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家にあるもので生ゴミのにおいを消す5つの方法を解説!

最終更新日: 2024年03月21日

家にあるものでできる!5つの生ゴミにおいの消し方

家にあるものでできる!生ゴミのにおいの消し方
家にあるものでできる!生ゴミのにおいの消し方

生ゴミのにおいは普段家にあるもので簡単に消すことができます。

【生ゴミのにおいを消す5つの方法】

  1. 重曹を使う
  2. 酢を使う
  3. クエン酸を使う
  4. コーヒーのカスを振りかける
  5. 塩を使う

生ゴミのにおい成分には、アルカリ性成分と酸性成分の両方が含まれています。それぞれの成分を中和すると、その成分のにおいが消えるのです。

簡単に手作りできるスプレーも紹介しているので、ぜひ試してみてください。

(1)重曹を使う

 生ゴミの臭い消しと水分取りの両方に使えるのが、重曹です。重曹はアルカリ性成分なので、酸性成分を中和して、イヤなにおいを抑えます。それだけではなく、重曹は水分を吸収するため、菌やカビの繁殖も抑えてくれます。

キッチンの油汚れ落としや部屋の掃除にも使えるので、持っておくと便利です。重曹は、100均やホームセンター・ドラッグストアなどで安価で手軽に購入できます。

【使い方】

  • そのまま直接生ゴミに振りかける
  • 生ゴミに重曹スプレーを吹き付ける

【重曹スプレーの作り方】

  1. スプレーボトルに【水100mL+重曹小さじ1】を入れる
  2. 重曹が溶け残らないよう、振ってよく混ぜる

(2)酢を使う

酸性の酢は、アンモニア臭や魚の生臭さなどの、生ゴミのアルカリ性成分を中和して、においを抑えてくれます。また菌やカビの増殖も抑えてくれるため、生ゴミのにおい対策にピッタリです。

酢を使う場合は、砂糖などが配合されている寿司酢は使わず、米酢などの純粋な酢を使いましょう。

【使い方】

  • 生ゴミに酢スプレーを吹き付ける
  • ゴミ箱の底全体にキッチンペーパーを数枚敷いて、酢スプレーを吹き付け、その上からゴミ袋を張る

【酢スプレーの作り方】

  1. スプレーボトルに【水1:酢1】の割合で入れる
  2. 振ってよく混ぜる

(3)クエン酸を使う

クエン酸は酢と同じ酸性成分で、生ゴミのアルカリ性成分の臭い取りに便利です。重曹のように、100均やホームセンター・ドラッグストアなどで安価・手軽に購入できます。

トイレや風呂などの掃除にも使えるので、持っておくと便利なアイテムです。

【使い方】

  • そのまま生ゴミに振りかける
  • 生ゴミにクエン酸を吹き付ける

【クエン酸スプレーの作り方】

  1. スプレーボトルに【水200mL+クエン酸小さじ1】を入れる
  2. クエン酸が溶け残らないよう、振ってよく混ぜる

(4)コーヒーのカスを振りかける

コーヒー抽出後のカスも、生ゴミの臭い消しに役立ちます。コーヒーのカスは酢やクエン酸と同じ酸性成分です。そのためアルカリ性成分を中和して、生ゴミのにおいを抑えてくれます。

