キッチンの排水口の水が流れづらい状況を解消するには、つまりの原因を特定した上で、原因に合った方法での対処が大切です。


この記事ではキッチンの排水口がつまる原因とそれらに応じた対処法はもちろん、専門業者に依頼したときの費用相場やつまりを予防する方法まで詳しく解説します。
【10秒で診断】キッチンの排水口つまりの症状診断ツール
食器洗い時にシンクに水がたまる症状は、排水口に油汚れや食材カスが大量に蓄積している証拠です。フライパンや皿に付着した油が冷えて固まり、そこに細かい食材カスが付着して頑固なつまりを形成しています。
まずはタオルとお湯を使って一気に押し流す方法を試してみましょう。排水口にタオルを詰めて栓をし、シンクに40℃程度(最高でも50℃)のぬるま湯をため、タオルを引き抜いて一気に流します。それでも改善しない場合は、ラバーカップを使って吸引する方法も効果的です。
油汚れはキッチンペーパーで拭き取ってから洗うだけでも、つまりを大幅に防げます。
シンクの排水が遅い状態は、排水管内に油脂、食材カス、洗剤カスなどが長期間蓄積していることを示しています。これらが絡み合い、ヘドロ状の塊となって水の流れを妨げています。
重曹(約1カップ)とクエン酸(約200mL)を使った掃除が効果的です。ゴミ受け皿に重曹をかけ、その上にクエン酸(またはお酢)をかけて30分ほど放置してから、お湯で流してください。頑固な汚れには、ワイヤーブラシで物理的に削り取る方法も併用してみましょう。
この方法は定期的に行うことで、排水口の嫌な臭いを防ぐ効果もあります。
「ゴボゴボ」という異音は、排水管内で空気の流れが妨げられているサインです。油脂や食材カスによる部分的なつまりで、管内に空気だまりができています。このまま放置すると完全につまる可能性があります。
ラバーカップ(すっぽん)を使って吸引してみましょう。排水口に押し当て、ゆっくり押し込んでから勢いよく引き抜く動作を繰り返してください。より強力な吸引が必要な場合は、真空式パイプクリーナーの使用をおすすめします。
排水管や排水桝の問題の可能性もあるため、改善しない場合は専門業者への相談を検討してください。
排水口からの嫌な臭いは、油脂や細かい食材カスが排水口や排水管の内側にくっつき、ヘドロ状の汚れとなって腐敗していることが原因です。これらの汚れは雑菌の温床となり、悪臭を発生させています。
まず塩素系漂白剤で汚れを分解し、その後重曹とクエン酸で定期的に掃除することをおすすめします。排水トラップを外し、塩素系漂白剤を汚れに密着させて5〜30分放置してから、水で流してください。
月に1〜2回の定期的な掃除で、つまりと臭いの両方を予防できます。
スプーンや箸などの固形物が排水管の途中で引っかかっている可能性が高いです。水に溶けない固形物は、排水管のカーブ部分などで引っかかり、水の流れを完全に止めてしまうことがあります。
まず排水トラップを外して、目視で確認できる場合は直接取り除いてください。それでも取れない場合は、ラバーカップや真空式パイプクリーナーで吸引を試みてください。ワイヤーハンガーを加工して、慎重に固形物を引っ掛けて取り出す方法もあります。
排水管の奥に流れてしまった場合は、自力での解消は困難です。無理をせず専門業者に依頼しましょう。
1ヶ月以上掃除をしていない場合、排水口には相当量の油脂、食材カス、洗剤カスが蓄積しています。これらが複合的に絡み合い、排水不良の原因となっています。
まずは排水口のゴミ受け皿の食材カスを取り除き、液体パイプクリーナーで洗浄してください。排水口に直接パイプクリーナーを流し込み、15〜30分放置してから、たっぷりの水で流します。その後、重曹とクエン酸で念入りに掃除しましょう。
今後は水切りネットを使用したり、定期的にパイプクリーナーで掃除するなど、予防対策を行うことをおすすめします。
市販のパイプクリーナーでも改善しない場合、排水管の奥深くに頑固なつまりがあるか、排水設備そのものに問題がある可能性があります。経年劣化による排水管の勾配変化や、屋外の排水桝のつまりなどが考えられます。
これ以上自分で対処すると事態を悪化させる恐れがあります。高圧洗浄機などの専門機材や、場合によっては工事が必要になるため、速やかに専門業者に相談してください。
