トイレやキッチンの配管洗浄に使う道具、「トーラー」とはどのようなものなのでしょうか。
本記事ではトーラーの特徴や、高圧洗浄機との違いを解説します。配管洗浄に使う際のポイントについても押さえておきましょう。
トーラーと高圧洗浄機の違い
配管洗浄の道具として、よくトーラーとともに挙げられるのが「高圧洗浄機」です。どちらも配管洗浄に使える道具ですが、明確な違いがあります。
はじめに、トーラーと高圧洗浄機の違いについて見ていきましょう。
トーラーは業務用のワイヤーブラシ
5~10m程度のワイヤーの先端に、ブラシが取り付けられた清掃用具がトーラーです。この名称は業務用のものを指す場合に使われ、家庭向けに販売されているものは「ワイヤーブラシ」と呼ばれています。
トーラーには大きく分けて手動タイプと電動タイプの二種類があり、どちらも「先端部分を回転させて汚れを剥がし取ることで配管内部を洗浄する」という仕組みです。
先端部分の部品は「ヘッド」と呼ばれており、コイル状・ブラシ状といったように、用途や汚れの性質に応じて付け替えて使用することができます。
水圧の力で洗う高圧洗浄機
高圧洗浄機は、圧力をかけた水を噴射して汚れを剥がす機械です。清掃業者がよく使っていますが、最近では家庭用の高圧洗浄機もあり、ネット通販やホームセンターなどで買い求めやすくなっています。
高圧洗浄機を使用すれば、トーラーでは取り切れなかった細かい汚れ・トーラーでは届かない奥深くの汚れも取り除くことが可能です。
一方で配管を傷つけてしまう可能性があるなど注意すべき点も多いため、知識なく使用するのは控えておくことをおすすめします。
排水管の詰まりは自分で直せる?
もし排水管が詰まってしまったとき、自分の力で直すことができれば、手間や費用を最小限に抑えられるでしょう。ここでは、自分で排水管の詰まりを解消するための方法を解説していきます。
軽度の詰まりは自分で解消
軽い詰まりであれば、パイプ洗浄用洗剤や重曹・クエン酸、ラバーカップ、真空式パイプクリーナーといった「市販の配管洗浄アイテム」を使用して解消することが可能です。
水の流れが悪かったり、排水口からイヤなニオイがしたりするときには、これらのアイテムを使用してみましょう。
洗浄しても状況が改善されないようであれば、自宅の敷地内にある排水桝の内部を掃除することで詰まりを解消できることもあります。
直らない場合はトーラーや高圧洗浄機を使う
市販の配管洗浄用アイテムを使用しても状況が改善されない場合には、トーラーや高圧洗浄機といった機材を用いて、配管が詰まる原因となっている汚れを除去しなければなりません。
家庭用でも十分に効果を発揮できる可能性もありますが、長い間洗浄していなかったり、排水が逆流していたりする場合には業務用の機材でなければ汚れが取れない可能性もあります。
しかし、洗浄力の高い業務用機材では配管を傷つけてしまう恐れもあるため、どのような機材を購入するのかは慎重に検討しましょう。
機材の購入コストは高い
配管洗浄用機材を購入するにあたり、機材の購入費用にも注意しましょう。
機材ごとの仕様や特徴ごとに価格は細かく変動しますが、トーラーであれば約30,000~150,000円、高圧洗浄機の場合は約75,000~100,000円の費用がかかります。
費用としては非常に高額であるため、個人で購入するのはおすすめできません。機材を買うよりも費用を安く抑えるため、よほどの事情がない限りは業者への依頼を検討したほうがよいでしょう。
業者に依頼するときのポイント
配管の洗浄を業者に依頼する前には、いくつか知っておきたいポイントがあります。これから紹介する内容をしっかりと理解したうえで、業者へ依頼しましょう。
配管洗浄の費用相場
配管洗浄にかかる費用相場は、配管の長さや詰まっている汚れの状況など、さまざまな条件によって変動します。
たとえば、一軒家で配管洗浄を行うのであれば約20,000~50,000円が一般的な相場となりますが、マンションの場合は、一度に洗浄する範囲が広くなるため一戸あたり約3,000~4,000円になることが多いようです。
詰まりが発生している箇所がトイレの場合、便器を取り外さないといけないことがあります。その際には、通常の作業費に加えて約10,000~20,000円の追加費用が発生するため、業者に見積もりを依頼する際には必ず確認しておくようにしましょう。
業者を選ぶときのポイント
配管洗浄を業者に依頼するにあたり、見るべきポイントは費用だけではありません。
業者によっては必要以上に高額の費用を請求してきたり、詰まりの原因がしっかりと解消されなかったりする可能性があるため、慎重に業者選びを行う必要があるのです。
業者選びで意識しておきたいポイントは、以下のとおりです。
- 業者ごとの実績をホームページで確認する
- 最初から業者を一つに絞り込もうとしない
- 電話・メール対応時の担当者の受け答えや人柄を見る
手間や時間を省きたい場合は、一括見積もりサービスを使ってみましょう。「ミツモア」なら、複数の業者に対して無料の見積もり依頼を行えます。実績や評価を確認しながら、短時間で理想の業者を見つけ出すことが可能です。
配管洗浄をしよう
排水口の水が詰まってしまうと、悪臭の原因になったり排水が逆流してしまったりするだけでなく、配管そのものにダメージを与えてしまう可能性があります。
詰まりを防ぐためには、月1回ほどの頻度で配管洗浄を行うのがおすすめです。詰まりの発生を予防できるだけでなく、配管自体の寿命も長持ちします。自力での洗浄が難しい場合は、業者への依頼も検討してみましょう。
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