引越し料金は時間帯によって、最大2倍近くも金額が異なります。少しでも引越し料金を抑えたい場合は、引っ越す時間帯も工夫するのがおすすめです。
一般的に朝のほうが高く、昼過ぎにかけて下がっていき、夕方以降が安いです。引越し業者のプランも「午前便、午後便、フリー便」に大きく分けられます。
- 午前便:1日で引越しが終わる人気の便。依頼が集中するため、料金は割高になる。
- 午後便:午前中に比べ割安。午前の状況で開始時間が変わることがある。
- フリー便:作業開始時間の指定ができないが、料金は1番安い。
引越し料金が安くなる時間帯はもちろん、時間帯以外で費用を抑える方法も解説します。
引越し料金が安くなる時間帯
引越し業者は引越しの依頼が少ない時間帯にも、予約が入るようにして集客を伸ばせるようにするため、引越しは時間帯によって料金が変動します。つまり引越ししたい人が多い時間帯は料金が高くなり、少ない時間帯は安くなります。
朝8時開始の引越しが1番高い
※ミツモアを通して行われた引越し案件の平均成約価格(2022年4月~2024年3月)
※単身~5人引越しの全平均
引越し業界では朝8時や9時から開始して午前中に引越し作業をする午前便、昼の12時以降から開始して午後に作業する午後便が存在します。両者を比較すると、一般的に午後便の方が金額を安く抑えられます。
上のグラフを見ても、引越し料金は早朝6時こそ安いものの、午前8時開始の時間帯が最も高く、夕方以降の時間帯は安くなることが分かります。
午前より午後便の方がお得
引越しをスケジュールする際は、午前中に旧居から荷物を運び、午後に新居へ搬入すると一日で引越しが完了しやすいです。そのため午前中に引っ越す人が多くなります。
引越し依頼が集中しやすい午前中の金額を高く設定し、午後を安くしている業者が多いです。
たとえば上記のグラフを見ると、17時開始の引越しは8時開始の引越しよりも3万6000円も安くなっています。
午後に引越しを始めると遠方だと到着が翌日以降になる点が午後便のデメリットです。
一方で、近場の引越しであれば一日で完了する可能性があります。引越しの距離が短く、一日で引越しを終えられそうな場合は、午後便がお得です。
フリー便はもっと安くなる
引越し業者のプラン内容には、ほとんどの場合フリー便プランがあります。フリー便とは依頼者側から時間帯を指定せずに、業者の空いた時間で引越しをするプランです。
フリー便は事前に開始時間の連絡はあるものの引っ越し作業の開始時間が直前まで分からず、スケジュールがたてにくいというデメリットがあります。一方で金額は通常のプランに比べて安く済むため、一日中予定が空いてる人にとってはお得なプランといえるでしょう。
ただし繁忙期は作業が深夜帯になる可能性があり、体への負担も増してしまいます。近隣住民に迷惑がかからないよう、配慮もしなければなりません。
そのためフリー便を選択する際は、なるべく引越しの距離が短く、荷物が少ない場合におすすめです。
夜間に引越しはできるの?
一般的に、引越しの時間帯は18時~19時開始が最終です。20時以降~深夜にかけての引越しも可能ですが、対応してもらえるかどうかは事前に業者へ確認しておく必要があります。
また夜間の引越しは騒音トラブルの恐れがある、暗くて作業が危険などリスクが高めです。なかには24時間引越し可能な業者もいますが、依頼数が少ない分、料金は極端に高い場合と安い場合があります。
時間帯以外にも引越し料金を左右する要因はいくつかあります。以下の記事ではさまざまな条件別に料金相場データを比較しているので、参考にしてみてください。
時間帯以外で引越し料金を安くする方法
長距離の引越しや荷物の多い引越しなど、費用を抑えやすい時間帯での引越しが難しい場合もありますよね。時間帯を工夫する以外にも、引越し費用を抑えられる方法を紹介します。
繁忙期(3~4月)を避ける
就職や転勤、入学・卒業などが重なる3~4月は引越しをする人が多く、費用も高くなります。可能であれば繁忙期を避けたほうが、費用を抑えられるでしょう。
平日を選択する
平日に引っ越す場合と休日に引っ越す場合では、平日の方が金額は安くなります。
土日は多くの人が休日であるため引越しの需要が増し、金額が高くなりがちです。一方で平日は仕事や学校がある人が多く、引越しの依頼数が少ないため料金も安くなります。
