引越しで荷造りをするとき、大量のダンボールが必要です。引越し業者によっては10〜50枚まで無料でもらえるところもありますが、足りなくなったら不足分を業者やホームセンターなどで購入しなければなりません。
ただしサイズによって値段は変わりますが、1枚につき80~200円、10枚で800~2,000円と費用がかかってしまいます。できれば、スーパーやホームセンターなどで使わなくなったダンボールをもらいたい人もいますが、無料でもらう方法はあるのでしょうか。
入手時に注意すべきことや引越し後にダンボールを処分する方法を含めて解説します。
ダンボールを無料でもらう3つの方法
引越しが決まって荷造りを始めたものの、ダンボールが足りなくなったとき、追加でダンボールをもらう必要があります。
100円ショップやホームセンターなどで購入できますが、できれば無料でダンボールをもらいたい人は、下記の方法で手に入れましょう。
1.引越し業者からもらう
引越し業者に依頼すると、一定数ですがダンボールを無料でもらえます。ただし無料でもらえる枚数には限度があり、最大枚数を超えた分は有料になるので注意が必要です。
家族の人数によって無料でダンボールがもらえる枚数が変わるため、見積もりの段階で無料でもらえる枚数と追加料金がいくらかかるのか、確認しておきましょう。
2.店舗でもらう
スーパーやホームセンター、コンビニなどの店舗で商品を梱包していたダンボールを無料で配布してもらえるか相談するのもおすすめです。仕入れた商品を梱包しているものでもあり、サイズはバラバラで強度がよくなかったり、臭いがついてしまったりするものもあります。
自分でダンボールを選ぶ場合、できる限り丈夫でサイズが大きいものを選ぶようにしましょう。
3.家族や友人からもらう
家族や友人から余っているダンボールをもらうのも選択肢のひとつです。ただし枚数には限りがあり、何十枚と用意するのは難しいため、荷造りが進んでいる段階で数枚足りなくなったときに相談してみましょう。
ダンボールを無料でもらえる引越し業者
引越しでダンボールが必要な場合、引越し業者から梱包用のダンボールを無料でもらえるところがあります。主な引越し業者は、下記のとおりです。
引越し業者名 | 無料でもらえるダンボールの最大枚数 | 追加時の料金の有無 |
アーク引越センター | 50枚(大小2種類) | 有料 |
サカイ引越センター | 50枚(大小2種類) | 有料 |
アリさんマークの引越社 | 50枚(大小2種類) | 有料 |
ハート引越センター | 単身:10枚、家族:50枚(大小2種類) | 有料 |
アート引越センター | 単身:20枚、家族:50枚(大小2種類) | 有料 |
日本通運 | 単身パック:10枚、家族:40枚(大小2種類) | 有料 |
ヤマトホームコンビニエンス | 無償提供なし | 有料 |
引越し業者のダンボールは荷物の梱包用に作られているので強度があり、安心して荷物を運べるのが特徴です。
ダンボールのほかに、ハンガーボックスやシューズボックス、布団袋なども合わせて貸し出してもらえる業者もあります。用途に合わせた梱包材を使うとスムーズに荷造りを進められるので、ぜひ利用してみましょう。
ダンボールの無料提供が可能な店舗6選
引越し業者から提供されたダンボールが足りなくなったとき、商品をダンボールで仕入れている下記店舗で分けてもらえる可能性があります。
店舗 | サイズ | 状態の良さ | 気軽にもらえる可能性 |
スーパーマーケット | 小さめ | 衛星状態次第で変わる | 高い |
ホームセンター | 大きめ | 耐久性は高い | 少し低い |
カー用品店 | 大きめ | 頑丈なものが多い | 少し高い |
コンビニ | 小さめ | 衛星状態次第で変わる | 低い |
ドラッグストア | 大きめ | 頑丈なものもある | 低い |
家電量販店 | 大きめ | 頑丈なものもある | 低い |
1.スーパーマーケット
レジ横にダンボールが置いてあることがあり、店員に声をかけなくても気軽にもらえます。
