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水道の元栓はどこにある?閉め方は?お悩みを一気に解決します!

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最終更新日: 2022年03月10日

水道の水漏れが発生。取り急ぎ水道の元栓を止めたいけれど、元栓がどこにあるのか分からない。

早く対処する必要はあるものの、間違って操作するのも困ります。

そこでこの記事では、水道の元栓はどこにあるのか見ていくと共に、水道の元栓や止水栓にまつわる悩みの解消方法も紹介します。不意に訪れる水回りのトラブル被害を最小限度に抑える知識です。早速みていきましょう。

止水栓には2種類ある

止水栓

「止水栓」という言葉を耳にしたことはありますか。止水栓は文字通り、水道を止めるための栓です。しかし水道を止める栓には、止水栓の他に水道の「元栓」があります。

止水栓と元栓の違いはなんでしょうか。まずは元栓と止水栓、それぞれの設置場所や水を止める範囲の違いをみていきましょう。

さらに止水栓がどこにあるのか分からない、といった事態への対処法まで網羅します。

「元栓」と「止水栓」の2種類がある

水道の「元栓」と「止水栓」は何が違うのでしょうか。止水栓には2種類あり、それらが元栓と止水栓です。

水道の元栓とは、地下に張り巡らされた水道管から住宅に水を引き込む管の根元部分にある栓です。水道の供給をコントロールしています。

水道の元栓は水道メーターと共に、水道のメーターボックスの中に設置されています。日常的に操作するものではありません。

一方の「止水栓」は各住宅の水道設備に付属する栓です。住宅内の水道設備それぞれへの水の流れをコントロールします。止水栓はその機能から、住宅の水道設備の近くに設置されるのが一般的です。

止水栓は水道設備を修理する時に止めます。水道設備に流れ込む水を一時的に止めて、水が漏れない様にするためです。

通常の場合、水回りの修理にあたっては止水栓を止めるだけで、水道の元栓は止めません。ただ、水道の元栓を止めなくてはならない状況も2つあります。

1:止水栓がどこにあるのか場所が分からない時

2:水漏れ箇所の特定ができない時

【建物別】元栓の場所と開閉方法

止水栓

ところで、水道の元栓は屋外のどこにあるかご存じですか。滅多に目にすることがないので、見当もつかない人が多いのではないでしょうか。

水道の元栓は、建物の種類によって設置場所が異なります。水道の元栓の場所が分かれば、急に元栓を止めなくてはならない事態が訪れた時に役に立ちますから、くわしくみていきましょう。

一戸建て

一戸建て住宅の場合、メーターボックスの中に水道の元栓があります。水道のメーターボックスは、敷地内の地面に埋まっているのが一般的です。

どこにあるかわからない場合は、地面に埋まっているプラスチックもしくは金属製の四角いフタを探しましょう。水道メーターのフタには「量水器」や「水道メーター」「止水栓」などと書かれています。

止水栓

作業の際はフタを開けますが、金属製のフタは大変重いので慎重に取り扱いましょう。

フタを開けた中の様子が以下の画像です。左側にある丸い器具が水道メーター、右側にあるハンドルが水道の元栓です。

元栓

住宅への水の供給を止める時は、水の元栓のレバーを時計回りに回します。

アパート

アパートの水道の元栓は、屋外にある点は一戸建て住宅と同じですが、設置場所は住宅によってさまざまです。どこにあるのかわかりにくい場合は、共用スペースを探しましょう。

