2月は進学先や就職先が決まり始め、新年度に向けて引っ越す人が増えてくる時期です。2月全体の平均価格は1年間の中でも2番目に高いです。
2月下旬に近づくほど料金が上がっていき、引越し業者の予約がしにくくなる点に注意が必要です。
2月の引越し費用相場や2月の中でも安い日、料金を安くおさえるコツ、2月引越しの注意点を解説します。
2月の引越し料金の相場
2月の引越し料金のシミュレーション
人数と距離、引越し月に「2月」を入力すると、引越し料金の平均値、最安値、最高値のシミュレーションできます。計算結果はミツモアの依頼データから算出しています。
※ ミツモアにおける引越し依頼への応募価格から算出しています。(2023年5月1日~2024年3月20日)
2月の単身の引越し費用相場
単身者が2月に引っ越すときの費用は、同じ都道府県内なら2万9600円~3万1000円、県外への移動となると4万3900円~15万7900円が目安です。
移動距離 | 平均料金 |
---|---|
0~15km未満 (同一市区町村) |
29,600円 |
15~50km未満 (同一都道府県程度) |
31,000円 |
50~200km未満 (同一・近隣地方程度) |
43,900円 |
200~500km未満 (近・中距離地方程度) |
77,700円 |
500km~ (遠距離地方程度) |
157,900円 |
※ミツモアにおける引越しの平均見積もり価格(2024年2月時点)
引越し料金は移動距離が長くなるほど料金も上がります。たとえば一人暮らしの人が2月に引っ越した場合、13kmの近場なら2万4000円ほどですが、同じ荷物量でも400km(東京~福井など)の長距離となると5万7000円です。
2月の家族の引越し費用相場
2名以上の家族で2月に引っ越すときの費用は、同じ都道府県内なら4万5000円~7万4500円、県外への移動となると6万8300円~22万7100円が相場です。
移動距離 | 2人暮らし | 3人家族 | 4人家族 | 5人以上の家族 |
---|---|---|---|---|
0~15km未満 (同一市区町村) |
45,000円 | 54,400円 | 58,300円 | 57,000円 |
15~50km未満 (同一都道府県程度) |
51,000円 | 63,400円 | 67,900円 | 74,500円 |
50~200km未満 (同一・近隣地方程度) |
68,300円 | 88,600円 | 88,700円 | 73,900円 |
200~500km未満 (近・中距離地方程度) |
114,300円 | 115,700円 | 131,900円 | 134,000円 |
500km~ (遠距離地方程度) |
197,800円 | 202,600円 | 223,600円 | 227,100円 |
正確な費用を知りたい場合、実際に見積もりを取って確認するのがおすすめです。
2月の引越しは1月や3月より安い?
2月の引越し料金は1年間の中で2番目に高い
2023年3月~2024年2月の引越し見積もり価格によると、2月の引越し費用は1年間の中で2番目に高いです。
1年間の中で最も料金が高いのは、4月の新年度前に引っ越す人が急増する3月です。4月も繁忙期ですが、2024年は2月のほうが高い金額となっています。
たとえば単身引越しの平均費用は、1月なら4万5400円、2月は5万円、3月は5万9000円、4月は4万7000円です。
関連記事:1月の引越し料金相場
関連記事:3月の引越し料金相場
月ごとの引越し費用を比較したい人は、以下の記事を参照ください。
2025年2月の引越し料金が安い日程
2月は上旬・中旬・下旬と引越し料金が高くなっていく
引越し料金は新生活シーズンに向けて、2月から徐々に高くなり始めます。2月の中でも上旬より中旬、下旬のほうが高いです。
時期 | 単身 | 2人暮らし | 3人家族 | 4人家族 |
---|---|---|---|---|