ただしサイズは小さめで強度が低いものが多いため、重たい荷物を梱包したい人は、店員に大きいダンボールをもらえるのか相談してみましょう。
加えて生鮮食品が入っていたダンボールもあり、においや汚れが目立ちます。場合によっては虫の卵が産み付けられている可能性もあるため、入手したいときはお菓子や調味料、飲料が入っていたダンボールを選びましょう。
2.ホームセンター
コーナンやカインズといったホームセンターでダンボールを無料で譲ってもらうのもおすすめです。家具や雑貨、日用品などを梱包している清潔で頑丈なダンボールが多く、サイズも多岐にわたります。
ただし廃棄業者と提携しているお店が多く、もらえるダンボールも限られるため、事前にサイズが大きいものがもらえるのか、店員に相談しましょう。
3.カー用品店
オートバックスやイエローハットといったカー用品店も選択肢のひとつです。タイヤやホイールなどを取り扱っていることもあり、サイズが大きくて頑丈なダンボールが手に入る可能性があるでしょう。
基本的に新品を梱包しているため、衛生面に問題はありませんが、店舗によってダンボールを処分する時期が異なります。ホームセンターと同様、事前に店員にもらえるかどうか確認したうえで依頼しましょう。
4.コンビニ
お菓子や生活用品、飲料などが入っているダンボールを入手できます。小物や雑貨などを梱包したいときにおすすめですが、屋外やバックヤードに保管しているため、無料でもらいたい人は店員にもらえるのかどうか尋ねましょう。
加えて、売れ残った商品を返送する際にダンボールを利用するケースが多いため、頑丈なものを入手できない可能性は高いです。
5.ドラッグストア
トイレットペーパーやティッシュ、飲料水が入ってたものなど、さまざまなサイズと強度のあるダンボールを入手できます。
ただしコンビニと同様、バックヤードで保管しているお店が多いほか、廃棄業者と提携しているところもあるため、店員にもらえるのか聞いてみましょう。
6.家電量販店
大型家電を大量に取り扱っていることもあり、大小さまざまなダンボールが保管されています。ほかにも発泡スチロールや緩衝材、梱包材もありますが、購入した商品をダンボールごと持ち帰る人が多いため、大量に余っていることはありません。
家電量販店によってはルールでもらえないこともあるので、ダンボールを欲しい人は事前に店員に相談しましょう。
店舗でダンボールをもらう際に注意すべきこと
お店でダンボールを無料でもらうとき、下記の点に注意が必要です。
1.事前に無料でダンボールをもらえるのか確認する
直接店舗にダンボールをもらいに行く前に、電話をかけてダンボールを譲ってもらえるのか確認しましょう。事前に連絡を取っておけば、直接お店に行ってから断られることがないほか、使用済みダンボールが多く出る日や廃棄されやすいサイズも把握できます。
2.店舗が忙しくない時間帯に訪問する
電話でダンボールをもらえるのか確認する際、訪問する日時は店舗があまり忙しくない時間帯にしましょう。業種によって異なりますが、下記の日時は店舗が混みやすい傾向です。
- 開店直後
- 昼休みの時間帯
- 夕方
- 閉店間際
- 土日祝日
商品の補充はある程度落ち着いた時間帯に行い、そのときにダンボールが多く出るため、訪問するなら平日の11時台や14時台に訪問するのがおすすめです。
3.店舗でもらう枚数は2~3枚にとどめておく
引越しに必要なダンボールをもらおうとする際、1つの店舗で必要な枚数を集めようとせず、2〜3枚にとどめて複数の店舗からダンボールをもらうようにしましょう。
リサイクル業者に空きダンボールを回収している店舗は大量にもらえないほか、こまめに処分するところも多いのが理由です。
4.比較的耐久性があるきれいな状態のダンボールを選ぶ
店舗にあるダンボールは薄い紙で作られたものや、水濡れの跡、さらに虫がついているものがあります。ダンボールを自由に選べる状況であれば、サイズが大きめで比較的耐久性があり、きれいな状態のものを選びましょう。
主にティッシュやトイレットペーパーといった比較的軽い荷物が入っているものをはじめ、菓子類やペットボトル類を詰めていたダンボールが最適です。
