「引っ越しの閑散期っていつ?」「そもそも閑散期って何?」と疑問に思う方はいるのではないでしょうか。閑散期を知っていると、引っ越し費用を抑えることができます。
この記事では、引っ越し費用が安い時期と閑散期のメリット・デメリット、引っ越しを安く済ませるコツを紹介します。
引っ越しの閑散期5月~12月は安く引っ越しができる
閑散期とは、引っ越し作業の依頼が少ない時期のことです。そしてこの閑散期には、引っ越し費用が安くなります。閑散期の引っ越し費用が繁忙期と比べてどれくらい安くなるのか解説します。
閑散期と繁忙期の引っ越し費用の差
引っ越し業者の繁忙期である3月〜4月と、閑散期である5月〜12月の引っ越し料金を比較すると、閑散期は繁忙期の20%〜30%ほど安くなります。
閑散期の平日では、40%〜50%ほど割引されることもあるようです。
閑散期では、条件によっては料金の値引き交渉もしやすく、人手やトラックの数にも余裕があるためより丁寧な作業を行ってもらえる可能性も高まります。
閑散期は家賃や初期費用も安くなる
引っ越しの閑散期である8月〜12月は、家賃や初期費用も安くなります。
引っ越し業者の繁忙期に賃貸物件の契約件数は増え、反対に閑散期には契約件数は減ります。そのため、閑散期には家賃や初期費用が下がりやすくなるのです。
家賃や初期費用のことを考えても、8月〜12月の閑散期に引っ越すと費用を安く抑えることができるでしょう。
引っ越しの繁忙期・閑散期とそれぞれの費用相場
引っ越しの繁忙期と閑散期ではかかる費用が大きく異なりますが、実際にどれくらいの費用になるのでしょうか。繁忙期と閑散期の費用相場をそれぞれ表にまとめました。
新生活が始まる3月、4月は繁忙期
単身の引っ越し費用 | 家族(4人)での引っ越し費用 | |
3月 | 65,000~90,000円 | 170,000円 |
4月 | 50,000~54,000円 | 125,000円 |
引っ越し費用が高い時期は、就職や進学などで新生活をスタートする人が多い3月、4月です。費用は荷物の量や移動距離によって異なりますが、単身での引っ越しでも繁忙期には50,000円以上はかかると想定しておくべきでしょう。
予約が殺到する時期であるため、どの業者も料金が高く設定されます。繁忙期と閑散期で料金が倍違うという業者もあります。値引き交渉も難しいでしょう。
また、繁忙期では料金が高いのはもちろん、希望の日時も通りづらくなります。
予約は早めにとっておくなどの対策が必要です。
5月下旬、8月、11月、2月は閑散期
単身の引っ越し費用 | 家族(4人)での引っ越し費用 | |
5月 | 40,000~43,000円 | 98,000円 |
8月 | 39,000~41,000円 | 86,000円 |
11月 | 36,000~41,000円 | 87,000円 |
2月 | 36,000~41,000円 | 97,000円 |
引っ越し費用が安い時期は、閑散期の5月下旬・8月・11月・2月です。特に11月は秋の引っ越しラッシュも終わり、1年のなかでも引っ越し件数が少ない時期といえます。そのため引っ越し費用も安く済ませることができるでしょう。
5月下旬〜6月は、春の引っ越しラッシュやゴールデンウイークが終わるため、料金も安くなります。引っ越しで空いた物件も多く、選択肢も広いでしょう。ただし、この時期は梅雨に重なります。雨の中での作業が予想されるので、注意が必要です。
8月は引っ越し費用だけでなく、家賃が下がる時期でもあります。家賃や敷金、礼金を下げることで、空き物件を減らす狙いがあるからです。物件数は少ないですが、とにかく出費を抑えたい方は8月が狙い目でしょう。
最新の閑散期を知りたい方は、引っ越し業者のカレンダーをチェック
「2022年の閑散期っていつ?」「業者によって閑散期って異なるの?」と考える方は、引っ越し業者が公開する「引っ越しカレンダー」をチェックするとよいでしょう。
「引っ越しカレンダー」を公開している業者は2つあります。閑散期でなくても、割引がある日を見つけられますよ。
休日が複数ある方は「引っ越しカレンダー」を確認し、お得な日に依頼しましょう。