1月上旬 | 44,700円 | 53,700円 | 55,000円 | 61,500円 |
1月中旬 | 46,400円 | 55,700円 | 64,400円 | 64,600円 |
1月下旬 | 44,900円 | 54,300円 | 61,500円 | 66,800円 |
2月上旬 | 47,000円 | 58,600円 | 61,200円 | 69,900円 |
2月中旬 | 51,100円 | 60,900円 | 67,200円 | 73,900円 |
2月下旬 | 52,500円 | 60,900円 | 68,500円 | 71,500円 |
3月上旬 | 60,300円 | 67,700円 | 80,400円 | 74,400円 |
3月中旬 | 60,000円 | 67,700円 | 71,800円 | 75,800円 |
3月下旬 | 55,700円 | 60,700円 | 70,000円 | 71,200円 |
※ミツモアにおける引越しの平均見積もり価格(2024年1~3月時点)
2024年2月の引越し費用データによると、単身の引越し料金は上旬と比べて下旬の方が5000円以上高くなっています。2人暮らしでも2000円、3人家族で7000円ほど高いです。
3月に入ると一気に料金が上がる点にも注意が必要です。2月の引越し費用は1月より高いですが、3月に比べるとまだ安いと言えます。
2025年2月の引越し料金カレンダー
2月で最も引越し費用が安い日は、上旬~中旬の平日です。
大手引越し業者等の料金予測や、ミツモアでの料金の傾向をもとに、引越し料金の予測カレンダーを独自で作成しました。
引越し費用は需要が多いほど高くなります。一般的に土日よりも平日の方が引越しできる人が少ないため、2月であっても比較的安い傾向です。
2025年2月の場合、平日の中でも中日の2月6日(木)、12日(水)、13日(木)、19日(木)がとくに安く引っ越せます。
2月下旬は平日であっても高めな点に注意が必要です。とくに2025年2月22日~24日の天皇誕生日を含む3連休以降は、引越し費用が高くなります。
2025年2月で引越しの縁起が良い日
2月は縁起が良い日が重なってはいませんが、大安は若干混むことがあるため、早めの予約が必要です。
2月の縁起が良い日 | 内容 |
2 | 大安 |
6 | 一粒万倍日 |
8 | 大安 |
13 | 一粒万倍日 |
14 | 大安 |
18 | 一粒万倍日 |
20 | 大安 |
25 | 一粒万倍日 |
26 | 大安 |
2月の引越し費用を安くおさえるコツ
「引越しの時期は変えられないけど、費用をなるべく安く抑えたい」という人も多いでしょう。2月の引越しで費用を安くする方法を紹介します。
2月の引越し費用を安くする方法 | 節約できる料金 |
---|---|
2月の上旬から中旬の平日に引っ越す | 1000円~5000円 |
建国記念日や天皇誕生日の連休は避ける | 1000円~1万円 |
早朝や夕16時以降の作業を依頼する | 1000円~5000円 |
冬物アイテムを整理して荷物量を減らす | 1000円~数万円 |
年間を通じて使える引越し費用を安くする方法は、以下で詳しく紹介しています。
2月の上旬から中旬の平日に引っ越す
2月は繁忙期である3月が近づくにつれて引越し料金が高くなります。また土日は年間を通じて引っ越す人が多く、平日よりも料金が高いです。
そのため2月中に引っ越すのなら、上旬から中旬の平日を選ぶと料金を安く抑えられます。バレンタインデーの前後までに引越しを終えてしまうと良いでしょう。
引越し日には良くないとされる「仏滅」「赤口」を選ぶのもオススメです。縁起を気にする人は依頼を避けるため、引越し費用が安い可能性ががあります。
2025年2月前半の平日で、仏滅は7日(金)、13日(木)、19日(水)、赤口は3日(月)、21日(金)です。
建国記念日や天皇誕生日の連休は避ける
できるだけ安く引っ越したいなら、土日祝日の連休はなるべく避けましょう。連休を通して搬出から荷解きまで完結させられることから、引越し需要が高く料金も高いです。
