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引っ越しのスケジュール完全版!2カ月前から引越し前日・当日・翌日まで

最終更新日: 2024年07月25日

引越しのスケジュール立ては、スムーズな準備は新生活の開始に欠かせません。余裕をもって引越し当日を迎えるなら、引越し日は1~2カ月前に決定し、準備は2週間~1カ月前に始めることがおすすめです。

新居探しから荷造り、手続きなど、引越し当日までの段取りや後日の動きについて、スケジュール感とともに解説します。

引っ越しスケジュールの目安

1人暮らしの場合の引越しスケジュールをまとめました。2名以上の家族で引越しをする場合、荷物量や手続きが多くなるので2週間~1カ月ほど前倒しに準備を進めるのがオススメです。

日程 段階 やること
2カ月前~1カ月前 新居探し・引越し日の決定
  • 引越し日の決定
  • 引越し方法・業者の選び方
  • 新居の手配と契約
  • 旧居の管理会社・オーナーに退去通知
1カ月前~2週間前 運搬のための準備開始
  • 引越し業者の選定と見積もり依頼
  • 必要な資材の準備(段ボール、梱包材など)
  • 普段使わない荷物から梱包開始
  • 不用品の整理と処分
2週間前~1週間前 ライフラインの変更手続き
  • 電気・ガス・水道の変更手続き
  • 勤務先や近隣へ引っ越す旨を連絡
1週間前~2日前 旧居の整理
  • 日常的に使う荷物の梱包
  • 旧居の掃除・ごみ出し
前日 最終チェック
  • 引越し業者と作業時間のやり取り
  • 梱包の完了と荷物の最終確認
当日 立会い・荷物の運搬、受け渡し
  • 荷物の運搬と退去立会い
  • 新居の清掃と設備の確認
  • 荷物の受け取りと配置
引越し後 新生活のスタート
  • 住所変更の届け出
  • 荷解きや挨拶回り

引越し2カ月前~1カ月前:引越し日の決定

引越し日を決める

スケジュールを立てるために、まずは引越し日を確定させます。3月~4月の繁忙期に引っ越す場合はとくに、業者の予約が取りにくくなるため早めに日程を決めておきましょう。また引越し費用は通常、土日よりも平日の方が安いです。都合がつく人は平日を選ぶと割安で引っ越せます。

現時点で賃貸物件に住んでいる人は、家賃の二重支払いを避けるために退去日に合わせて引越し日を決めると良いでしょう。1日で引越しが終わる距離なら、退去日の前日か当日に引越し日と新居への入居日を設定するのがベストです。

新居の手配と契約

新居が決まっていない場合、物件探しと新居の契約を早急に進めましょう。気になるエリアの家賃相場を調べたうえで、ネットや不動産店舗で物件を探します。内見を済ませて、条件に合う物件を契約しましょう。具体的な流れは以下の記事で解説しています。

旧居の管理会社・オーナーに退去通知

賃貸物件に住んでいる人は、管理会社やオーナー、大家さんに退去連絡をしましょう。退去通知すべき期限は物件によって異なります。通常は1カ月以上前の物件が多いですが、2~3カ月前のケースもゼロではないため、引越しが決まった時点で確認しておくのがオススメです。一般的には指定の書面で退去通知をします。

引越し1カ月前~2週間前:運搬のための準備開始

引越し業者の選定と見積もり依頼

引越し日が決まったら、引越し業者を探しましょう。引越し費用は業者によって大きく異なるため、早めに複数社から見積もりをとって比較すると良いです。料金はもちろん、サービス内容や口コミをよく確認して条件にあった業者を選びましょう。

業者に頼む以外に「宅配便を利用する」「自力で引っ越す」といった方法もありますが、安全に荷物を運搬するならプロに任せるのがオススメです。

なお念のため見積もり時に、大型家電や家具の梱包について確認しておくと良いでしょう。家電は引越し業者が対応してくれるケースが多いですが、家具は大きさや契約内容によります。ベッドの解体などを頼みたい人も、この時点で相談しましょう。

必要な資材の準備(段ボール、梱包材など)

荷造りのための梱包材も準備していきましょう。1人暮らしの人であれば、以下の資材が目安です。

  • ダンボール10~15枚
  • ガムテープ1~2ロール
  • クッション材(新聞紙2週間分、エアキャップ1ロールなど)

梱包時に使うハサミや、安全のための軍手、内容物を書くためのマジックペンも用意しておくと安心です。引越し業者のプランによっては、ダンボールやガムテープを無料でもらえます。引越し2週間前に送られてくる場合が多いので、届いたら必要な資材が揃っているかチェックしましょう。

