お風呂の排水口がつまっている原因は、髪の毛や石鹸カスなどにより排水がスムーズに流れないためです。排水が詰まると不衛生な状態になるだけでなく、悪臭が発生したり、最悪の場合は水があふれてしまう恐れがあるため、早めの対処が必要です。


本記事では、お風呂のつまりが起こった場合に自分でできる解消方法を詳しく解説しています。つまりの原因別の対処法や、業者に依頼すべきケース、修理費用の相場についても紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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シャワー使用時に洗い場に水がたまる症状は、排水口に髪の毛が大量に蓄積している証拠です。シャンプー1回で平均30〜60本の髪が抜けて流れ、それが石鹸カスと絡まって頑固なつまりを形成しています。
まずは市販のパイプクリーナーを使用してみましょう。排水口に規定量を注ぎ、15〜30分程度放置した後、たっぷりの水で洗い流してください。それでも改善しない場合は、ワイヤーブラシを使って物理的に髪の毛を取り除く方法も効果的です。
定期的に髪の毛を取り除くだけでも、つまりが起きるのを大幅に防げます。
浴槽の排水が遅い状態は、排水管内に髪の毛、皮脂、石鹸カスなどが長期間蓄積していることを示しています。これらが絡み合い、ヘドロ状の塊となって水の流れを妨げています。
重曹(約100g)とクエン酸(約50g)を使った掃除が効果的です。排水口に重曹、その後クエン酸を振りかけ、ぬるま湯を注いで30分〜1時間放置してから洗い流してください。頑固な汚れには、ワイヤーブラシで物理的に削り取る方法も併用してみましょう。
この方法は定期的に行うことで、排水口の嫌な臭いを防ぐ効果もあります。
「ゴボゴボ」という異音は、排水管内で空気の流れが妨げられているサインです。髪の毛や汚れによる部分的なつまりで、管内に空気だまりができています。このまま放置すると完全につまる可能性があります。
ラバーカップ(すっぽん)を使って吸引してみましょう。排水口に押し当て、ゆっくり押し込んでから勢いよく引き抜く動作を繰り返してください。より強力な吸引が必要な場合は、真空式パイプクリーナーの使用をおすすめします。
業者でなければ対応が難しい設備トラブルの可能性もあるため、改善しない場合は専門業者への相談を検討してください。
排水口からの嫌な臭いは、皮脂汚れやせっけんカスが排水口や排水管の内側にくっつき、ヘドロ状の汚れとなって腐敗していることが原因です。これらの汚れは髪の毛に絡みつき、粘着質の塊となっています。
まずパイプクリーナーで汚れを溶かし、その後重曹とクエン酸で定期的に掃除することをおすすめします。排水口のゴミ受けや排水トラップも外して、歯ブラシなどで丁寧に掃除してください。
月に2〜3回の定期的な掃除で、つまりと臭いの両方を予防できます。
歯ブラシやシャンプーのキャップなどの固形物が排水管の途中で引っかかっている可能性が高いです。水に溶けない固形物は、排水管のカーブ部分などで引っかかり、水の流れを完全に止めてしまうことがあります。
ラバーカップや真空式パイプクリーナーで吸引を試みてください。それでも取れない場合は、ワイヤーハンガーを加工して、慎重に固形物を引っ掛けて取り出す方法もあります。ただし、無理に作業すると排水管を傷つける危険があるため注意が必要です。
意図せず流した固形物が排水管の途中で引っかかると、自力での解消は非常に困難です。取れない場合は専門業者に依頼しましょう。
1ヶ月以上掃除をしていない場合、排水口には相当量の髪の毛、皮脂、石鹸カスが蓄積しています。これらが複合的に絡み合い、排水不良の原因となっています。
まずは排水口のゴミ受けとヘアキャッチャーの髪の毛を取り除き、パイプクリーナーで洗浄してください。その後、重曹とクエン酸で念入りに掃除し、最後にワイヤーブラシで排水管内部の汚れも取り除きましょう。
今後はヘアキャッチャーを交換したり、排水口にごみ取りシールを貼るなど、予防対策を行うことをおすすめします。
市販のパイプクリーナーでも改善しない場合、排水管の奥深くに頑固なつまりがあるか、排水設備そのものに問題がある可能性があります。経年劣化による排水管の勾配変化や、屋外の排水桝のつまりなどが考えられます。
これ以上自分で対処すると事態を悪化させる恐れがあります。高圧洗浄機などの専門機材や、場合によっては工事が必要になるため、速やかに専門業者に相談してください。
専門的な知識と機材を持つプロに任せるのが、最も確実で安全な解決策です。複数の業者から見積もりを取ることをおすすめします。
現時点では深刻なつまりの症状は見られませんが、水の流れが少し悪いなど初期症状がある可能性があります。今のうちに予防対策を行うことで、将来的なつまりを防ぐことができます。
- 排水口のゴミ受けやヘアキャッチャーを定期的に掃除する
- 月1〜2回はパイプクリーナーで排水管を洗浄する
- 重曹とクエン酸を使った掃除を定期的に行う
- ヘアキャッチャーを新しいものに交換する
- 排水口にごみ取りシールを貼って髪の毛の流入を防ぐ
これらの予防対策により、お風呂のつまりを未然に防ぎ、快適なバスタイムを維持できます。
診断結果から、つまりの原因がある程度推測できたのではないでしょうか。
問題をスムーズに解消するためには、なぜ詰まっているのか、その原因を正しく理解することが大切です。
次の章からは、髪の毛やせっけんカスなどのつまりを引き起こす主な原因を詳しく解説し、それぞれに最適な解消法をご紹介します。
診断結果から、つまりの原因がある程度推測できたのではないでしょうか。
問題をスムーズに解消するためには、なぜ詰まっているのか、その原因を正しく理解することが大切です。
