引越しをする際は、さまざまな手続きが発生して忙しくなり、クレジットカードの住所変更などは、つい後回しにしたくなりますよね。クレジットカードの住所変更はインターネットで可能な場合もあり、先に済ませることをおすすめします。
最終更新日: 2024年10月29日
この記事では、クレジットカードの住所変更の手続きや注意点を解説します。住所変更を後回しにすることで起こるリスクもあるため、確認して早めに住所変更を行いましょう。
クレジットカードの住所変更をしない場合のリスクとは？
クレジットカードの住所変更を行うタイミングは、引越し後でも問題はありません。ただし、住所変更を怠ってしまうと、さまざまな問題が発生する場合があります。
引越し後は自治体への転入届や運転免許証の住所変更、車を所有している場合はナンバープレートの変更など、数多くの手続きや荷ほどきなどに時間を取られてしまいます。
忙しさに追われて忘れることなく、早めにクレジットカードの住所変更を済ませるよう、まずは住所変更を行わなかった場合のリスクを確認していきましょう。
明細書や郵送物が届かない
クレジットカードの住所変更を行わないと、利用明細書や請求書、書類などの郵便物が届かなくなります。特に利用明細書や請求書を受け取り損ねることで、支払遅延が発生する可能性もあるため、注意しておきたいところです。
当然ながら、自分で住所変更を行わない限り、カード会社は利用者が引越しをしたことを知らないため、引越し後の住所に郵便物を届けられません。
この場合のリスクヘッジは、郵便局で郵便物の転送手続きをしておくことです。転送開始日から1年間は旧住所から新住所に郵便物を転送してもらうことができるサービスで、カード会社の利用明細書や通常の書類などは新住所に届くようになります。
ただし、差出人がこれらの重要書類に「転送不要」と記載した場合は、新住所に転送されません。また、転送開始日から1年を過ぎると、再度手続きしない限り終了となります。このような事態を避けるためにも、事前にクレジットカードの住所変更をしておくと良いでしょう。
新しいカードを使用できなくなる
クレジットカードは有効期限を迎えると、カード会社から新しいクレジットカードが郵送されてくる仕組みです。
住所変更を行わないと郵便物が新住所に郵送されないことは先述した通りですが、クレジットカードは基本的に簡易書留で郵送されるため転送も不可となります。
新しいクレジットカードが届かないと、今所有しているクレジットカードの有効期限が切れてしまい、そのクレジットカード自体が使用できなくなってしまいます。
個人情報が漏洩する可能性がある
住所変更を行わないままでいると、個人情報が漏洩したり、クレジットカードを不正利用されてしまったりする危険性があります。
特に旧住所に新しい居住者がいた場合、届いた郵便物や利用明細書から、名前や口座番号などの個人情報を見られてしまうリスクにつながります。
さらに、クレジットカードの更新時期に新しいカードが旧住所に届いてしまった場合、新たな居住者があなたのクレジットカードを受け取って、不正利用されてしまうかもしれません。
カード会社の規約によっては、住所変更の手続きを行わずに不正利用されてしまうと損害補償の対象にならない場合があるため注意してください。利用規約の確認も必要ですが、あらかじめ住所変更をしておけば、新しい居住者による不正利用の可能性はなくなります。早めの住所変更を心がけましょう。
クレジットカードの住所変更を行う3つの方法
引越しの忙しさに追われて後回しにしないために、クレジットカードの住所変更を行う方法について解説します。カード会社によって手続きは異なりますが、基本的にインターネット・電話・郵送での手続きが可能です。
①インターネット
クレジットカードの住所変更は、カード会社のWebサイトで手軽に行えます。この方法は最も時間をかけずにできるので、おすすめです。
カード会社によって異なりますが、基本的にはクレジットカードのWebサービスに会員登録する必要があります。会員登録すると、住所変更以外にも利用金額の確認などのさまざまな手続きがインターネットで行えるようになって便利です。
基本的な流れとしては、カード会社のWebサイトにアクセスし、登録情報の変更や各種手続きの変更などのページを開きます。いくつかある手続きから住所変更に関するページを見つけたら、あとは案内の通りに手続きを進めれば完了です。
②電話
カード会社により、利用者本人であれば電話で住所変更の手続きが可能です。流れとしては、電話でオペレーターからいくつか質問された後、会員情報の照会が行われ、手続きを進めていきます。利用者の生年月日や、電話番号による本人確認が必要な場合もあります。
注意点としては、インフォメーションセンターの営業時間が決まっている場合、時間内でなければ手続きが行えなくなってしまうので気を付けましょう。
③郵送
インターネットによる住所変更の手続きが難しい場合は、電話以外に郵送での手続きも可能です。
まずは、住所変更で必要な申請書類をカード会社から取り寄せる必要があります。カード会社によっては、自動音声応答サービスに問い合わせることで、申請書類を自宅に届けてもらうことも可能です。
申請書類が届いたら必要事項を記入して捺印を行い、指定の住所へ送付します。無事に受理されたら、住所変更の手続きは完了です。
クレジットカードの住所変更をする注意点