普段使わない荷物から梱包開始

梱包材を用意したら、早速荷造り開始です。季節外れの衣類や、本やCDといった現在使わなくても問題ない荷物から順に梱包し、ダンボールに詰めていきます。

【普段使わない荷物の例】

  • 衣類:冬用コートや夏用サンダルなど、梱包期間中の季節に不要な衣類
  • キッチン用品:使い回すことの少ない調理器具、保存容器、予備の食器やカップ
  • 書籍:読み終わった本や雑誌、使わない参考書・教科書など
  • 家電:アイロン、加湿器、予備の掃除機など、日常的に使わない家電
  • 普段使わない装飾品や趣味の道具、ストック品

荷造りは引越しの準備で一番時間がかかると言われています。引越し前日や当日まで計画的に進めていきましょう。冷蔵庫の中身も、当日にすべて空になるように順に消費していくと良いです。

ダンボールに荷物を詰めたら、箱の中身がわかるように何を入れたかを明記しましょう。万が一当日までに使う可能性があるものは、ダンボールの蓋を閉じずに開けた状態で置いておくのがオススメです。

不用品の整理と処分

荷物を整理しながら、不用品の処分も進めていきます。引越し料金は荷物量が多いほど高くなります。「思った以上に荷物量が多く、当日に追加料金が発生してしまった」といった自体を避けるためにも、新居で使わないものや、古い家具家電などは積極的に処分していきましょう。

不用品はゴミとして捨てる以外にも、売却する、無料で引き取ってもらうといった処分方法があります。引越し業者によっては回収を依頼できるので、処分方法に困ったら相談してみましょう。

引越し2週間前~1週間前:住所変更の手続き

電気・ガス・水道の変更手続き

引越し1週間前までには済ませたいのが、電気、ガス、水道といったライフラインの利用停止・開始手続きです。各サービス会社や水道局で、旧居の解約や新居の使用開始を手続きしましょう。申し込みはネット上で完結できる場合が多いので、「〇〇(サービス名) 引越し 手続き」などと検索するのがオススメです。

なおインターネット回線の開通で工事が必要な場合、3週間以上前には手続きすることが推奨されています。旧居でネット回線を使っている人や、新居に入居し次第ネットを使いたい人はすぐにプロバイダに確認しましょう。

勤務先や近隣へ引っ越す旨を連絡

引越しの2週間前には勤務先や近隣への連絡も始めましょう。職場では管理部や経理部に、住所が変わる旨を伝えます。従業員の住所は通勤手当や税金の支払いに影響するケースが多いため、必ず届け出ましょう。近隣の友人や知人には、直接出向くかメールなどで引っ越す旨を伝えます。

子どもがいる場合は、学校や保育所への連絡も忘れてはいけません。家族引越しは単身より2週間程度早めに動くのがベストなため、1カ月前には連絡すると良いです。

引越し1週間前~2日前:旧居の整理

日常的に使う荷物の梱包

引越し1週間前には、季節の洋服や食器、料理器具といった普段使いのアイテムを梱包していきます。

【日常的に使う荷物の例】

  • 衣類:今週使わない服やアクセサリー
  • キッチン用品:毎日は使わない鍋、フライパン、ミキサー、カトラリー
  • バス用品: 予備のタオル、シャンプー・リンスのストック、使いかけのボディケア用品
  • 家具・家電:取り外し可能な家具の部品、ネジや説明書

アウトドア用の寝袋やマットレスがある人は、ベッドなどの寝具も早めに解体してしまうのがオススメです。

直前まで使う可能性がある日用雑貨や化粧品は、「引越し当日まで使うボックス」として別で用意しておきましょう。退去直前まで掃除するため、ホウキや塵取りも「当日まで使うボックス」に入れておきます。

旧居の掃除・ごみ出し

賃貸物件の場合、汚れや傷があると退去費用が高くなります。キッチンやお風呂、トイレ、壁紙やフローリングの汚れ具合をチェックして、できる限りキレイに掃除しましょう。汚れがひどいと掃除に時間がかかるため、引越し1週間前からチェックしておくのがオススメです。ごみ出しは市区町村のルールに従い、適切に分別しましょう。

引越し前日:翌日に向けた最終チェック

引越し業者と作業時間のやり取り

引越し当日は荷物の運び出しや退去、新居への運び入れで慌ただしくなります。予定通り進行できるか、到着時間や作業開始時間を改めて確認しましょう。当日作業の疑問点があれば、ここで聞いておきます。

梱包の完了と荷物の最終確認

引越し前日には梱包をほぼすべて完了させ、新居へ運ぶ荷物の最終確認をします。とくに貴重品や重要な書類は、手荷物として運べるようにリュックサックや手提げ袋に入れておきましょう

