ニオイや油汚れがつきやすい魚焼きグリルは「重曹」と「セスキ炭酸ソーダ」を使えば本格的に掃除ができるんです。
この記事ではグリルをお手入れする方法、キレイに使うためのポイント、庫内のニオイ防止方法まで解説します。
魚焼きグリルが汚れる原因と掃除前の準備
魚焼きグリルの掃除を始める際は、
汚れを長期間放置せずに、正しい方法で魚焼きグリルを掃除していきましょう。
魚焼きグリルが汚れる原因と効果的な洗剤
魚焼きグリルに付く汚れの原因は、主に以下の2種類です。
- 魚やお肉などの食品の一部が残った焦げ付き
- 魚を焼いたときに落ちる油汚れ
上記の汚れを落とすために、まず重曹とセスキ炭酸ソーダを準備してください。
お近くの100均やドラッグストアでも販売しているので、ラクに手に入れることができますよ。
焦げ付きには「重曹」を使い、油汚れには「セスキ炭酸ソーダ」を使うと効果的なお掃除ができます。
重曹には発泡効果と研磨作用があり、焦げ付きを浮かせて取れやすくしてくれます。さらに、植物由来の成分なのでグリルの中に残っても心配ないのが嬉しいですね。
アルカリ性のセスキ炭酸ソーダは、油汚れと中和することで掃除がしやすくなります。
重曹も弱アルカリ性ではありますが、セスキ炭酸ソーダのほうがアルカリ性が強く、重曹より頑固な油汚れに対応できます。
汚れによって重曹とセスキ炭酸ソーダを使い分けることで、より効率的なお掃除ができるでしょう。
IHコンロやIHグリルの場合は、以下の記事でより詳しい掃除方法を紹介しているので、あわせて参考にしてみてください。
掃除前の準備① 庫内が冷えた状態で作業に取りかかろう
魚を焼きグリルを掃除する前に、庫内が冷えた状態になってから作業にとりかかるようにしましょう。
というのも料理したあとすぐなど庫内が熱い状態で掃除しようとすると火傷をする恐れがあるからです。意外と見落としがちなので注意してください。
掃除前の準備② 掃除の前に魚焼きグリルを分解する
魚焼きグリルは次の3つの部分に分けることができます。
- 受け皿
- 焼き網
- 庫内
各部分によって掃除方法が異なるため、掃除を始める前にこれらのパーツを分解しておきましょう。基本的に持ち上げるだけで取り外せますが、より細かく分解する場合は注意が必要です。
無理に取り外そうとすると破損の可能性もあるため、分解の際は取扱説明書をよく読んで確認してください。
受け皿の掃除方法
魚焼きグリルの受け皿は油汚れがたまりやすいことから、お掃除にアルカリ性が強いセスキ炭酸ソーダとメラニンスポンジがおすすめです。正しい掃除の仕方で、汚れをキレイに落としましょう。
用意するもの
- セスキ炭酸ソーダセスキ炭酸ソーダ
- メラミンスポンジ
- 洗い桶
- ゴミ袋
手順1 洗い桶にゴミ袋を開いた状態で設置し、袋にぬるま湯1Lを入れる
受け皿が入る大きさの桶やボウルがない場合は、洗面所やシンクなどに直接お湯をためてください。
お湯の温度は40℃くらいに調節しましょう。
手順2 セスキ炭酸ソーダ大さじ1杯を加えて混ぜ合わせる
セスキ炭酸ソーダの代わりに重曹を使用する場合は、ぬるま湯1Lあたり大さじ4杯加えてください。
粉が一箇所に固まってしまわないようしっかりと混ぜ合わせましょう。
手順3 受け皿を袋に入れ、30分間つけおきする
つけおきするときは完全に放置してしまってかまいません。袋が破けないよう注意してください。
汚れがこびりついて落ちにくい場合は、放置する時間を長くするとよいでしょう。
手順4 浮いてきた汚れをメラミンスポンジでこすり落とす
つけおきが終わったら、お湯から受け皿を取り出してメラミンスポンジで汚れをこすりましょう。
受け皿の隅や凹凸に溜まった汚れがスポンジで落としづらい場合は歯ブラシを使ってください。
手順5 浮いた汚れを水で洗い流し、乾燥させて元の位置に戻す
最後に汚れを水でしっかりと洗い流し、乾燥させたらグリルの元の位置に受け皿を戻してください。これで完了です。
焼き網の掃除方法
焼き網は焦げ付きがつきやすいため、お掃除のときは重曹でつけ置きしてから歯ブラシで磨くのが効果的です。
しかし汚れを取るときに力を入れすぎると、表面のコーティングが剥がれてしまうので気を付けましょう。
用意するもの
- 重曹またはセスキ炭酸ソーダ
- 使い古しの歯ブラシ
- 洗い桶
- ゴミ袋
手順1 洗い桶にゴミ袋を開いた状態で設置し、袋にぬるま湯1Lを入れる