ただし濡れたままで使うと、カビ発生の原因になってしまいます。トレイなどに広げて、必ずしっかり乾燥させてから生ゴミに振りかけましょう。

(5)塩を使う

塩には食材に残った水分を奪い、腐るスピードを遅くする効果があります。この効果を利用して、生ゴミを腐りにくくして、イヤなにおいの発生を抑えましょう。

使う塩には、特別なものは必要ありません。家にある普通の食塩や粗塩を使いましょう。

【使い方】

  • そのまま生ゴミに振りかける
  • 生ゴミに塩分濃度の高い塩水をスプレーする

生ゴミから異臭がする原因

生ゴミが臭くなる原因
生ゴミが臭くなる原因

生ゴミはもともと野菜の切れ端や生魚・食べ残しなどです。当然もとのにおいも、生ゴミ独特の悪臭とは異なります。

ではなぜ生ゴミはもとのにおいとは違う悪臭を発生するのでしょうか。生ゴミのにおいの原因と、においが発生したり強くなったりする条件を解説していきます。

生ゴミのにおいの原因は菌やカビ

生ゴミをすぐに処理せず、そのまま放置しておくと、イヤなにおいを放ってきます。これは菌やカビが増殖することが原因です。

菌やカビは好む条件は次の3つが挙げられます。

  • 水分が多い
  • 食べかすなどの有機物質が多い
  • 温度が高い

条件を満たせば満たすだけ、菌やカビは生ゴミを餌にして増殖が進み、どんどん排泄物を出していきます。その結果、生ゴミはどんどん腐って、悪臭を発生するのです。

生ゴミのイヤなにおいを防ぐには、3つの条件をできるだけ満たさないように処理することがポイントです。

生ゴミがにおうNGケース1:濡れている

野菜の皮や食べかすなど、生ゴミにはもともと水分が多く含まれています。この水分は菌やカビの増殖には欠かせません。

水分が多ければ多いほど菌やカビの増殖が進み、生ゴミはどんどん腐っていきます。そのため、生ゴミが濡れている状態はイヤなにおいの原因になります。

【NG例】

  • 生ゴミが水分を多く含んだ状態にしている
  • 水がかかりやすい場所に生ゴミを置いている(シンク内に三角コーナーを置いているなど)

生ゴミがにおうNGケース2:密閉している

密閉している環境でも生ゴミに含まれる水分でどんどん腐っていき、においが中にこもります。そのため、開けたときにたまったにおいが一気に放出され、より臭く感じるのです。

【NG例】

  • 生ゴミの入った三角コーナーにふたをしている
  • 生ゴミの入ったゴミ箱のフタを閉めっぱなしにしている

生ゴミがにおうNGケース3:温度の高い場所に置いている

生ゴミのにおいの原因になる菌やカビは、温度が高いと活動が活発になり、強いにおいを発します。最も活動が盛んになるのは30~35℃と50~60℃で、逆におよそ20℃以下になると活動は急低下します。

【NG例】

  • 室内や生ゴミを置いている場所の温度が高くなっている
  • 日光が当たる場所に生ゴミを置いている

特に夏は生ゴミを置いている場所の温度が高くなりやすいので、注意が必要です。

生ゴミのにおいを予防する4つの方法!

生ゴミ 予防法 4つ

生ゴミの臭いを防ぐには、菌やカビが増殖しないよう、以下のポイントを意識する必要があります。

  • 水で濡らさない
  • 温度を高くしない

具体的な予防法は以下の4つです。

【生ゴミの臭いを予防する4つの方法】

  1. 新聞紙で包んでから捨てる
  2. 三角コーナーを使わない
  3. 生ゴミを冷蔵または冷凍する
  4. 生ゴミを外に置いておく

1.新聞紙で包んでから捨てる

生ゴミの水分を吸収するのに、新聞紙が役立ちます。水分による菌やカビの増殖を軽減して、生ゴミのにおい発生を抑えてくれるのです。

また新聞紙のインクには消臭効果もあるため、生ゴミのにおい対策になります。新聞紙の代わりにキッチンペーパーも使えます。

【新聞紙と一緒に生ゴミを捨てる場合】

  1. 新聞紙で生ゴミを包んでから、ビニール袋などに入れて口をしばる。
  2. ゴミ箱(またはゴミ袋)に入れる。

【新聞紙と生ゴミを分けて捨てる場合】

  1. 新聞紙の上に生ゴミを置いたり、新聞紙で包んだりして、水分を吸い取らせる
  2. 生ゴミと新聞紙を別々のゴミ箱(またはゴミ袋)に入れる

生ゴミの水分を吸った新聞紙は、ビニール袋などに入れて口をしばってから捨てると、においが漏れにくいです。

2.三角コーナーを使わない

シンクの中に三角コーナーを置いて、生ゴミを捨てている場合は要注意です。シンクの限られたスペースの中では、いくら気を付けていても、手を洗ったり食器を洗ったりするときに、生ゴミに水がかかりやすくなってしまいます。