当日に手荷物として持っておきたいものは以下です。

  • スマホ、充電器
  • 荷解き用のハサミ
  • タオル、トイレットペーパー1巻、常備薬
  • 現金、クレジットカード、身分証、通帳・印鑑
  • 引越し業者との契約書類、その他重要書類
  • ノートパソコンやタブレット
  • ゴミ袋、小さな箒や塵取り
  • 当日の着替え

パソコンなど電子機器は、バックアップを取ってデータ損失に備えます。

洗濯機や冷蔵庫は業者が安全に運搬できるように、前日までに水抜きをしておきましょう。

引越し当日:引っ越し作業の立会い

引越し当日はタイムスケジュールがタイトです。単身者で近隣への引越しでも半日以上かかるため、素早く動くことを意識しましょう。ここでは大まかな流れを紹介するので、より詳細に知りたい人は以下の記事で確認ください。

荷物の運搬と退去立会い

まずは引越し業者が来るまでに、旧居の最終的な掃除を終えて、すべてのダンボールの蓋が閉じているか確認します。

業者が到着し次第、当日作業の打ち合わせです。大事な荷物がある場合は事前に伝えておきましょう。引越し業者が大型家電を梱包し、順次荷物を運び出してくれるので作業に立ち会いましょう。1時間~2時間程度で搬出作業が終わり、引越し料金の支払いが済んだら、新居への到着予定時間を確認したうえでトラックが出発します。

最後に、忘れ物や残っている汚れがないか旧居をチェックしましょう。電気のブレーカーを下げ、ガスの閉栓作業を行った後、鍵を管理会社やオーナーに返却します。

新居の清掃と設備の確認

引越し先へは電車や車など、自由な方法で移動します。引越し業者と事前にすり合わせた時刻までに到着しておきましょう。

可能であればなるべく早めに着いて、新居の状態を確認しておくのがオススメです。まず電気のブレーカーを上げ、電気・ガス・水道が正しく機能しているか確認します。

とくにガスは開栓の立ち会いが必要なため、事前にスケジュールを確認しておきましょう。また新居のキズや汚れを写真で記録し、管理会社に報告することで、将来のトラブルを防げます。

荷物の受け取りと配置

引越し業者が到着し次第、搬入作業に立ち会います。荷物が運び込まれる中で、必要な荷物を順に出していくと、作業が効率的に進みます。

まずは照明器具を設置し、カーテンを取り付けてプライバシーを確保しながら作業を進めやすくします。次に必要な部屋にカーペットを敷きましょう。その後、大型家具や家電を適切な場所に設置します。

すべての荷物が無事に搬入されているか、家具や家電に運搬による傷がついていないかを確認し、問題がなければ引越し業者の仕事は終了です。

荷解きには時間がかかるため、まずは当日の夜は必要なものから取り出しましょう。マットレスや布団などの寝具、歯ブラシ・タオルといった洗面用具、翌日の着替えなどです。食べ物はコンビニなどで軽食を購入しておくと安心できます。

引越し後:新生活のスタートに向けた手続き

住所変更の届け出

新居への引越しが完了したら、住所変更の手続きを行います。住民票の転入届や国民健康保険の住所変更など、役所でする手続きは転入後14日以内の期限がほとんどです。金融機関やクレジットカードなどの住所変更期限はサービスによるため、期日があるか確認しなるべく早めに住所情報を更新しましょう。

役所で申請(主に14日以内) それぞれのサービス会社で申請

荷解きや挨拶回り

引越し後の荷解きは1週間以内を目安に進めるのがオススメです。キッチン用品やバスルーム用品、衣類など、日常生活に必要なアイテムから開けていきましょう。収納用具を梱包している場合、早めに取り出しておくと片付けに困りません。

挨拶回りは、引越し当日や翌日が望ましいですが、遅くなった場合は1週間以内を目途に完了させましょう。引越し後に挨拶すべきかどうかは地域の特性や、本人の状況によって異なります。とくに単身引越しでは挨拶しないケースが多いので、迷ったら地域名などで検索して確認すると良いです。

スケジュール感を理解してスムーズに引っ越そう!

スムーズに引越しするには、事前の段取りが重要です。スケジュール感を理解したうえで、計画的に準備を進めていきましょう。

新居や引越し日を決めた後に引越し業者探しをするときは、ミツモアを使うと効率的です。かんたんな質問に答えるのみで最大5つの引越し見積もりが届くので、料金をすぐに比較できます。

実際の依頼者からの口コミも見て、評判の良い業者を見つけましょう。営業電話もかかってこないので、快適に業者を探せます。

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