焼き網をが入る大きさの桶がない場合は、洗面器に直接お湯を張ってしまって構いません。
ぬるま湯の温度は40℃前後に設定しましょう。
手順2 重曹大さじ3杯を加えて混ぜ合わせる
重曹の代わりにセスキ炭酸ソーダを使用する場合は、ぬるま湯1Lあたり大さじ1杯入れましょう。
手順3 焼き網を袋に入れ、1時間つけおきする
焼き網は焦げ付きの汚れが多いため、受け皿より多くの時間つけ置きする必要があります。
焦げ付きがひどい場合は2時間ほどつけおきしてください。
手順4 浮き上がった汚れを使い古しの歯ブラシやスポンジでこすり落とす
まずはスポンジで大まかに汚れをこすり取ってください。その後細かい汚れを歯ブラシで落としましょう。
歯ブラシで落とせない汚れがある場合は、メラミンスポンジを使うことをおすすめします。
手順5 汚れを水で洗い流し、乾燥させて元の位置に戻す
こすり取った汚れをしっかり水で洗い流したあとは乾燥させてグリルに戻せば完了です。
コーティングが剝がれないように注意!
グリルの焼き網にはコーティングが施され、焼いたものがくっつきにくくなっています。そのコーティングは強くこすりすぎると落ちてしまうため、掃除の際には注意しましょう。
庫内の掃除方法
魚焼きグリルの庫内は油汚れがとても多いので、セスキ炭酸ソーダで作った特製スプレーがあれば簡単にキレイに汚れを落とすことができます。
受け皿や焼き網と違い、分離できなくて掃除しにくいかもしれません。だからこそ汚れが溜まりやすいので、正しい掃除の仕方を知って清潔に使うようにしましょう。
用意するもの
- セスキ炭酸ソーダまたは重曹
- 水
- スプレーボトル
- キッチンペーパー
手順1 セスキ炭酸ソーダスプレーをつくる
水500mlにセスキ炭酸ソーダ小さじ1杯を混ぜ合わせてスプレーボトルに入れてください。
重曹を使う場合は水500mlに対して大さじ1杯を加えて混ぜ合わせましょう。
手順2 キッチンペーパーにスプレーを吹きかける
スプレー容器がない場合はボウルにセスキ炭酸ソーダ水をつくって、そこにキッチンペーパーを浸してください。
手順3 庫内全体にキッチンペーパーを貼り付け、30分放置する
グリルによっては内部に電子部品があるものがあります。その場合は電子部品を避けるようにキッチンペーパーを貼り付けましょう。
庫内の汚れがひどい場合は、キッチンペーパーの上からラップを被せることで効果をアップできます。この方法は後ほど解説します。
手順4 キッチンペーパーを剥がして残った汚れを拭きとる
一回拭き取るだけでかなり汚れが付着するので、余裕を持ってキッチンペーパーを用意するのがおすすめです。
汚れが取れにくい場合は、セスキ炭酸ソーダスプレーの濃度を上げて再度キッチンペーパーを貼り付けてください。
手順5 布巾で水拭きし、その後乾燥させる
最後に布巾で丁寧に水拭きして完了です。しっかりと乾燥させてからグリルを使用してください。
手が届きにくいところは「割りばし」を活用する
庫内の掃除のとき、奥の手が届きにくい場所は割りばしを使って掃除しましょう。
割りばしにセスキ炭酸ソーダを吹きつけたキッチンペーパーを巻きつけて、輪ゴムで留めます。
この割りばしを手が届かない場所に当て、こすることで汚れを取り除くことができます。
こすっても落ちない頑固な汚れにはパック洗い
魚焼きグリルには頑固な汚れがいっぱいですが、強くこすりすぎてはいけません。ラップを使って汚れを取りやすくしてから掃除することが重要です。
頑固にこびりついた魚焼きグリルの汚れは、強くこするからといって取れるわけではありません。むしろ強くこすりすぎるとコーティングが剥がれてしまうので、注意しましょう。
手順1 汚れの上から重曹をふりかけ、ラップを巻きつける
まず頑固な汚れが付いた部分に重曹やセスキ炭酸ソーダを振りかけ、その場所にラップを巻きつけてください。
手順2 1時間ほど放置し、浮いた汚れをこすり取る
ラップをすることで、成分が汚れの奥まで染み込み、浮き上がりやすくなるのです。汚れが落ちないからと言って強くこすりすぎず、ラップを巻きつけて汚れを浮かせてから掃除しましょう。
余裕があればグリルの窓も掃除しよう
見落としがちなのが魚焼きグリルの窓です。
窓を掃除することで魚の焼き加減が見やすくなり、利便性が大幅に向上します。余裕のある方はぜひ掃除しましょう!
