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ドラム式洗濯機のクリーニング方法!自分で掃除できる7つのパーツは?

最終更新日: 2024年11月29日

ドラム式洗濯機を使用すると、洗濯槽の裏にカビや水アカなどがたまるほか、排水フィルターにも糸くずが溜まってきます。月に1回のペースでクリーニングをしないと洗濯物にカビや悪臭が付着してしまう可能性があるため、注意が必要です。

自分でドラム式洗濯機をクリーニングするやり方について、使用する洗剤や業者に依頼するメリットとデメリットを含めて解説します。

ドラム式洗濯機のクリーニングをプロに依頼する

ドラム式洗濯機のクリーニングでおすすめの洗剤

ジョンソン カビキラー550g|Amazon
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ドラム式洗濯機のクリーニングで有効な洗剤は、「ハイター」や「カビキラー」といった塩素系のクリーナーです。有効な理由は下記3点です。

  1. ニオイの原因であるカビの除去や発生を抑えられる
  2. 次亜塩素酸ナトリウムが主成分で除菌・殺菌力に優れている
  3. 洗浄力が強く、頻繁に使用する必要がない
フィトンα 洗濯槽クリーナードラム式 酸素系 65g×2袋入|Amazon

塩素系のクリーナーは殺菌力が強い一方で、ツンとした刺激臭があります。敏感肌の人や、子どもがいる家庭で塩素系独特のニオイが苦手な方は、植物精油成分を使った「フィトンα」や「オキシクリーン(洗濯槽用)」といった酸素系のクリーナーを使用しましょう。

ただし酸素系クリーナーはドラム式洗濯機では使用できない製品もあります。非対応の製品を使うと排水時に洗剤が流れてしまうほか、排水異常や泡漏れが発生してしまい、洗濯機の故障や水漏れの原因になるからです。

ドラム式洗濯機の掃除頻度とやり方

ドラム式洗濯機は10万円以上と高額のため、買い替えるのが大変です。動いているうちになるべく長く使用したいものの、業者に依頼すると縦型洗濯機に比べて割高になるため、できれば自分でクリーニングしたほうがいいでしょう。家庭でできるお掃除の推奨頻度とやり方は下記のとおりです。

クリーニング場所 クリーニング頻度
洗剤投入ケース 1週間に1回
排水フィルター 1~2週間に1回
乾燥フィルター 1週間に1回
ゴムパッキン 月に1回
洗濯槽 月に1回
防水パン 月に1回
排水口 2~3週間に1回

1.洗剤投入ケース

液体洗剤や漂白剤を投入する場所です。汚れを放置しておくと、洗剤が付着して取れなくなるほか、カビが発生する可能性があるため、週に1回のペースで掃除をしましょう

クリーニングの方法

1.洗剤投入ケースを取り外す

洗濯機本体から洗剤投入ケースを取り外します。機種によって異なりますが、軽く引っ張ると簡単に取り外せます。難しい場合は、取扱説明書で確認しましょう。

2.ぬるま湯につけて、雑巾やスポンジでこする

洗剤投入ケースを取り外したら、ぬるま湯に雑巾やスポンジをつけた後、こすりながら汚れを落とします。

3.乾かしてから洗濯機本体に取り付ける

汚れが取れたら水分を拭き取って乾燥させた後、洗剤投入ケースを洗濯機本体に取り付けます。

2. 排水フィルター

排水時に出たゴミや糸くずを溜めておく箇所です。溜まった状態で洗濯機をまわすと、フィルターの目が詰まり、水の流れが悪くなってしまいます。1〜2週間に1回のペースでクリーニングをしましょう。

クリーニングの方法

1.脱水運転を行う

排水フィルターを取り出す前に大量の水があふれ出ないように脱水運転をします。

2.排水フィルターを取り外す

脱水運転が終わったら、水が残っていないか確認したうえでゆっくりと排水フィルターを取り外しましょう。

3.フィルターに溜まっているゴミを取り除く

古い歯ブラシや柔らかいブラシを使って、排水フィルターに溜まっているゴミを取り除きます。ゴムパッキンの部分に汚れが付着している場合もあるため、雑巾などで拭いておくといいでしょう。

