引越しで欠かせないのは荷造り用のダンボールです。
引越し業者からもらえるものを使うことが多いですが、そもそも引越し業者を利用しないで自力で引っ越すなら自分で調達する必要があります。
引越し用のダンボールを集めるならネット通販を利用することが手軽です。とはいえ、引越しに適したダンボールがなにか分からないうちに購入することはできませんよね。
本記事では引越しに適したダンボールのサイズや詰められる荷物について解説します。
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引越しで使うダンボールのサイズ
市販されているダンボールの多くは60~160サイズです。
このサイズを決める基準は、ダンボールを箱型に組み立てたときの幅×長さ×深さの3つの辺の合計値です。
たとえば3辺の合計が59cmのダンボールであれば60サイズ、65cmであれば80サイズのダンボールということになります。
なお宅配便でも3辺の合計値を基準に料金形態を決めています。
使いやすいのは100~140サイズ
引越しで使われることが多いのは100~140サイズのダンボールです。荷物を詰めても1人で箱を運べる大きさであるためです。
また宅配便でも発送できるサイズであるため、宅配便を併用する引越しでも使われます。
通販サイトで購入する際は100サイズ、120サイズ、140サイズと20サイズ刻みで販売されていることが多いです。
大手業者からもらえるダンボールのサイズ
会社名 | ダンボールの大きさ |
---|---|
アート引越センター | 120サイズ(Sサイズ)
140サイズ(Mサイズ) |
アリさんマークの引越社 | 120サイズ(Sサイズ)
140サイズ(Mサイズ) |
日通 | 100サイズ(Sサイズ)
120サイズ(Mサイズ) |
アーク引越センター
サカイ引越センター |
公式サイトに記載なし |
大手引越し業者からもらえるダンボールの大きさも100~140サイズです。2種類の大きさを用意しており、入れる荷物に応じて使い分けることを前提としています。
なおアーク引越センターとサカイ引越センターは、公式サイト上にダンボールのサイズについて記載がありませんでした。
しかし他の大手業者が提供しているダンボールのサイズを参考にするならば、120サイズと140サイズを用意していると思われます。
荷物ごとに使うダンボールを使い分ける
大きいダンボールをたくさん用意して、ひとつのダンボールにできるだけ多くの荷物を積み込めば、運ぶダンボール箱の数が少なくなって楽に引っ越せるように思えますよね。
しかし1つの箱にあまりにもたくさんの荷物を入れてしまうと、重量が増して持ち上げられなくなったり、運んでいる途中でダンボール箱の底が抜けるなどのトラブルが発生します。
中に入れるものに応じてダンボールを使い分けると新居まで安全に荷物を運べます。
荷物に合わせたダンボールサイズの使い分け
引越し時のダンボールは荷物に合わせて使い分けることが重要です。
とはいえどのサイズの箱に何を入れたらいいかすぐには分かりませんよね。
そこで引越しで使われることが多い100~140サイズの箱に、どのようなものを梱包するべきか中身の例を挙げます。
100サイズ:小さく重いもの
100サイズのダンボールには本や食器など、小さいが重量のあるものを入れます。底板を利用すれば底が抜ける心配もありません。
CDやDVD、ブルーレイディスクといった壊れやすいものもこのサイズの箱に入れましょう。
梱包時には緩衝材をたくさん使い、外部からの衝撃に備えましょう。
緩衝材はプチプチ(気泡緩衝材)のほかに、タオルや古新聞などが使えます。
120サイズ:軽いもの
120サイズのダンボールには軽いものを入れます。
中に入れられるものの例はTシャツやジーンズパンツなどの折り畳みジワが気にならない衣服や、常温での長期保存ができるレトルト食品パックなどです。
この他にも買い置きの日用品を入れることもできます。ある程度重量が軽く、壊れにくいものであれば120サイズのダンボールに梱包しましょう。
140サイズ:軽くてかさばるもの