用意するもの
- キッチンペーパー
- 歯ブラシまたはスポンジ
- 空のスプレーボトル
- セスキ炭酸ソーダもしくは中性洗剤(ウタマロクリーナーなど)
手順1 汚れ全体にセスキ炭酸ソーダスプレーを吹きかける
置き皿や焼き網などの掃除に使用したセスキ炭酸ソーダスプレーが余っている方は、それをグリルの窓に吹きかけてください。
手順2 上からキッチンペーパーをかぶせて30分ほど放置
上からキッチンペーパーをかぶせることで、スプレーの成分が下に落ちることなくしっかり浸透していきます。
キッチンペーパーをかぶせた上からさらにスプレーすれば、より効果がアップしますよ。
手順3 キッチンペーパーを剥がし、スポンジや歯ブラシで汚れをこする
浮き上がった汚れをスポンジなどでしっかりこすりとっていきましょう。
汚れが水滴状に広がるので、都度キッチンペーパーで拭き取ることでより効率的に掃除ができます。
手順4 水拭きして汚れを取り除く
最後に水拭きすればきれいな窓に!スッキリして見栄えも良くなりますよ。グリルを使用するときは乾燥させてからにしましょう。
時間がない方は放置・つけおきで掃除しよう
掃除に十分な時間が割けない方のためにも、魚焼きグリルをラクに掃除できる方法を2つ紹介していきます。
つけ置き洗いや放置掃除だけで簡単に汚れが落ちるので、ぜひお試しください。
食器用中性洗剤をふきかけて放置する
自宅に「食器用中性洗剤」がある方は、スプレーして放置するだけでラクラクに掃除ができるんです。マジックリンなどが代表的な製品に挙げられます。
<掃除方法>
|
スプレーで吹き付けて放置するだけで汚れが簡単にとれるので、多くの時間をかけずに魚焼きグリルの掃除ができるでしょう。
オキシクリーンでつけ置き洗いをする
衣類の漂白剤としても使われる「オキシクリーン」でも魚焼きグリルを掃除することができます。
<掃除方法>
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オキシクリーンにつけ置きし、水で洗い流すだけで汚れが取れるのは楽ちんですよね。
魚焼きグリル庫内の臭いを取る4つの方法
掃除をしても魚焼きグリルの庫内にニオイが残っている場合、そのニオイを消すための方法は4つあります。
重曹、お茶やコーヒーの出し殻をはじめとして、家にあるもので簡単にできる方法を紹介していきます。
庫内を空焼きする
軽く掃除をしてから、5分ほど何も入れない状態で空焼きをするとニオイを取ることができるんです。強いニオイでなければ、空焼きするだけでニオイが消えてしまいますよ。
庫内を換気する
魚焼きグリルを開けた状態で換気することで、庫内のニオイをなくすことができます。グリルを掃除した後、10~20分ほど開けた状態で庫内の空気を入れ替えてみましょう。
お茶やコーヒーの出し殻を使う
飲み終わった後の、お茶やコーヒーの出し殻に実は消臭効果があるんです。出し殻を使えば魚焼きグリルの庫内を消臭することもできます。
焼き網にアルミホイルを敷き、その上に緑茶もしくはコーヒーの出し殻をのせます。そのまま3分ほど加熱して、冷ましましょう。
冷めたら、出し殻を取り出して消臭完了です。コスパがよく、エコにできるのもおすすめです。
重曹を使う
重曹は、掃除だけでなく消臭にも効果があります。
受け皿に、重曹小さじ1杯を水200mlに溶かしたものを入れ、そのまま5分ほど空焼きしてください。そうすれば魚焼きグリルの庫内に残ったニオイを消すことができます。
グリルを掃除するときに残った重曹があれば、ついでに消臭もしてみましょう。
普段からできる魚焼きグリルをきれいに保つ5つの方法
普段からの心がけで魚焼きグリルをきれいに保つことができます。こまめに掃除をすることだけでなく、グリルに一工夫を加えるだけで汚れにくくなるんですよ。
