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【場所別】キッチンの油汚れの掃除方法は?おすすめスプレー3選!

最終更新日: 2021年10月28日

キッチンで油汚れが溜まるのは、コンロやシンクだけではありません。換気扇や壁・床などに調理中に跳ねた油が蓄積していきます。この記事では、キッチンの油汚れを掃除するときのポイントを「箇所別」に紹介していきます。

キッチンの油汚れの性質

汚れた換気扇

キッチンにつく汚れの大半は、調理中の油がはねて固着したものです。調理しているときにはなかなか気づきにくいですが、空気中に飛散して、かなり広範囲の壁や床まで汚してしまいます。

よく耳にする「しつこい油汚れ」とは、長時間放置されて酸化した汚れのことです。時間が経過すると、油が冷めたところにホコリなどが混ざってしまい酸化。そうなると洗剤を使ってもなかなか落とせなくなってしまいます。

油汚れは、「酸性」の性質を持っています。普通に水だけで掃除しても落ちにくいですが、「アルカリ性」の洗剤を使うと中和が起こり、油汚れを落としやすくすることが可能です。

キッチンの油汚れを落とす基本的な方法

キッチンの汚れは調味料やホコリなどに油が混ざっており、普段の掃除の頻度や場所によって汚れの程度も異なります。そのため、どの洗剤が一番効果的かは実際にやってみないとわかりません。

油汚れの基本的な掃除方法を複数紹介します。なかなか取れない油汚れは以下の方法で落としてみましょう。

①熱湯を使って油汚れを落とす

熱湯のイメージ やかん 湯気

フライパンや魚焼き用のグリルなどは、熱湯を使って掃除する方法が有効です。バターや油を調理するときにも、熱してから使いますよね。油汚れは熱にさらされると、動きやすくなるのです。

浸け置き洗いのできるものであれば、熱い湯に漬けてから洗剤でやさしくこすりましょう。浸け置き洗いのできないものは、中性または弱アルカリ性の洗剤をお湯で薄めると、汚れが落ちやすくなります。

周囲に飛び散った油は、温めたふきんを使うのがおすすめです。水分を多めに含ませてから電子レンジで1分ほど加熱し、それを使ってキッチン周りの掃除をするとよいでしょう。わざわざお湯を沸かす手間も省けます。

②アルカリ性のお掃除アイテムで掃除する

重曹

アルカリ性のお掃除アイテムには「重曹」「セスキ水(セスキ炭酸ソーダ)」「アルカリ電解水」などがあります。

セスキ炭酸ソーダのほうが重曹よりアルカリ濃度が高く、洗浄力も強いのが特徴。軽い油汚れや焦げ付き汚れには重曹、ガンコな油汚れにはセスキ炭酸ソーダというように、汚れによって使い分けて掃除するのがおすすめです。

粉末状の重曹やセスキ炭酸ソーダを使う場合は、水200mlほどにたいして小さじ1杯を目安にして使用しましょう。スプレー容器に入れると、なお使いやすくなります。

既製品のセスキ水やアルカリ電解水なら、そのまま吹きかけて掃除するだけです。汚れがこびりついているようなら、スプレー後5~10分ほど放置してから、水拭き・乾拭きをしましょう。

いずれもアルカリ成分はそこまで強くありませんが、手荒れの原因になるので、ゴム手袋などで肌をガードして扱うようにしましょう。

③重曹・セスキをペースト状にして洗浄効果アップ

重曹ペースト

重曹やセスキ水の効果を上げるには、ペースト状にしてパックするのがオススメです。時間が経ってこびりついた油汚れや、落ちにくいコンロの焦げ付き汚れにも効果が見込めます。

【パックのやり方】

  1. 汚れに重曹ペースト・セスキペーストを厚く塗る
  2. 上からラップを被せてパック状態にする
  3. 1時間ほど放置
  4. 柔らかいスポンジやキッチンペーパー、布などで拭き取る
  5. 跡が残らないよう、水洗いまたは水拭きする

