排水口がつまってしまうと、排水口からゴボゴボと音がする、排水が漏れてしまうなどの症状がみられます。
ここでは、自分で排水口のつまりを取り除く方法や、専門業者に依頼した方が良い場合、つまりを予防する方法などについて徹底解説します。
洗濯機がつまったときに現れる症状
洗濯機がつまったときには、主に2つの症状が現れます。洗濯機の故障を疑う前に、まずは以下の症状が見られないか確認しましょう。
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洗濯機にエラー表示が出る
排水口がつまっていると、排水時に洗濯機にエラー表示が出ます。エラーコードが出たら、説明書を見て「つまっているかどうか」を確かめてください。
以下は主なメーカーのエラーコード一覧です。
メーカー名 | 排水つまりのエラーコード |
HITACHI | C02/C2 |
パナソニック | U11/U19 |
TOSHIBA | C1 |
SHARP | E03 |
排水口から水があふれる
排水口がつまっていると、通り抜けられなくなった水が溢れ出てしまいます。洗濯機を床に直置きしていると、水が染み込んでいくので雑巾などで拭くようにしてください。
防水パンを設置している場合は、ある程度の水量を受け止めることはできますが、放置は危険です。防水パンから水が溢れると、床に流れ出てしまうので、早めに処置をしなければなりません。
洗濯機の排水つまりの原因と対処法
洗濯機の排水口がつまる主な原因と対処法を紹介します。主な原因は以下の5つです。
ご自身の洗濯機の状態を確認して、原因にあわせた適切な方法で対処しましょう。
垢や髪の毛、ティッシュ、糸くずなどの浮いた汚れが詰まる
洗濯をした際に出てくる汚れがつまりの原因となっているケースです。
主に垢や髪の毛、ティッシュ、糸くずなどがつまっていることが多くあります。
これらの汚れがつまってしまった場合は、排水口の掃除をして汚れを取り除くと、つまりを解消することができます。
洗濯機の移動をする手間はかかりますが、歯ブラシやドライバー、洗剤を使って汚れを取り除けるので、できるだけ自分で直したい方は試してみましょう。
ドラム型洗濯機の方がつまりやすい
家庭で主に使われている洗濯機は主に「縦型洗濯機」と「ドラム型洗濯機」の2種類がありますが、ドラム型洗濯機の方がつまりやすいとされています。
ドラム式洗濯機の方が、少ない水量で洗濯するため節水できるというメリットがありますが、排水量が少なく水の勢いが弱いため、汚れがつまりやすくなっています。
洗濯機内部の排水経路が詰まっている
排水口を確認しても特に汚れのつまりが見られない場合は、洗濯機内部の排水経路でつまりが起こっていることが考えられます。
排水口同様にドラム型洗濯機の方が排水量、水勢とも弱いため、排水経路のつまりが起こりやすいです。
原因が内部の排水経路の場合は、個人での修理が難しいため専門の業者に修理を依頼しましょう。
排水ホースや排水トラップ内の水が凍結している
気温が低い地域では、洗濯機の排水ホースや排水トラップに残った水が凍結して、つまりを起こすことがあります。
主に外置きの洗濯機や、長期間使用していない場合に起こりやすい傾向です。
排水ホースや排水トラップ内に水が凍結してしまった場合は、取り外して40℃ほどのぬるま湯をかけて溶かしましょう。
排水ホースが長過ぎる
排水ホースが長すぎると、途中で折れ曲がってしまいます。折れ曲がったところで水がうまく流れなかったり、汚れがたまってしまったりしてつまりの原因となります。
頻繁につまりが起こる場合は、排水ホースをカットする、短いホースに交換するなどの調節するようにしましょう。
自分で調節することもできますが、不安な方は販売店や専門業者への相談をおすすめします。
洗濯機が傾いて設置されている
洗濯機が傾いて配置されていると、排水の際に重心が偏っているため、うまく水が流れません。
傾いていると通常では溜まらない場所に水が溜まってしまう、ごみや汚れがつまりやすくなってしまうなどのトラブルが発生しやすくなってしまいます。
