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セスキ炭酸ソーダは洗濯にも使える!やり方や注意点を徹底解説

最終更新日: 2021年12月03日

「セスキ炭酸ソーダ」をテレビやSNSで耳にする人もいるでしょう。汚れを落とす便利な洗剤ですが、見た目が似ている重曹とはどのように違うのでしょうか。セスキ炭酸ソーダの便利な使い方や注意点、重曹との違いを紹介します。

セスキ炭酸ソーダとは

セスキ炭酸ソーダ

セスキ炭酸ソーダは油汚れなどに効果のある優れた洗剤です。同じような役割に重曹がありますが、どのような点が違うのでしょうか。セスキ炭酸ソーダの概要と重曹の違いを説明します。

アルカリ性の自然派洗剤

セスキ炭酸ソーダとはアルカリ性の環境負荷が低い自然派洗剤です。一般的な洗浄洗剤はほとんど合成界面活性剤で作られており、石油由来の洗浄成分が配合されているので環境に優しいとはいえません。

セスキ炭酸ソーダの成分は重曹と炭酸ナトリウムです。重曹よりもアルカリ性が強いため洗浄力が高く、主に衣類の洗濯に使用されています。

セスキ炭酸ソーダは衣類に付いた油脂やタンパク質を浮かせて落とす効果を持ちます。ちょっとした汚れであれば洗剤を使わなくても洗い流せるでしょう。

水に溶けやすいのでスプレー液を作って使用すると便利です。

意外と知らない重曹との違い

セスキ炭酸ソーダと重曹はどちらもアルカリ性の環境に優しい洗剤です。

両者の違いはアルカリ性の強さと水の溶けやすさです。セスキ炭酸ソーダはアルカリ性が強く水に溶けやすい特徴があります。一方重曹はその逆でアルカリ性が弱く水にも溶けにくいのです。

アルカリ性が強い方が油汚れを落とす力は強くなります。こうなると重曹の使い道がなさそうに思えますが、重曹は水に溶けにくい性質を利用するとよいでしょう。

重曹に水を加えると全て溶けきれずに粒が残り、クレンザーのような研磨効果が得られます。これを利用すれば、焦げのように固くこびりついた汚れを落としやすくなるのです。

セスキ炭酸ソーダを使った洗濯方法

洗濯機に洗剤を入れる女性

セスキ炭酸ソーダは単体でそのまま使用することもあれば、洗剤と混ぜて使用する場合もあります。セスキ炭酸ソーダを使用した洗濯方法を紹介します。

基本の洗濯方法

基本的な使用方法は洗濯機にセスキ炭酸ソーダと水を入れて使用します。分量は水30Lにセスキ炭酸ソーダを大さじ1入れるとよいでしょう。

入れすぎるとべたついたり臭いが強くなったりするので注意が必要です。

まず洗濯機に水とセスキ炭酸ソーダを入れます。次に洗濯物を入れてセスキ炭酸ソーダが溶けるまで1分程度かき混ぜます。「洗い」モードでドラムが回るので、手でかき混ぜないようにしましょう。

その後一時停止して3時間から一晩程度つけ置きします。よく浸して汚れが浮いたら「洗い」を3分くらい実施しましょう。最後は「すすぎ」と「脱水」をそれぞれ1回して完了です。

「すすぎ」の際に小さじ1~2ほどのクエン酸を入れると衣類がふんわりします。

部分汚れには直接スプレー

ワイシャツの襟や袖口にはスプレーをかけると、洗濯の際に汚れが落ちやすくなります。セスキ炭酸ソーダスプレーの作り方は水500mlにセスキ炭酸ソーダ小さじ1の割合で混ぜると完成です。

使い方はまず部分汚れにセスキ炭酸ソーダスプレーを吹きかけ、しばらく放置します。次に洗濯用せっけんを塗った後ブラシでこすり、いつものように洗濯すればよいでしょう。

いつもの洗剤と併用してもOK

通常使っている洗剤とセスキ炭酸ソーダを併用すると、タンパク質や皮脂汚れなどを強いアルカリで分解し、洗浄力を高める効果があります。

使い方は簡単です。いつも使用している洗剤とセスキ炭酸ソーダを洗濯機に入れて、通常どおり洗います。分量は洗剤を少なめにしてセスキ炭酸ソーダを水30Lに対し、大さじ1を混ぜればよいでしょう。

ただしアルカリ性のせっけんや洗剤と併用した場合、洗浄力を高められない可能性もあるので洗剤の表示確認が必要です。

洗濯するときの注意ポイント

掃除道具

万能に見えるセスキ炭酸ソーダですが、使い方を間違えると生地を傷めたり手が荒れてしまったりします。セスキ炭酸ソーダを使う際の注意ポイントを紹介します。

ゴム手袋を着用する

セスキ炭酸ソーダを使用する際はゴム手袋を着用しましょう。アルカリ性が強いため皮膚がかぶれる可能性があります。特に長時間素手で使い続けると肌が弱い人は手が荒れてしまいます。

素手で使用してしまった後は水で十分洗い流します。それでもヌメリが取れない場合は酸性の酢やクエン酸を手に少量かけてみましょう。アルカリ性が中和されるのでヌルヌル感がおさまるはずです。

ヌメリがなくなったら水でしっかり洗い流します。

素材をチェックする

つけ置きで汚れを落とす際は洗濯物の素材をチェックします。絹やポリエステルだけでなく水で色が出やすい素材は、つけ置きに向いていません。

これらの素材はつけ置き洗いを避けましょう。例えば色が出やすいデニムなどです。

またタンパク質を含む生地であればセスキ炭酸ソーダのアルカリ性が生地を傷めてしまう可能性もあります。ウールやシルクなど動物由来の素材が含まれている衣類は、セスキ炭酸ソーダの使用は避けた方が無難です。

泥汚れには不向き

頑固な泥汚れにはセスキ炭酸ソーダは不向きです。事前に漂白剤やせっけんで洗い流してから洗濯した方がよいでしょう。その場合は固形のせっけんでゴシゴシ洗い流す方法も有効です。

セスキ炭酸ソーダを上手に活用しよう

洗濯機から洗濯物を取り出す

環境に優しいセスキ炭酸ソーダはアルカリ性が強く、油汚れや皮脂汚れの洗浄に最適です。使い方は洗濯機につけ置きしたり洗剤と併用したりするだけ。

ちょっとした部分汚れであればスプレーを作って吹きかけるのがおすすめです。手軽に使えるセスキ炭酸ソーダですが、使用の際はゴム手袋を着用するなどして、肌を守りましょう。

動物性のウールは生地を傷めてしまう可能性があるので使用しない方が無難です。

セスキ炭酸ソーダは使い方を間違えなければ便利なアイテムです。日々の洗濯で上手に活用してみてはいかがでしょうか。

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