「水をこぼしていないのに冷蔵庫付近の床が濡れてる、、、」それ、水漏れかもしれません。
そのまま放置してしまうと、衛生的に悪いだけでなく床材が腐食してしまうこともあります。原因を見つけてすぐに対処しましょう。
冷蔵庫の水漏れを放置してはダメ!
水漏れは部品に何かしらの不具合が発生しているサインです。そのまま放置してしまうと被害が拡大してしまうので、原因を探って早急に対処しましょう。
カビの発生や床が腐る原因になる
水漏れには庫内に水が溜まってしまう場合と、下から漏れて床が濡れてしまう場合があります。
庫内が濡れていると雑菌が繁殖し、食品に悪影響を及ぼします。床に漏れた水をそのまま放置していると、冷蔵庫の熱と湿気によって冷蔵庫周りの床や壁にカビが発生しかねません。
また床が濡れていると、床材が湿気で腐ってしまう危険性も高いです。最悪の場合にはフローリングの張り替え工事が必要になります。
冷蔵庫が古いと水漏れが火事の原因になる可能性も!
水漏れは漏電に繋がり、火事の原因になると考える人もいるかもしれません。しかし、電気配線には電気が漏れないように加工された「絶縁体」が用いられているので、その心配はありません。
ただし絶縁体が経年劣化している場合や、使用途中の何らかの衝撃で傷つけられている場合は、火事に繋がることがあるので注意してください。
部分別に対策することが大事
被害が拡大する前に、水漏れしている場所を突き止めましょう。水漏れ箇所によって原因は異なるので、部品の劣化やメンテナンス不足などの原因を探ります。
水漏れが起こった際はまず、「冷蔵庫が水漏れしたら確認すべき5つのポイント」で紹介しているポイントを確認してみましょう。
冷蔵庫が水漏れしたら確認すべき5つのポイント
冷蔵庫の水漏れに気付いたらまず確認すべきポイントを5つ紹介します。
冷蔵庫の中からの水漏れはドレンホースが原因かも
冷蔵庫の中から水漏れが起こっている場合は、ドレンホースの詰まりが原因かもしれません。庫内で水が溜まっていたり庫内から水が流れた形跡があれば、ドレンホースをチェックしてみましょう。
具体的な原因や対処方法は「原因① ドレンホースの詰まり」で紹介しています。
冷蔵庫の下からの水漏れは蒸発皿が原因かも
冷蔵庫の下から水漏れしている場合は、蒸発皿から水が溢れているのかもしれません。
「原因② 蒸発皿に水が溜まっている」で紹介している方法で解消しましょう。それでも解決しない場合は、パッキンや霜取り機能、コンプレッサーの故障を疑ってください。
大きな異音が聞こえたらコンプレッサーの故障が原因かも
水漏れの原因の1つとして、コンプレッサーの故障が挙げられます。いつもより大きな異音が聞こえる場合は、コンプレッサーが壊れている可能性が高いです。
コンプレッサーが故障している場合、自力での修理は困難です。また修理費用は高額なので、買い替えを検討しましょう。「原因⑤ コンプレッサーが故障している」ではより詳しく解説しています。
製氷機は壊れてない?コンセントは刺さってる?
