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引っ越しで洗濯機はどうする?水抜きを含む前日の準備から取り付けまで

最終更新日: 2024年11月15日

引っ越しで洗濯機を新居へ運んでもらうにあたり、取り外す前に水抜きが必要です。引っ越しの前日に水抜きを行わないと、業者によっては別途オプション料金がかかる可能性があります。

縦型とドラム式洗濯機の水抜きのやり方について、前日に行う準備や取り外し、引っ越し先での取り付けまでの流れを含めて解説します

引っ越し前になぜ洗濯機の水抜きが必要?

洗濯機の「水抜き」とは、本体や付属の給水、または排水ホースに残っている水を排出することです。作業が完了するのに30〜60分かかるため、引っ越し前日までに終わらせておきましょう

水抜きをやっておかないと、引っ越し当日に作業スタッフが洗濯機を運び出す最中に水が漏れ、ほかの荷物や床などが濡れてしまうからです。

洗濯機の水抜きを行う前に下記の作業を行いましょう。

1.引っ越し先で洗濯機を設置できるのか確認する

引っ越し先へ洗濯機を設置する際、防水パンの有無とサイズを測って設置できるかどうか確認しましょう

洗濯機本体と防水パンのサイズが合わないときや排水口の位置、蛇口の高さが合わないときは、防水パンの交換ができるか大家や管理会社に相談したり、「かさ上げ台」または「洗濯機台」を設置したりして対応しましょう。

2.洗濯機の搬入経路を確認しておく

洗濯機の設置場所とあわせて、引っ越し先の搬入経路も確認しておきましょう。搬入経路が狭い場合、洗濯機を横に倒せば運べるケースもありますが、故障の原因になるため推奨しません。

事前に本体のサイズを測るのと同時に、取扱説明書で横に倒して運んでも問題がないか確認しておくのも大切です。

3.洗濯機の排水口を掃除する

洗濯機の水抜きを行う際、排水口は洗濯物に付着している髪の毛や糸くず、泥などが集まりがちで詰まりが発生しやすい場所です。

水抜きを行う前に排水口を掃除しましょう。手順は下記のとおりです。

  1. 洗濯機の電源を抜き、給水蛇口を締める
  2. 排水口を見える状態にして排水口のパーツを取り外す
  3. 排水口内部を掃除する
  4. 排水口に水を流しきちんと水が流れるかをチェックする
  5. 排水口のパーツを元に戻す

4.洗濯機の水抜きで必要な道具を用意する

洗濯機の水抜きを行う前に下記の道具を用意しましょう。

使用道具 用途
ドライバー 給水や排水ホースを取り外す際、ホースの接続部「ニップル」がネジで固定されている場合
洗面器またはバケツ 漏れてきた水を受け止める
タオルや雑巾 水に濡れた床を拭く
養生テープ 洗濯機を運ぶときにフタが開かないようにする

排水口付近には汚れがたまっている可能性もあるので、必要に応じてゴム手袋や掃除用品を用意しておくのもオススメです。

引っ越し前に行う縦型洗濯機の水抜き手順

縦型洗濯機で水抜きを行うとき、水が流れる順に「蛇口→給水ホース→洗濯機本体→排水ホース」という流れで水を抜いていきます。具体的な手順は、下記のとおりです。

1.洗濯機の給水蛇口を閉める

洗濯機のなかに衣類などが入っていないことを確認したら、まずは洗濯機とつながっている蛇口を閉めておきましょう。この状態で運転することで、ホース内に残った水だけが給水されます。

2.洗濯機を標準コースで運転

蛇口を閉めたら洗濯機の電源を入れ、標準コースで運転しましょう。給水ホースにたまっていた水が出てきて、1分程度で止まります。

もしも、水が止まらないときは蛇口を反対にひねっていないか確かめてみましょう。

3.給水ホースを蛇口から外す

洗濯機の電源を切り、給水ホースを外します。「洗濯機側→蛇口側」の順で外すのがコツです。ホースには水圧がかかっているので、蛇口側から外すと水が噴出してしまいます。

ホースから水があふれてくるので、洗面器またはバケツで受けられるようにしたり、タオルで先端を押さえながら作業しましょう。

加えて、蛇口と接続されているニップル(ジョイント)はネジで固定されていることもあるので、その場合はドライバーを使って緩めます。

4.最短時間の脱水コースで運転して、内部を乾拭き

洗濯機

給水ホースの水抜きが終わったら、洗濯機本体と排水ホースを順番に水抜きしましょう。

洗濯機をいちばん短い時間の脱水モードで運転すると、本体に残った水が排出されます。

脱水が終わったら洗濯機のフタを開けて、付着している水分を拭き取りましょう。

5.排水ホースを排水口から外す

電源を切った後、排水口から排水ホースを抜いて残っている水を出せば、洗濯機の水抜きが終わります。ホースから水があふれてくるので、洗面器またはバケツで受けられるように準備しましょう。

