料金が安い引越し業者ほど人気がありますが、「どのように格安の業者を見つけたらいいのか」や「安さ以外に何を基準に決めたらいいのか」と悩むかもしれません。
そこで、実際に引越し見積もりを完了した人への調査データを元に、引越し業者の選び方についての決め手や妥協点をまとめました。
引越し業者を選んだ1番の決め手は?
実際に引越しをした利用者へのアンケート調査によると、引越し業者を選んだ決め手として、回答者は「料金・費用の安さ、評判・口コミの良さ、対応可能な日時、すぐに連絡が取れる、オプションの充実度」などを重視していました。
総合 | 単身 | 家族 | |
料金・費用の安さ | 44.9% | 44.6% | 45.3% |
評判・口コミの良さ | 25.0% | 18.2% | 33.7% |
対応可能な日時 | 15.3% | 20.7% | 8.4% |
すぐに連絡を取れる | 6.0% | 6.6% | 5.3% |
オプションの充実度(ダンボールの無料提供など) | 1.4% | 1.7% | 1.1% |
女性スタッフがいる | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
会社の規模が大きい | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
その他 | 7.4% | 8.3% | 6.3% |
※ 調査期間:2023年12月、有効回答数:261人、調査対象:ミツモアで引越しをした人
多くの人が「料金・費用の安さ」を優先しており、44.9%と注目度の高さがわかります。次に重視する項目は、単身者と家族世帯で違いがみられます。単身者は家族世帯と比べて、見積もりを取るタイミングが直前になることも多いため、希望の日程で予約が空いているかどうかを重視する割合が20.7%になっています。
一方、家族世帯は「評判・口コミ」と回答した人のほうが多く、33.7%でした。サービスの品質や業者の信頼性を大切にしていることが伺えます。
引越し業者を選ぶ際に妥協した点は?
次に引越し業者を選ぶ際に、妥協したポイントを調査しました。回答者は「予算」「荷物の量」「引越し作業日」「作業の時間帯」などは理想通りではなくても、引越し業者を決めていました。
割合(複数回答) | |
予算 | 43% |
荷物の量 | 31% |
引越し作業日 | 27% |
作業の時間帯 | 25% |
引越し業者選び | 22% |
特にない | 18% |
※ 調査期間:2024年3月、有効回答数:583人(複数回答可)、調査対象:ミツモアで繁忙期に引越しをした人
引越し予算を妥協せざるを得なかった人が43%に達しています。繁忙期の2~4月は見積もり料金が予想よりも高くなりやすく、一般的には割安な引越し業者を見つけることが難しいためです。
次に見積もり料金が高くなることを受けて、荷物の量をなるべく減らしたり、引越し作業日を予約しやすい日曜午後に変更するなど、工夫している様子がうかがえます。また予算や都合が合わず、引越し業者そのものを変えた人も22%いました。
引越し業者を選ぶ基準になる5つのポイント
引越し業者を選定する際は、複数社から見積もりを取得したうえで、以下のポイントを基準に候補を絞るのがおすすめです。
①見積もり料金
引越し業者を選ぶ重要な基準として、見積もり料金が挙げられます。なるべく安い見積もりをくれる引越し業者を探すには、同じ条件で相見積もりを取りましょう。
ただし料金だけを見て決めてしまうのはあまりおすすめできません。
コストを削りすぎて作業スタッフの配置人数が減らされていたり、養生などのサービスが軽視されていたりする可能性もあるからです。口コミの評判や担当者の対応など、他の情報も総合して決めましょう。
②担当者の対応のていねいさ
見積もりを依頼してからの返答やその文面が丁寧かどうかも、依頼する業者を決める判断材料になります。返答は速いものの横柄な態度であったり、反対に友人に接するかのようなフランクすぎる返事をする業者は候補から外しておくとコミュニケーション不足によるトラブルをある程度防げます。
また打ち合わせの進め方も業者によって大きく対応が異なります。しっかり丁寧にヒアリングを行い要望を汲み取ってくれる業者もいれば、必要最低限の条件だけで進めようとする業者もいます。信頼できる担当者かどうかを打ち合わせの中でチェックしましょう。
③利用者からの口コミ評判
見積もり料金や担当者の対応と合わせて必ず確認しておきたいのが、利用者から引越し業者に寄せられた口コミの内容です。口コミからは、見積書や事前の説明だけではわかりづらい以下のような情報が得られます。
- 作業の説明や対応がスムーズか
- 養生や荷物の運び入れ・運び込み作業をていねいに行ってくれるか
- トラブルが起きたときに誠実に対応してくれるか
特に数人で作業を行っている小規模引越し業者の場合、同じスタッフの作業に対して口コミが集まるので、サービスの品質がそのまま口コミ評価に反映されている可能性が高いでしょう。
大手引越し業者は抱えているスタッフの数が多い分、利用者によって受けたサービスの品質にばらつきが出やすく、極端な口コミ評価が集まることもあります。
ミツモアに登録している引越し業者は地域密着型の小~中規模の会社が多いです。過去の利用者から約15,000件の口コミが集まっているので、ぜひ参考にしてください。(2024年2月時点)
④引越し業者の会社規模
引越し業者というとテレビCMなどで見かける「大手業者」をイメージすることが多いですが、地域密着型の「中小業者」も多いです。どちらの業者もそれぞれに強みがあります。
大手引越し業者がおすすめなのは主に以下のケースです。
- 遠方エリアへの長距離引越し
- オプションサービスをフル活用したい
- 料金の高さがそこまで気にならない