アルミホイルや片栗粉など、自宅にあるもので誰でも気軽にトライできる裏ワザもあるので、参考にしてみてください。
3回使用したら1回は簡単に拭き掃除する
魚焼きグリルの掃除頻度の目安は、受け皿と焼き網は毎回、庫内は3回使ったら1回です。
入念に掃除しなくても、重曹を染み込ませたキッチンペーパーで庫内を軽く拭きとるだけでOK。受け皿や焼き網は取り外して、サッと中性洗剤で洗ってから元に戻しましょう。
魚焼きグリルは、使用した後そのまま放置する時間が長いほど汚れがこびりつき、落ちにくくなります。適切な頻度で掃除することが、キレイに保つための1番のポイントです。
受け皿に水溶き片栗粉を入れる
調理の前に、受け皿に水溶き片栗粉を入れておくだけで掃除がグッと楽になります。片栗粉が油汚れを吸収し、冷めて固まったものを取り除けばいいので掃除の手間を省けます。
<片栗粉で汚れを防止する方法>
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魚を焼く前に、水溶き片栗粉を入れるという少しの手間で格段に掃除がしやすくなります。
焼き網に油や酢を塗る
焼き網に油や酢を塗ることは、焼き網の汚れを防ぐのに効果的です。
キッチンペーパーにサラダ油もしくはお酢を染み込ませ、焼き網に塗りつけていきます。あとは普段通りに調理するだけ。食材のこびつきを防いでくれます。
油や酢は食材なので、体にも優しく安全に使えるのが嬉しいポイントですね。
焼き網にアルミホイルを敷く
魚焼きグリルを使用するとき、焼き網にアルミホイルを敷いてから食材をのせると、汚れを防ぐことができます。
網に食材がくっつくのを防ぎ、使用後はアルミホイルを捨てるだけ。焼き網も受け皿もほとんど掃除するがありません。
汚れを予防するアイテムを使う
①グリルストーン
グリルストーンを使えばグリルをキレイに保ちながら、遠赤外線効果で食材をこんがりと焼き上げることができます。
水の代わりに受け皿に敷いておくことで、焼き汁を吸収して汚れを防いでくれます。さらに、グリル使用後には庫内に残ったニオイを吸収してくれる優れモノです。
効果は長く続くわけではなく、2~3回使ったら交換が必要になるので気を付けましょう。お近くの100均でも売っているので、手軽に入手できるのもいいですね。
②魚焼きグリル用受け皿シート
魚焼きグリル用受皿シートを受け皿に水の代わりに入れれば、汚れが付着しにくくなります。
油汚れやニオイも吸い取るので、焼き網に多少の汚れはつくものの、シートを捨てるだけでいいので片付けが簡単です。
③グリルプレート
グリルプレートはグリルに直接入れて使うもので、焼き網の代わりになるクッキングプレートです。これを使えば受け皿に油が落ちることなく、焼き網に比べて洗いやすいため掃除がラクになりますよ。
さらに、魚だけでなく野菜や肉などの食材も焼くことができるので料理のバリュエーションも広がります。
グリルプレートは掃除が簡単になるだけでなく、料理の幅も広がる万能アイテムです。
どうしても汚れが取れない場合は業者にキッチンクリーニングを依頼する!
掃除してみたけれど、どうしても汚れが取れない方や、自分で掃除するのは不安な方はプロの業者に頼んでみるといいでしょう。
業者に依頼すれば、グリル以外にもシンクやコンロ、換気扇回りを含めたキッチン全体を掃除してくれます。
キッチンクリーニングの費用相場は15000円~20000円で、グリルや排水管、食洗器のクリーニングは追加料金となることが一般的です。
キッチンクリーニングの相場
20,200円
標準相場
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