洗濯機の排水ホースは2~3年が寿命だと言われていて、劣化によって穴から水漏れや異臭がする可能性があります。その場合には排水ホースの交換が必要です。すでに水漏れや異臭にお悩みであれば、早めに交換しておきましょう。
今回は洗濯機の排水ホースの交換・掃除方法を解説します。
洗濯機の水漏れを防ぐ応急処置
洗濯機の周辺から水漏れがずっと続いているのであれば、まずは水の流れを止めましょう。また洗濯機の水漏れ修理をするときにも、水を止めてからの作業となります。
蛇口(水栓)を閉める
洗濯機の専用蛇口がハンドルであれば、時計回りにひねると閉まります。ハンドルを閉めずにニップルを外してしまうと、水が勢いよく噴射してくるので注意してください。
蛇口の形状がつまみ(画像左)になっている場合は、つまみの向きが縦だと水栓が開いている状態です。つまみが横向きになるようにひねって閉めましょう。回す向きは製品によって右・左どちらもあります。
画像右のようなレバーハンドルは、通常の蛇口と同じく右回りに回すと閉まります。
元栓を閉める
蛇口を閉めても水が止まらなければ、家全体の元栓を閉めて応急処置しましょう。水栓を回す向きは時計回り(右回り)です。
水道元栓は、一軒家の場合は敷地内の地面に埋まっていることが多いです。「止水栓」や「量水器」と書かれているフタを探しましょう。
アパートの場合はすべての部屋の水道元栓が、フタのなかにまとめて設置されていることがあります。自分で対処するのではなく、管理会社に連絡をとりましょう。
マンションの場合は玄関脇のボックス内に、ガスメーターと一緒に設置されていることが多いです。
洗濯機の電源を切る
被害を大きくしないためにも、何よりもまず水を止めることが重要です。コンセントが濡れていたら、感電や漏電を防止するためにも洗濯機が繋がった部分のブレーカーを落とし、水気をよく拭いてから電源を切りましょう。
排水ホースの水漏れが起きる原因
洗濯機の排水ホースはこまめに掃除しないと、洗濯のときに出るゴミや糸くずなどがこびりつきやすくなります。排水ホースの中が詰まって水が流れにくくなると、水漏れの原因になるでしょう。
排水ホースの材料である樹脂は、時間とともに劣化します。もろくなってヒビが入ったり穴が開いたりして、水漏れが起きてしまうことも。
定期的な掃除をしていても、長年洗濯機を使っていると排水ホースはだんだん劣化していくので、その場合は交換が必要です。
排水ホースの接続部分の不具合
洗濯機は使用頻度が高い家電なので、使っているうちに接続部分が緩んでくることがあります。排水ホースから水漏れがあった場合は、まず接続部分が緩んでいないか確認しましょう。緩みが原因であれば、つなぎ目をしっかりとはめ直せば解消されます。
排水ホースの破損
排水ホースは、洗濯機で踏みつけたり尖った物が当たったりすると破損してしまいます。排水ホースが破損して水漏れしている場合は、新しいホースに交換すれば水漏れが解消されます。
排水ホースと延長ホースのつなぎ目の接続不良
排水ホースと延長ホースのつなぎ目にはテープが巻かれています。このテープが緩んでいると、水漏れを起こします。
またこの接続部分が汚れていると、テープに汚れが付着してホース同士が密着せず、水漏れが起きてしまいます。
この場合は汚れを取り除き、新しいテープを巻いてつなぎ目のホース同士を密着させましょう。また排水ホースと延長ホースのサイズは合っているか、もう一度確認してみてください。
排水ホースの交換方法
洗濯機の排水ホースの交換方法を紹介します。道具を用意して手順通りに行えば、排水ホースは自分でも交換が可能です。
交換する排水ホースの直径と長さを確認しておこう
排水ホースを自分で購入して取り付ける場合は、サイズが合うかどうかを確認しておく必要があります。
洗濯機の販売メーカーに問い合わせて純正のパーツを取り寄せるのがいちばんオススメですが、製造から6年以上たっているとすでに部品を保管していない可能性が高いです。
逆にまだ保管期間内であれば、今後にそなえて何個か予備を注文しておくのがオススメ。
純正以外の排水ホースを利用するケースでは、既存の排水ホースの直径と長さを測っておきましょう。
- 直径:既存のホースと同じサイズ
- 長さ:既存のホースより少し長めのサイズ
上記のサイズ感の排水ホースを購入しましょう。直径は同じサイズでないとエルボに入らない可能性があります。
しかし長さに関しては後から調整して短くするのが一般的なので、長めのものを選びましょう。
ホースクリップがある排水ホースの取り付け方
排水ホースを排水口に取り付けるときには、新しいホースにクリップが付属しているかどうかによって方法が変わります。
ホースクリップがある排水ホースの交換は、クリップを外してから取り外しと取り付けを行います。