シンクの中で三角コーナーを使うのをやめて、ビニール袋に入れて都度処分するようにしましょう。また、キッチンの水がかからない場所・かかりにくい場所に三角コーナーを移動するのも効果ありです。

3.生ゴミを冷蔵または冷凍する

生ゴミのにおいは、菌やカビが増殖して、生ゴミが腐ることで発生します。つまり生ゴミを腐らせないような対策をすると、においも発生しなくなるということです。

温度の低い場所では、菌やカビの活動は極端に低下するため、生ゴミが腐りにくくなります。これを利用して、家の中で温度の低い場所、つまり冷蔵庫または冷凍庫に生ゴミを入れて、においが発生しないようにしましょう。

調理中に出た生ゴミは、調理後すぐに冷蔵庫または冷凍庫に入れてしまいます。ゴミに出すまで入れておけば、生ゴミのにおいで困ることはありません。

【やり方】

  1. 調理後の生ゴミを新聞紙で包んでから、ビニール袋に入れて口をしばる。
  2. ゴミの日まで、冷蔵庫または冷凍庫に入れておく。

4.生ゴミを外に置いておく

ゴミの日まで、家の外に設置したゴミ箱に生ゴミを入れることで、生ゴミが部屋の中で臭うのを防ぐことができます。

ゴミ箱を外に設置することはメリットとデメリットがあるので事前に把握しておきましょう。

【メリット】

  • においが室内にたまらない
  • ゴミ箱がない分キッチンが広くなる
  • 生活感がなくすっきり見える
  • 子供やペットのいたずら防止になる

【デメリット】

  • においが近隣まで届く可能性がある
  • 風で飛ばされる可能性がある
  • カラスやネズミ、虫に気を付ける必要がある

デメリットをなくすために、外に置くゴミ箱はにおいの漏れにくいものを使い、生ごみを捨てる際は新聞紙を使いましょう。

虫をわかせないためにハッカ油のスプレーを吹きかけるのも効果的です。

またゴミ箱は日光で熱くなりにくい場所に置き、重しを入れるなどして風で飛ばないようにしましょう。

ゴミ箱内で菌が繁殖してしまうとにおいの原因になるので定期的にゴミ箱を掃除することも大切です。

おすすめの消臭・防臭グッズ

消臭剤 買い物

家にあるもので消臭してみたけどにおいがまだ気になる場合や、日々の予防法がめんどくさい場合には専用の消臭・防臭グッズを使ってにおいを消しましょう。

消臭グッズの中には、使用用途で商品が分かれているものもあるので、消したいにおいに合わせて選びましょう。

防臭袋

臭いにおいも外に漏らさない特殊な防臭袋に入れて、生ゴミのにおいを防ぐという方法もあります。次の商品がその一例です。

驚異の防臭袋 BOS (ボス) 生ゴミが臭わない袋 生ゴミ処理袋

この商品は医療用に開発された素材を使用しており、次の特徴があります。

  • 中に入れたもののにおいをほとんど感じない
  • 中に入れたものに付着している雑菌は、袋の素材を通って外に出ることがなく、衛生的に使える
  • 袋を燃やしても、有毒ガスを発生しない

この生ゴミ用の商品は4サイズ、それぞれ複数パッケージで展開されているため、生ゴミの量に応じて、適したサイズを選べます。ネット通販などで購入可能です。

臭い取り紙

イヤなにおい成分を吸収する臭い取り紙をゴミ箱に入れることで生ごみのにおいを押さえることができます。

エステー 脱臭炭 ニオイとり紙

この商品は、炭が悪臭成分を吸着してにおいを防ぎ、紙がにおいの原因になる水分を吸収してにおいの発生を防ぎます。においが気になるところへ、上からかぶせたり中に入れたりするだけなので、使い方も簡単です。