閑散期の引っ越し費用が安い理由
需要の高い新生活シーズンは引っ越し費用が高く、それ以外のシーズンは比較して安くなります。時期によって引っ越し費用が異なる理由をご紹介します。
引っ越し件数が多い時期は値引きされづらいから
引っ越し件数が多い繁忙期は値引きをしなくても顧客が得られ、引っ越し件数が少ない閑散期は値引きをしないと顧客が得られないからです。
引用:国土交通省「大手引越事業者の月別引越件数」 |
国土交通省の「大手引越事業者の月別引越件数」によると、引っ越し依頼は3月、4月の新生活シーズンに多くなっているのがわかります。3月に至っては引っ越し依頼が通常月の約2倍です。
このように需要と供給のバランスによって、引っ越し費用は大きく変化します。
引っ越し業者の固定費と変動費の関係
引っ越し業者の「固定費」と「変動費」の関係も、引っ越し費用が変わる理由です。
意味 | 例 | |
固定費 | 売上に関係なくかかる費用 |
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変動費 | 変動費は売上に比例してかかる費用 |
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引っ越し業者の場合、「固定費」が経費全体に占める割合が多く、売上がなくても経費がかかってしまいます。
仕事の少ない閑散期にはその分赤字になりやすいため、割引してでも売上をつくろうと引っ越し費用が安くなります。
閑散期に引っ越しするメリット、デメリット
閑散期に引っ越しするメリット、デメリットを紹介します。いい点・悪い点を知り、閑散期に引っ越しするのがベストなのか見極めましょう。
【メリット】引っ越し費用を安く済ませることができる
閑散期に引っ越しする最大のメリットは、引っ越し費用を安く済ませることができる点です。閑散期は依頼が集中する繁忙期に比べ、料金が半分程度になることもあります。
また、閑散期であれば値下げ交渉に応じてもらえる可能性が高いです。引っ越しをお得に済ませることができます。
加えて依頼数が少ないため、希望の日時を選べるでしょう。人員にも余裕があるため、より丁寧な作業を期待できるかもしれません。
【メリット】賃貸物件の家賃や条件を交渉しやすい
閑散期であれば、賃貸物件の家賃や条件の交渉もしやすいでしょう。引っ越しシーズンが過ぎると新たに賃貸契約をする人は減ってしまいます。
空室の期間が長くなると、貸主は家賃収入を得られなくなるため、条件交渉に応じてくれる可能性が高まるのです。
加えて、閑散期であれば候補の物件がすぐに埋まることも少ないでしょう。そのため、余裕をもって物件探しができます。
【デメリット】選べる物件の数が少ない
選べる物件の数が少ないことが閑散期に引っ越しするデメリットです。物件数が少ないため、条件にあった物件が探しづらく感じるかもしれません。
また、閑散期にはインテリアショップや家電量販店の新生活キャンペーンがありません。そのため引っ越し費用や安く済んだものの、家具・家電の購入費用がかさんで結果的に高くつく場合も考えられます。
引っ越し費用だけでなく、家具や家電などの購入費用も加味して、どちらが安くなるのか見極めましょう。
閑散期に優良物件を探すコツ
物件の数が減る閑散期でも優良物件を見つけるにはどうすればよいのでしょうか。閑散期の特徴を活かした物件探しのポイントを紹介します。
気になる物件は早めに内見する
物件の数がそもそも少ない閑散期では、優良物件の競争率が上がります。
気になる物件を見つけたらなるべく早く内見、契約をしましょう。
内見する物件を絞る際のポイントは自分の中で絶対譲れない条件を3つほど決めておくことです。
その条件に当てはまるか否かで物件を絞っていくと決まりやすくなります。
いつまでも迷っていると、優勝物件はどんどん少なくなってしまうので自分が求めている条件をクリアにしておくことが肝心です。
物件の空き状況をこまめにチェックする
閑散期は物件が少ない分、油断していると優良物件はすぐに埋まってしまいます。部屋に空きができたら、その情報を早くキャッチできる状態にしておくことがポイントです。
