引越し料金は月曜~金曜日のほうが土曜日よりも7%安い傾向があります。土曜日は引越しの依頼が集中するため、料金差が発生しやすくなっています。
ただし、時間帯を変えるなど、工夫次第では土曜や日曜祝日でも比較的リーズナブルな料金で引っ越しができる可能性があります。
引越し料金は平日が休日より7%安い
1年間の引越し見積もり料金を曜日別にまとめると、平日のほうが土曜日よりも7%ほど安くなる傾向がありました。(※1)
条件を変えても、おおむね平日のほうが休日より引越し料金が安かったです。例えば「単身引越し・距離指定なし・2024年6月」であれば、料金差は2.8%でした。
条件 | 平日料金 | 休日(土日)料金 | 料金差 |
単身引越し・距離指定なし・2024年6月 | 44,613円 | 45,885円 | 2.8% |
全世帯・距離指定なし・2024年6月 | 50,495円 | 51,100円 | 1.2% |
全世帯・距離指定なし・2024年5月 | 54,775円 | 56902円 | 3.8% |
単身世帯・同一地方・2023年1~12月 | 38,000円 | 40,000円 | 5.0% |
引越し料金は平均と休日で2倍や3倍になるわけではありませんが、数百円~数千円の料金差は存在します。さらに土曜日や日曜日は、仕事や学校などの休みと重なって引っ越し需要が高いことから、予約が取りづらくなります。
※1 ミツモアにおける引越し依頼の見積もり価格(2023年1~12月)
平日と休日の引越し料金に差が出る理由
①世間的に休日の引越し需要が高いため
土・日・祝日であれば、仕事や学校を休まずに済むため、引越し需要が集中しやすいです。引越し料金は需要と供給のバランスに敏感であり、混雑期には自然と値上がりします。
特に土曜日は次の日が休みであることから、日曜よりも割高です。
②引越し業者が平日の稼働率を上げたいため
引越し会社は作業員、トラック、段ボールや緩衝材などの消耗品を常に用意していますが、平日は稼働率が低いです。
引越し業者は1カ月全体の稼働率を高めるために、平日のスケジュールを埋めようと土曜日よりも値下げをすることがあります。
平日と休日の引越しのメリットを比較
メリット | デメリット | |
平日 |
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休日 |
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平日の引越しのメリットは料金がお得なことです。さらに引越し業者は値引き交渉に応じやすくなるでしょう。
平日の引越しの注意点としては、繁忙期(2月〜4月)になると、就職や進学などを目的に引っ越す人が増えるため、予約が取りにくくなります。引越し業者が所有するトラックの台数も限られているため、この時期に引っ越したい人は、引っ越し予定日の2か月前までに予約をすることをおすすめします。
休日の引越しのメリットは会社や学校の休日のため、本人や家族、友人のスケジュールを調整しやすいことです。土曜日に荷解きが終われば、日曜日に荷物を片付けて、月曜日から新生活がスタートできます。
休日の引越しのデメリット料金が平日よりも料金が数%高いことです。日にちや時間帯によって変わりますが、土日に引っ越しを希望する人が多くなり、引っ越しの予約が取りづらくなるケースもあります。特に月末や大安といった縁起の良い日に土日が重なると、数か月前からの予約が埋まってしまう可能性があるため、注意が必要です。
平日・土日・祝日の引越し費用を安くするコツ
平日や休日を意識して引っ越しをする際は、次の5つのコツ料金を抑えましょう。
1. 火曜日~木曜日は引越しする
引っ越し料金を抑えたい人は、平日でも火曜日か水曜日、木曜日に引っ越すのがおすすめです。引っ越しの依頼が少ないため、料金が割引される可能性があるためです。
平日に引っ越したい多くの人は、土日に近い「月曜日」と「金曜日」に有給を取り、連休にすることで引っ越し作業を済ませたいと考えています。引っ越し業者は、こうした依頼が集中することを見込んで、月曜日と金曜日の料金を高めに設定するケースもあります。1社だけでなく複数の引っ越し業者から見積もりを取り、料金を比較することが重要です。
2. 連休の最終日に引越しをする
ゴールデンウィークやシルバーウィークなどの大型連休は、引っ越しの依頼が多いことから料金が高くなる傾向があります。連休中でも引っ越し料金を抑えたいのであれば、連休の最終日に引っ越すのがおすすめです。
連休の初日や中日に引っ越しを予定し、最終日はゆっくり過ごしたいと考える人が多いため、最終日の依頼が少なくなる可能性があるからです。また、飛び石連休の平日に引っ越す場合も、休日と比べて料金に差はありません。