生ゴミだけではなく、おむつ用ゴミ箱靴箱など、においの気になるさまざまな場所に使えます。

ゴミ箱消臭剤

ゴミ箱に入れている生ゴミや、他のゴミなどの臭いを防ぐには、ゴミ箱用の消臭剤が便利です。ゴミ箱用の消臭剤にはさまざまな商品が発売されており、おもに次の5種類に分かれます。

  • 貼り付けるシールタイプ
  • 吊り下げタイプ
  • 底に敷くシートタイプ
  • スプレータイプ
  • 置き型タイプ

それぞれの特徴を理解し、使いやすいものを選びましょう。

貼り付けるタイプ・吊り下げタイプ

小林製薬 ゴミサワデー

ゴミ箱のフタに貼り付けるシールタイプや縁に吊り下げるタイプは、省スペースで簡単に取り付け可能です。一度設置すると、一定期間は放っておくだけで消臭することができます。

シールタイプの場合は粘着力が弱まると落ちてしまうことがあるので、はがしにくくなりますが、張る前に両面テープを使って補強しておくと安心です。

この商品にはおむつ用もあるので消したいにおいに合わせて選びましょう。

シートタイプ

富士パックス 底からとるシート110番

ゴミ箱の底面に敷くシートタイプは消臭効果に加え、においの原因となる液だれを吸収することができます。

ただ消臭力は他のタイプに比べると弱い傾向にあるので、より高い消臭効果を得たい場合はシールタイプや吊り下げタイプと併用しましょう。

スプレータイプ

エステー 消臭力

吹きかけるだけで消臭できるスプレータイプは、においが気になるときや急な来客時でもにおいを速やかに抑えることができます。

ゴミ箱だけでなく、排水口や三角コーナーなどの場所にも使うことができます。

ただ、消臭効果の持続時間は短いため、一時的な対策として使用しましょう。

無香料のにおいを消すタイプと、イヤなにおいを取り込んでいい匂いに変えるペアリング消臭のタイプがあります。

置き型タイプ

ファブリーズ 消臭芳香剤 キッチン用 無香

ゴミ箱のそばに置くだけで消臭できる置き型タイプは広範囲を消臭することができます。

ゴミ箱の外に置くため場所を取りますが、消臭力が強く持続時間が長いことが魅力です。

生ゴミ処理機

生ゴミ処理機を使うと、生ゴミを別のカタチに変えて捨やすくできます。かさを減らしてイヤなにおいも抑えるため、生ゴミを扱う不快感がありません。生ゴミ処理機は、おもに乾燥式とバイオ式に分かれます。

【乾燥式】

  • 生ゴミを温風などで加熱して水分を飛ばし、乾燥させる
  • 処理速度は早いが、電気代がかかる

【バイオ式】

  • バクテリアで生ゴミを分解して、肥料に変える
  • 処理速度は遅いが、電気代がかからない

家庭での生ゴミ対策として生ごみ処理機を使うなら、次のような乾燥式が使いやすいです。
パナソニック 家庭用生ごみ処理機

ディスポーザーを設置する

ディスポーザーはシンク下に設置可能な生ごみ粉砕機です。粉砕処理することによって水と一緒に流すことができます。

導入コストが高く、定期的に掃除をする必要がありますが、生ゴミを簡単に処理してにおいをなくすことができます。

自治体や賃貸物件の規約によっては、設置できない場合もあるので注意しましょう。

関連記事:ディスポーザーの掃除方法を解説!重曹とクエン酸でピカピカに!!|ミツモア

生ゴミのにおいを消す方法についてご紹介しました!

酢や重曹など家にあるもので、簡単にできる生ゴミのにおいの消臭法や、予防法についてまとめ、最後に消臭・防臭グッズを紹介しました。

消臭法はにおいを一時的に消すものなので、においが発生しないように予防を行うことが重要です。

生ゴミのにおいを抑えるために次のことを意識しましょう。

  • 水分を取り除く
  • 温度を低くする

どうしてもにおいが抑えれない場合やにおいを簡単に消したい場合には消臭・防臭グッズも効果的です。消したいにおいに合わせて選びましょう。