製氷機が付いている冷蔵庫を使っている場合は、製氷機が壊れていて水漏れが起こっている可能性があります。貯水タンクの取り付け位置がずれていないか、製氷機が割れていないかを確認しましょう。貯水タンクなどが割れている場合は、交換をする必要があります。
またコンセントが刺さっていなかったり、停電が起こったりすると、庫内の霜が一気に溶けて水漏れを起こす場合があります。この場合は、蒸発皿に溜まった水分を捨て、漏れ出た水を拭き取っておけば大丈夫です。
扉の開けすぎ、物の詰めすぎには要注意
扉を頻繁に開けていると冷蔵庫内に外の空気が入り、霜が通常よりも多く溶けてしまい、水漏れを起こしてしまいます。
また物の詰め過ぎも結露が発生し、水漏れを引き起こす可能性があるので避けましょう。
【冷蔵庫の中からの水漏れ】原因①ドレンホースの詰まり
「ドレンホース」とは庫内で出た水を蒸発皿へ運ぶホースのことです。冷蔵庫の中から水漏れしている場合は、ドレンホースの詰まりが原因かもしれません。
ドレンホースが詰まっていないか確認しよう
ドレンホースから水漏れが起きる主な理由は「詰まり」です。ホコリやゴミが内部に溜まると、水の通り道が詰まって排水できません。寒い時期にはホースが凍結してしまい、詰まってしまうこともあります。
冷蔵庫の機種によって設置場所は異なりますが、野菜室の奥に設置されているケースが多いです。ドレンホースを調べるためには、野菜室の引き出しを取り出してみましょう。さらにドレンホースも取り外して、両端がつまっていないか確認します。
冷蔵庫の裏側に設置されている場合は表面にカバーが付いていて、その中にドレンホースがあります。カバーはドライバーで開けられますが、ドレンホースは取り外せない場合もあるので、表面を見て詰まっていないか確認しましょう。
ドレンホースを掃除、解凍して対策
汚れが溜まっていたら、両端から爪楊枝などの細い棒を使って汚れを取り出してください。取り外せないドレンホースの場合は、表面にある小さな穴に付いている汚れを拭き取るだけでかまいません。
凍っている場合はドライヤーを使って、温風を当てながら解凍します。あまり高温の風を当て続けると熱によって変形してしまう恐れがあるので、ゆっくりと様子を見ながら解凍しましょう。最後に水気をしっかりと拭き取ります。
【冷蔵庫の下からの水漏れ】原因②蒸発皿に水が溜まっている
蒸発皿はドレンパンとも呼ばれています。冷却機に付着した霜が自動的に溶けて、ドレンホースからの排水が溜まる受け皿のことで、溜まった水を放熱器の熱で蒸発させているのです。
ここでは蒸発皿から水漏れが起きる原因と、その対策方法について解説します。
排水量が増えてしまう原因
ドレンホースからの排水を溜める役割の蒸発皿は、ドレンホースの近くに設置されている場合がほとんどです。冷蔵庫の大きさに合わせて設計されているため、通常の排水量であれば溢れ出すことはありません。
排水量が許容範囲を超えた場合に、皿から溢れて水漏れが起きてしまいます。排水量が増えてしまう原因は以下のようなものが考えられます。
- 熱いままの料理を庫内に入れる
- ドアの開閉回数が多い
- 冷蔵庫の側面や背面にある放熱器と壁が近すぎる
- 庫内にある冷気の吹き出し口が汚れている
いずれの場合にも庫内温度が上昇し、霜が大量に溶けることが原因です。
霜の過剰解凍を防いで対策
霜の過剰解凍を防ぐためには、庫内温度を急激に上昇させないことがポイントです。ドアの開閉回数をなるべく減らしたり、料理を庫内に入れるときには、粗熱を取ってから入れたりするように注意して、庫内温度を上げないように心がけましょう。
また冷たい空気を庫外へ出すための吹き出し口もチェックし、汚れや霜が溜まっていたら布で拭き取ってください。
冷蔵庫の側面や背面にある放熱板のスペースが確保されていないと、熱を外に逃がせず庫内温度の上昇を招きます。取り扱い説明書をよく読み、規定通りのスペースを確保しましょう。
それでも水漏れが直らない場合は、パッキンや霜取り機能、コンプレッサーの故障を疑ってください。
