汚れが落ちなかった場合は重曹を使った煮洗いがおすすめです。
煮洗いは汚れを落としきる他に除菌効果もあるのでぜひ、行ってみてください。
手順は以下の通りです。
用意するもの
・五徳が入るサイズの鍋 ・重曹 ・キッチンスポンジ ・ゴム手袋 |
手順1) 鍋に五徳がしっかり浸かるだけの水を入れる
五徳が入るサイズの鍋を準備し、水をしっかり入れます。
もし、鍋が準備できない場合はフライパンでも代用は可能です。
注意点:アルミ製の鍋を使用すると変色する可能性があるため、アルミ製以外の鍋をご使用ください。
手順2) 重曹を適量入れ、沸騰させる
水1Lに対し重曹大さじ1杯を加え、沸騰させます。
水を沸騰させてから重曹を入れると発泡して吹き出す可能性があるため、先に重曹を入れておくのが大事なポイントです。
手順3) 鍋に五徳を入れる
沸騰したら鍋に五徳を入れ、10分〜15分程度煮込んでください。
手順4) 冷めたら鍋から五徳を取り出す
お湯が冷めたら五徳を鍋から取り出しましょう。
重曹は熱で溶かすことによって強アルカリ性に変化するため、素手で触ると炎症を起こす原因になります。
ゴム手袋やトングを使って鍋から五徳を取り出しましょう。
手順5) 水洗いをし完全に乾かす
五徳をキッチンシンクに移動したらスポンジで汚れを落としきりましょう。
スポンジでこすり終わった後は水で汚れを完全に落としてください。
水洗い後は布巾で水気を拭き取り、完全に乾かしてからガスコンロに戻してください。
五徳・バーナー以外のガスコンロ部品の掃除方法
五徳やバーナー以外の天板や排気カバー、魚焼きグリルにも油汚れや焦げ付き、臭いが付着します。
それぞれのパーツごとに掃除方法や使用する洗剤が違うので確認してください。
天板の掃除方法
天板は調理中に飛んだ油や調味料などで汚れやすいですが、毎日水拭き、空拭き掃除を行うだけでもきれいな状態を保てます。
拭き掃除するときは柔らかいスポンジやなめらかな布を使いましょう。
頑固な汚れが気になる場合は食器用洗剤を使って拭き掃除を行いましょう。
排気カバーの掃除方法
排気カバーは取り外して掃除を行ってください。
カバーは食器用中性洗剤で水洗いを行い、排気口は歯ブラシで汚れをかき出しましょう。
魚焼きグリルの掃除方法
魚焼きグリルは使うたびに食器用中性洗剤で洗うことが大事です。
ただ汚れがこびりついている場合は、重曹を使った掃除が効果的です。
手順は以下の通りです。
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魚焼きグリルの詳しい掃除方法は下記の記事にまとめているので、興味のある方はご一読ください。
重曹以外でガスコンロの掃除に使えるアイテム
ガスコンロの頑固な焦げ付きを落とすには重曹を使った煮洗いをおすすめしていますが、他にもガスコンロの掃除に使えるアイテムがあります。
特徴や注意点を紹介するので、よければご参考にしてください。
クリームクレンザー
【使用手順】
五徳やバーナーキャップを取り外す キッチンスポンジにクレンザーをつけてこすり洗いする 水洗いをし、乾かしたら元の位置に戻す |
【特徴・注意点】
弱アルカリ性 界面活性剤・研磨剤入り 酸性の汚れに効果大 |
【使用できない素材】
プラスチックやアルミ・漆器・貴金属など 摩擦すると剥がれる塗装がされた素材 |
セスキ炭酸ソーダ
【使用手順】
基本的な使用手順は重曹と同じです。 重曹より強アルカリ性のため、使用量は重曹と比べ半分程度に抑えるようにしてください。 また肌の弱い方はゴム手袋を着用することをおすすめします |
【特徴・注意点】
弱アルカリ性 (重曹よりアルカリ度が高い) 天然素材 水に溶けやすい 靴やまな板の生臭いニオイ(酸性)の消臭効果 手袋使用 |
【使用できない素材】
銅やアルミ・大理石・木・畳など 水洗いまたは水拭きできないもの |
油汚れ落とし洗剤[グリスロック/ウルトラ]
【使用手順】
五徳やバーナーキャップを取り外す 油汚れが気になる部分に泡スプレーをする 約5分間置き、泡が消えるのを待つ 水洗いをする 完全に乾かしたら元の位置に戻す |
【特徴・注意点】
アルミ、銅、真鍮、スズ、白木、竹、繊維などの製品には使えない タイル目地に着色することがある |
ガスコンロの掃除で気を付けるポイント
ガスコンロの掃除は欠かせないものですが、気を付けるポイントがあるので必ずポイントを確認してから掃除に取り掛かってください。
掃除前にガスの元栓を閉めておく
不意のガス漏れを防ぐための安全対策です。掃除前に必ずガスの元栓が閉まっているのを確認する癖をつけておくとより安心です。
ガスコンロが冷めてから掃除を行う
ガスコンロ使用直後はガスコンロ全体が熱くなっている状態です。
特に五徳やバーナーは一度熱くなったら冷めるまで時間がかかるので時間を少し置き、冷めているのを確認してから掃除に取り掛かってください。
素材、部位別に使用できないアイテムがある
ガスコンロの素材によっては使用できない洗剤や注意点があります。
ステンレス製:表面が傷つきやすいため固いスポンジやメラミンスポンジは使用不可
アルミ部分:酸性・アルカリ性の洗剤は使用不可 ゴム部分:酸性・アルカリ性の洗剤は使用不可 |
ガスコンロの汚れが落ちなければキッチンクリーニングもおすすめ
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