そのためには、以下のような方法があります。
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ただし、賃貸情報サイトは最新の情報を反映するまでに時間がかかることもあるため自分でも調べて確認することも大切です。
料金交渉をする
閑散期では、家賃や初期費用が繁忙期と比べて安くなりますが、状況によっては家賃や家の設備に関する交渉もしやすくなります。
交渉をする際のポイントを確認しましょう。
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借りる可能性が高いと、オーナーも交渉に対して前向きに検討してくれることが多いです。
また、考えていた予算と実際の家賃との差額が数千円程度で、人気のない物件であれば交渉を受け入れてもらえることもあります。
家賃以外にも、設備が古かったり、キズがついていたりして気になる点があればそれらの交換を条件に加えて契約できる場合もあります。
ただし要求が多すぎると、大家や管理会社との関係性が悪化したり交渉前に審査落ちしたりすることもあるので注意が必要です。
引っ越し費用を抑える方法
引っ越し費用を抑える方法を2つ紹介します。即実践してお得に引っ越しを済ませましょう。
午後便、フリー便を使う
料金を抑えたい方は、引っ越し業者に依頼する時間帯を工夫するとよいでしょう。
その①:午後便
文字通り午後便は作業時間を午後に、フリー便は作業時間を引っ越し業者の都合に合わせることです。
引っ越しの依頼は午前中に集中するため、午後便を使うことで料金を抑えることができます。ある程度時間の都合をつけたいけど、料金を抑えたいという方は午後便を使いましょう。
その②:フリー便
作業時間を任せると、引っ越し業者は隙間時間を有効活用できるため、フリー便は午後便よりもさらに料金を抑えられます。
とにかく料金を抑えたい場合はフリー便を使うとよいでしょう。作業時間は基本的に午後、夕方や夜になる場合もあります。
引っ越しの日時を安い曜日にする
曜日によって、引っ越し費用は異なります。料金順に並べると次の通りです。
火~木曜日<月曜日<金曜日<日曜日<土曜日
土曜・日曜日は休日の方が多いため、依頼も多く料金が高く設定されています。金曜日や月曜日は連休が取りやすく、準備や荷ほどきの時間が作れるため他の平日より人気です。費用を抑えたい場合は、火~木曜日が狙い目でしょう。
祝日が絡んで連休になる場合は、連休最終日の料金が安くおすすめです。例えば、月曜日が祝日で連休の場合は月曜日が土曜日、日曜日よりも料金が安くなります。
一括見積もり依頼をする
引っ越し費用は業者によってさまざまです。安く利用するためには、複数の業者に見積もり依頼を出し、料金を比較検討しなければなりません。そこで、一括見積もり依頼を行いましょう。
一括見積もり依頼は一度の入力作業で複数の引っ越し業者を比較できるサービスで、お金だけでなく時間の節約にもなります。時間を問わず無料で利用できるので、おすすめです。
一括見積もりサービスの「ミツモア」は、地域や階数、家具の数などの質問に答えるだけで、簡単に引っ越し業者を比較することができます。ミツモアを活用して、自分にぴったりの引っ越し業者を見つけましょう。
時期を見極めて引っ越し費用を節約しよう
閑散期や平日、午後などの依頼が少ない時期に利用することで、引っ越し費用は節約できます。料金の安い時期を見極めてお得に引っ越ししましょう。
また、一括見積もり依頼を行うことで時間とお金の節約になります。ミツモアを利用して複数の業者を比較検討してみましょう。
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料金が安くなる閑散期に引っ越しをして、金銭的に余裕がある新生活を始めましょう。一括見積もりサービスの「ミツモア」は、あなたにぴったりの引っ越し業者を見つけることができますよ。
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