【冷蔵庫の下からの水漏れ】原因③パッキンが劣化している
「パッキン」はドアの縁に付いているゴム製のテープのようなものです。ドアから庫内の冷たい空気が外へ流れ出るのを防ぐ役割があります。
ここではパッキンによる水漏れ原因と、対策について解説するので参考にしてください。
長期間使用しているとパッキンが劣化しているかも
長期間ゴムパッキンを使用していると破損や硬化といった劣化が起こり、水漏れの原因になることがあります。
破損や硬化によって変形した部分から冷たい空気が逃げて、ドア部分に結露ができてしまいます。その結露が溶けて蒸発皿に収まりきらない水量になってしまうのが水漏れの原因です。
そのまま放置すると水漏れだけでなく黒カビも発生しやすくなるので、衛生的にもよくありません。早急な対策が必要です。
パッキンは掃除や取り替えで対策
パッキンに水滴や汚れが付着している場合には、布できれいに拭き取りましょう。
劣化が進んで変形したり、硬化したりしている場合には、新しいものと取り替えます。取り扱い説明書に付属品として記載されているので、販売店で購入しましょう。
取り換え作業は素人でも行えますが、心配な人は専門の業者に依頼するのがオススメです。
【冷蔵庫の下からの水漏れ】原因④霜取り機能が老朽化している
冷たい庫内は、空気中の水分が凍結して霜が付着します。そのため多くの冷蔵庫には霜取り機能がついていて、霜が発生すると自動的に除去してくれるので便利です。
ここでは霜取り機能の不具合による水漏れケースと、その対策法について解説します。
霜取り機能の老朽化が原因
近年発売されている冷蔵庫の多くには、自動で霜取りが可能な「霜取り機能」が搭載されています。霜取りセンサーが反応すると、内蔵されたヒーターの熱で霜を溶かしてくれるので、自分で霜取り作業をする必要はありません。
ただし霜取り機能が老朽化するとセンサーが正常に反応しないため、霜がどんどん増加して、暑さで溶けた時に水が下部から漏れてきます。
霜の掃除で対策
付着したばかりの霜は柔らかく簡単に取れるので、発見したらすぐに除去するようにしましょう。また食品を庫内に入れる際にも、霜が付かないように水分を拭き取ってから入れることがポイントです。
水漏れが起きるほどに増加した霜は、大きく固い氷板のようになっていることがあり、手作業では除去が困難かもしれません。そんなときには庫内を空にして、3日ほど電源を切っておきましょう。付着した霜が溶けてなくなります。
頻繁に霜が付いてしてしまう場合には、修理や買い替えも検討してみてください。
【大きな異音が聞こえる】原因⑤コンプレッサーが故障している
コンプレッサーは冷蔵庫内の温度を調節する重要な部品で、冷蔵庫の背面下部にあることが多いです。
ここではコンプレッサーについてわかりやすく説明しながら、故障する原因と対処法について解説します。
異音が聞こえたらコンプレッサーが故障している可能性大
コンプレッサーとは庫内の温度を一定に保つために働いている冷却機能で、多くの冷蔵庫では背面下部に搭載されています。
自動でオン・オフを繰り返して庫内の温度を調節しているため、長くドアを開けていた後などに「急に冷蔵庫から音がする」ことの正体はコンプレッサーです。水漏れしているときに通常よりも明らかに大きく異常な音が聞こえてきたら、コンプレッサーの故障が原因かもしれません。
故障すると冷却効果が弱まり、庫内温度が上がります。そのため霜が溶けて排水量が多くなり、結果的に水漏れが起きてしまうのです。蒸発皿の水が溢れていたら、コンプレッサーの故障も疑いましょう。
コンプレッサーの故障は買い替えの検討を
冷蔵庫を長年愛用していると、色々な部品が劣化して故障してしまいます。修理可能な部品もありますが、コンプレッサーは修理費が高額です。また修理できないケースもあります。
修理費に数万円プラスすれば購入可能な冷蔵庫もあるので、コンプレッサーが故障した場合は、買い替えを検討してみましょう。