4.洗濯機本体に排水フィルターを取り付ける

ゴミや汚れを取り除いたら、排水フィルターを洗濯機本体に取り付けます。しっかりと取り付けないと、エラーが表示されて洗濯機が動かせない場合があるので注意しましょう。

3. 乾燥フィルター

ドラム式洗濯機には乾燥機能がついており、運転したときに発生したゴミや糸くずはこの部分に溜まっていきます。ゴミが溜まると洗濯物が生乾きになるほか、乾燥時間が長くなってしまい、電気代もかかります

加えて放置しておくと乾燥ムラが発生するほか、放置するとヒートポンプユニットにゴミが入り込んでしまって故障する可能性があるため、1週間に1回のペースで掃除をしましょう

クリーニングの方法

1.乾燥フィルターを取り外す

洗濯機本体から乾燥フィルターを取り外します。2枚ついているので、2枚とも取り外しましょう。

2.掃除機で汚れをきれいにする

掃除機で乾燥フィルターに溜まっているゴミやホコリを取り除きましょう。

汚れがひどいときは一度ぬるま湯に浸けてしばらく時間が経った後、古い歯ブラシを使ってこすると汚れが落ちます。

3.乾かしてから洗濯機本体に取り付ける

水洗いをしたとき、しっかりと乾かしてから洗濯機本体に取り付ければ、作業は完了です。

4.ゴムパッキン

ドラム式洗濯機のドア部分についている部品です。裏にはゴミやホコリが溜まっており、放置するとカビが発生します。月に1回のペースでクリーニングをしましょう

クリーニングの方法

濡らした雑巾やスポンジでパッキンを拭く

雑巾やスポンジを水で濡らした後、ゴムパッキンを拭きます。溝や裏側にゴミが溜まりやすいので、奥まで丁寧に拭くことが大切です。きれいに拭けないときは、綿棒や竹串といったアイテムを使用するとホコリが取りやすくなります。

汚れが付着していて落ちないときは、雑巾やスポンジに台所用洗剤を少しつけてから拭くと、簡単に汚れが落ちます。

5. 洗濯槽

ドアを閉めたままにしたり、長期間クリーニングをしないと、洗濯槽の裏側からカビが発生してニオイの原因になるほか、洗濯物に汚れがついてしまいます。1か月に1回のペースで掃除をしましょう。

クリーニングの方法

1.電源を入れる

洗濯槽の中にあるゴミやホコリを取り除いた後、洗濯機の電源を入れます。

2.洗濯槽の中に塩素系クリーナーを投入する

使用する塩素系クリーナーの表示に従って、決められた量でクリーナーを洗濯槽の中に入れます。

3.標準コースまたは槽洗浄モードで運転する

洗濯機に「洗濯槽モード」がある場合は「洗濯槽モード」で、無い場合は「洗濯」から「標準コース」を選んでスタートし、洗濯機を回します。

「洗濯槽モード」の場合、動き出したら終わるまで待っていれば完了です。なお「標準コース」を使用した場合、洗いから脱水まで通常のサイクルで洗濯機を回せれば、洗濯槽はキレイになります。

ただし塩素系クリーナーで洗濯槽をクリーニングした際、すすぎ残しが残っていると、洋服が色落ちする可能性があります。気になる人は、クリーナーで洗濯槽を掃除した後、洗濯物を入れずに標準コースで洗濯機を回した後に洗いましょう。

6.防水パン

ドラム式洗濯機の下にあるところです。汚れやゴミが溜まりやすいため、月に1回のペースでクリーニングしましょう。ただし、無理に洗濯機を持ち上げるのは危険なため、できる範囲で掃除することが大切です。

クリーニングの方法

掃除機で吸い取った後、雑巾やストッキングを使って汚れを取り除く

掃除機を使って、目に見える範囲で髪の毛やホコリなどのゴミを吸い取ります。その後、雑巾や不要なストッキングを使ってドラム式洗濯機の下に溜まったゴミを取り除きましょう。