まずは洗濯機側から取り外し、続いて排水口側を外していきましょう。
【用意するもの】
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交換用のホースはメーカーへの問い合わせで取り寄せることができますが、製造から10年以上経過している場合は手に入らない場合があります。
正規品が手に入らないときは、ホームセンターやネットショップなどで代わりのホースを購入しましょう。
現在使用しているホースの直径をはかり、同じサイズのものを購入することで代用が可能です。
【排水ホースの交換手順】
- 洗濯機のコンセントを抜く
- 洗濯機につながっている水道の蛇口を閉める
- ホースクリップをペンチやドライバーで緩めて外す
- 洗濯機側についているホースを取り外す
- 排水エルボごと排水口からホースを取り外す
- 新しいホースにホースクリップを取り付ける
- 洗濯機本体に新しいホースを取り付ける
- 排水エルボに新しいホースを取り付ける
- 排水エルボを排水口に差し込む
ホースクリップはバネタイプならペンチを、ねじタイプならドライバーを使用すると簡単に取り外せます。
交換手順の中で特に重要なのは、排水ホースに排水エルボを取り付ける作業です。排水エルボとはL字型をした接続パーツのことで、下の写真の濃い茶色の部分が排水エルボです。
排水ホースへの排水エルボの取り付け方は、ホースを奥までしっかりと差し込むだけです。
差し込んだ後は接続部分の上からビニールテープを巻き、さらにその上から結束バンドでとめると安心ですよ。
ホースクリップがない排水ホースの取り付け方
ホースクリップがない場合は、接着剤でホースが取り付けられていることが多いです。
ホースクリップがないタイプのホースを交換するときは、以下の道具を用意してください。
【用意するもの】
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【排水ホースの交換手順】
- ホースを引っ張って外す(外せない場合はハサミで切る)
- 紙やすりやドライヤーを利用して、洗濯機に付着している接着剤の残りを取り除く
- 新しいホースに接着剤を塗り、本体に差し込む
洗濯機本体に残った接着剤の残りは、ドライヤーでしばらく温めると柔らかくなり、除去しやすくなります。なかなか取れない場合は、紙やすりをかけて取り除いてください。
また新しいホースを洗濯機に取り付ける時は、接着剤をホースに均一に塗るのがポイントです。ホースが外れると水漏れしてしまうため、多用途の強力な接着剤の使用をおすすめします。
ホースクリップは購入可能
ホースクリップがない場合、購入することもできます。Amazonなどの通販サイトでも販売されているので、お手軽に入手可能です。
前述のように接着剤を使って取り付けることもできますが、専用のクリップを使ったほうがラクに作業できるので検討してみてください。
ホースクリップがない場合、結束バンドでもOK
ホースクリップがない場合は、結束バンド(インシュロック)を使って排水ホースを取り付けることもできます。
水回りで使用すると腐食しやすくなる恐れがあるので、対候性や耐腐食性のある丈夫な結束バンドを使いましょう。
【結束バンドで取り付ける手順】
- 排水エルボの先端に結束バンドを取り付けておく
- 排水エルボにホースを差し込む
- 結束バンドをしっかり締める
- 軽く振動させて抜けないか確認する
既製品のホースクリップと違って、外れやすくなってしまうリスクはあるので注意しましょう。
取り付けたあとで軽く手で動かしてみて、簡単には抜けないくらいに固定されているか確認してください。
排水ホースの取り外し方
「排水ホースを交換しようとしたら、なぜか取り外しできない」というときは、ホースクリップの種類ごとに取り外し方法を確認しましょう。
ホースクリップの種類によって外し方が異なる
排水ホースの取り外し方はホースクリップの種類によって異なります。
ホースクリップとは、排水ホースと排水口の接続部分付近にある金属製の留め具のこと。おもに以下の3種類あります。
【クリップ】
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【蝶ネジ・ツマミ】
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【ネジ・ドライバー式】 |
一般的にはクリップタイプが使われています。2本のクリップをつまみながら引っ張るだけで外すことができるので、簡単です。
蝶ネジタイプ(ツマミ)の場合は、手でひねることで緩めることができます。
ドライバーが必要なネジタイプの場合は、マイナスドライバーが必要になるので注意しましょう。