専門的な知識と機材を持つプロに任せるのが、最も確実で安全な解決策です。複数の業者から見積もりを取ることをおすすめします。
現時点では深刻なつまりの症状は見られませんが、水の流れが少し悪いなど初期症状がある可能性があります。今のうちに予防対策を行うことで、将来的なつまりを防ぐことができます。
- 油汚れはキッチンペーパーで拭き取ってから洗う
- 食器洗いの後にお湯をサッと流す
- 水切りネットをゴミ受けにつける
- ゴミ受けにアルミボールを入れておく
- 定期的にパイプクリーナーで掃除する
- 固形物が流れないように注意する
これらの予防対策により、キッチンのつまりを未然に防ぎ、快適な調理環境を維持できます。
診断結果から、つまりの原因がある程度推測できたのではないでしょうか。
問題をスムーズに解消するためには、なぜ詰まっているのか、その原因を正しく理解することが大切です。
次の章からは、油汚れやぬめりなどのつまりを引き起こす主な原因を詳しく解説し、それぞれに最適な解消法をご紹介します。
キッチンの排水口つまりの主な原因
キッチンの排水口が詰まるのは、決して特別なことが原因ではありません。日々の調理や洗い物で流れていく、ちょっとした汚れの蓄積がほとんどです。
まずは、つまりを引き起こす主な原因を一覧で確認してみましょう。
| つまりの原因 | どのような状態か? |
|---|---|
| 油汚れ | 調理で使った油が冷えて固まり、排水管の内側にこびりつく。 |
| 食べ残し・ぬめり | 細かな食材かすが腐敗し、ぬめりとなって他の汚れを吸着する。 |
| 洗剤かす | 溶け残った洗剤が油汚れと混ざり、粘土のように固まってしまう。 |
| 固形物 | キャップやスポンジの一部など、水に溶けないものが物理的に配管を塞ぐ。 |
これらの原因は単独ではなく、複合的に絡み合って頑固なつまりを引き起こします。それぞれの原因について、以下で詳しく見ていきましょう。
油汚れ
キッチンの排水口つまりで最も多い原因が油汚れです。調理に使った油や、食器に残ったマヨネーズやドレッシングなどが、排水管の中でトラブルを引き起こします。
油汚れは、特に以下のようなかたちで排水管に蓄積されていきます。
- 炒め物や揚げ物で使った油を、そのままフライパンから流してしまう
- カレーやミートソースなどが残った鍋を、予洗いせずに洗う
- サラダのドレッシングやマヨネーズが付着したお皿をそのまま洗う
油汚れは、冷たい排水管の中で白く固まり、石のように排水管を塞いでしまいます。 最初はわずかな付着でも、毎日の積み重ねで油の層が厚くなり、水の通り道を完全に塞いでしまうことも少なくありません。
食べ残し・ぬめり
油汚れと同じくらい多い原因が、食べ物の残りかすや、そこから発生する「ぬめり」です。細かな食材のかすが排水口や排水管の内部に留まり、腐敗することでヘドロのようなぬめり汚れへと変化します。
キッチンの排水口に溜まりやすい、ぬめりの原因となる汚れには、次のようなものがあります。
- 細かい野菜くずやお米の粒
- お茶の葉やコーヒーの粉
- 魚の骨や小さな肉片
ぬめり汚れは、それ自体が水の流れを悪くするだけでなく、油汚れや洗剤かすを吸着する性質があるため、つまりをさらに悪化させます。 排水口からの嫌な臭いは、食べ物のかすが腐敗しているサインです。
洗剤かす
意外に思われるかもしれませんが、食器用洗剤やハンドソープの「かす」も、つまりの原因の一つです。適量を守らずに大量の洗剤を使用すると、溶け残った成分が排水管の内部に蓄積されていきます。
洗剤かすによるつまりは、以下のような習慣がある場合に起こりやすくなります。
- 汚れを早く落としたい一心で、洗剤を規定の量より多く使ってしまう
- 節水を意識するあまり、すすぎの水量が少ない
- 油汚れと洗剤が混ざり合った泡を、十分に洗い流せていない
適量を超えた洗剤や石鹸は、溶け切らずに油汚れと結合し、粘土のような硬い塊となって排水管にこびりつきます。 この塊が、食べ物のかすなどをキャッチし、水の通り道を狭めてしまうのです。
固形物が流れてしまった
ペットボトルのキャップや輪ゴム、爪楊枝といった固形物をうっかり流してしまうと、深刻なつまりを引き起こすことがあります。これらは水に溶けないため、排水管の途中で引っかかり、水の流れを物理的にせき止めてしまいます。
特に、以下のような物を落としてしまった場合は注意が必要です。
