キッチンクリーニングを依頼しようと考えているなら、料金相場や掃除内容を把握しておきましょう。一般的な相場や掃除を依頼できる場所、業者選びのコツを解説します。キッチンクリーニングの料金を抑えて、安く依頼する方法も確認しましょう。
キッチンクリーニングの料金相場
キッチンクリーニングをプロに依頼した場合の料金相場を、大手業者と中小業者それぞれでまとめました。
地域のキッチンクリーニング業者に依頼する料金
地域密着型でサービスを提供しているキッチンクリーニング業者に依頼するときの料金相場は以下の通りです。
メニュー名 | 料金相場 |
---|---|
基本料金 | 10,000~20,000円 |
排水管 | 1,760~2,000円 |
グリル・オーブン | 2,310~11,000円 |
電子レンジ | 2,000~2,310円 |
冷蔵庫 | 2,000~13,200円 |
食洗器 | 3,520~7,700円 |
排水管の高圧洗浄(戸建て) | 17,000~35,000円 |
排水管の高圧洗浄(マンション) | 4万8,000~6万円 |
キッチンクリーニングを地域の事業者に依頼すると、1~2万円程度の費用がかかります。汚れの程度、キッチンの種類、オプションの有無で変動しますが、一般的な内容であれば相場内に収まるでしょう。
基本のキッチンクリーニングでは、シンク・蛇口・コンロなどを清掃してもらえます。周辺の壁・床・窓・照明のほか、棚やグリルの表面、排水口も含まれます。排水管の高圧洗浄をオプションとして用意している業者は多くありません。依頼したい場合は、キッチンクリーニングとは別途で高圧洗浄を依頼する必要があるため注意してください。
クリーニングにかかる時間は、2~3時間程度です。範囲や汚れの程度によっては、長引くケースもあります。
大手ハウスクリーニング業者に依頼する料金
ダスキンなどの大手ハウスクリーニング業者ではキッチンクリーニングもメニューの1つとして扱っていることが多いです。
代表的な大手ハウスクリーニング業者のキッチンクリーニングの料金は以下の通りです。
メニュー名 | ダスキン | おそうじ本舗 | おそうじ革命 |
---|---|---|---|
基本料金 | 20,680円 | 18,700円 | 16,500円 |
食器洗い乾燥機クリーニング | 3,850円~ | 8,800円 | 7,700円 |
冷蔵庫クリーニング | 2,530円~ | – | 9,900円~ |
キッチンクリーニングの掃除内容
キッチンクリーニングでは、洗剤や掃除道具を使ってキッチン周りを磨き上げ、水できれいに洗い流した後、乾拭きや除菌作業をするという流れになります。キッチンの掃除をプロに依頼すれば、自力で落とせない汚れまで落としてもらえるのがメリットです。
ここでは業者が行う一般的な清掃内容を紹介します。全てを業者に依頼するべきか、自分で清掃が可能な場所はどこかを判断するときにも役立ててください。
コンロ
コンロの掃除は、部品を分解した上で行われます。魚焼きグリルや天板など、取り外せる部分を取り外し、洗剤で油汚れを落とすのが基本です。
焦げ付きや油汚れがひどい場合は専用の道具を使って削るか、つけ置き洗いを行います。本体を傷つけないよう、できる限り柔らかいスポンジを使うのが一般的です。
日常的な使用でも、焦げ付きや油汚れはたまっていきます。キッチンクリーニングでは頑固な焦げ付きや油汚れも、すっきりきれいになるのが魅力です。
シンク
シンクには水あかやサビが付きやすく、長年使っていると汚れが目立ってきます。キッチンクリーニングでは、白くこびりついた水の跡やサビ汚れも、クレンザーを使って美しく磨き上げるのが特徴です。
ゴミ受けや洗剤トレイのぬめり・汚れも、細かく掃除します。汚れを取るだけでなく、防汚コーティングを施し、ぬめりやニオイが発生しにくいよう対応できるケースもあり、今後の掃除も楽になるでしょう。
蛇口や浄水器周り、シンク周りの小物類など、取り外せるものは取り外し、全体的に磨いていきます。
排水口
排水口の中は普段掃除がしにくく、放置していると水が流れにくくなります。専門業者は排水口内の掃除も請け負っており、気になるニオイや詰まりを予防できるのが特徴です。
排水口清掃には主に2種類のパターンがあり、専用洗剤を流して排水口・排水管を洗浄するタイプと、高圧洗浄でこびりついた汚れを洗い流すタイプがあります。
ニオイの予防や消毒、一般的な詰まり予防を検討しているなら、専用洗剤を使うタイプがおすすめです。詰まりの解消や長年こびりついた汚れを一気に落としたいのであれば、高圧洗浄が向いています。
調理台や壁
調理台やキッチン周りの壁にも、油や水跳ねなどによる汚れが付着しています。付着している汚れの種類や状態に合わせて、掃除をしていきます。
油汚れであれば専用の洗剤、水による汚れであればクレンザーなど使い分けて汚れを取っていくのが基本です。カビが発生している場合は、漂白も行います。
全体の汚れを落とした後は、水拭きで洗剤を落とし、乾拭きで仕上げます。必要に応じて、カビ予防などの提案が入るケースもあるでしょう。
換気扇やレンジフード