ちなみにホースクリップがない場合は接着剤で取り付けられていることがあるので、手で抜けなければハサミで切りましょう。
錆びや劣化で開きにくい場合
ネジタイプなどの金属が使われているホースクリップだと、錆びや劣化で開けにくくなっている可能性があります。ドライバーやスパナを使っても開かない場合は、以下の対処法が有効です。
- トンカチで叩きながらひねる
- ネジ用の潤滑油をかける
- ハサミやカッターで取り外す
トンカチで衝撃を与えることで、部品同士のあいだにスキマが生まれて、ひねりやすくなります。
またはネジ用の潤滑油をふきかけて、滑りやすくしてから開くのも有効です。
どうしてもホースクリップが取れない場合は、ハサミでホースを切る方法もあります。どうせ交換したあとは捨てるので、いちばん手っ取り早い方法かもしれません。排水エルボ側に残ったホース先端もカッターで切って取り外しましょう。
ただしこのとき、排水エルボや排水口を壊さないように注意が必要です。もし破損すると水漏れの原因となります。
排水ホースを排水口に取り付ける手順
排水ホースの交換ではなく、新居に設置する場合や、新しい洗濯機を設置する場合の取り付け方法を紹介します。
「排水口の位置」「排水エルボの有無」「排水口フタの有無」によって排水ホースの取り付け方が違うので注意してください。
洗濯機本体の真下に排水口がある場合
排水口が洗濯パンの中央についていたり、洗濯機本体のサイズを大きいものに変えたりすると、本体の真下に排水口が位置してしまうことがあります。
その場合はかならず、別売りのパーツを使って排水ホースと接続しましょう。販売名称は違いますが「直下排水キット」や「真下排水つぎてセット」などを各メーカーが販売しています。
画像のような、通常より長いL字型のパイプを設置することで、排水ホースの接続部を延長することができるのです。排水ホースが直接洗濯機の下敷きにならないので、破損や水漏れの心配がなくなります。
排水エルボが付いている排水口の場合
上画像のパーツを「排水エルボ」といいます。洗濯機の排水口にエルボが付いている場合は、L字パイプを取り付ける必要がなく、エルボに排水ホースを直接取り付けることができます。
排水口フタに穴があいているタイプ
上画像のようにフタに穴があいているタイプの排水口は、以下の手順で排水ホースを取り付けます。
- 排水トラップの水気を拭きとる
- 排水トラップカバーを設置・固定
- 排水ホース先端にアダプターを付ける
- アダプターに接着剤を塗り、ホースフックを取り付け
- 排水ホースをエルボに取り付ける
- エルボを排水口に差し込む
排水トラップカバーは洗濯機に付属していますが、設置するのを忘れやすい部品なので注意してください。
また排水トラップカバーをしっかり固定できないと、洗濯機の振動で浮き上がってしまい、異臭や異音、水漏れなどの原因になります。
排水口フタに穴がないタイプ
上画像のように、排水口のフタに穴がないタイプであれば、排水ホースをエルボにそのまま差し込むだけです。
- 排水ホース先端にアダプターを付ける
- アダプターに接着剤を塗り、ホースフックを取り付け
- 排水ホースをエルボに取り付ける
ホースの差し込みが浅いと水漏れの原因になるので、エルボの奥までしっかり差し込んでください。
排水エルボが付いていない排水口の場合
エルボが付いていない状態で、穴だけがあるタイプの排水口は、ホースを直接差し込まずに、洗濯機に付属しているL字パイプを使います。
排水口フタに穴がないタイプ
排水口がむき出しになっているタイプは、以下の手順で排水ホースを取り付けましょう。
- アダプターにホースフックを取り付け
- アダプターとL字パイプを接着剤で固定
- アダプターと排水ホースを接着剤で固定
- ホースフックとL字パイプを、結束バンドで固定
- L字パイプの先端を、排水口の奥まで差し込む
まずは排水ホース先端のアダプター部分から完成させていきます。ホースとL字パイプがつながったら、水漏れしないように、しっかりと結束バンドで固定しましょう。
L字パイプを排水口に差し込むときは、奥に排水口の底が当たることを確認してください。L字パイプが排水管に届いていないと、床下に水が漏れていってしまいます。
逆にL字パイプが長すぎて排水ホースが浮いてしまう場合は、L字パイプの切り込み線にあわせて長さを調節しましょう。
排水口フタに穴があいているタイプ
排水口にエルボがなく、フタには穴があいているタイプです。この場合の手順は、基本的に上で紹介した「穴なしタイプ」と同じです。
この点だけ追加で作業しましょう。排水トラップカバーは、洗濯機本体に付属しています。
排水ホースの長さを調整する方法
排水ホースが純正品でない場合は、長すぎたり短すぎたりして長さが合わないことがあります。その場合はホースの長さを調整して使用しましょう。