2025年の場合、2月11日の建国記念日は火曜日ですが、天皇誕生日を含む2025年2月22(土)~24日(月)は3連休となります。本格的な繁忙期を迎える前に新生活の準備を終わらせたい人や、長距離引越しで連休中に移動を済ませたい人が多くなるため、別日に依頼するのが無難です。
早朝や夕方16時以降の作業を依頼する
引越しの早朝や夕方は比較的予約が取りやすく、料金も割安になる傾向があります。2月は日照時間が短く日没も早いので、早朝や夕方16時以降の作業はねらい目です。
ただし暗い時間帯の作業は事故にリスクがある点に注意しましょう。早朝や夕方は気温が低くなるため、防寒対策や体調管理にも配慮が必要です。
冬物アイテムを整理して荷物量を減らす
引越しは荷物量や大型家具の数で大きく料金が変わります。2月中に引越しをする予定なら、使わないコートやジャケット、正月飾りなどを処理しておきましょう。
また古くなったヒーターやエアコン、こたつなど、かさばる電化製品は処分するだけで運ぶ量が減り料金が安くなります。
冬物の服やスキー・スノボ用品は売れる可能性もあるため、処分する前にフリーマーケットアプリやオークションサイトに出品してみるのも良いでしょう。
引越し業者によっては不用品回収や買取と兼任していることがあります。新居で不要なものは当日に売り渡せるので、手間を省きたい人にオススメです。
2月に引越しする場合の注意点
2月に引っ越すときに注意しておきたい点をまとめました。
2月下旬になるほど引越し業者の予約が取りにくい
2月は引越しシーズン直前のため、後半になるにつれて引越し業者の予約が取りにくくなります。
引っ越せる日の候補が限られている人は、なるべく早めに業者に見積もりを取り、予約を確保しましょう。2月に引っ越す場合、可能なら1カ月~2カ月前の12月~1月中に依頼すると良いでしょう。
早めに見積もりを取ることで、料金の安い業者も見つけやすくなります。お急ぎの人や、スムーズに見積もり比較をしたい人は、最短2分で最大5社の料金がわかるミツモアを利用してみてください。
雪が降って荷物が濡れるリスクがある
2月は東京でも0度以下の気温になり、雪が降ることがあります。とくに北陸や東北、北海道などの日本海側では大雪に見舞われることが少なくありません。
段ボールは濡れると強度が落ちて破れやすくなります。引越し当日に降雪や雨の可能性がないか、天候を事前にチェックしておきましょう。
雪予報や雨予報の場合は、段ボールをビニールシートで覆ったり、防水スプレーを吹きかけたりするなどの対策が必要です。
引越しは、雪や雨でも基本的に実施します。引越し業者と事前に防水対策について確認しておくのもおすすめです。
確定申告する人は提出時点の住所を書く
2月の引越しは確定申告の時期と重なります。個人事業主や副業で収入がある人は、確定申告書類の住所記載に注意しましょう。
確定申告書類に記載する住所は、原則「提出時点に住んでいる場所の住所」です。2月28日に引っ越す予定の人が、2月20日に確定申告書類を提出する場合は旧住所を記入します。
なお「1月1日時点の住所」を記載する欄もあるので、忘れずに書きましょう。
書類の提出先は、提出時点で住んでいる住所を管轄する税務署で問題ありません。引越し後であれば、引越し先の管轄税務署に提出しましょう。
2月の引越し料金を安く抑えるには相見積もりがおすすめ
2月は転勤の内示が出たり、進学先が決まったりして引っ越す人が増え始める時期です。引越し繁忙期が目前で、料金は年間の中でも高めです。
引越し費用は移動距離や荷物量は同じでも、業者によって数万円もの差が出ることがあります。なるべく安い業者を見つけるには、複数の引越し見積もりをとって、料金やサービスを比較するのがおすすめです。
引越し業者選びに迷ったら「引越し業者の正しい選び方は?」の記事も参考にしてみてください。
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