廊下に水道メーターのフタが埋まっていないか、また駐車場や駐輪場のような共用スペースにまとめて設置されていないか、と探すと見つけられます。

アパートでは、水道の元栓の操作は慎重に行う必要があります。なぜならアパートの水の元栓は、複数の住宅の元栓が同じ場所に集合して設置されているからです。

誤って他の住宅の水道を止めてしまった場合、多大な迷惑をかけると共に、ご近所トラブルの原因になりかねません。

アパートでの作業前には必ず、自分の家の元栓かどうかをしっかり確かめます。作業前に確かめるのは以下の2点です。

1:水道メーターやメーターのフタの裏に部屋番号が書かれていないか

水道の使用量の検針時に備えて、水道メーター付近に部屋番号が記されていることがあります。

水道メーターに部屋番号を書いたタグをつけるか、水道メーターのフタの裏面に書くのが一般的です。作業前に部屋番号の記載を確認しましょう。

2:水道メーターの文字盤の下にあるクルクル回る部分(パイロット)を見る

パイロットは、水道メーターの文字盤の下についています。水道を使うと回る部品です。水を出したり止めたりする動作に合わせてパイロットは動きます。

自宅の水道を出したり止めたりする動作と連動してパイロットが回るなら、それが自分の家の水道メーターです。パイロットの動作を確認してから作業を進めましょう。

マンション

マンションの場合、水道の元栓は玄関を出てすぐの壁に設置された扉のついたボックス内にあります。以下の画像はガスメーターと一緒に設置されている場合の一例です。

マンション メーターボックス

水道の元栓は水道メーターの隣にあります。水道の元栓を閉める時は、ハンドルを時計回りに動かしましょう。下の画像では、赤色の矢印の向きが止水です。

止水栓

反時計回りに回すと水道の供給が始まりますから、間違った方向に回さないよう十分注意しましょう。

またマンションの場合、水道メーターの隣にハンドルが2つ付属していることがあります。2つともに自分の住宅の水道の元栓です。両方のハンドルを時計回りに回しましょう。

止水栓の場所と開閉方法

止水栓

ここまでで水道の元栓の場所と、元栓を止める方法がわかりました。しかし、家全体の水の供給を止めるのはかなり大掛かりです。

またアパートなら、自宅の水道の元栓を見誤って他の住戸の元栓を操作する不安も残ります。

水漏れ箇所の止水栓がどこにあるか分かれば、室内だけで作業ができるのでスムーズです。

早速、それぞれの止水栓の場所とその止め方をみていきましょう。

トイレ

トイレの止水栓の多くは下の画像のように、トイレの個室内に設置されています。

トイレ 止水栓

トイレの止水栓の多くは、タンクの後ろ側の壁、もしくは床から突起が突き出しています。壁や床から突き出した突起はパイプにつながり、タンクに接続しているのが一般的です。

便座のタイプによっては、便座下部のカバーの中に止水栓が収納されているものもあります。

トイレの止水栓がどこなのかわからない時は、タンクの周辺や便座を見てみましょう。それでもわからない場合は、水道の元栓を止めます。

トイレの止水栓の止め方は、止水栓の種類によって2通りです。

1:マイナスドライバーを使う

2:ハンドルを回す

いずれの場合も止水栓は時計回りで、これ以上動かないところまで回し切ると水は止まります。

トイレ 止水栓

キッチン

キッチンの止水栓は下の画像のように、シンク下の扉の奥にあります。下の画像では、配管に水道の蛇口のような形状のハンドルがついていますね。このハンドルがある部分がキッチンの止水栓です。どこにあるのか比較的分かりやすいのが特徴です。

キッチン 止水栓

画像は水と湯の両方が出るタイプの水道設備です。この場合、止水栓のハンドルが2つ設置されています。このようにハンドルが2個ついている場合は、2個とも時計回りに回して止めましょう。

止水栓を止める時は、これ以上回らないところまで回し切るのがポイントです。

キッチン 止水栓

洗面所

洗面所はキッチンと配管の構造が似ています。洗面台の下に伸びた排水管に止水栓が接続している構造もキッチンと同じです。

洗面所 止水栓

洗面所の止水栓を探す時は洗面台の下をみれば、どこにあるのかすぐわかるでしょう。洗面台の止水栓を閉める時も、時計回りにハンドルをしっかり回し切ります。

洗面所 止水栓

「ハンドルタイプ」と「ドライバータイプ」がある

止水栓は回す部分の形状の違いによって、ハンドルタイプとドライバータイプの2種類に分類されます。それぞれの止水栓がどこで使われているのかをまとめました。

止水栓の種類 使われる場所 操作の仕方
ハンドルタイプ ・キッチン
・洗面所・トイレ
・手動でハンドルを回す

(止める時:時計回り

・開く時:反時計回り)

ドライバータイプ ・トイレ ・マイナスドライバーを、使って回す

(止める時:時計回り

開く時:反時計回り)