ただしダンボールが湿っていたり、破れたりしていると運搬中に壊れてしまいます。加えて柔軟剤や洗剤が入っているダンボールは、強いにおいがついていることもあり、荷物ににおいが移ってしまう可能性もあるため注意が必要です。
5.できるだけ同じサイズのダンボールをもらう
引越しのとき、荷物の入った段ボールはトラック内で積み重ねて運搬します。重ねるダンボールのサイズがそろっていたほうが、ズレたり落下したりしにくくなります。
ただしすべて同じサイズでも荷造りが難しいので、サイズは2〜3種類で統一するとよいでしょう。本や食器などの重いものは小さいダンボール、衣類などの軽いものは大きいダンボールに入れたほうが運びやすいです。
ダンボールをもらえないときは購入しよう
引越しの荷造りでダンボールが足りなくなったとき、店舗でもらおうとしてもない場合や断られるケースもあります。その際は下記の店舗でダンボールを購入しに行きましょう。店舗によっては、お得に購入できる可能性があります。
販売店舗 | 主に取り扱っている店舗 |
一般的な通販サイト | Amazon、楽天、ヤフーショッピング など |
ダンボール専門通販サイト | アースダンボール、ダンボールワン など |
100円ショップ | ダイソー、キャンドゥ、セリア など |
ホームセンター | コーナン、カインズ、ビバホーム など |
宅配業者 | ヤマト運輸、佐川急便、郵便局 など |
1.一般的な通販サイト
Amazonや楽天、ヤフーショッピングといった通販サイトでは、主に無地でサイズが決まっているものを取り扱っています。特殊な形式やサイズが大きいダンボールもありますが、あまり多くはありません。
加えて1枚から販売しているところも少ないため、同じダンボールを大量に欲しい人は利用することをおすすめします。
販売店舗/販売価格 | 100サイズ(1枚) | 120サイズ(1枚) | 100サイズ(10枚) | 120サイズ(10枚) |
Amazon | 350円~ | 490円~ | 1,870円~ | 1,900円~ |
楽天 | 280円~ | 350円~ | 900円~ | 1,680円~ |
Yahoo!ショッピング | 100円~ | 160円~ | 1,000円~ | 1,200円~ |
2.ダンボール専門通販サイト
「ダンボールワン」や「アースダンボール」といったダンボールや緩衝材、梱包材を専門に取り扱う通販サイトから購入するのも選択肢のひとつです。ダンボールの形状やサイズが豊富にあり、オーダーメイドにも対応できます。
1枚から販売しているところも多いほか、多くの枚数を購入するほど1枚あたりのコストが安くなるため、10枚以上欲しい人におすすめです。
販売店舗/販売価格 | 100サイズ(1枚) | 120サイズ(1枚) | 100サイズ(10枚) | 120サイズ(10枚) |
アースダンボール | 215円 | 340円 | 2,150円 | 3,400円 |
ダンボールワン | 243円 | 400円 | 2,434円 | 4,000円 |
3.100円ショップ
「ダイソー」や「キャンドゥ」といった100円ショップも取り扱っているところもあります。1枚110円から購入できますが、サイズは60または80サイズのダンボールのみ取り扱っているところが多いのが特徴です。
100サイズ以上のダンボールが欲しい人は事前に確認してから購入するようにしましょう。
販売店舗 | 1枚の購入金額 | 10枚の購入金額 | サイズ |
ダイソー | 110円 | 1,100円 | 60、80サイズ |
キャンドゥ | 110円 | 1,100円 | 315×225×H138mm |
セリア | 110円 | 1,100円 | 60、80サイズ |
4.ホームセンター
ホームセンターの店頭やオンラインストアでもダンボールを購入できます。店舗によって異なりますが、60から160サイズまで販売しているほか、テープや緩衝材も取り扱っているため、引越しの荷造りに必要なアイテムを取り揃えたい人におすすめです。