重曹ペーストを作るには「水:重曹=1:3」の割合で混ぜましょう。

セスキ炭酸ソーダをペーストにする場合は、「水:セスキ炭酸ソーダ:粉石鹸=1:1:1」の割合で混ぜます。

メラニンスポンジを使う

メラミンのスポンジ

メラニンスポンジとは、名前の通りメラニン樹脂という素材で作られたスポンジのこと。「激落ちくん」という製品が有名ですね。

通常のスポンジよりも硬くて、細かい穴がたくさんある構造をしています。消しゴムのように、カスを出しながら汚れを落としていくことが可能です。

ただし、メラニンスポンジは「物理的に削り取る」ことで汚れを除去します。素材によっては傷を付けてしまう可能性があるので、使う素材や場所には注意が必要です。

中性洗剤を使う

洗剤とスポンジ

キッチン用洗剤の多くが中性洗剤です。アルカリ性ほど洗浄効果は高くないものの、肌刺激を抑えながら油汚れを落とすことができます。

食器用洗剤は、食器やシンクなどの金属素材やプラスチックにも使えるので、キッチン周りの油汚れ全般が掃除できます。油が酸化してこびりつく前なら、問題なく汚れが落ちるでしょう。

酸化してこびりついた油汚れはスムーズに落ちない可能性があるので、その場合は重曹やクエン酸などを使いましょう。

調理器具・シンク周辺の油汚れ掃除

【コンロ・五徳】油汚れを掃除するときのポイント

ガスコンロ、五徳の掃除

コンロは毎日の料理に使うため、ベタベタした油汚れがつきやすい場所です。調理後には毎回コンロ全体に重曹スプレーを吹きかけ、ささっと布で一拭きするようにしましょう。毎日軽く拭き掃除するだけで、油がこびりつくのを防ぐことができます。

ただしコンロの五徳には油汚れと焦げがこびり付き、この方法では汚れが落ちないことがあります。また五徳は傷がつきやすいため、重曹ペーストはおすすめできません。

五徳にこびりついた油汚れは、「ぬるま湯:重曹=1L:大さじ4杯」で作った重曹水につけ置きしましょう。

スポンジや歯ブラシを使ってこする場合は、力をこめすぎないようにするのがポイントです。

関連記事:五徳の汚れを重曹でお掃除 | ミツモア

【換気扇・レンジフード】掃除のポイント

換気扇(プロペラファン)の取り外し

キッチンの換気扇・レンジフードは調理のたびに気化した油を吸い込んでいます。使用頻度や汚れの程度にもよりますが、年に1回ほどを目安にしましょう。

換気扇やレンジフードの油汚れを落とすには、漬け置き洗いがオススメです。シンクや洗い桶にお湯をためて、「重曹」「オキシクリーン」など任意のグッズを溶かしましょう。そこへ分解したファンなどを入れ込みます。

浸け置きしている間に、取り外しができない部品の掃除を済ませておくと効率的です。プラスチック製の部品は壊れやすいので、力を入れすぎないように注意しながら、ブラシやスポンジでこすり洗いをしましょう。

漬け置き洗いが終わったら、しっかりと乾燥させてから取り付けるのポイントです。水分が付着したままだと、換気扇に吸い込まれたホコリが付着して、カビなどの原因になります。

レンジフードの場合は、外側の掃除も忘れずに。油汚れやホコリが、思いのほか付着しています。

関連記事:キッチン換気扇の油汚れをカンタンに掃除!自分でできるフィルターやファンの分解洗浄 | ミツモア

【シンクの排水口】掃除のポイント

キッチンシンク、排水口

排水口は油などが溜まってヌメリが発生しやすく、放置したままキッチンを使い続けていると、詰まってしまうこともあります。そうなる前に、週1~2回ほどの定期的な排水口掃除がおすすめです。

まずは排水口カバーとゴミ受けを外しましょう。それぞれの部品に重曹やセスキ炭酸ソーダを振りかけます。そこへ、シュワシュワし続けるくらいを目安に、重曹の上から酢をかけましょう。