長い場合は切断して調整
- 排水ホースのくびれた部分を切断する
- ホースの先端についているホースピースを、切り取った先端に差し替える
長いホースを切る場合はどこでも良い訳ではなく、必ずホースの蛇腹になっていないくびれ部分を選ぶ必要があります。
また切り取ったホースは引っ越しなどの際に必要となる場合があるので、保管しておくと安心ですよ。
短い場合は延長して調整
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排水ホースを延長する場合は、別売りの延長用排水ホースを購入する必要があります。
洗濯機本体に接続されているホースとの接続部分が弱いと、水漏れの原因となるので注意しましょう。
接着剤は均一に塗り拡げ、しっかり接続されていることを確認してください。
排水ホースの交換時期は2~3年に1回が目安
洗濯機の排水ホースは消耗品なので、定期的に交換する必要があります。
亀裂などの目立った破損がなくても、内側に汚れがたまっていたり、樹脂が経年劣化したりするため、適切なタイミングで交換するようにしましょう。
交換頻度の目安は2~3年に1度
洗濯機の排水ホースは2~3年に1度を目安に交換しましょう。
洗濯物から出てくる糸くずやホコリ、水垢などの汚れがホースにつまって、水が流れにくくなるためです。
また排水ホースは劣化しやすい樹脂でできており、使い続けているとだんだんもろくなります。
同じホースを長年使用すると、汚れがつまったり亀裂が入ったりして水漏れのリスクが高まってしまうのです。
排水ホースを定期的に掃除している場合は、5年に1度の頻度で交換するのがよいでしょう。
排水ホースを交換するべき4つのサイン
排水ホース周辺に次のようなサインが現れている場合は、目安の期間に関わらず交換が必要です。
- 排水ホースに穴が空いている
- 排水ホースに亀裂が入っている
- 洗濯機の下が濡れている(水漏れが確認できる)
- 排水口の周辺から異臭がする
排水ホースの異常により一番起こりやすいトラブルは水漏れです。最初は少しの水漏れでも、気が付かず使い続けているうちに酷くなってしまいます。ずっと同じホースを使い続けている場合は、排水ホースや排水パンに異常がないか、注意深く観察してみてください。
また排水口周辺から異臭がする場合には、ホースの中にゴミが溜まっている可能性が高いです。
洗濯機が故障する原因にもなるので、その際はホースの早めの交換か掃除をおすすめします。
【メンテナンス】排水ホースの掃除方法
排水ホースの掃除方法を紹介します。
定期的な掃除を行えば劣化スピードが遅くなるため、交換の頻度を減らすことが可能です。
排水ホースを取り外せない場合でも、可能な範囲で掃除するよう心がけましょう。
洗濯機からホースを外せる時の掃除方法
洗濯機からホースを外せる場合は、重曹を使用したつけ置き洗いが効果的です。
【用意するもの】
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【掃除の手順】
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ホースを入れることができる入れ物の用意が難しい場合は、浴槽を使用するとよいでしょう。
つけ置きに使用する重曹は、1リットルに対して大さじ4杯を目安にすると効果的です。
洗濯機から排水ホースを外せない時の掃除方法
洗濯機からホースを取り外せない場合は、塩素系漂白剤を使って洗浄します。
ホースの中に洗剤を入れて振り洗いを行い、汚れを落としていきましょう。
【用意するもの】
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【掃除の手順】
- 漂白剤を50倍程度に薄めた液体を作り、じょうろの中に入れる
- 排水口からホースを外す
- ホースの先端から薄めた漂白剤を入れる
- ホースの口にラップをかぶせて輪ゴムでとめる
- そのまま30分ほど放置する
- 軽く振り洗いする
- 中に溜まった漂白剤を捨てる
- ホースの中を水で2~3回洗い流す
- ホースを元に戻す
薄めた漂白剤を捨てた時にホース内がまだ汚れている場合は、古い歯ブラシなどで中をこすると、汚れをきれいに落とすことができます。
また漂白剤を扱う際は、手荒れを防止するために手袋の着用をおすすめします。
排水ホースの掃除頻度は1年に1度
排水ホースの掃除は1年に1度の頻度で行うとよいでしょう。
適度な頻度の掃除には次のメリットがあります。
- つまりを防ぐ
- ホースを長持ちさせる
- 洗濯機の故障を防ぐ
洗濯機を使用していると、汚れがどうしてもホースの内外にたまってしまいます。
適度な掃除を心がけてつまりを防止すれば、水漏れや異臭の発生を防ぐことにもつながりますよ。