ハンドルタイプには、水道の蛇口のような形状のパーツがついています。ハンドルを時計回りに回し切って水流を止め、開く時は反時計回りに回す仕組みです。

ハンドルタイプの止水栓は、キッチンや洗面所の止水栓によく使用されます。

一方のドライバータイプには、ハンドルがついていません。その代わり、止水栓本体にマイナスドライバーを差し込み、止水栓を動かして止水します。床や壁から突き出た突起部分が止水栓です。

止水栓の中央には、マイナスドライバーの先端を差し込むための凹みがあります。この止水栓の凹んだ部分にマイナスドライバーを差し込んで回すと、止水栓の開け閉めができる仕組みです。

止水栓を止める時には、時計回りに回します。これはハンドルタイプと同じです。

ドライバータイプの止水栓は、トイレでよく使われています。

 元栓・止水栓に関するよくある質問

悩む 女性

ここまで水道の元栓と止水栓について詳しくみてきました。しかし初めて水回りのトラブルに遭遇した場合、実際に元栓や止水栓を取り扱うにはまだ不安が残るのではないでしょうか。

そこで水道の元栓や止水栓にまつわるトラブルの事例の中からよくあるものを6つ取り上げました。それぞれの対処の仕方について、具体的にみていきます。

元栓・止水栓が固くてうまく回らない…

止水栓が固くてうまく回らない時は、水道の元栓を止めます。これは水回りのどの止水栓がうまく回らないときでも同じです。

では、元栓が固い、回らない、といった場合はどうしたらよいでしょうか。水道の元栓が固い場合は、工具が必要となります。

工具別の作業の仕方を下にまとめたので、みていきましょう。 

バルブタイプの止水栓の場合×モンキーレンチかペンチを使う
用意するもの ・モンキーレンチ

または

・ペンチ

手順 1:水道の元栓のハンドルを、モンキーレンチかペンチで挟む

2:時計回りにハンドルを回す

バルブタイプの止水栓の場合×ハンマー(トンカチ)を使う
用意するもの ・ハンマー(トンカチ)

・タオル

あるとよいもの

・モンキーレンチかペンチ

手順 1:衝撃から守るために、ハンドルにタオルを巻きつける

2:ハンマーで左側から軽く叩き、時計回りにハンドルを回す

3:ある程度動いたら、モンキーレンチかペンチで時計回りにハンドルを回す

注意事項 ハンマーでハンドルを強く打って破損した場合、大事故につながるので慎重に行う。
バルブタイプの止水栓の場合×丈夫なヒモを使う
用意するもの ・丈夫なヒモ
手順 1:ヒモをバルブの片方にだけに巻きつける

2:時計回りにヒモを引いてバルブを回す

ハンドルタイプの止水栓の場合×マイナスドライバーとハンマー(カナヅチ)を使う
用意するもの ・マイナスドライバー

・ハンマー(カナヅチ)

手順 1:マイナスドライバーの先をハンドル部分に合わせる

2:左から右に向かって、マイナスドライバーの柄をハンマーで軽く叩いてハンドルを時計回りに回す

注意事項 ハンマーでハンドルを強く打って破損した場合、大事故につながるので慎重に行う

このように、水の元栓が固くて動かない場合は工具が必要です。

また水道の元栓が回らないほど固い場合は、老朽化が進んでいる恐れもあります。力加減を誤って元栓自体を破損すれば、大事故は免れません。

水道の元栓は各市町村が管理しています。元栓についても水道局が管轄していますから水道局に状況を説明して指示を仰ぎましょう。

水道の元栓が回らないほど固い場合、無償で交換等の対応を受けられることもあります。

元栓が複数ありどれを閉めればいいのか分からない…

水道の元栓が複数あり、どこが自分の家の元栓か分からない。これは特に、アパートで起きる問題です。こんな時に確認する箇所は3点あります。

・水道メーターに部屋番号が書かれた札がついていないか

・水道メーターのフタの裏に部屋番号は書かれていないか

・水道メーターの文字盤の下にあるクルクル回る部分(パイロット)

水道 パイロット

パイロットの動きは、以下の手順で確認します。

1:室内のどこか一カ所の蛇口を開き、水を出したり止めたりする

2:水道メーターの文字盤の下にあるクルクル回る部分(パイロット)が水を出している間だけ動き、水を止めると止まる、といったように連動して動くことを確認する

3:パイロットが室内の水道と連動して動けば自分の家の元栓と判断できる

マンションのようにガスメーターと一緒に水の元栓が設置された住宅で、元栓が2つある場合は、2つとも自分の住宅の元栓です。2つとも時計回りに回して止めます。

そもそも元栓を勝手に開け閉めしていいの?