住所変更の手続きをするタイミング次第では、一般的な手続きではなく、問い合わせや申請が必要となる場合があります。続いて、クレジットカードの住所変更をする際の注意点を見ていきましょう。
早めに手続きを行う
引越しはクレジットカードの住所変更以外にも数多くの手続きがあるため、予想外に忙しくなりがちです。引越し前の荷造りや、引越しが完了した後の荷ほどきにも時間を取られますよね。
今まで言及してきたように、クレジットカードの住所変更を行わないと、郵便物が届かなかったり、個人情報の漏洩の危険性があったり、思いも寄らないトラブルに発展するかもしれません。
リスクを回避するためにも、早めに住所変更の手続きをしておきましょう。インターネットによる住所変更ならば、引越しの作業の隙間時間などに簡単に手続きができます。
名義や勤務先を変更する場合はカードが一時的に使用できない可能性がある
クレジットカードに登録した住所のほか、名義や勤務先なども変更する場合は、さらに注意が必要です。
名義変更の場合は現在のカードが使えなくなるため、再発行の手続きを行わなくてはなりません。しかし、カード会社によっては新しいカードが届くまで変更前のカードを使える場合もあるため、確認しておくと安心です。
また、クレジットカードの名義変更を済ませる前に登録した銀行口座の名義変更が完了していた場合、支払いの遅延により利用停止となる可能性も考えられます。銀行によっては、名義が異なると引落とし処理が承認されないケースがあるためです。名義変更は、銀行口座と同時に行うようにしましょう。
そして勤務先の変更をする場合は、カード会社からの信用に関わるため、早めの連絡が必要です。カード会社は「利用者の勤務先や収入といった信用をもとに代金を立て替える」という仕組みになっています。過去に支払いの遅延がある人は再審査が行われる場合もあるので、住所とあわせて必ず勤務先の変更もしておきましょう。
海外への引越しは手続きが通常と異なる
海外へ引越しをするならば、海外での居住地のほかに、国内にいる家族や実家の住所を登録しなければならない場合があります。
なぜなら、国内で郵便物の受け取りができる場所を指定する必要があるためです。その場合は、事前に家族へ説明しておくと良いでしょう。
国内に家族が残らず郵便物の受け取りができない場合は、利用明細書や更新カードを海外の居住地で受け取るための手続きを行います。カード会社によっては有料のヘルプデスクに加入する必要があるため、必ず事前に確認しておきましょう。
クレジットカードの更新時期が近いときは問い合わせを行う
引越しの時期によっては、クレジットカードの更新時期と重なってしまうことも想定されます。クレジットカードの有効期限は一般的に3年から7年ほどで、有効期限が切れる約1カ月前に更新カードが届きます。
更新カードが届く正確な日付を予想することは困難です。引越しと重なると、旧住所と新住所のどちらに届けるべきか、判断できないケースもあるでしょう。
カード会社によりますが、そういった場合は更新カードを届ける時期を変更してくれることもあります。カードの更新と引越しの時期が重なりそうであれば、カード会社に問い合わせをしておきしましょう。
変更する情報を確認しておく
住所変更に伴って、ほかの登録情報も更新する必要が出てくるケースもあります。例えば、結婚や離婚による引越しの場合は登録している名義の変更をしたり、転職による引越しならば勤務地や職業欄の変更が出てきたりします。
引越しによって情報が変わる際は、必ずカード会社に申告しなくてはなりません。カード会社に登録している情報と現在の情報に差異があるまま放置していると、カード会社からの信用が下がってしまいます。
信用が下がると、ローンの審査や利用可能額の増枠の申請に影響が出てくる可能性があります。変更しなければならない情報を事前に確認して、何度も登録情報を変更する手間をなくすようにしましょう。
また、登録していた銀行口座を変える場合は、自動引き落としの設定が反映されるまで1〜2カ月ほどは一時的に請求書払いになります。支払いを忘れることがないよう、注意しましょう。
クレジットカードの住所変更はお早めに
住所変更を忘れてしまうと、カード会社からの郵便物や新しいクレジットカードが届きません。また、クレジットカードが使えなくなってしまったり、旧住所の新しい居住者に個人情報を知られてしまったりするリスクも発生し、そのままでは危険です。
手続きをする時間がないかもしれませんが、クレジットカードの住所変更はインターネットや電話、郵送などで可能です。カード会社によっては、簡単に住所変更の手続きが終わります。
住所変更以外に名義や勤務先、職業欄、銀行口座などの変更がある場合は、まとめて行っておくと手間が省けます。
引越し手続きは全体像を把握して抜け漏れなく済ませよう
引越し時はクレジットカードの手続き以外にもやるべきことが多くあります。以下の記事では全体像をまとめているので、手続き漏れがないようにチェックしておきましょう。
必要な手続きとあわせて引越し業者探しも忘れずに行いましょう。ミツモアには地域密着型を含む中小引越し業者が多く登録しており、大手業者に依頼するときよりもずっと安い料金を提示している業者もあります。
ユーザーからの口コミも充実しており、それぞれの事業者の安さ以外の魅力も分かります。「知らない業者に依頼するのはなんだか不安」と思われる方も、他の利用者からの評判を確かめられるので安心です。