洗濯機を新しく取り付ける場合のポイント
洗濯機自体を新しく取り付ける場合のポイントを紹介します。排水ホースのカバーを取り付けたり、事前に試運転をしたりすることで、長く安全に使用できるようにしましょう。
排水ホースはカバーで保護するのがおすすめ
排水ホースカバーを使えば、ホースの汚れや劣化を防ぐことができるなどのメリットがあります。
- ホコリがたまらない
- ホースの劣化を防止できる
- ホースが見えないので見た目がよい
排水ホースがむき出しになっていると、ホコリが周辺部分にどんどんたまっていきますね。
カバーで覆って隠せばホコリがたまるのを軽減し、結果としてホースの劣化を防止することにもつながります。
ホースを隠すことで生活感が隠れ、おしゃれに見えるのもうれしいポイントです。
ホースの上から被せるだけで設置が終了するので、組み立てなどの必要もありません。
洗濯機設置の注意点
排水ホースだけでなく洗濯機ごと新しく取り付ける場合は、ここまで紹介してきた方法にくわえて、以下のポイントに注意しましょう。
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アース線とは、万が一コンセントから漏電が起こったときに感電を防ぐための安全装置です。
洗濯機の置き場所の近くにあるコンセントにはアース端子がついているので、かならず取り付けておきましょう。
作業手順はアース端子のフタを外して内部のネジをドライバーで緩め、アース線をネジに巻き付けて締めなおすだけです。
また設置が終わったあとは、必ず試運転をしましょう。洗濯機の周辺には排水ホースだけでなく、蛇口、ニップル、給水ホースなど水漏れしやすい箇所がたくさんあります。
ホースクリップの接続が甘かったり、パーツが抜けていたりすると、いざ洗濯機を運転させようとしたときに水漏れしてしまうので注意しましょう。
ちなみに洗濯機の取り付けは、6,000~8,000円ほどと比較的安価で依頼できるので、自分で取り付けるのが不安であれば専門業者に依頼するのもオススメです。
排水ホースの水漏れ修理の料金相場や業者の選び方
洗濯機の水漏れの原因を突き止め、自分で対策できる場合は良いですが、そうでなければ業者に依頼することになります。
その際にかかる、気になる料金の相場については以下の通りです。
料金相場一覧
修理の内容 | 費用の目安 |
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蛇口の水漏れ修理 | 2,000円~7,000円程度 |
水栓の交換 | 8,000円~11,000円程度 |
交換する部品がある場合は別途部品代がかかるため、合計で15,000円~20,000円ほどになるでしょう。
また蛇口や水栓ニップル、排水周りの部品等の交換は水道修理業者が請け負ってくれますが、洗濯機本体の故障については直せません。洗濯機本体が故障してしまった場合は、メーカーや家電業者に修理をお願いしましょう。
優良な業者の選び方は?
一口に「水漏れ」と言っても症状は様々。「すぐに水漏れを修理しないと通常の生活が送れない」という緊急性の高いケースもあれば、「生活に大きな支障をきたすわけではないが修理はしておきたい」というケースもあるでしょう。
ここでは修理業者を選ぶときのチェックポイントを紹介します。
①相見積もりをとるようにしよう
じっくり事業者を吟味する時間があるのであれば、出張料・見積もり料が無料の複数の業者に見積もりをお願いしましょう。というのも水漏れの症状によって適切な修理費用は異なるので、1社の見積もりだけで適正価格を判断するのは難しいからです。また各業者の提示した料金の他にも見積もりのため現地にきたスタッフの対応を比較するようにしましょう。
修理費用やスタッフの対応を総合的に考慮し、自分が納得できた業者に正式な修理依頼をすれば失敗のリスクを軽減することができますよ。
②保険が適用できるかどうか保険会社に確認しよう
トラブルの内容や加入している保険にもよりますが、水漏れトラブルには火災保険が適用される可能性があります。ただ火災保険はあくまで保険会社との契約になるので、水漏れ修理業者に請求したところでどうしようもありません。具体的な保険の適用条件・内容については、下記の記事を参照し、保険会社に確認してみると良いでしょう。
ミツモアで洗濯機クリーニングを依頼しよう
排水ホースの掃除や洗濯機の掃除が難しい場合は、プロの業者に掃除を依頼するのも1つの方法です。
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チャットで見積もり内容の相談もできるので、業者への依頼が初めての方でも安心です。洗濯機をきれいにして、清潔な洗濯環境を手に入れましょう!