さらに月曜日と金曜日などの連休にしやすい日や、休日に近い日よりも、火~木曜日の方が、安くなりやすい傾向にあります。
引越し費用を安くしたい人は、可能であれば平日に休みを取って引っ越しましょう。平日の方が依頼者も少なく、時間帯を指定しやすいメリットもあります。
土日や連休の場合は最終日を選択する
平日の引越しが難しい場合は、土日なら日曜日、連休なら最終日を選ぶと、料金が安くなる場合が多いです。引越し日の次の日が休日だと、その日に片付けをしようと思う人が多いためです。
荷物が少なくすぐに荷ほどきを終えられる場合、平日に少しずつ荷ほどきをする場合などは、日曜日や連休の最終日を選択すると良いでしょう。
月末・月初は避ける
月の中でも月末や月初は引越しが集中しやすいため、金額が高くなりがちです。引越し費用を安く抑えるには、月の中旬頃が良いでしょう。
賃貸契約は月初から始まることが多く、契約したと同時に家賃が発生します。そこで旧居と新居の家賃の二重支払いを避けるため、賃貸契約のタイミングに合わせて、月末や月初に引っ越す人が多いです。
賃貸契約に影響しない場合や、持ち家の引越しである場合は、月の中旬かつ平日の引越しがおすすめです。
安い日にちや時間帯を直接問い合わせる
引越し業者に費用を抑えられる日にちや時間帯を直接問い合わせるのも一つの方法です。特に一括見積もりサイトを利用していたり、相見積もりをしていたりする場合は、引越し業者も他の業者と比較されていることが分かっているので、安い日にちや時間帯を提示してくれる可能性も高まるでしょう。
ミツモアでは引越し希望日や荷物の種類・量などを入力するだけで、最大5社から無料かつ一括で見積もりが受け取れます。チャットで引越し業者と連絡も取れるので、問い合わせもしやすいですよ。
荷物を減らす
引越し料金は運搬距離だけでなく、トラックの大きさや作業時間によっても変動します。荷物が少なければ、作業人数も減らせるので金額が安くなります。
荷物を減らせば荷作りや荷解き時間も短くて済むので、依頼者にとってもメリットがあるでしょう。
家電は家電リサイクル法で処分方法が定められているものもあるので、購入したお店または許可を取得している回収業者に処分を依頼するか、自治体に処分方法を確認すると良いです。
大きな家具は不用品回収・買取業者に依頼するか、自治体に依頼することで引き取ってもらえます。
ミツモアでは不用品回収業者も探せます。
引越し業者の選定ポイント
安い時間帯や日にちを選んでも、引越し業者によってサービス内容や価格に差はあります。引越し業者を選ぶ際は、以下の2つのポイントを重視するのがおすすめです。
相見積もりをする
相見積もりとは複数の業者に、見積もりを依頼することをいいます。相見積もりをすれば、相場からかけ離れた金額を提示する業者がいた場合、すぐ分かります。
ただ引越し業者に一社ずつ連絡して、見積もりを依頼するのは大変ですよね。ミツモアの一括見積もりサービスを利用すれば、いくつかの選択肢に答えるだけで、最大5社の引越し業者から見積もりを取得できます。依頼したい業者とはチャットを通じて直接やり取りができるため安心です。
引越し業者選びの負担を軽減できるので、ぜひミツモアを利用してみてください。
サービス内容の比較
相見積もりでは金額だけでなく、サービス内容も比較しましょう。
梱包資材、作業スタッフの追加、洗濯機の取付、大型家具の解体などは、プランに含まれている場合とオプション料金がかかる場合があり、引越し業者によって異なります。
必要なサービスをすべて依頼したうえで、最終的な料金はどこが一番安いのか比較すると、お得に引越しができるでしょう。
納得のいく料金で引越しをしよう
引越し料金は引越しを依頼する時間帯や日にち、時期によって金額が異なります。上記で紹介した金額が安くなる条件をまとめると「5~2月の月の中旬かつ火~木曜日に、午後便またはフリー便を利用する」ことです。しかしこの条件全てを満たすことは難しいです。無理のない範囲で引越し費用を抑えられる方法を活用するのが良いでしょう。
条件が多く難しい、自分の場合はどうすれば費用を抑えられるか分からない、といった方はミツモアの利用がおすすめです。荷物の量や種類はもちろん、引越しの希望日と時間も第3希望まで入力でき、最大5社から無料で見積もりが届くので、希望にあった事業者の価格を一括で比較できます。