引っ越しで荷物の梱包時に使用するダンボールのサイズは、一般的に長さと深さ、深さの合計が100cm、120cm、140cm以下の3種類です。
引っ越す人数や部屋の間取りなどによって必要なダンボールの枚数が変わり、梱包する荷物次第でサイズごとに使い分ける必要があります。
梱包に最適な荷物や選び方を含め、引っ越し時に使用するダンボールのサイズと必要な枚数について解説します。
引っ越しで荷物の梱包時に使用するダンボールのサイズは、一般的に長さと深さ、深さの合計が100cm、120cm、140cm以下の3種類です。
引っ越す人数や部屋の間取りなどによって必要なダンボールの枚数が変わり、梱包する荷物次第でサイズごとに使い分ける必要があります。
梱包に最適な荷物や選び方を含め、引っ越し時に使用するダンボールのサイズと必要な枚数について解説します。
引っ越し用ダンボールのサイズは、箱型に組み立てたときの幅×長さ×深さ(外形3辺)の合計が100〜140cmです。
荷物量によって変わりますが、人数または部屋の間取りに合わせて必要な枚数を用意しましょう。世帯人数、または間取り別に必要なダンボールの枚数をサイズごとに紹介します。
引っ越しに使用するダンボールの枚数は、世帯人数ごとに比較すると下記のとおりです。
世帯人数 | Sサイズ(100cm以下) | Mサイズ(120cm以下) | Lサイズ(140cm以下) | 合計 |
---|---|---|---|---|
1人 | 7~10枚 | 3~5枚 | 0~1枚 | 10~16枚 |
2人 | 10~15枚 | 8~10枚 | 2~5枚 | 20~30枚 |
3人 | 15~20枚 | 12~15枚 | 3~5枚 | 30~40枚 |
人数が増えるほど必要なダンボールの枚数が多くなります。ただし上記の数字はあくまでも目安で、Lサイズのダンボールをたくさん用意する必要はありません。
SやMサイズのダンボールを多く用意して、できる限り荷物を小分けにする梱包するのがおすすめです。
一方で、部屋の間取り別で比較すると、必要なダンボールの枚数は以下のとおりになります。
間取り | Sサイズ(100cm以下) | Mサイズ(120cm以下) | Lサイズ(140cm以下) | 合計 |
---|---|---|---|---|
1R | 7~10枚 | 3~4枚 | 0~1枚 | 10~15枚 |
1K/1DK | 10~15枚 | 4~10枚 | 1~5枚 | 15~30枚 |
1LDK/2K | 15~20枚 | 10~13枚 | 5~7枚 | 30~40枚 |
2LDK | 20~25枚 | 15~18枚 | 5~7枚 | 40~50枚 |
3LDK | 25~30枚 | 20~25枚 | 5~10枚 | 50~65枚 |
4LDK以上 | 30~40枚 | 25~30枚 | 10~15枚 | 65~85枚 |
部屋の間取りが広いほど、ダンボールの枚数が多くなるのが一般的です。ただし人数や荷物量次第でダンボールの枚数が増えるケースもあります。
見積もり時に引っ越し業者に相談するか、使用頻度の低い荷物から荷造りを始めて必要な枚数を把握しましょう。
引っ越し用ダンボールは、サイズごとに梱包する荷物を使い分けることが大切です。
1つの箱に荷物を入れ過ぎると、重量が増して持ち上げられず、運んでいる途中でダンボールの底が抜けてしまう可能性があります。
梱包時に最適な荷物と目安の容量について、ダンボールのサイズ別にまとめると下記のとおりです。
ダンボールのサイズ | 梱包に最適な荷物 | 容量の目安 |
---|---|---|
Sサイズ(外形3辺合計100cm以下) | 雑誌、本、食器、CDなど | 漫画・書籍:50~90冊 |
Mサイズ(外形3辺合計120cm以下) | 薄手の服、靴、生活雑貨、小型家電など | Tシャツ:40~50枚 |
Lサイズ(外形3辺合計140cm以下) | 冬服、タオル、毛布、バッグなど | アウター:4~8着 |
本や食器といったサイズが小さくて重量のあるものや、CD、ブルーレイディスクといった壊れやすい荷物を入れます。サイズが比較的小さく、「Aフルート」と呼ばれる厚さ5mmの耐久性が高いものを使っているのが多いのが理由です。
梱包時には気泡緩衝材や古新聞といった緩衝材を使って、外部からの衝撃に備えましょう。底板を利用すれば底が抜ける心配もありません。
