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引越し業者の正しい選び方は?料金・評判・対応日時が決め手

最終更新日: 2024年10月29日

「引越し作業で床や壁を傷つけられた」「料金が見積もり時よりも高くなった」など、引越しではトラブルの発生が後を絶ちません。国民生活センターのデータによると、引越しに関する相談は年間で2000件以上あり、引越し業者を正しく選ぶ必要性がわかります。

引越し業者を選ぶときは、料金のみではなく信頼性やサービス内容を比較することが大切です。引越し業者の選び方について、判断のポイントや具体的な流れを紹介します。

自分にぴったりで優良な引越し業者を探す

引越し業者を選ぶときの4つのコツ

引越し業者を選ぶときに、必ず確認したいポイントを4つにまとめました。

料金を比較して安い業者を選ぶ

引越しの料金は業者によって大きく異なります。そのため引越し業者を選ぶ時は、見積もり料金の比較が何よりも重要です。

たとえば同じ条件の単身引越しでも、2万円台の業者もいれば7万円の業者まで存在します。引越し日や荷物量など同じ条件で複数の業者から見積もりをとり、なるべく安い業者を選びましょう。

ただし、料金だけを見て決めてしまうのはあまりおすすめできません。コストを削りすぎて作業スタッフの配置人数が減らされていたり、養生などのサービスが軽視されていたりする可能性もあるためです。口コミの評判や担当者の対応など、他の情報も総合して決めましょう。

実際に複数社から見積もりをとって業者を選ぶ流れは「引越し業者を相見積もりで選ぶまでの流れ」で説明します。

大手か地域密着型の引越し業者か

引越し業者というとテレビCMなどで見かける「大手引越し業者」をイメージすることが多いかもしれません。ただし地域密着型の「中小引越し業者」も、日本全国にたくさん存在しています。

それぞれの業者の特徴を把握しておくと、引越し業者を選ぶとき失敗しにくくなります。

大手引越し業者 地域密着型の引越し業者
全国展開 各地に営業所を持ち、全国対応が可能 サービスエリアが限定され、地域特化
実績 長年の実績と多数の顧客レビュー 地元での評判や口コミに依存
サービスの充実度 オプションサービスが豊富 ・業者により異なる
・梱包材の無料サービスはない場合が多い
保有トラック 2トントラック~大型トラックまで保有 軽バン~軽トラック、2トントラックが多い
信頼性の高さ 実績やブランド力による信頼性 地域での信頼性と口コミ
費用 通常やや高め 安価な場合が多い
対応速度 安定した対応が可能 迅速で柔軟な対応
おすすめの人 ・遠距離引越しに慣れている業者に依頼したい人
・料金が高くてもフルサービスを受けたい人
・コストパフォーマンスを重視する人
・柔軟な対応を求める人

大手業者は遠距離の引越しや、高価な家具・機器を運ぶ際に信頼性が高くおすすめできます。全国各地に拠点があることから長距離引越しの実績が豊富なケースが多いためです。また大抵の会社で保険に加入しているため、万が一家財が傷ついたときに補償してもらえます。

地域密着型の引越し業者はコストを抑えたい場合や急な予定変更に柔軟に対応してもらいたい際に適しています。大手業者ほど広告宣伝費などの販管費にお金をかけない分、安くサービスを提供している会社が多いです。

なおサービスの品質は、大手と中小で一概に優劣を判断することはできません。大手業者に依頼をしても短期雇用のアルバイトスタッフが作業をすることもありますし、大手出身者が独立して作った中小引越し業者もあります。

大手と中小の特徴を把握しつつ、実際の料金や評判を確認することが重要です。

口コミで当日や後日の対応を見る

引越し業者を選ぶ時に必ず確認しておきたいのが、利用者からの評判です。実際に依頼した人の口コミを見ることで、チャットでのやり取りや事前説明からではわからない情報が得られます。