ホースをいろんな角度に傾けて水を出したり、洗濯機本体も傾けて、水が出ないか確かめた後、洗濯機と排水ホースとの接続部を取り外します。水があふれないように、タオルで押さえながら接続を解除しましょう。

引っ越し前に行うドラム式洗濯機の水抜き手順

ドラム式洗濯機の水抜きも、基本的には縦型洗濯機のケースと同じですが、排水ホースの水抜きを行う前に糸くずフィルターの水抜きを行います。

具体的な手順は、下記のとおりです。

  1. 給水ホースの水抜き
  2. 糸くずフィルターの水抜き
  3. 排水ホースの水抜き

1.給水ホースの水抜き

はじめに以下のように給水ホースの水抜きをします。

  1. 水栓(蛇口)を閉める
  2. 「洗濯槽洗浄」コースを選択(お使いの機種によって名称は異なります)
  3. 15秒ほど運転する
  4. 電源を切る
  5. 給水ホースを外す

2.糸くずフィルターの水抜き

次に糸くずフィルターの水抜きをします。外す手順は以下の通りです。

  1. 電源を入れなおす
  2. 1分間脱水をする
  3. 脱水が終わったらドラム内の水分をタオルなどでふき取る
  4. 糸くずフィルターのつまみを少しずつゆるめて排水する
  5. 水が出なくなったら糸くずフィルターを引き出す
  6. タオルなどで水分を拭き取り元に戻す

排水時は洗面器とタオルを用意し、床などに水がこぼれないように注意しましょう。

3.排水ホースの水抜き

最後に下記のように排水ホースの水抜きをすれば、ドラム式洗濯機の水抜きは完了します。

  1. タオルと洗面器などの水受けを用意する
  2. 排水口から排水ホースを抜き中の水を捨てる
  3. 排水ホースを洗濯機から外す

ドラムを回したときに水が流れる音がするのは正常

水抜きをしたあとにドラムを回すと、中に水が入っていなくとも「シャラシャラ」と水が流れるような音がしますが、ドラムの回転を安定させるために入っている水の音です。

密閉された空間に封入されているため、漏れ出すことはありません。

引っ越し前日に水抜き以外で行う洗濯機の作業

洗濯機の水抜きが終わった後、引っ越し当日にトラブルなく運べるように下記の作業を行いましょう。

1.電源コンセントとアース線を取り外す

洗濯機の水栓とアース付きコンセント

洗濯機の電源を切れていることを確認したうえでコンセントプラグを引き抜きましょう。コンセントについているフタを開けるとアース線を固定するネジがついており、反時計回りにネジを回して外した後、アース線を取り外します。

2.ドラム式洗濯機の固定ボルトを取り付ける

ドラム式洗濯機本体を動かすと、中の洗濯槽が回ってしまいます。電源が入っていないときに洗濯槽が回ると故障してしまう可能性があるため、引っ越し業者に運んでもらう前にドラムのフタがある裏面に付いた「固定ボルト」を取り付けましょう

3.ニップルを取り外してホース類と一緒にビニール袋に入れておく

蛇口と洗濯機の給水ホースの間に「ニップル」という部品が取り付けられています。引っ越し先で洗濯機を取り付ける際、必要になるので忘れずに取り外しましょう。

ただし、排水溝側にLの字に曲がったプラスチック製の「エルボ」という部品がついていますが、備え付けの部品のため外してはいけません。

ニップルをはじめ、給水栓つぎてや給水・排水ホース、コード類といった洗濯機の部品を取り外した後、ビニール袋にまとめて入れておきましょう

4.テープで洗濯機のフタを止めておく

作業スタッフによる洗濯機の運搬中に振動でフタが開かないように、マスキングテープや布製のガムテープで止めましょう。しっかり止めておかないとフタが開いてしまい、運搬中に床や壁を傷つけてしまうことがあります。