次の章からは、油汚れやぬめりなどのつまりを引き起こす主な原因を詳しく解説し、それぞれに最適な解消法をご紹介します。
もうお風呂の排水口をつまらせない!簡単にできるつまり予防法
お風呂の排水口をつまらせないためには日頃からの予防を意識することが大切です。
排水口のつまりを予防する便利なアイテムも市販で数多く売られていることから、それらを活用することで、効果的な予防が期待できます。
また、日頃のメンテナンスや掃除を心がけることで、様々なトラブルを未然に防ぐこともできます。
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ヘアキャッチャーを交換する
ごみ受け(ヘアキャッチャー)を交換することで、主に髪の毛などが排水口に流れ込むのを防ぐことができます。
こちらはステンレス製で水気の多い場所でもさびにくく、排水口周りを清潔に保つことができるでしょう。取り外しも簡単で、手軽にごみを集めやすいため、排水口のつまり予防には最適なアイテムです。
サイズ展開も多様で、お風呂の排水口だけでなく、キッチンや洗面所などの排水口に合う商品もあります。
排水口にごみ取りシールを貼る
こちらは、シールタイプの排水口カバーです。取り外しが簡単で、ごみが溜まったらシールごとはがして捨てることができ、利便性に優れた商品です。
髪の毛などは1日で溜まってしまうため、こういったアイテムを使用することで日々の掃除を楽に行うことができます。
定期的に排水口を掃除する
排水口のつまりを予防するには、日々の掃除が何よりも効果的です。最低でも月に2〜3回は排水口の中に溜まったごみを取り除き、つまることが無いようにメンテナンスを行ってください。
皮脂汚れや水垢などには、前述した重曹+クエン酸や、パイプユニッシュなどの市販の薬剤も効果的です。
紹介したようなアイテムを上手く活用し、清潔なお風呂環境を整えましょう。
自分で対処するか業者に依頼するかの判断基準
お風呂のつまりが起きたとき、自分で直せるのか、それともプロの業者に頼むべきか、判断に迷うこともあるでしょう。この見極めを誤ると、かえって状況を悪化させることにもなりかねません。
- 市販の道具や薬剤で解消できる軽いつまり
- 固形物を奥に流してしまった、または原因がわからないつまり
- いくつかの対処法を試しても全く改善しない
ここでは、自分で対処できるケースと、迷わず業者に依頼すべきケースの具体的な基準を解説します。
自分で対処できるケース
水の流れが少し悪いと感じる程度の軽いつまりなら、自分で解消できる可能性が高いでしょう。原因が髪の毛や皮脂汚れだと分かっており、市販の道具で対応できる範囲であれば、まずは自力での対処を試す価値はあります。
次のような状況は、自分で対処できる可能性が高いと言えます。
- 原因が髪の毛や皮脂汚れだと見当がつく
- 排水口のゴミ受けや、そのすぐ下の排水トラップに汚れが溜まっているのが見える
- 水は流れるが、普段よりスピードが遅い
- パイプクリーナーやラバーカップを使ったら、少し改善した
重要なのは、少しでも改善の兆しが見えるかどうかです。 これらのケースであれば、本記事で紹介した対処法を試してみましょう。
業者に依頼したほうがいいケース
複数の対処法を試しても全く改善しない場合や、そもそも原因がわからない場合は、無理せず専門業者に依頼するのが賢明です。排水管の奥深くや、建物の構造そのものに問題があるかもしれません。
次のようなサインが見られたら、すぐに業者へ連絡しましょう。
- 本記事で紹介した対処法を試しても、水の流れが全く変わらない
- 固形物を流してしまい、どこにあるか分からず取り出せない
- 排水口から「ゴボゴボ」という音が頻繁に聞こえる
- お風呂を使っていないのに、洗い場に水が勝手に上がってくる
つまりの原因が全く分からないまま作業を続けると、事態を悪化させる恐れがあるため、迷わず専門家に相談しましょう。 専門的な知識と機材を持つプロに任せるのが、最も確実で安全な解決策です。
また、業者に依頼する際に気になるのが料金です。つまりの状況によって作業内容や料金は変動します。以下に、お風呂のつまり修理を業者に依頼した場合の料金相場をまとめました。
お風呂のつまり修理の料金相場(目安)
| つまりの程度 | 主な作業内容 | 料金相場(目安) |
|---|---|---|
| 軽度のつまり | 業務用薬剤、ローポンプ(吸引カップ)による作業 | 6,000円~9,000円 |
| 中度のつまり | トーラー機(ワイヤー)、高圧洗浄機による作業 | 9,000円~15,000円 |
| 重度のつまり | 配管の交換や特殊な機材を要する作業 | 15,000円~30,000円以上 |
※2025年6月時点のミツモアデータ
上記の表はあくまで一般的な相場です。実際の料金は、出張費や夜間・早朝料金の有無、建物の状況によっても変わります。正確な料金を知るためには、必ず作業前に複数の業者から見積もりを取り、内容を比較検討することが大切です。
お風呂のつまりの修理費用をシミュレーション
8,800
円
5,500円
11,000円
※ 表示価格は一般的な目安です。実際の料金は症状や業者により異なります。
※ 固形物の除去や配管の状態により、追加作業が必要な場合があります。
※ 複数業者の相見積もりを取ることをおすすめします。
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見積もりの料金を比べられるのはもちろん、過去にミツモアでお仕事を依頼した利用者からの口コミ評価も確認できます。
口コミからはサービスの質や人柄などがうかがえることが多く、金額以外の判断材料も得られるので安心です。
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