とくに引越し当日の様子や、後日の対応は見積もりのみではわかりません。以下の情報に注目しつつ、口コミサイトやSNSで引越し業者を検索し、信頼できるかどうかをチェックしましょう。

  • 引越し当日、時間通りに来てくれたか
  • 作業の説明が丁寧だったか
  • 養生や荷物の運び入れ・運び込み作業がスムーズか
  • トラブルが起きたときに誠実に対応してくれたか

数人で作業を行っている小規模引越し業者の場合はとくに、同じスタッフの作業に対して口コミが集まるので、サービスの品質がそのまま口コミ評価に反映されている可能性が高いです。

大手引越し業者は抱えているスタッフの数が多い分、利用者によって受けたサービスの品質にばらつきが出やすく、極端に異なる口コミ評価が集まることもあります。

ミツモアに登録している引越し業者は地域密着型の小~中規模の会社が多いです。過去の利用者から約15,000件の口コミが集まっているので、ぜひ参考にしてください。(2024年2月時点)

見積書が明瞭で漏れがないか確認する

見積書が料金の概算のみなどの場合、依頼した内容の証拠が残らず「運んでもらえると思ったのに断られた」「当日に思わぬ費用がかかった」といった事態が起こりかねません。

見積もりを出してもらったら、頼んだ荷物や、希望する作業がすべて含まれているかを確認しましょう。具体的には、以下のような項目が漏れなく記載されていることが重要です。

  • 引越し日時
  • 当日の作業員の人数
  • 移動距離(住所)
  • 荷物ごとの運搬費用
  • 特殊な荷物の有無と運搬費用
  • 階段の上り下り料金
  • 梱包材費用
  • 追加サービス内容と料金(梱包・家具組み立て・電気工事など)
  • 駐車場使用料
  • トラックサイズ
  • 繁忙期の追加価格
  • 総額費用

見積書を明瞭に作る引越し業者は、そもそも「言った」「言わない」のトラブルを回避するように努めていることから、優良な可能性が高いと言えます。

加えてどのような場合に追加費用が発生するかを事前に聞いておくと安心です。

相見積もりで引越し業者を選ぶまでの流れ

実際に複数社から見積もりをとって、引越し業者を選ぶまでの流れは以下の通りです。

それぞれの流れの中で、引越し業者の選び方として注意したいポイントを解説します。

見積もり時に伝えることを準備する

見積もりを依頼するときは、以下の情報を引越し業者に伝えることになります。明確には決まっていなくても、日程の希望や、荷物がどのくらいになりそうかは事前に確認しておきましょう。

  • 希望の引越し日時
  • 新居・旧居の住所・住宅タイプ
  • 世帯人数
  • 大型家具・家電の数
  • 荷物を詰めるダンボールの数

引越し作業日の希望は、複数用意しておくのがおすすめです。とくに繁忙期の3月や4月は引越し業者のスケジュールが埋まっていることがあり、希望が通らないことが多いです。複数の日程を提示すれば、その中で安く引越しできる日程を提案してもらうことができます。

家具・家電や日用品の全体量は案外把握できていないこともあるので、家の中を1度ぐるっと見ておくとよいでしょう。買い替えや処分をしたい家具・家電がある場合、見積もりを取る段階で選別できているとベストです。

必要なダンボールの数は、単身者であれば10~15枚、2人家族であれば20~25枚が目安となります。正確でなくてもかまわないのでおおまかに入力しましょう。

3~5社の引越し業者に見積もりをとる

必要な情報をまとめたら、複数の引越し業者に見積もりを依頼しましょう。相場感を確認しつつ、なるべく手間なく比較するには、3~5社を目安に見積もり依頼するのがおすすめです。

引越しの相見積もりの方法は、一括見積もりサービスを使うか、1社1社引越し業者へ直接見積もり依頼をする2つがあります。

一括見積もりサービス

1度希望条件を入力するだけで、条件に合う複数の引越し業者から同一条件で見積もりがとれるサービスです。かんたんに相見積もりできおすすめですが、「営業電話が大量にかかってくる」「結局個別連絡しないと料金がわからない」といった声もあり、注意しなければなりません。ミツモアなら営業電話が一切なく、最大5社の見積もりをとれるので安心して利用できますよ。