その状態で5~30分ほど放置。最後にたっぷりのお湯で、重曹と酢をキレイに洗い流したら掃除完了です。

関連記事:キッチンシンクの掃除方法 | ミツモア

キッチンの壁紙や天井のお掃除ポイント

【キッチンの壁紙】油汚れを掃除するときのポイント

壁の拭き掃除

キッチンの壁は汚れやすく、特にコンロ周りの壁は油汚れが付きやすい箇所です。汚れを放置してしまうと、落ちにくくなってしまいます。

油が跳ねたらすぐに拭き取ったり、黄ばみ汚れが軽いうちに掃除したりするようにしましょう。月1回ほどを目安にして、スプレーで掃除するのがおすすめです。

  • 軽い油汚れ:重曹スプレー
  • 中程度の汚れ:セスキ炭酸ソーダスプレー
  • ガンコな汚れ:アルカリ性洗剤を薄めたスプレー

上記のように、汚れ別で使う洗剤を変えると効果的です。

またこびりついた油汚れに対処するときには、キッチンペーパーの上からスプレーして、ラップでパックするのがよいでしょう。

【タイルの目地】掃除のポイント

タイル壁の掃除

キッチンの壁がタイル製の場合、タイル部分は比較的簡単に拭き掃除で汚れが取れます。

しかしタイルとタイルの間の目地はザラザラしているため、汚れが取れにくいです。目地部分にたまった汚れは、カビの栄養源にもなりかねません。少なくとも半年に1回は掃除するのがオススメです。

タイルの目地を掃除するときには、「軽めの汚れならクレンザー、ガンコな汚れなら塩素系漂白剤を使う」のがよいでしょう。歯ブラシなどの目が細かい道具を使って、優しくこすって掃除するのがポイントです。

塩素系漂白剤を使う場合は、肌に触れないようにゴム手袋を付け、しっかり換気を行いましょう。また目や口に入らないよう、ゴーグルとマスクは必須です。

【キッチンの天井】油汚れを掃除するポイント

クイックルワイパーで天井掃除

キッチンの天井は、気化した油が付着しやすく、目立った汚れがなくても汚れやすい箇所です。3~4ヵ月に1回ほどを目安にして、掃除するのがおすすめです。

まずは掃除機で天井のホコリを大まかに取ります。

つぎに重曹ペーストやセスキ水を布に染み込ませ、床用ワイパーにセットして天井を拭いていきましょう。最後に別の布を床用ワイパーにセットしなおし、天井を乾拭きしたら掃除完了です。

天井を掃除しているときは、油で固まったホコリや汚れが落ちてきやすくなります。マスクをして、ホコリや汚れを直接吸い込まないようにするのがポイントです。

関連記事:天井の掃除はどうやるの?汚れの原因と汚れ別の掃除方法 | ミツモア

【キッチンの床】掃除のポイント

フローリングの床掃除

キッチンの床は、ホコリや油はね・気化した油で汚れやすい箇所です。汚れが軽いうちに掃除するのがおすすめ。週に1回ほどを目安にして、重曹スプレーで掃除するようにしましょう。

フローリングの場合は、汚れを落とした後にワックスがけをするとよいです。ワックスで床をコーティングしておくと、油が黒ずんだガンコな汚れができにくくなります。

使う洗剤は、前述したように重曹やセスキ水など、汚れの程度に合わせて選びましょう。床掃除のときには、「クイックルワイパー」などに染みこませて使うと、立ったまま掃除ができるのでラクになります。

また床の場合も、上からラップをかけてパックしておくと、より効果が大きくなるでしょう。

関連記事:フローリングの掃除方法を解説 | ミツモア

【ブラインド】掃除するときのポイント

ブラインド

キッチン近くのブラインドは、ホコリと油の混ざった汚れが溜まりやすく、カビも発生しやすい箇所です。取れにくい汚れにならないよう、定期的に掃除しましょう。

まずはブラインド全体に重曹スプレーを吹き付けましょう。汚れがひどい場合は、このまま30分ほど放置。そして軍手をはめて、指と指でブラインドの羽を挟んで拭くと効率的です。最後に雑巾で水拭きして、重曹をキレイに取ってお掃除完了。

あらかじめブラインドの下に新聞紙を敷いておくのがコツです。舞い散ったホコリなどの汚れを受け止めてくれるので、後片付けがラクになります。

ただし素材によっては、この掃除方法ができない場合も。たとえば木製のブラインドの場合、水を使うと変色などの恐れがあります。その場合は、乾拭きだけでおさえておきましょう。