3. 引越し作業の時間帯を朝から夕方に変える
引っ越しの日程を変えられない人は、朝の時間帯ではなく、夕方以降の時間帯に変更することで、引っ越し料金を安く抑えられる可能性があります。午前中に荷物を運び出す人が多く、依頼が集中しがちなため、業者は料金を高めに設定する傾向があるためです。
時間帯の調整ができ、少しでも引っ越し料金を抑えたい人は午後便や、引っ越し業者の都合に合わせて引っ越せる「フリー便」を利用するのがおすすめです。
4. 引越し業者に運んでもらう荷物を減らす
引っ越し料金は曜日だけでなく、荷物量によっても大きく変わります。荷物が多ければ多いほど、運ぶトラックのサイズが大きくなり、スタッフの人数も増えるため、料金は高くなります。いらない荷物は自分で処分したり、不用品回収業者に回収を依頼したりして、新居へ運ぶ荷物の量を減らしましょう。
5. 3~5社の引っ越し業者から相見積もりを取る
引っ越し業者を決めるとき、1社だけでなく、必ず複数社、できれば3〜5社の引っ越し業者に絞って相見積もりを取ることが大切です。その際、料金だけでなく、サービス内容も比較したうえで、引っ越し業者を決めることをおすすめします。
相見積もりを取ると価格交渉がしやすくなりますが、値引き交渉をしすぎるのは控えましょう。気になる業者に最安値の見積もり料金を伝え、「この値段より安ければ御社に決定しようと考えています」と交渉し、納得できれば契約するのが賢明でしょう。
平日・土日・祝日より時期の料金差が大きい
引っ越し料金は曜日よりも時期や時間帯によって大きく変わります。実際にどのくらい料金が変わるのか、チェックしてみましょう。
繁忙期(2~4月)に引っ越すと料金が高くなる
月 | 単身者 | 2人暮らし | 3人暮らし |
1月 | 29,124円 | 38,545円 | 40,869円 |
2月 | 32,910円 | 42,336円 | 46,355円 |
3月 | 35,166円 | 41,231円 | 46,895円 |
4月 | 28,469円 | 34,055円 | 38,077円 |
5月 | 25,645円 | 34,686円 | 37,904円 |
6月 | 24,092円 | 30,628円 | 35,486円 |
7月 | 22,960円 | 30,317円 | 31,272円 |
8月 | 22,756円 | 29,317円 | 32,373円 |
9月 | 23,898円 | 32,073円 | 34,118円 |
10月 | 24,129円 | 33,310円 | 35,174円 |
11月 | 24,472円 | 31,208円 | 31,731円 |
12月 | 25,985円 | 32,913円 | 42,107円 |
※ミツモアにおける引越し依頼への成約価格の平均値(2023年1月~12月、全距離のトータル)
月別にまとめた引っ越し料金の推移によると、引っ越し需要の高い2月〜4月にかけては30,000円〜50,000円程度と料金が高くなる傾向にあります。その一方で需要の少ない6月〜8月は、20,000円〜40,000円程度と2月〜4月に比べて約10,000円ほど安くなっています。
2月〜4月は就職や進学による引っ越し需要が高い時期で、依頼が増えることから引っ越し料金が高騰します。反対に6月〜8月は梅雨や暑さの影響で引っ越し需要が少ないことから安くなる傾向です。もし時期で判断する場合は、2月〜4月を避けて引っ越すことが賢明です。
朝の時間帯を避けると引っ越し料金が節約できる
時間帯別で引っ越し料金を比較すると、朝7時〜8時の時間帯が一番高く、16時〜17時の時間帯で安くなっています。
朝7時〜8時の時間帯が高くなる主な理由は、荷物を運んでもらうことで新居に到着した後、荷ほどきをして生活環境を整える時間が確保できる点で需要が高くなっていることが挙げられます。
一方で16時~17時の時間帯で安くなるのは、夕食の時間帯と重なるほか、夜間に引っ越すと近隣に迷惑をかけてしまう点で需要が低くなっていることが考えられます。
休日でもお得に引っ越すならミツモア
平日と休日で引っ越し料金に違いがあるかについて解説しました。曜日だけでなく、時期や時間帯によっても料金が大きく変動します。しかし、引っ越し業者の選び方も、料金を左右する大きなポイントとなります。
ミツモアでは主に中小の引っ越し業者を登録しており、新居の住所や荷物の量など、簡単な情報を入力するだけで、最大5社の引っ越し業者から見積もりが届きます。料金はもちろんのこと、サービス内容や口コミ評価なども比較できるので、ご自身の条件に最も合った引っ越し業者が見つかるはずです。