- ペットボトルのキャップ、瓶のふた
- 箸、スプーンの先、爪楊枝
- スポンジのかけら、たわしの一部
- ビニールの切れ端、輪ゴム
水に溶けない固形物は、排水管のカーブ部分で引っかかり、そこに他のゴミが絡みついて水の流れを完全に止めてしまいます。 一度奥で詰まってしまうと、ご家庭での除去は非常に困難になるため、物を落としたことに気づいたら、すぐに水を止めることが重要です。
【原因別】キッチンの排水口つまりを解消する方法
キッチンの排水口がつまってしまった時、原因ごとに対処法を選ぶことが重要です。まずは、どのつまりにどの方法が有効か、一覧で確認しましょう。
| つまりの原因 | 対処に有効な方法・道具 |
|---|---|
| 油汚れ | タオルとお湯、ラバーカップ、ワイヤーブラシ |
| 食べ残し・ぬめり | 重曹・クエン酸(オキシクリーン)、塩素系漂白剤、ワイヤーブラシ |
| 洗剤かす | タオルとお湯、液体パイプクリーナー |
| 固形物 | 手で直接取り除く、業者へ相談 |
つまりの原因ごとに効果のある方法や、その手順を詳しく解説していきます。
タオルとお湯を使って一気に押し流す
「油」や「洗剤・石鹸かす」が固まった、軽度のつまりを解消するのに適した簡単な方法がお湯で流す方法です。排水ホースに軽い汚れがつまっている場合は、タオルとぬるま湯を使って物理的に除去することができます。
用意するもの
- 不要になったタオル
- 40~50℃のお湯
- マスク、ゴム手袋
手順
この対処法ではタオルが汚れてしまうので、不要になったものを使いましょう。手順は以下の通りです。
- マスクとゴム手袋を着用のうえ換気しておく
- 排水口のフタ、ゴミ受け皿、排水トラップのフタを外す
- 排水ホースに直接タオルを詰めて栓をする
- シンクに40℃程度のぬるま湯をためる
- タオルを引き抜いて一気にぬるま湯を流す
排水トラップのフタは、手のひら全体でつかんで左向き(反時計回り)に回すと外れます。排水管から臭気が上がってくるので、換気しておきましょう。
一気にぬるま湯を流し込むことで排水ホースに水圧がかかり、つまりの原因を奥に押し流すことができます。
実践中に自分がやけどしたり、熱すぎるお湯で排水ホースを傷めてしまう危険性があります。そのためお湯の温度は40℃程度、高くても50℃までにしておくと安全です。
ラバーカップで引き抜く
トイレなどで使用するイメージが強い「ラバーカップ」(スッポン)は、キッチンでも活用できます。圧力をかけることで物理的につまりの原因を動かすことが可能です。排水ホース内部の頑固な油汚れのつまりに効き目があります。
用意するもの
- ラバーカップ(キッチンの排水口に合うサイズのもの)
- マスク
ラバーカップを使ってつまりを解消する手順
- マスクを着用のうえ換気しておく
- 排水口のフタ、ゴミ受け皿、排水トラップのフタを外す
- ラバーカップを排水口に当て、垂直に立てる
- ゆっくりと押し込み密着させ、勢いよく引っ張る
- 水が問題なく流れるようになるまで繰り返す
ラバーカップを上手く使うコツは「押すときはゆっくり、引っ張るときは一気に動かす」です。水が流れるようになるまで、この動作を複数回繰り返してみてください。
ただし水道に流せないような固形物がつまりの原因であれば、ラバーカップを使うのは避けましょう。固形物がさらに奥まで動いてしまい、排水管・排水桝で再びつまってしまう恐れがあります。
ラバーカップでつまりが解消できない場合は、真空式パイプクリーナーがおすすめです。
真空式パイプクリーナーは、簡単にいえば「ラバーカップの強化版」です。空気が入っていない状態の筒を使って強力に吸引することができます。そのため頑固にこびりついた重度のつまりに有効です。トイレや洗面所、お風呂の排水口に使えるのもメリットです。
基本的にはラバーカップと同じ使い方でつまりを除去できます。ハンドルを押し込んだ状態でカップを垂直に排水口に当てます。そこから勢いよくハンドルを引くことでつまりの原因を除去しましょう。
ペットボトルでも代用可能
ラバーカップや真空式パイプクリーナーよりは効果が落ちますが、ペットボトルでも圧力を利用してつまりを解消することができます。側面に凹凸がなく平らな、炭酸飲料水の硬いペットボトルを用意しましょう。