引っ越し当日に行う洗濯機の運搬作業

引っ越し当日、作業スタッフによる洗濯機の運搬作業は下記のとおりに行われます。

洗濯機本体と搬入経路に緩衝材を取り付ける

洗濯機を運び出す前に家の壁や床が傷つかないように養生作業を行います。養生作業を終えダンボールを運んだ後、洗濯機をはじめとした大型家電や家具を運び出す流れです。

その際、洗濯機本体が傷つかないように専用の梱包布に包みます。

2人以上で縦向きで運ぶ

洗濯機本体に梱包布を包んだ後、トラックへ運びます。洗濯機の各部品は重いため、2人以上でなるべく水平にして揺らさずに運んでもらえるのが特徴です。

引っ越し先で行う洗濯機の取り付け作業

引っ越し先に洗濯機を取り付ける際、下記のような作業を行います。

1.防水パンの上に洗濯機を設置する

引っ越し先に到着したら、防水パンの上に洗濯機を設置しましょう。洗濯機には水平器がついており、水平な場所に設置されていないと、脱水時の異音の原因になります。

洗濯機の種類や作業内容によって変わりますが、引っ越し業者に設置を依頼したときの料金は下記のとおりです。

設置する洗濯機の種類 料金相場
縦型洗濯機 5,000円~
ドラム式洗濯機 7,000円~
かさあげ台の設置 5,500~11,000円

なお取り外しと設置両方を依頼すると、割引料金で作業をしてもらえる場合があります。依頼するときは、必ず料金とサービス内容を確認しましょう。

2.給水・排水ホースを取り付ける

洗濯機を設置した後、蛇口にニップルと給水ホースを取り付けます。給水栓と反対側の口には、洗濯機の給水口を取り付けるのを忘れないようにしましょう。

排水ホースは、排水口のエルボに取り付けます

3.電源とアース線を取り付ける

給水・排水ホースを取り付けた後、アース線を取り付けます。アース線には先が2つに分かれているものと、銅線がむき出しになっているものがあります。

コンセント側のネジを緩めた後、ネジと金具のすき間に線を差し込み、ネジを締めて挟み込めば完了です。アース線を取り付けた後、電源プラグを差し込みます

4.試運転を行う

電源をつないだら、洗い時間や脱水時間を一番短い時間に設定して試運転を行います。給水や排水ホースから水が漏れていないか確認するためで、問題がなければ取り付け作業は完了です。

引っ越しを機に洗濯機を処分する方法

新居に置くスペースを確保できなかったなどの理由で、新しい洗濯機を購入して引越し時に今まで使っていたものを処分する必要があります。

処分する際、水抜きを行った後、下記の方法で処分しましょう。

洗濯機の処分方法 費用相場
家電量販店に引き取ってもらう 2,530円(リサイクル料金)
リサイクルショップに買い取ってもらう 無料
不用品回収業者に依頼する 5,000~10,000円(リサイクル料金込み)

1.家電量販店に引き取ってもらう

家電量販店で洗濯機を買い替えた後、古い洗濯機の回収を依頼できます

ただし、2,530円のリサイクル料金がかかるほか、収集運搬費用がかかるので注意が必要です。

あわせて、引っ越し前に古い洗濯機だけ回収してもらえるかどうか確認しましょう。

2.リサイクルショップに買い取ってもらう

まだ十分使用できる洗濯機を処分する場合、リサイクルショップに持ち込むのも選択肢のひとつです。製造年月日や型番、状態が良ければ高価格で買い取ってもらえる可能性があります

ただし、売れないときは引き取ってもらえるお店もありますが、別途引き取り料金がかかる場合があるので注意しましょう。

3.不用品回収業者に依頼する

不用品回収業者に処分を依頼するのもおすすめです。依頼日時によって異なりますが、引っ越し前日に依頼すれば、自宅まで回収に来てもらえます。

費用は家電リサイクル料込みで5,000〜10,000円ですが、別途回収運搬料金がかかるところもあるので、気を付けましょう。

不要な洗濯機の回収を依頼する

引っ越し業者に運んでもらうのは洗濯機の水抜き後に

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引っ越し業者に洗濯機を運んでもらう際、正しい手順で水抜きを行うことが必要です。

加えて新居へ洗濯機の設置も依頼する場合、引っ越し料金と別に設置料金がかかるため、複数の引っ越し業者から見積もりを取ってから決めることをおすすめします。

引っ越しの一括見積もりを提供するミツモアなら、簡単な質問に答えるだけで最大5つの業者から見積もりが届きます。洗濯機の設置料金はもちろん、チャットで洗濯機の取り扱いについて相談できるので、安心して依頼できるでしょう。

洗濯機の設置を含め引っ越し業者に依頼する