故障の原因にもなるので、できるだけ早く傾きをなくすようにしましょう。水平器を見て、洗濯機の脚についている、調節脚固定用ねじを調整することで傾きをなくせます。
調節用のねじがついていない、傾きがなおらない場合は取り付けてもらった販売店や専門業者に相談することをおすすめします。
洗濯機の排水つまりを自分で掃除する方法
ここでは排水口のつまりの原因となる汚れを取り除く方法を説明します。
汚れがつまりの原因となっている場合は、排水口の掃除をすることでつまりを解消することが可能です。
洗濯機を移動させる、取り付けてあるパーツを分解するなどの作業があるため、素人では2時間以上かかる場合もあります。
費用をできるだけ抑えたい方にはおすすめですが、難しい作業や手間を避けたい方は業者へ依頼することをおすすめします。
事前準備
排水口の掃除に当たって必要な道具は以下の通りです。
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排水口の掃除を始める前に、必ず洗濯機のコンセントを抜きましょう。洗濯機は非常に強力な電圧をもった電化製品です。掃除の際には水に濡れることから、感電の危険性があります。必ず、掃除の前にコンセントを抜いて作業するようにしましょう。
そして、水道の蛇口を締めてください。排水口の掃除の際には、洗濯機を動かすこともあります。蛇口を開けたままにしておくと、ホースが外れたときに周囲が水浸しになってしまうので、水が出ない状態にしておきましょう。
排水口を分解掃除する方法
洗濯機の排水口を掃除する手順は以下の通りです。
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①排水口が見えるように洗濯機を移動する
まず排水口が見えるよう洗濯機を移動させてください。縦型洗濯機で40~65kg、ドラム型洗濯機で70~90kgほどの重さがあります。非常に重いので無理に動かそうとせず、なるべく大人2人以上で運ぶようにしましょう。
また移動する際に、ホース類を損傷させないよう十分注意が必要です。
②排水口からエルボを取り外す
洗濯機を移動させ排水口が見えたら、排水口からエルボを取り外します。
エルボとは、排水口と排水ホースを接続するために使うL字型の部品です。
エルボは排水ホースとの接続部の金具を緩めることで簡単に取り外すことが可能です。
パーツを取り外す際に戻せなくなると、洗濯機が使えなくなってしまうため、あらかじめ写真を撮っておき、後で確認できるようにしておくことをおすすめします。
③排水ホースを取り外す
エルボを取り外せたら次に排水ホースを取り外します。
この時排水ホースの汚れも綺麗に落としておきます。長めのブラシやホース専用のブラシなどで掃除を行ってください。排水ホースは10倍に薄めた漂白剤を使って汚れを落とすと効率的です。
排水ホース内の汚れを落とすことで排水の流れが改善し、つまりの予防にもなります。
④排水口のフタを取り外す
排水ホースとエルボを取り外したら排水口の蓋も取り外しましょう。
また排水口の蓋も掃除の機会でないと外すことはあまり無いので、水で流したり、ブラシで磨いたりして、綺麗にしましょう。
⑤防臭パイプと中のトラップを外す
次に防臭パイプと中の排水トラップを取り外します。
防臭パイプと排水トラップは、下水道の臭いが室内に流れ込まないよう防ぐ仕組みとなっています。
排水管内部のつまりを取り除く方法
排水管の内部は、主に3つの方法で掃除することができます。
パイプユニッシュ
パイプユニッシュのようなアルカリ性の洗剤を使う場合の手順は、以下の通りです。
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重曹とお酢(クエン酸)
重曹とお酢を使う場合の手順は、以下の通りです。なお、お酢の代わりにクエン酸を使っても同じ効果が得られます。
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ワイヤーブラシ
ワイヤーブラシで汚れを削ぎ落す場合の手順は、以下の通りです。