ラバーカップの時と同様に排水トラップを外したら、排水口にペットボトルの口を入るところまで差し込み、ペコペコと凹ませて何度か空気を送り込んでみてください。軽いつまりであればこれで解消できることがあります。
重曹・クエン酸/オキシクリーンで浮かせてはがす
アルカリ性の重曹と酸性のクエン酸を混ぜると、中和反応によって泡が立ちます。このときの発泡には汚れを浮かせ、剥がれやすくする効果があります。
用意するもの
- 重曹:1カップ
- クエン酸(またはお酢):200mL
- 40~50℃のお湯
- マスク、ゴム手袋
重曹&クエン酸を使ってつまりを解消する手順
- マスクとゴム手袋を着用のうえ換気しておく
- 排水口のフタとゴミ受け皿を軽く掃除する
- ゴミ受け皿に重曹を1カップかける
- 重曹の上に200mLのクエン酸(お酢)をかける
- 30分ほど放置する
- お湯で洗い流す
ただし、大理石のキッチンや鉄製の排水トラップを使用している方は、クエン酸の使用を避けましょう。クエン酸が大理石に長時間触れると表面が傷んでしまいます。また鉄の場合も、長時間の付着はサビの原因になります。
同じ「発泡」に着目するなら、オキシクリーンを使っても効果は期待できます。ぬるま湯に溶かすだけなのでお手軽で、洗浄力にも定評がありますよ。
塩素系漂白剤で洗浄する
塩素系漂白剤は汚れや菌を分解する強力な薬剤です。中性洗剤だけでは落ちない頑固なつまり・汚れに効果があります。排水トラップが食材かすやぬめりで汚れてつまっている場合は、塩素系漂白剤を使ってみましょう。
用意するもの
- 塩素系漂白剤
- スポンジや雑巾
- マスク、ゴム手袋
塩素系漂白剤を使って排水トラップを掃除する手順
トラップ内部は歯ブラシでこすらず、漂白剤を汚れにかけたら放置しておく点がポイントです。塩素系漂白剤を使って排水トラップを掃除する手順を説明します。
- マスクとゴム手袋を着用のうえ換気しておく
- 排水口のフタとゴミ受け皿を取り外す
- 排水トラップをつかみ、左回り(反時計回り)にひねって外す
- 溜まっている水をスポンジや雑巾で吸い出す
- 塩素系漂白剤を汚れに密着させる
- 製品の使用方法にしたがい5〜30分ほど放置する
- 水をたっぷり流して汚れと漂白剤を流す
- 排水トラップ、ゴミ受け皿、フタを元通り取り付ける
塩素系漂白剤を使う時は、独特のニオイで気分が悪くならないように必ずマスクの着用と換気をしましょう。
液体パイプクリーナーで洗浄する
洗剤が固まってこびりついてしまった汚れなどには、「パイプユニッシュ」などの液体パイプクリーナーを使うのがおすすめです。汚れの塊を溶かし、効果的につまりを解消することができます。
用意するもの
- 液体パイプクリーナー
- マスク、ゴム手袋
液体パイプクリーナーを使ってつまりを解消する手順
- マスクとゴム手袋を着用のうえ、換気しておく
- 排水口のフタ、ゴミ受け皿、排水トラップのフタを外す
- 排水用穴に直接パイプクリーナーを流し込む
- 15~30分ほど放置する
- たっぷりの水を流してパイプクリーナーを落とす
- 排水口のフタなどを取り付けなおす
液体パイプクリーナーを排水ホースに直接流すのがポイントです。排水トラップのフタを外すと中心に穴があるので、そこからパイプクリーナーを流します。クリーナーの分量と放置時間については、製品の説明書きに従いましょう。
液体パイプクリーナーには強力な成分が含まれるため、肌に直接触れると有害です。きちんとゴム手袋を着用のうえ使用しましょう。またツンとしたニオイで気分が悪くなることがあるので、マスクと換気も必須です。
落としたものを取り除く
固形物を落としたことでつまってしまっている場合は、落としたものを取り除くことでつまりを解消できます。水流で固形物がさらに奥に流れてしまいますので、物を落としたことに気づいた時点で蛇口の利用を止めましょう。
用意するもの
- ゴム手袋
- (必要であれば)トングや割りばし
ただし自分で固形物を取り除く際は、落とした物を目視で確認できる場合にとどめてください。排水トラップを外した排水管の奥に物が見えている場合は、自力で取り除くこともできます。
それよりも奥にある固形物を取り除くには、排水管の分解やトーラーなどの専門的な器具が必要です。このような場合は、無理をせず業者に依頼しましょう。