梱包に最適な荷物は、主にTシャツやジーンズパンツといった衣服、レトルト食品パックなどです。このほかにも買い置きの日用品も梱包できます。
Aフルートよりも1mm薄いものの、強度があまり変わらない「Cフルート」を使用している業者が多いことから、ある程度重量が軽く、壊れにくいものを入れましょう。
ダウンジャケットやタオル、バッグなど、主に布製品を中心にかさばる荷物の梱包におすすめです。ダンボールの厚さがSサイズと比べて薄いものの、Mサイズとほぼ変わらないものを使用しているため、重量が軽いものを入れると重さで底が抜けることを防げます。
引っ越しで荷物の梱包時に使用するダンボールを選ぶとき、下記3つのポイントを踏まえて選びましょう。
ダンボールの底抜けや側面からの衝撃防止、荷物を保護するためにも強度の高いものを選びましょう。ダンボールの強度は「フルート(厚さ)」と「ライナー(紙質)」によって異なります。
引っ越し用は一般的に厚さが「Aフルート」、紙質が「C5」や「K5」、「K6」のタイプが一般的です。「Aフルート」で「K5」のタイプを基準にして「C5」は軽量の荷物を、「K6」は重い荷物を梱包しましょう。
加えて「Aフルート」よりも厚い「Wフルート」を選ぶのもおすすめです。
【サイズ別】引っ越しで使うダンボールの枚数の章で紹介しましたが、人数や間取りにあわせて選ぶのもおすすめです。引っ越し業者に依頼すると、見積もりで人数や荷物量をヒアリングしたうえでプランに応じた枚数を提供します。
人数や間取りにあわせてダンボールを用意することで、直前に足りなくなるトラブルが起こりにくくなるでしょう。
荷物の運搬や荷解き時に便利な機能がついたダンボールを選ぶと、スムーズに引っ越し作業が進められます。具体的には、下記のとおりです。
持ち手となる手穴が付いているダンボールです。重さが感じにくいため、重い荷物も比較的スムーズに持ち運べます。
外側に梱包した荷物の内容を記入できるダンボールです。荷物の搬出入作業や荷解きがスムーズにできます。新居に到着した後、開封できないときも表示を見れば中身がわかるため、すぐに必要なものを見つけられるでしょう。
スーツやコートなど、畳みジワを作りたくない洋服の梱包におすすめのダンボールです。
洋服をハンガーにかけたまま運べるため、荷解き時にそのまま取り出してクローゼットなどに収納できます。
引っ越し業者から提供されるダンボールは、主にSサイズ(100cm以下)とMサイズ(120cm以下)です。
もらえる枚数は荷物量によって変わり、ダンボール費用は引っ越し料金に含まれています。なかにはハンガーボックスや和装用のダンボールを提供するところもあり、大手引っ越し業者のダンボールのサイズともらえる枚数は、以下のとおりです。
引っ越し業者名 | ダンボールのサイズ | もらえる枚数 | 追加料金 | 回収料金 |
---|---|---|---|---|
アート引越センター | Mサイズ、Sサイズ、ハンガーボックス(レンタル)、和装用段ボール | 見積もり時に決定 | 要問い合わせ | 3,000円/回 |
日本通運 | Mサイズ、Sサイズ、ハンガーボックス(レンタル)、和装用段ボール | 最大50枚(ハンガーボックスは4個)
※単身パックは有料(5,500円) |
要問い合わせ | 無料(1回のみ) |
サカイ引越センター | Mサイズ、Sサイズ、ハンガーボックス(レンタル) | 最大50枚 | 要問い合わせ | 3,300円/回 |
アリさんマークの引越社 | Mサイズ、Sサイズ、ハンガーボックス(レンタル)、和装用段ボール | 最大50枚 | 要問い合わせ | 3,300円/回 |
アーク引越センター | Mサイズ、Sサイズ、ハンガーボックス(レンタル) | 最大50枚(ハンガーボックスは最大5個) | 要問い合わせ |
見積もりを行った後、世帯人数に応じてダンボールを提供するのが特徴です。
1人暮らしで10~20枚(各サイズ:5~10枚)、2人暮らしで30〜40枚(各サイズ:15~20枚)が目安ですが、荷物量によって変わります。
追加でもらう際も荷物量次第で別途料金が発生するだけでなく、荷造りに間に合わないときは1箱1,200円の追加料金が発生するので注意しましょう。
なお、不要になったダンボールの回収を業者に依頼すると、1回につき3,000円かかります。