換気扇やレンジフードは、油汚れを取り除くために取り外し、分解します。キッチン周りの中でも特に油汚れがひどい場所なので、お湯と洗剤を使ってこびりついた汚れを落としていくのが一般的です。
汚れを落として乾かしてから、パーツを組み立てて動作を確認します。
パーツの分解や組み立て、動作確認など業者ならではの作業が含まれるため、汚れがたまりやすい換気扇・レンジフードをより清潔に保てるのが魅力です。
キッチンクリーニング料金を安く抑える方法
業者ごとに、キッチンクリーニングの料金は異なります。できるだけ料金を抑えるには、どうすればよいのでしょうか?コスパが高く、信頼できる専門業者を探すコツや、プランの選び方を解説します。予算が決まっている場合は、業者を比較検討するのが大切です。
複数の業者に見積もりを取る
キッチンクリーニングの料金やオプションは、業者ごとに設定が異なります。得意分野や対象地域もそれぞれ異なるため、自分に合うメニューとコストパフォーマンスを兼ね備えた業者を探すためには、相見積もりがおすすめです。
いくつかの業者で見積もりを取ると、相場感も分かります。ただ安いだけでなく、顧客対応や仕上がりの口コミなどを比較して選べるのもメリットです。
水回りをまとめて依頼する
キッチンクリーニングを安く依頼するには、セットプランを活用するのもおすすめです。キッチンと水回りをセットで依頼すると、料金が割安になるところもあります。
例えば、キッチンと合わせて浴室・トイレ・洗面所といった水回りをまとめて依頼するだけで、料金が20~40%程度割り引かれるようなプランが主流です。レンジフードや換気扇をセットにできるタイプもあります。
キッチンクリーニングのみを依頼するよりも料金が安くなるわけではありませんが、もともと水回りやレンジフードの掃除も頼もうと考えている人にとってはメリットの大きいプランです。
あらかじめ自分で掃除をする
キッチンクリーニングは、キッチン全体の清掃を依頼できるサービスです。それぞれ細かく掃除をしてもらうには、オプションを付けなければなりません。
多くのオプションを付けると、その分料金は高くなります。自分である程度清掃ができるのであれば、オプションを限定して料金を抑えられるでしょう。
レンジフードや換気扇のように、業者によっては単品でのクリーニング依頼が可能な項目もあります。業者の専門知識が必要な場所だけを依頼すれば、料金を抑えるとともに自分で掃除ができない場所を徹底的に清掃できるでしょう。
キッチンクリーニングを依頼する業者選びのコツ
これまで専門業者に依頼したことがなければ、何を基準に選んでよいか判断が難しいかもしれません。複数の業者を比較検討し、自分に合う業者を見つけるためのコツを紹介します。ちょうどよい業者やプランが分かれば、クリーニングの満足度も高まるでしょう。
見積もりで料金と掃除箇所を把握
複数業者の見積もりでは、まず料金と掃除箇所を確認します。基本的に、キッチンクリーニングのプランをチェックしましょう。
キッチンクリーニングのプランを比較し、どこを掃除してくれるのか、具体的な掃除内容はどうなっているのかを調べます。オプションを付けるのであれば、オプション料金も比較しましょう。
単に1番安い業者を選べばよいわけではありません。クリーニング業者には、それぞれ得意分野や魅力があります。自分が依頼したい清掃箇所の料金が手頃かどうか、内容に納得できるかを重視しましょう。
実績と対応を口コミでチェック
専門業者の公式サイトや紹介ページだけを見ていては、実際の利用者がどう考えているかを判断できません。口コミを確認するのも、業者選びでは重要な作業です。
全ての口コミが信頼できるとは限りませんが、ある程度の傾向は判断できます。極端な口コミではなく、全体の傾向を見るのがおすすめです。似たような意見が複数あれば、信憑性が高まります。
口コミサイトやSNS以外に、親類・友人などで実際に利用した人がいれば確認するのもよいでしょう。
加入している保険と賠償範囲を確認
キッチンクリーニングの作業中に、家電・ガス製品・棚・レンジフードのような備品が壊れるケースがあります。信頼できる会社であれば保険に加入しているため、不慮の事故や過失によるトラブルの補償が可能です。
損害が発生したときの対応が気になる場合は、損害賠償保険の加入状況を確認しておきましょう。多くの場合、契約時の書類に保険の内容や賠償範囲が書かれているはずです。
契約前に確認したいときは、公式サイトのよくある質問や問い合わせを活用しましょう。大手の専門業者であればほとんどの場合加入していますが、小規模な業者に依頼するときは詳しい説明を受けておく方が安心です。
キッチンクリーニング業者は相見積もりで選ぼう
大掃除の時期やキッチンの汚れが目立ってきたときは、専門業者によるクリーニングを検討するのがおすすめです。普段掃除しにくい場所や、汚れが気になる場所をプロが清掃してくれます。
業者選びで悩んだときは、複数社の見積もりで料金や内容を比較しましょう。おおよその相場だけではなく、業者の対応のよさも分かります。利用したいプランやオプションを検討し、目的に合う業者を見つけましょう。