ハンガーでストッキングを巻き付けた後に入れると、簡単に取れます。

7.排水口

防水パンと洗濯機の排水ホースをつなぐ部分です。ドラム式洗濯機から排出した洗剤や汚れでヌメリが発生するため、毎月1回のペースでクリーニングすることが大切です。

クリーニングの方法

1.排水口から排水ホースを取り外す

排水口から排水ホースを取り外します。ただし、ドラム式洗濯機の下に排水口がある場合は、取り外すのは難しいため無理をせず、業者にクリーニングを依頼しましょう。

2.排水口からフタと排水トラップを取り外して水洗いする

排水口からフタと排水トラップを取り外しましょう。排水トラップは虫の侵入を防いだり、悪臭を防止するための部品です。汚れが付着している場合は、風呂用の洗剤をつけてブラシで水洗いをするときれいに取り除けます。

3.排水口の中の汚れを取り除く
ブラシを使って排水口の中の汚れを取り除きましょう。きれいになったら、フタと排水トラップを元に戻し、最後に排水ホースを取り付ければ、作業は完了です。

参考:ななめドラムのお手入れ方法|パナソニック

プロの業者にドラム式洗濯機クリーニングを依頼するメリット

自分でドラム式洗濯機をクリーニングする時間がないときや、改善しないときは、プロの業者にクリーニングを依頼しましょう。プロの業者に依頼すると、洗濯機を分解して洗濯槽の裏側もクリーニングする「分解洗浄」ができます

分解洗浄には洗濯槽を残しフレームのみを外す「部分洗浄」と、洗濯槽を完全に取り外す「完全分解」の2つの方法があり、ヒートポンプユニットや排水口といった手の届かないところにまでクリーニングしてもらえます。

プロに依頼したときの費用相場は17,000〜25,000円が目安で、依頼するメリットは下記のとおりです。

【メリット1】カビをしっかり取り除ける

プロの業者によるドラム式洗濯機の部分洗浄は、パーツやフレームを外したうえで洗濯槽と洗濯機の間に専用のブラシや洗剤を使って洗うことで、側面にこびりついたカビや汚れをキレイにすることができます。

完全分解は洗濯槽を取り外して丸洗いし、洗濯機内も隈なく洗浄できるため、カビをほぼ完全に近い形で取り除けます。

【メリット2】クリーニングの時間と手間が省ける

普段の生活が多忙でドラム式洗濯機のクリーニングを行う時間が取れないとき、プロの業者に依頼することで作業に充てる時間と手間を省けます。ただし、ドラム式洗濯機のクリーニングを行う当日は立ち合う必要があり、スケジュールが制限されるため計画を立てて依頼するようにしましょう。

【メリット3】ドラム式洗濯機の乾燥時間が改善できる

ドラム式洗濯機の機種によって変わりますが、洗濯してから乾燥が完了するまで2〜3時間かかります。自分で乾燥フィルターをクリーニングしても乾燥時間が3時間以上超える場合、プロの業者に依頼しましょう。

洗濯機内部の乾燥ダクトやヒートポンプ、配管内に蓄積したホコリや汚れを取り除くことができ、排水効率とあわせて乾燥時間が改善できます。

ミツモアでドラム式洗濯機クリーニングを依頼しよう!

自分でドラム式洗濯機のクリーニングをする方法について紹介しました。洗濯物から嫌な臭いがしたり、洗濯槽から黒カビがこびりついてしまうと正常な洗浄ができず、洗濯機の寿命に影響を及ぼします。

洗濯槽や排水フィルターといった部分をクリーニングしても、手の届かない場所まで無理に掃除をすると故障の可能性があるため、無理をせずプロの業者に依頼しましょう。

ミツモアなら洗濯機の容量や製造年数など、簡単な質問に答えるだけで最大5業者から見積もりが届きます。料金やサービス内容などを比較できるほか、不明な点があればチャットで担当者に相談できるので、不安を解消したうえで依頼できます。

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