日本通運も見積もりを行った後、人数や荷物量に応じてダンボールを提供します。単身世帯でMサイズ10~20枚、家族世帯で30〜40枚が目安で、追加を含め無料でもらえる最大の枚数は50枚です。引っ越し後の回収も1回まで無料です。
なお単身パックは無料でダンボールをもらえません。5,500円の資材セット(Sサイズ4箱、Mサイズ6箱、布団袋1枚、クラフトテープ1個)を購入する必要があります。
サカイ引越センターも見積もりを行い、引っ越す人数や荷物量を確認したうえで最大50枚(SサイズとMサイズ)まで提供してもらえます。
足りなくて追加でもらう際、荷物量によっては引っ越しの基本料金に加算されるケースがあるので注意が必要です。
なお引っ越し後にダンボールの回収を依頼すると、1回につき3,300円の手数料がかかります。
アリさんマークの引越社が提供するダンボールの枚数は、各サイズ合計で最大50枚です。
見積もりを行った後、人数や荷物量によってはもらえる枚数が変わり、追加で必要な場合も50枚を超えなければ、無料でもらえます。
なお、荷解き以外の作業をスタッフにお任せする「アリさんパック」の場合、無制限で必要な枚数分もらえる一方で、引っ越し料金が高くなる可能性がある点に注意しましょう。
引っ越し後のダンボール回収は、1回につき3,300円かかります。
アーク引越センターもSサイズとMサイズのダンボールを提供しており、最大50枚まで無料でもらえます。足りなくなったときも追加してもらえますが、荷物量によっては別途料金がかかる可能性があるため、注意しましょう。
引っ越し後、不要になったダンボールは無料で回収してもらえます。
荷造りでダンボールが足りなくなったとき、引っ越し業者に必要な分を追加でもらえます。ただし業者によっては追加料金がかかるケースもあり、少しでも引っ越し費用を抑えたい人は、下記の方法で手に入れるのもおすすめです。
Amazon・楽天市場といったネット通販や、ダンボール専門の通販サイトで不足分を購入しましょう。できる限りまとめて購入すると、1枚あたりの価格が安くなります。
ただし自宅に届くまで数日間かかるため、すぐに必要なときはニトリやカインズといったホームセンターで購入しましょう。強度や耐久性の高いダンボールを販売しています。
スーパーマーケットやホームセンターといった店舗で不要なダンボールを無料で譲ってもらうのも選択肢のひとつです。
店舗スタッフに声を掛けて問題がなければ、無料で譲ってもらえます。ただしダンボールのサイズはバラバラです。
加えて強度が低いものや、汚れているものもあるので事前に確認することをおすすめします。
ダンボールを用意したところで荷物の梱包を始めましょう。ダンボールに荷物を詰めるとき、注意するポイントは下記のとおりです。
ダンボールの底面のフラップを互い違いに組み合わせるクロス組みは、耐荷重性能が低いです。たとえ丈夫に組み立てたとしても、耐えられる重さには限界があります。
100〜120サイズのダンボールの場合、耐荷重は10kg程度です。クロス組みでテープを貼っても、底が抜けやすくなります。
荷物の梱包時はフラップを組み合わせるのではなく、きちんと折りたたんだものをテープで止めて箱型にしましょう。
荷物をダンボールに詰めて封をする前に、何の荷物を梱包したのかわかるようにしておきましょう。
たとえば、皿や小型家電など、運搬時に注意すべき荷物は赤色のクラフトテープを
貼ったり、引っ越し先ですぐに使用する荷物が入っているものは黄色の布テープを使用したりすることでスムーズに荷ほどきが進められます。
MやLサイズのダンボールに荷物を多く詰めすぎたり、重量のある荷物を詰めないようにすることも大切です。ダンボールの箱が重すぎて底が抜けたり、破れてしまったりする可能性があります。
あわせて重い荷物を梱包したダンボールを持ち上げようとすると、ぎっくり腰やケガのリスクもあるため、荷物を詰め過ぎないように注意しましょう。
引っ越しに使用するダンボールのサイズは、梱包する荷物によって決まります。書籍や食器が多い場合はSサイズのダンボールを多めにもらうなど、新居へ持っていきたい荷物の種類や量に沿って適切なサイズのダンボールを使用することが大切です。
ミツモアならダンボールの個数や引っ越し日時など、簡単な質問に答えるだけで最大5つの業者から見積もりが届きます。料金を比較できるだけでなく、気になった業者とチャットでダンボールのサイズや個数について相談できるので、安心して依頼できるでしょう。