相見積もりで引越し業者を選ぶ

引越し業者に直接見積もり

1社1社見積もり依頼をする場合は、引越し業者のサイトを確認し、見積もり依頼フォームや電話で直接問い合わせをします。料金比較のために、引越し予定日や荷物内容などの条件を統一して見積もり依頼しましょう。また先に問い合わせする業者を絞る必要があるので、口コミサイトなどで業者の評判を確認しておくと良いです。

届いた見積もりを比較して候補を2~3社に絞る

引越しの見積もり依頼をしたあとは、一般的に電話やメールを通して概算の見積もりが届きます。ミツモアではサービス内のチャットで最短2分後に料金が提示され、内容を確認可能です。

提示された見積もり費用や、事業者の口コミなどを見て、引越し業者の候補を2~3社に絞り込みましょう。もともと3社のみにしか見積もりしていない場合、この時点で1社に焦点を当てても問題ありません。

候補を絞るときは「引越し業者を選ぶときの4つのコツ」を改めて参考にしつつ、見積もりを依頼してからの返答が素早いかやその文面が丁寧かどうかもチェックしましょう。返答は速いものの横柄な態度であったり、逆に友人に接するかのようなフランクすぎる返事をしたりする業者は候補から外しておくと、トラブルをある程度防ぐことが可能です。

なお引越し業者によっては荷造り・荷ほどきサービスやエアコンの取り付け工事、不用品回収などさまざまなオプションサービスを提供しています。荷物の運搬以外に依頼したいことがある場合は、引越し業者が対応しているかどうかを確認しましょう。とくにエアコンの設置は自分で行うのが難しく、引越し業者のオプションサービスで依頼するのか、エアコン工事業者を別途手配するかどうかの検討が必要です。

梱包資材(ダンボール・ハンガーボックスなど)の無料サービスの範囲も確認すると良いでしょう。1社だけ明らかに料金が安い場合は、希望の条件漏れの可能性があるため注意が必要です。

金額交渉などのやり取りをして1社と契約する

最後に、信頼できる担当者かどうかを打ち合わせの中でチェックし、1社に絞って契約します。引越し業者の中には、しっかり丁寧にヒアリングをして要望を汲み取ってくれる業者もいれば、必要最低限の条件だけで進めようとする業者もいます。

料金の内訳の確認や、追加で依頼したい作業、荷物に関する注意点など、細かな相談を繰り返して信頼できる業者を見極めることが大切です。

単身引越しの場合は申告内容と実際の荷物量に差が出にくいので、電話やメール、チャットでのやり取りのみで決めてしまっても良いでしょう。

家族世帯の引越しの場合、荷物量が多いため「訪問見積もり」が必要になるケースが多いです。訪問見積もりは1社の営業担当者が直接自宅に伺い、荷物の量や種類、自宅周辺の道路状況などを細かくチェックし、引越しに必要な金額を算出します。所要時間は30分から1時間ほどで、より正確な金額がわかるのがメリットです。

ただしスケジュール調整が必要で、手間も時間もかかる点に注意しなければなりません。また引越し業者から、その場で決めるようにセールストークを受ける場合があります。基本的には即決せずに、すべての候補の最終見積もりをそろえて選ぶようにしましょう。他社の見積もり金額を伝えると、料金をその場で下げてくれることもあります。

依頼しない業者に断りを入れる

連絡を取った引越し業者のうち、最終的に依頼しないことにした事業者には断りの連絡を入れましょう。

契約前の見積もり段階であれば、とくにキャンセル料もかからず断ることができます。引越し業者側もやり取りをしたお客さんからの返事を待っています。

なお、一括見積もりを取った後、とくにこちらから連絡していない事業者であれば、わざわざ断りの連絡を入れなくても問題ありません。

引越し経験者が重視したポイントは料金・口コミ・日程!

