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洗濯機の乾燥でしっかり乾かない原因は?対処法も総まとめ

最終更新日: 2024年09月02日

日常生活で欠かせない洗濯機。毎日の洗濯を楽にするために、乾燥機能付きの洗濯機を使用している方も多いのではないでしょうか。しかし、乾燥機能を使っても衣類がしっかり乾かないことがあります。

「洗濯機の乾燥がしっかり乾かない…」「前まではしっかり乾いていたのに、最近調子が悪い」

このようなお悩みを抱えている方に向けて、本記事では洗濯機の乾燥で上手く乾かないときの原因と対処法を紹介します。しっかりと対策して、毎日の生活を快適に過ごしましょう。

洗濯機で乾燥しても乾かない原因

ドラム式洗濯機から衣類を取り出す女性

洗濯機で乾燥が上手くいかないと、乾燥をし直したり、洗い直したりと思わぬ手間がかかります。まずは、洗濯機の乾燥が上手くいかない原因を確認してみましょう。

それぞれ解説していきます。

フィルターが詰まっている

乾燥がうまくいかないときのもっともよくある原因は、乾燥フィルターの目詰まりです。乾燥フィルターに汚れやほこりがたまると、空気の流れが悪くなることで、乾燥機能が低下してしてしまいます。

フィルターが詰まった状態のままでは、どれだけ乾燥機能が優れていてもその性能を十分に発揮できません。フィルターが目詰まりしていないか、定期的に確認するようにしましょう。

水栓が閉じている

意外に見落とされがちなのが、水栓(蛇口)の開閉です。

乾燥機能を使用する際には、蛇口は開けたままにしておく必要があります。乾燥中に洗濯物の湿気を水で冷やし、排出するために水道水を使用する機種も多いためです。

蛇口が閉じたままだと乾燥時間が長引き、完全に乾かないまま乾燥運転が終了してしまうことがあります

使用環境の室温が低い・湿度が高い

乾燥がうまくいかない原因として、洗濯機が設置されている部屋の環境も挙げられます

例えばヒートポンプ乾燥は、外気を加熱器で温め、高温風を衣類に当てて乾燥させる方式です。しかし室温が低いと加熱に時間がかかり、乾燥時間が長引いてしまうことがあります。暖められた空気と外気温との温度差により、乾燥フィルターに結露が発生して衣類が湿ってしまうこともあります。

また、周囲の湿度が高いと湿気が上手く排出されず、乾燥時間がさらに延びてしまうでしょう特に冬場や梅雨の時期は換気を十分に行い、湿度と温度を適切に保つことが重要です。

衣類の量が多すぎる

乾燥機能を使用する際には、衣類を多く入れすぎないよう注意が必要です

洗濯物の量が多すぎると乾燥の際に風が全体に行き渡らず、時間内にすべての衣類が乾かないことがあります。

特に毛布や厚手の衣類は乾きにくいため、他の洗濯物と一緒に乾燥させると全体の乾きが悪くなりやすいです。また、洗濯ネットに入れたままの衣類も生乾き状態になりやすいため注意が必要です。

乾きにくい素材を洗濯するときは、乾燥機に入れる衣類の量を調整するようにしてみましょう。

給排気口が塞がっている(ドラム式)

ドラム式洗濯機を使用している場合、給排気口が塞がっていないか確認することも重要です。洗濯機の上に物を置いた状態のまま乾燥運転が始まると、給排気口が塞がれて空気の流れが滞ってしまいます。

これにより乾燥効率が低下し、衣類が生乾きになる原因となります。また、洗濯機の上に重たいものを置くと洗濯機にも負荷がかかるため、洗濯機の周りはできるだけ物を置かないようにしましょう。

洗濯機の乾燥運転で乾きやすくするポイント

洗濯物をたたむ男性

続いて、洗濯機の乾燥運転で乾きやすくするコツをご紹介します。

乾燥機能を最大限に活かすためには、日常的に行える簡単な工夫がポイントです。以下のポイントを押さえて、効率的にしっかりと乾燥させましょう。

乾燥フィルターは毎日掃除する

乾燥機能を使用する際、まずチェックすべきなのが乾燥フィルターの汚れ具合です。フィルターがゴミやほこりで詰まっていると、乾燥効率が著しく低下します。フィルターは使用後、できれば毎回掃除するのが理想です。

乾燥フィルターの掃除手順はシンプルで、以下の通りです。

  1. フィルターを取り外し、フィルターに溜まったホコリを取り除く
  2. フィルターを水洗いして乾燥させる
  3. 再度セットする

乾燥中は水栓を開けておく

乾燥運転中は水栓を開けておきましょう。「水道代を節約したい」と思うあまり、乾燥機を使う前に水栓を閉めてしまう方もいるかもしれませんが、逆効果です。

水栓を開けたままにしておかないと、乾燥中に湿気を排出するための冷却水が供給されず、乾燥が不十分になってしまいます。

どうしても水道代が気になる場合は、乾燥が終わった後に水栓を閉めると良いでしょう。乾燥機能をフル活用するために、水栓は開けたままにすることを忘れないようにしてください。

乾燥にかける洗濯物の量を減らす

一度に乾燥させる洗濯物の量を減らしてみましょう。洗濯機の乾燥容量は、一般的に洗濯容量よりも小さく設計されている場合が多いためです。

そのため、洗濯物を乾燥機に詰め込みすぎると乾燥効率が悪くなり、生乾き状態のまま運転が終了してしまうことがあります。衣類が多すぎると風が全体に行き渡らず、乾きにくい部分が出てきます。