転居先で時折起こるトラブルに、入居したが水道の元栓が開栓されていないというものがあります。水道が使えないのは困るけれど、勝手に開けるのは果たして問題ないのか、迷いますね。

転居先で水道の元栓が止まっている時の対応方法をまとめたものがこちらです。

状況 開栓の可否 対応
水道の契約は済ませた ・開栓前、もしくは後に、水道局に状況の説明と対応の報告する
水道の開栓手続きをしていない × ・水道局に連絡し、開栓手続きをする

・開栓は使用開始手続きが終わってから

水道の使用開始手続きを済ませていれば、水道局の担当者が使用開始予定日までに開栓を済ませるのが一般的です。しかしまれに、契約した水道の使用開始日を迎えても開栓されていないことがあります。

水道を使用する契約手続きを済ませている場合は、自分で勝手に開栓しても問題ありません。その際は、自分で開栓したことを水道局に連絡すると安心です。

ただし水道の使用開始手続きができていない場合は、勝手に開栓してはいけません。契約せずに無断で水道を使用すれば罪に問われる恐れもあります。必ず手続きを済ませてから開栓しましょう。

なお賃貸住宅の場合は、水道の開栓や閉栓について管理会社や大家に連絡する必要はありません。水道の使用開始手続きは、水道管や元栓の管理者である市町村の管轄窓口が行うからです。

また水漏れなどのトラブルで水の元栓を勝手に閉める際も、水道局の許可は不要ですので安心してください。

元栓は全開がいいってホント?

答えはYESです。水道の元栓を開く際は必ず全開まで開いて使用しましょう。

東京都水道局では、水道の元栓を開く時は全開まで開き、閉める時はしっかり閉めるよう指導しています。

バルブやハンドルを中度半端に開けた状態での使用は、なぜ禁じられているのでしょうか。

バルブやハンドルを中度半端に開けた状態では、水流をせき止める部品の先端が水流に晒され続けます。部品の先端が水流に削られて摩耗し、長さや形状が変わることで、最悪なケースでは止水できなくなるので危険です。

水道の元栓を開く際は、全開まで開いたことを確認してから使用しましょう。

元栓が勝手に閉まっていることがある!なぜ?

あってはならないことですが、悪意の第三者によるいたずらの可能性が考えられます。女性の一人暮らしの場合は特に、不審者による同様の被害を受けるケースもあるようです。

水の元栓への悪質ないたずらが止まない場合は、何らかの対応を検討する必要があるかもしれません。

例えば水道のメーターボックスの中で使用頻度が高いのは、検針に使うメーターだけです。水道の元栓を管理する水道局に止水栓に施錠できないか相談してみましょう。

また被害が続き大きな犯罪に発展する恐れがある場合は、警察に相談することも検討します。

元栓を閉じても水漏れが直らない…

水道の元栓を閉めても水漏れが直らない場合は、速やかに水道工事の専門業者に修理を依頼します。

今はポタポタ程度の水漏れだとしても、放置するのはあまりにも危険です。水道代が高額になるだけではなく、建物の構造そのものに影響を及ぼします。

ひいては、近隣住人をも巻き込んだ大きな事故に発展しする可能性もゼロではありません。

水漏れに気づいたらすぐ、水道工事の専門業者に相談しましょう。

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水道業者 依頼

水道の止水栓や元栓は、自分でも比較的容易に操作できます。しかし操作を誤り破損した場合は、大きな事故につながる危険な箇所でもあります。

操作に迷う時は、元栓のことなら市町村の水道局、水漏れの恐れがある場合は専門の業者に相談すると安心です。

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