関連記事:ブラインドの掃除方法!軍手を使って簡単に掃除ができる? | ミツモア

油汚れに効くおすすめスプレー3選

花王 マジックリン ハンディスプレー 400ml

花王 マジックリン ハンディスプレー 400ml
花王 マジックリン ハンディスプレー

換気扇やガスレンジなどの、台所まわりのしつこい油汚れを浮かせて分解します。
場所をとらないコンパクトサイズのスプレータイプでキッチンでお手軽に使えます。

日常使いに便利ですので、気が付いたときにシュッと使えるように常備しておきましょう。

技・職人魂 油職人 業務用超強力油用洗剤 スプレーボトル 500ml

技・職人魂 油職人 業務用超強力油用洗剤 スプレーボトル 500ml
技・職人魂 油職人 業務用

油職人は、硬化した油汚れや焦げ付きにしっかりと浸透し、乳化させて汚れを落としやすくします。

中和して落とすのではなく、石鹸とグリセリンに分解して落とす「けん化」という方法により効率良い分解で油を除去。絶妙なバランスでアルカリ剤2種を配合し、油を効率よく分解するのが特徴です。

ガスレンジフード、五徳、魚焼きグリルを始め、キッチン周りの油汚れに絶大な効力を発揮します!

茂木和哉 の 瞬間 油汚れ洗剤 「 なまはげ 」 400ml

茂木和哉 の 瞬間 油汚れ洗剤 「 なまはげ 」 400ml
茂木和哉の瞬間油汚れ洗剤「 なまはげ 」

よりガンコな油汚れには、業務用アルカリ洗剤もおすすめです。業務用は家庭用よりも洗浄効果が高い分、成分も強力です。

そのためかならず取り扱い説明欄を確認し、手袋・マスクの着用や換気などを行いましょう。

キッチンの油汚れの予防方法

油汚れが溜まりやすいキッチンをキレイに保つには、細めな手入れや定期的な掃除が大切です。でもどうせなら、できるだけ掃除をラクにしたいですよね。

ここでは、そんな願いを叶えてくれる便利なアイテムをご紹介します。

キッチンの壁に汚れ防止シート貼る

汚れ防止シート
東洋アルミ キッチン壁用汚れ防止シート

キッチンの壁を汚れから守る、汚れ防止シートという便利なアイテムがあります。2,000~3,000円程度で購入できるものが多く、防火・防水・耐熱性に優れています。

汚れ防止シートには耐水・耐熱性能があり、貼るだけで、水や油などの汚れから直接壁を守ってくれるのです。

  • 壁の掃除が必要ない
  • 透明タイプを使うと、壁のデザインを邪魔しない
  • 柄タイプなどを使うと、手軽にキッチンのイメージチェンジができる

汚れ防止シートには上記のようなメリットがあります。使い方も簡単で、キッチンの壁に汚れ防止シートを貼り、汚れたらシートを剥がすだけです。

ホームセンターやネットショップなどで手軽に購入できるので、「掃除の手間をできるだけ省きたい」「キッチンの壁をリフォームする感覚で楽しみたい」という方におすすめです。

レンジガード(油はねガード)を使う

レンジガード
Belca 油はねガード ベラスコート システムキッチン用

揚げ物などの調理中に、はねた油がコンロや壁を汚すのを防いでくれるのが、レンジガード(油はねガード)というアイテムです。

市販のレンジガードはフッ素加工されているものが多く、レンジガード自体が汚れてもすぐに汚れを落とせます。1,000~2,000円程度で購入可能です。

コンロ周りや調理中の鍋やフライパン周りについたてを立て、それ以上先に油が飛んでいかないようにしてくれます。コンロや壁の手軽な油汚れ予防方法としておすすめです。

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キッチン周りの油汚れを落とす方法を解説しました。ポイントは、時間が経って油がこびりつく前に掃除しておくこと。

油とホコリが付着して酸化してしまうと、簡単には落ちなくなってしまいます。その場合は油汚れを中和してくれる「重曹」や「セスキ炭酸ソーダ」などを使いましょう。

それでも落ちないキッチンの油汚れは、プロに依頼するのもオススメ。専用の洗浄剤を使って、すみずみまでキレイにしてもらうことができます。

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