ワイヤーブラシで削り取る
ワイヤーブラシ(ワイヤー式パイプクリーナー)は、ワイヤーの先端がブラシの形をしている道具です。長いワイヤーを排水口から差し込み、つまりの原因となっている奥の汚れを直接削り取ります。ここまで紹介してきたどの方法でもつまりが解消できない最終手段として有効です。
用意するもの
- ワイヤーブラシ
- マスク、ゴム手袋
ワイヤーブラシを使ってつまりを解消する手順
ホームセンターで3,000~4,000円ほどで購入できます。ワイヤーブラシを使ってつまりを解消する手順は以下の通りです。
- マスクとゴム手袋を着用のうえ、換気しておく
- 排水口のフタ、ゴミ受け皿、排水トラップのフタを外す
- 排水口からワイヤーを差し込み、奥まで入れる
- ワイヤーを回転させて、先端のブラシでつまりを削り取る
- 水が問題なく流れることを確認する
ワイヤーを差し込んで排水ホースの中を進み、突っかかりを感じる部分がつまりの原因です。ここで持ち手にある回転用のハンドルを操作して、ブラシを回していきます。クルクルと回すだけでつまりの原因を削り取ることができるので簡単ですね。
つまりが取れたとしても、排水ホースがかなり汚れている可能性があります。パイプクリーナーでの掃除もあわせて行うのがおすすめです。
キッチンの排水口つまりを予防する6つの方法

キッチンの排水口つまりは、日々の汚れの蓄積や不注意が主な原因です。ちょっとした工夫や習慣、日常のこまめな掃除を心がければ防ぐことができます。簡単にできて効果もある6つの方法を紹介します。
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①油汚れはキッチンペーパーで拭き取る
皿や調理器具についた油は1回1回が少量でも、日々蓄積することで排水口をつまらせるほどの汚れになってしまいます。使い終わった皿や調理器具に残った油は、なるべくキッチンペーパーで拭き取るようにしましょう。面倒ですが小さな予防を積み重ねることが大切です。
②食器洗いの後にお湯をサッと流す
ひととおりキッチンでの作業を終えた段階で最後にお湯を流しておくと、洗剤や油が固まらずに流れてくれるため、つまりの防止になります。食器洗いを済ませたあと何もせずそのままにしてしまうと、排水口内に付いた汚れが乾燥し固まりやすくなります。お湯をサッと流すだけなので今日からでもすぐに実践できますね。
③水切りネットをつける
排水口のごみ受けに目の細かいネットをセットするのも効果的です。食品カスや油汚れをキャッチすることで、排水管に流れ出すのを防ぐことができます。
ネットは数十枚入りの物だと200〜300円ほどで購入できます。ネットごとゴミを捨てることができて掃除が簡単になるほか、ぬめりや悪臭の予防もできるメリットもあります。
排水口の形に合うものを選ぶ必要があることに注意しましょう。形を間違えるとうまくセットできず、ゴミが流れてしまいます。
④ゴミ受けにアルミボールを入れておく

排水口に設置されたゴミ受けに、アルミホイルをピンポン玉程度の大きさに丸めて入れておくだけで、つまり防止に役立ちます。
アルミホイルは金属イオンを発生させています。この金属イオンが持つ消臭効果や抗菌作用によって、排水口のぬめりなどの汚れが軽減され、つまりを防ぐことができるのです。
⑤定期的にパイプクリーナーで掃除する
排水口のフタや排水トラップを取り外す必要があり、多少面倒に感じるでしょう。しかしパイプクリーナーを流して放置するだけなので、それほど時間はかかりません。また手が汚れることもないためお手軽です。
⑥固形物が流れないように注意する
箸やスプーン、フォークといったカトラリーはもちろん、指輪やネックレスなどのアクセサリーも何かの拍子に滑り落ちることがあります。
水に溶けたり、時間経過でボロボロになったりする素材ばかりではありません。誤って流してしまわないように日頃から気をつけましょう。ゴミ受けやネットなどを外して掃除する際は特に注意です。
自分で対処するか業者に依頼するかの判断基準
キッチンの排水口がつまったとき、「自分で直せる?」「それとも業者を呼ぶべき?」と迷うことがあるかと思います。間違った対処は状況を悪化させる可能性もあるため、見極めが肝心です。
つまりの状況に応じて、適切な判断ができるよう、ここでは2つのケースに分けて解説します。