特に厚手の衣類や布団カバーなどは、少量ずつ乾燥させるように心がけてみてください。

洗濯ネットから洗濯物を取り出す

洗濯ネットを使用して洗濯すると、衣類が傷みにくくなるメリットがあります

しかし乾燥機に入れる際は、洗濯ネットにより風が通りにくく、乾きにくくなる可能性があるため注意が必要です。乾燥機を使用する前に、ネットから衣類を取り出しておくか、シワや傷みが気になるようなものは自然乾燥をさせるようにしましょう。

洗濯物の種類を分ける

乾きにくい衣類は他の衣類と分けて乾燥させることをおすすめします。例えばセーターやニットなどは乾きにくく、乾燥時間が長くなりがちです。他の洗濯物と一緒に乾燥させると全体の乾きに影響を与えることがあるので注意しましょう。

乾きにくいものと乾きやすいものを分けて乾燥させることで、効率よく乾燥機能を活用できます。

ドライヤーボールや乾いたバスタオルを入れる

乾燥運転時にドライヤーボールを入れると、衣類が乾きやすくなります

ドライヤーボールは洗濯物を乾きやすくしてくれるアイテムです。乾燥時に投入すると洗濯物同士が絡みにくくなり、乾燥がスムーズに進みます。ボールが衣類の間を転がりながら風の通り道を確保してくれるため、より均等に乾燥されやすくなります。

ドライヤーボールがない場合は、乾燥機に乾いたバスタオルを一緒に入れるのもおすすめです。乾いたバスタオルが水分を吸収し、乾燥時間も早まることがあります。

洗濯物はすぐに取り出す

洗濯が終わったら、洗濯物をすぐに取り出すことが大切です。少しでも生乾きのまま残ったまま洗濯槽の中に放置してしまうと、湿気が篭りやすく、嫌な臭いを発する原因となります。

湿気がひどい場合は洗い直す必要が出てくる可能性もあるため、洗濯物はすぐに取り出すように心がけましょう。

部屋をこまめに換気する

意外と忘れがちですが、部屋をこまめに換気することも重要です

特に洗濯機をお風呂の近くに設置している場合など、湿気がこもりやすい環境の場合は部屋の換気を徹底しましょう。湿度が高い場所では洗濯機の乾燥機能が十分に発揮されないことがあります。

乾燥運転中やその後には、窓を開けたり換気扇を回すなどして、風通しの良い状態にしておきましょう。洗濯機の周辺に物を置かないことで、風通しを良くすることも効果的です。

自分で掃除しても改善できない場合は分解洗浄が必要

ドラム式洗濯機

洗濯機の掃除をしっかりと行っていても、なかなか乾燥機能が改善しないと感じることがあるかもしれません。

そのような場合、洗濯機内部の奥まった場所に汚れが溜まっている可能性があります。自力の掃除で改善されない場合は、プロに依頼して分解洗浄してもらうことをおすすめします

洗濯機の掃除をプロに依頼するメリット

久しぶりに掃除をしようとしたり、洗濯機を購入してから初めて掃除をする場合などには、プロに任せることを検討してみてください。洗濯機は外側の手が届く範囲だけでなく、内部にも多くの汚れが蓄積しているためです。

プロに依頼すれば、洗濯機を分解して、内部まで徹底的にクリーニングしてくれます。見えない部分のカビやほこりが原因で乾燥機能が低下している場合、分解洗浄で効果が回復することも期待できます。

洗濯機の掃除をプロに依頼する場合の費用相場

洗濯機の掃除をプロに依頼する場合の費用相場は機種や作業内容、設置場所などによって異なります。以下はおおよその目安です。

  • ドラム式洗濯機の料金相場…13,000~40,000円
  • 縦型洗濯機の料金相場…12,000円~20,000円

上記に加えてオプション料金が発生することもあるため、事前に料金の説明を受けた上で作業してもらうようにしましょう。

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洗濯機の乾燥で乾かない場合のよくある質問

最後に、洗濯機の乾燥で乾かない場合のよくある質問をご紹介します。

それぞれ解説していきます。

縦型の洗濯機は乾かない?

縦型洗濯機の乾燥機能は、ドラム式と比較すると効果が劣るとされています。ドラム式洗濯機は洗濯物を回転させながら乾燥させるため空気の通りが良く、より効率的に乾燥させることができます。

泥汚れが少なく、洗濯物を干す時間がない方や、光熱費を抑えたい方にはドラム式洗濯機が適しているでしょう。

ただし、洗浄力を重視したい方には縦型洗濯機が向いています。「洗浄力よりも乾燥機能を最重視したい」という方は、縦型からドラム式への買い替えを検討してみると良いかもしれません。

ドラム式洗濯機の乾燥後に水が溜まる理由は?

ドラム式洗濯機で乾燥後に水が溜まることがありますが、これは「熱交換器自動洗浄」の洗浄水である可能性が高いです。熱交換器は乾燥中に発生する微細な糸くずを取り除くために自動洗浄を行いますが、その際に使用された水が溜まることがあります。

水が溜まってしまったときの対処法としては、蛇口の水圧を下げたり、元栓を何度か開閉してみたりすると良いでしょう。

洗濯乾燥機が乾かなくなったらプロのクリーニングも検討しよう

洗濯機の乾燥機能がしっかりと働かない原因は、フィルターの目詰まりや部屋の湿気、洗濯物の量などさまざまです。思い当たる原因があれば1つずつ解消し、乾燥効率を回復させましょう。

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