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掃除でつまりを解消できない場合は業者に依頼を
自力でつまりが解消できない場合は、業者に依頼しましょう。
また洗濯機を移動させたり、部品を外したりと手間がかかる作業が多いので、忙しい方やつまりを解消したい方にもおすすめです。
つまり修理の料金相場
業者に依頼する場合の費用相場は以下の通りです。
排水の汚れつまり(薬品のみ) | 5,000~15,000円 |
排水の汚れつまり(高圧洗浄機使用) | 10,000~25,000円 |
内部つまり | 15,000~35,000円 |
排水ホース・トラップの凍結 | 8,000~20,000円 |
傾いて設置されている | 5,000~15,000円 |
費用には基本料金や出張料金などが別途でかかる場合があります。事前のやり取りの際に、業者に確認しておくと安心です。
つまり修理業者の探し方
業者を選ぶ際には、複数の業者から見積もりを取って比較する相見積もりをしましょう。
一社のみから見積もりをとると、相場がつかめないため、その工賃が適切かどうかを判断できません。最も適した費用を提示してくれる業者を選ぶためには、相見積もりをとることは必須です。
また、口コミで評判を確認しておくことも重要です。口コミには、実際にその業者を利用した人の生の声が書かれています。業者の宣伝文句とは異なる実態がわかったり、接する作業員の態度など、利用者にしかわからない情報が満載です。こちらもチェックしておきましょう。
そして、事前の見積もりで料金を明確に説明してくれるかどうかも確認してください。作業が終わってから、次々に追加費用を請求してくる悪徳業者も存在します。曖昧な部分がある場合、必ずどのような作業をしてくれるのか聞いておきましょう。すぐに答えられなかったり、はぐらかそうとしたりする業者に依頼するのはやめておくべきです。
洗濯機の排水つまりを予防する4つの方法
洗濯機の排水つまりを予防するために、以下の4つの方法を日常的に取り入れてみてください。
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風呂の残り湯を使わない
風呂の残り湯には垢や髪の毛などの不純物が多く含まれています。特に家族の人数が多いと、不純物の量も多くなるので、汚れとしてつなりの原因になりやすいです。
残りを使うことで節水効果や、水よりも温度が高いことから洗濯物の汚れが落ちやすいなどのメリットもあります。
しかし、つまりが頻繁に発生する場合はおすすめできません。
洗濯槽を定期的に掃除する
洗濯槽には洗濯の際に出た汚れや衣類の繊維、カビなどが付着しています。溜まると排水口のつまりの原因になるので、注意が必要です。
また嫌な臭いの原因にもなるので、洗濯物に臭いが付く原因にもなります。
数か月に1回ほどのペースで洗濯槽の掃除をすると、つまりと臭い両方を防ぐことができます。
入れて回すだけの洗濯槽クリーナーもあり、時間や手間をかけずに掃除することができるので、気になる方は試してみてください。
汚れている排水ホースを交換する
排水ホースを長年使用していることで、徐々に汚れが蓄積し、つまりの原因になります。
また排水ホースが長すぎるという場合も水の流れが悪くなったり、つまりの原因の1つです。
お使いの排水ホースを確認し、必要であれば新しいものに買い換えましょう。排水ホースはホームセンターなどで比較的安価で購入することができ、自分で交換できます。
糸くずフィルターを掃除する
洗濯機に付いている糸くずフィルターの掃除も定期的に行いましょう。糸くずフィルターには、洗濯物から出る細かなゴミが溜まっています。
糸くずフィルターから溢れたゴミが排水口に流れていくと、これがつまりの原因になるため、できれば毎日ゴミを捨てましょう。洗濯物のにおい防止にも繋がります。
なお、糸くずフィルターは通常、縦型洗濯機なら洗濯機の中に、ドラム式洗濯機なら洗濯機の下部に付いています。どこに付いているかわからない場合は、説明書で確認してみましょう。
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