- 自分で対処できるケース:水の流れが少し悪い程度の軽度のつまりで、原因が排水口近くにある場合。
- 業者に依頼したほうがいいケース:水が全く流れなかったり、市販の道具で改善しなかったりする重度のつまりの場合。
この判断基準を参考に、ご自身の状況に合った最適な方法を選びましょう。
自分で対処できるケース
軽度のつまりであれば、ご家庭にある道具や市販のクリーナーで解決できる可能性が高いです。費用を抑え、すぐに対処できるのがメリットです。
以下のような症状であれば、まずは自分で対処してみましょう。
- 水の流れが「いつもより少し遅い」と感じる程度
- ゴミ受けや排水トラップを掃除すると、水の流れが改善する
- つまりの原因が、油汚れやぬめりだと特定できている
- 固形物を落としたが、排水口から目視できる範囲にある
水の流れが少し悪い程度の軽度のつまりで、原因が排水口のすぐ近くにあると推測できる場合は、ご家庭にある道具で対処できる可能性が高いです。 まずは液体パイプクリーナーを試したり、ラバーカップを使ったりして、簡単な方法から実践してみてください。ただし、少しでも難しいと感じたら無理は禁物です。
業者に依頼したほうがいいケース
自分で対処法を試しても改善しない場合や、原因が特定できない場合は、無理せず専門業者に依頼するのが賢明です。専門的な知識と道具で、根本原因を確実に解決してくれます。
以下のような状況に当てはまったら、速やかに業者へ連絡することを検討してください。
- 市販のパイプクリーナーやラバーカップを試しても、全く効果がない
- 水が完全に流れず、シンクに溜まってしまう
- 排水口から「ゴボゴボ」という異音が聞こえる
- 固形物を落としてしまい、見えない奥まで流れていった
- シンク下の収納スペースで水漏れが起きている
専門業者に依頼する場合、費用が気になる方も多いでしょう。ミツモアのデータに基づくと、キッチンのつまり除去にかかる作業別の費用相場は以下のようになっています。
| 作業内容 | 料金相場(税込) |
|---|---|
| 専用ポンプでの作業 | 7,200円~9,680円 |
| 業務用ワイヤー(トーラー)での作業 | 9,500円~13,800円 |
| 高圧洗浄機での作業 | 17,600円~23,760円 |
※2025年6月時点のミツモアデータ
上記の料金はあくまで相場であり、つまりの状況や業者、作業時間帯によって変動する可能性があります。
市販の道具で解消しない頑固なつまりや、排水管の奥深く、または床下の排水桝が原因の場合は、専門的な知識と機材を持つプロに任せるのが最も安全で確実です。 無理に自分で解決しようとすると、排水管を傷つけたり、水漏れを悪化させたりするリスクがあります。

キッチンつまりの修理費用をシミュレーション
6,000
円
4,000円
8,000円
※ 表示価格は一般的な目安です。実際の料金は症状や業者により異なります。
※ 排水管の奥でのつまりや固形物の除去など、状態により追加作業が必要な場合があります。
※ 複数業者の相見積もりを取ることをおすすめします。
つまり修理の優良業者は相見積もりで見つけよう

キッチンの排水つまりは、排水口の近くで軽度の汚れが原因であれば自分で対処できます。しかし排水管の奥やしつこい汚れが原因の場合は自分では手に負えないため、専門の業者に依頼しましょう。
業者を探すときには、複数の業者から見積もりをもらって料金やサービス内容を比較する「相見積もり」を取ることを推奨します。相見積もりを取ることには、主に以下の4つのメリットがあります。
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とはいえ排水口が詰まったら、日常生活に影響が出るのですぐにでも修理したいですよね。1社ずつ見積もりを依頼して比較する時間はない場合がほとんどではないでしょうか。
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気になった業者とはチャットで相談することができます。チャットなら時間や場所を気にせずに相談ができるので忙しい人にもぴったりです。
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