修理したい場合はプロへ相談
コンプレッサーの修理は、冷蔵庫を分解する必要があるため、素人の作業は危険です。専門的な知識を持つプロへ相談しましょう。保証期間中ならば、購入したお店に依頼して無償で修理してもらえる可能性があります。
冷蔵庫の水漏れを防ぐ方法
冷蔵庫はある日突然故障して水漏れを起こすかもしれません。急なトラブルを防ぐには、日頃からの予防対策が大切です。
ここからは冷蔵庫の水漏れを防ぐメンテナンスの仕方と、予防策を紹介します。
定期的にチェックや掃除をする
冷蔵庫には冷蔵室・冷凍庫のほかにも、野菜室や製氷室があります。全ての庫内を定期的に掃除するよう心がけましょう。掃除の際に底面が濡れていないか、また霜が付いていないかもチェックしてください。
こまめに点検することで、万が一水漏れが発生してもすぐに発見でき、被害を最小限に抑えられます。以下の2点を重点的にチェックしましょう。
- ドレンホース:取り外せる場合にはホコリや水垢を流水で洗浄し、綿棒やブラシで継ぎ目を掃除する
- 庫内の底面:食品カスを取り除き、底面・側面をタオルなどで水拭きする。完全に乾いてから、水分を拭き取った食品を庫内に入れる
冷蔵庫マットやシートを使う
キッチンの床がフローリングの場合には、水漏れによって床が腐食してしまうかもしれません。事前に冷蔵庫マットやシートを敷いておけば、水漏れをしても床工事のリスクを低減できて安心です。
冷蔵庫マットはポリカーボネート製やゴム製など、様々な素材の商品が販売されています。床に敷いて使うタイプや脚部に取り付けるタイプがあり、冷蔵庫に合わせて選べる点も特徴です。
冷蔵庫シートは床面を保護したり、滑り止め効果によって耐震性を向上させたりする役割もあります。水漏れ対策をしながら、傷防止・耐震効果ができるのでおすすめです。
長時間ドアを開けない
ドアを開けると庫内の冷気が外部へ逃げると同時に、外部の暖かい空気が庫内へと侵入します。その結果、庫内温度が上昇し、霜が溶けて漏れてしまいます。なるべくドアの開閉回数を減らして、開けっ放しにも気をつけましょう。
またドアを閉める際には、しっかりと閉まっているかの確認も必要です。閉めたつもりが実は少し開いていた、ということはありませんか?パッキンが劣化していると閉まりにくい場合があります。
冷蔵庫の中身をメモして冷蔵庫の扉に張っておけば、物を詰めすぎて結露が発生するという事態を防げます。また必要なものをすばやく取り出せるので便利です。
庫内の冷気を外部へ逃がさないように、工夫してみましょう。
メーカー別!修理費用一覧
故障した冷蔵庫がメーカーの保証期間内であれば、無料で修理してもらえます。また家電量販店で独自に延長保証期間が付いている場合もあるので、よく確認してみましょう。
保証期間を過ぎている場合は有償での修理が必要です。メーカーごとの修理費用の一例は以下の通りです。
メーカー | 費用相場 |
日立 | 11,000~15,000円 |
三菱 | 9,000~28,000円 |
東芝 | 6,000~32,000円 |
以下の記事では冷蔵庫が故障した場合全般の修理費用相場を知ることができます。
関連記事:冷蔵庫の修理が必要?修理方法別/メーカー別の費用の目安をご紹介! |
フローリング・床の張り替え工事
水漏れによってフローリングが腐食してしまった場合は、業者に修理を依頼しましょう。水漏れによる被害は一部なので、全面張り替える必要はないようです。
床腐食修理工事の費用相場は、40,000~80,000円です。それなりの費用がかかるので、日頃から冷蔵庫マットを使ったり、床を防水にしたりしておくと良いかもしれませんね。
ミツモアでは複数業者から見積もりを受け取り、自分に合った業者にフローリング・床の張り替えを依頼することができます。
関連記事:フローリング・床の張り替え業者おすすめ12選【費用・口コミで比較】 |
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