販売店舗/販売価格 | 100サイズ(1枚) | 120サイズ(1枚) | 100サイズ(10枚) | 120サイズ(10枚) |
カインズ | 198円 | 228円 | 1,980円 | 2,280円 |
コーナン | 217円 | 305円 | 3,255円(※1) | 3,050円 |
ビバホーム | 195円 | 327円 | 1,950円 | 3,270円 |
(※1):15枚セットで販売
5.宅配業者
ヤマト運輸や佐川急便の営業所や郵便局でもダンボールを購入できます。各業者で設定する配送プランに合わせたサイズのダンボールを取り扱っているため、重量の規定が範囲内の場合、凡その配送料金が把握できるでしょう。
ただしダンボールのサイズや形状は限られるほか、ほかの店舗と比べてダンボール料金は割高になるため、注意が必要です。
なお、営業時間外でもネットで購入できる宅配業者もあるので、あわせて利用しましょう。
販売店舗/販売価格 | 100サイズ(1枚) | 120サイズ(1枚) | 100サイズ(10枚) | 120サイズ(10枚) |
ヤマト運輸 | 220円 | 275円 | 2,200円 | 2,750円 |
佐川急便 | 184円(※1) | 286円(※2) | 1,840円(※1) | 2,860円(※2) |
郵便局 | 140円(※3) | 220円(※4) | 1,400円(※3) | 2,200円(※4) |
(※1)Lサイズの場合
(※2)LLサイズの場合
(※3)ゆうパック・箱(中)サイズの場合
(※4)ゆうパック・箱(大)サイズの場合
使用後のダンボールを処分する方法
新居へ引越して荷ほどきが終わった後、不要なダンボールは下記の方法で処分します。
1.引越し業者に回収を依頼する
ダンボールを提供した引越し業者の場合、不要になったダンボールを回収してもらえます。無料で引き取ってもらえる業者がある一方で、有料で回収してもらえるところもあるため、見積もりの段階で回収費用がかかるのか確認しておきましょう。
主な引越し業者による不要なダンボールの回収費用についてまとめた表は、以下のとおりです。
引越し業者名 | 不要になったダンボールの回収費用 |
アーク引越センター | 3,000円(1回につき) |
サカイ引越センター | 3,000円(1回につき) |
アリさんマークの引越社 | 3,000円(1回につき) |
ハート引越センター | 原則1回まで無料、2回目以降は有料 |
アート引越センター | 3,000円(1回につき) |
日本通運 | 原則1回まで無料、2回目以降は有料 |
ヤマトホームコンビニエンス | 引き取り回収可能(らくらく家財宅急便の場合)
※「単身者向け引越サービス」は不可能 |
2.資源ゴミ回収の日に出す
引越し先の自治体が定める資源ゴミ回収の日に出す方法です。出すときはダンボールに着いている金具を外したり、紐で縛ったりしてから集積場に出しましょう。
ただし、一度に大量のダンボールを出してしまうと回収してもらえない場合があります。リサイクルセンターやリサイクル業者に回収を依頼しましょう。
3.古紙回収業者に処分を依頼する
古紙回収業者にダンボールの回収を依頼するのもおすすめです。業者によって異なりますが、枚数が少ないと回収費用がかかる場合があります。
加えて決められたエリアしか対応してもらえないところもあるので、一日も早く回収を依頼したい人は相談しましょう。
引越しの見積もり時にダンボール代込みか確認しよう
引越し業者を決めるにあたって、ダンボールを無料で提供してもらえる業者がある一方で、料金は高くなる可能性があります。地域密着の引越し業者なら料金は少しお得になりますが、別途ダンボール料金がかかるところもあるため、見積もりを取る段階で料金の内訳を確認しましょう。
ミツモアなら、必要なダンボールの枚数や引越し日時など、簡単な質問に答えるだけで最大5つの業者から見積もりが届きます。気になる業者が見つかれば、決める段階でダンボールや布団袋といった梱包資材が有料なのか、チャットでやり取りをしながら確認できるので安心して依頼できるでしょう。