全国各地に拠点がある大手業者は長距離引越しの実績も豊富です。中小業者は長距離引越しに対応していないこともあるので注意しましょう。単身者から家族引越しまで幅広く、オプションサービスも充実しているので、料金が高くなってもフルサービスを受けたいという方は大手業者がおすすめです。
中小引越し業者がおすすめなのは主に以下のケースです。
- 単身者の近距離~中距離の引越し
- 最低限の荷物運びだけを依頼したい
- 料金をなるべく安くおさえたい
中小業者の強みは料金の安さ。大手業者ほど広告宣伝費などの販管費にお金をかけない分、安くサービスを提供している会社が多いです。一方でオプションサービスが限られていることが多く、ほとんどの大手業者で提供されている梱包資材の無料サービスもないことがあります。
なおサービスの品質は大手、中小で一概に判断することはできません。中小引越し業者には大手出身者が独立して作った会社もありますし、大手業者に依頼をしても短期雇用のアルバイトスタッフが作業をすることもあります。
⑤サービスの充実度
荷造り・荷ほどきサービスやエアコンの取り付け工事、不用品回収など、引越し業者によっては様々なオプションサービスを提供しています。荷物の運搬以外に依頼したいことがある場合は、引越し業者が対応しているかどうかを確認しましょう。
特にエアコンの設置は自分で行うのが難しいので、引越し業者のオプションサービスで依頼するのか、別でエアコン工事業者を手配するのか考えておく必要があります。他の条件が変わらない場合は、梱包資材(ダンボール・ハンガーボックスなど)の無料サービスの範囲も決め手になるかもしれません。
相見積もりで安い引越し業者を探すコツ
一括見積もりサービスを使う
安い引越し業者を探すときは複数の業者から見積もりを取って比較するのがポイントですが、このとき「一括見積もりサービス」を使うのがおすすめです。
1度希望条件を入力するだけで、条件に合う複数の引越し業者から同一条件で見積もりをもらうことができるので、効率的に比較ができます。ミツモアでは最大5件の見積もりが届きます。
引越し日程の候補は複数用意する
引越し作業日の希望は複数用意しておくのがおすすめです。引越し料金は予約の埋まり具合などによって日ごとに変動しますが、日付や時間をピンポイントで指定すると、引越し業者側の提案の幅が狭まってしまいます。
複数の日程を提示すれば、その中で安く引越しできる日程を提案してもらうことができます。
相見積もりで引越し業者を決めるまでの流れ
一括見積もりサービスを利用して引越し業者を選ぶ流れを解説します。
ミツモアの引越し見積もりの取り方について詳しく知りたい方は関連記事もご覧ください。
見積もりを取る前の準備
見積もりを依頼するときは、以下の情報を入力することになります。
- 希望の引越し日時
- 新居・旧居の住所・住宅タイプ
- 世帯人数
- 大型家具・家電の数
- 荷物を詰めるダンボールの数
家具・家電や日用品の全体量は案外把握できていないこともあるので、家の中を1度ぐるっと見ておくとよいでしょう。買い替えや処分をしたい家具・家電がある場合、見積もりを取る段階で選別できているとベストです。
必要なダンボールの数まではイメージできないかもしれませんが、正確でなくてもかまわないのでおおまかに入力しましょう。単身者であれば10~15枚、2人家族であれば20~25枚が目安です。
一括見積もりサイトに情報を入力する
必要な情報をまとめたら一括見積もりサイトに情報を入力しましょう。1回の情報入力で5~10社に見積もり依頼が提出されることが多いです。ミツモアでは最大5社からの見積もりが届きます。
情報を入力し終わったら業者からの連絡を待ちましょう。連絡方法は電話やメールが一般的です。
もしも電話が苦手なら、業者とのやりとりがチャットで完結するミツモアをご利用ください。最短2分で見積もりが届くので忙しいときも引越し業者選びがはかどります。
届いた見積もりを比較して候補を2~3社選ぶ
一括見積もりサービスを通して提示された簡易的な見積もりの料金や、事業者の口コミなどを見て、依頼したい引越し業者の候補を2~3社に絞り込みましょう。候補を絞るときは「引越し業者を選ぶ基準になる5つのポイント」を参考にしてください。
単身引越しの場合は申告内容と実際の荷物量に差が出にくいので、電話やメール、チャットでのやり取りのみで決めてしまってもよいでしょう。家族世帯の引越しであれば、ここで選んだ2~3社に訪問見積もりを依頼して、最終的な見積書をもらうのがおすすめです。
金額交渉などのやり取りをして1社に絞る
訪問見積もりを行う場合、引越し業者側はすぐに契約してもらえるのがベストなので、その場で決めることでサービスを追加してくれるというセールストークを受けることがあります。
ただし基本的には即決せずにすべての候補の最終見積もりをそろえて選ぶのがおすすめです。
他社の見積もり金額を伝えるとそれより下げてくれることもあります。
依頼しない業者に断りを入れる
連絡を取った引越し業者のうち、最終的に依頼しないことにした事業者には断りの連絡を入れておきましょう。
契約前の見積もり段階であれば、特にキャンセル料もかからず断ることができます。引越し業者側もやり取りをしたお客さんからの返事を待っています。
なお、一括見積もりで提示されたあとに特にこちらから連絡をとっていない事業者であれば、わざわざ断りの連絡を入れなくても大丈夫です。
引越し業者の相見積もりはミツモアがおすすめ
効率よく引越し業者を見つけるには、利用する一括見積もりサイトにもこだわりましょう。
ミツモアなら引越し日時や運びたい荷物、希望するオプションサービスの条件に当てはまらない業者からの見積もりは届きません。
さらに引越し業者とのやり取りはアプリ内チャットから完結するので営業電話を受けるのに不安がある人も安心して利用できます。ミツモアでスピーディーに引越し業者を探しませんか?