引越しアンケート結果グラフ:業者の決め手

ミツモアでは実際に引越しをした人へ、引越し業者を選んだ決め手のアンケート調査を実施しました。アンケートによると、回答者は「料金・費用の安さ、評判・口コミの良さ、対応可能な日時、すぐに連絡が取れること」を重視していることがわかりました。

総合 単身 家族
料金・費用の安さ 44.9% 44.6% 45.3%
評判・口コミの良さ 25.0% 18.2% 33.7%
対応可能な日時 15.3% 20.7% 8.4%
すぐに連絡を取れる 6.0% 6.6% 5.3%
オプションの充実度 1.4% 1.7% 1.1%
女性スタッフがいる 0.0% 0.0% 0.0%
会社の規模が大きい 0.0% 0.0% 0.0%
その他 7.4% 8.3% 6.3%

※ 調査期間:2023年12月、有効回答数:261人、調査対象:ミツモアで引越しをした人

単身・家族ともに、4割以上の人が「料金・費用の安さ」を優先しており、料金に対しての重要度の高さがわかります。

2番目の決め手は、単身者と家族世帯で違いがみられます。

単身者は料金の次に、「希望の日程で予約が空いているかどうか」を重視する割合が高いです。就職や進学などで引っ越す時期が限られていたり、仕事の都合で休日しか空いていなかったりするためでしょう。実際に、単身者は家族引越しに比べて引越し日直前に見積もり依頼するケースが多く(※)、対応日時を気にしていると考えられます。

一方で家族世帯は料金の次に「評判・口コミ」と回答した人が多く、33.7%でした。サービスの品質や業者の信頼性を大切にしていることが伺えます。

※引越し見積もりのタイミングは単身・家族世帯ともに「2週間前~1か月前」が最多、次点で単身世帯は「1週間前から2週間前」(23.7%)、家族世帯は「1ヶ月前~2ヶ月前」(26.9%)

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引越し業者を選ぶ際に妥協した点は?

2~4月の繁忙期に引越しするために妥協したことはありますか?

引越し業者を選ぶ際に、すべて希望通りにいくとは限りません。たとえば引越しできる日程や時間帯を優先するとなると、料金は想定より高くなる場合があります。

実際の引越し経験者が、最終的に妥協したポイントについてもアンケート調査しました。回答者は「予算」「荷物の量」「引越し作業日」「作業の時間帯」などは理想通りではなくても、引越し業者を決めたようです

割合(複数回答)
予算 43%
荷物の量 31%
引越し作業日 27%
作業の時間帯 25%
引越し業者選び 22%
特にない 18%

※ 調査期間:2024年3月、有効回答数:583人(複数回答可)、調査対象:ミツモアで繁忙期に引越しをした人

アンケート結果によると、引越し予算を妥協せざるを得なかった人が43%に達しています。繁忙期の2~4月は見積もり料金が予想よりも高くなりやすく、一般的には割安な引越し業者を見つけることが難しいためでしょう。

次に、荷物の量や作業日、時間帯を妥協していることがわかります。見積もり料金が高くなることを受けて、荷物の量をなるべく減らしたり、引越し作業日を予約しやすい日曜午後に変更するなど、工夫しているようです。

予算や都合が合わず、引越し業者そのものを変えた人も22%いました。

希望の日程で引越しでき、予算もイメージに近い金額に収まる引越し業者を選ぶには、複数の業者から見積もりを取っておくことが大切です。効率よく引越し業者を選ぶために、かんたんに相見積もりできるミツモアを利用してみてください。

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引越し業者を選ぶときは、相見積もりをしながら料金とサービス内容、評判を比較していくことが大切です。

ミツモアなら引越し日時や運びたい荷物、希望するオプションサービスの条件に当てはまる業者から見積もりが届きます。5つの引越し業者に絞ったうえで、料金のみではなく口コミも確認できるので比較が簡単です。

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