ダウンジャケットやぬいぐるみ、玄関などに敷くラグなど、軽いけれどかさばるものは140サイズのダンボールに入れましょう。
布製品の場合は梱包前に1度洗濯をしたり、ホコリを払っておくことで新居に持ち込んだ後もすっきりした気分で使えますよ。
世帯人数ごとのダンボール枚数の目安
世帯人数 | 必要なダンボール数の目安 |
---|---|
単身(1人暮らし) | 10~15枚
100サイズ:5~10枚 120サイズ:5枚 |
2人家族 | 20~25枚
100サイズ:10~12枚 120サイズ:8~10枚 140サイズ:0~5枚 |
3人家族 | 40~45枚
100サイズ:20枚 120サイズ:15~20枚 140サイズ:5枚 |
引越しで運ぶ荷物の量は人によって大きく異なるため、以上の表はあくまで目安とお考え下さい。
たとえ複数人の引越しであっても、140サイズのダンボール箱をたくさん購入する必要はありません。
大きなダンボールをたくさん用意するよりも、100サイズや120サイズなど取り回しがしやすいダンボールを多く用意し、できる限り荷物を小分けにするつもりで荷造りをすることをお勧めいたします。
ダンボールを組み立てるときの注意点
引越しで荷物を運ぶダンボールに求められることは、中の荷物を安全に新居まで運ぶことです。ダンボール箱には丈夫さが求められます。
ダンボールの組み方にはいくつかの方法があります。引越しに耐えうる丈夫なダンボール箱を組む時の注意点を確認しましょう。
ダンボールの組み立て方などをもっと知りたい方は、関連記事もチェックしてみてください。
テープを使い分ける
引越し時に使うテープは複数種類があります。梱包する荷物によってテープを使い分けることで、安心して荷物を運べます。
基本的にはクラフトテープを利用すれば問題ありません。
食器やCD、本など重量物を運ぶダンボールには、クラフトテープよりも強度が高い布テープを使いましょう。
なお養生テープは粘着力が低いため、梱包に使うことは向いていません。
クロス組みはしない
ダンボールの底面のフラップを互い違いに組み合わせるクロス組みは、たとえテープを貼ったとしても耐荷重性能が非常に低いため引越しで荷物を運ぶことには向きません。
引越しの荷物を梱包するときは、フラップを組み合わせるのではなく、きちんと折りたたんだものをテープで止めて箱型にしましょう。
ダンボールに荷物を詰めるときの注意点
丈夫なダンボール箱を組み立てられたら荷物の梱包を始めます。
このとき、何も考えずに荷造りをしてしまうと後悔の原因となります。
荷造りを始める前に注意点をチェックしておきましょう。
引越しの荷造り全般についてもっと知りたい方は関連記事をご確認ください。
箱がどのくらいの重さに耐えられるかを意識する
いくらダンボール箱を丈夫になるよう組み立てたとしても、耐えられる重さには限界があります。
たとえば100~120サイズのダンボールであれば耐荷重は10kg程度です。
耐えられる重さ以上の荷物を梱包すると箱の底が抜けやすくなります。
雨の日などは湿気を吸ってしまい、耐荷重として示された重さ未満であっても箱が破損することもあります。
ダンボールの耐荷重は、通販で購入する場合は製品詳細ページに記載されています。購入前に念のためチェックしておきましょう。
大きいダンボールに重い荷物を詰めない
大きい荷物に重い荷物を詰めてしまうと、箱が重くなりすぎて運搬に支障が出ます。
重くて持ち上げられないだけならまだしも、無理して持ち上げようとしてぎっくり腰になる、運んでいるときにうっかり落としてしまいケガをするなど複数のリスクがあります。
どのくらいの荷物を入れていいか迷ったら1度持ち上げてみて、自分1人で無理なく運べるかどうかを確認しましょう。
乗用車に載せられるダンボール数の目安
スズキ・エブリイワゴンのような軽自動車であっても、ダンボールだけならば100サイズのものは25~30個ほど積み込めます。
仮に100サイズが10箱、120サイズが5箱分の荷物を運びたい場合、軽ワゴンで十分に運ぶことができます。
引越しで使われることが多いトヨタ・ハイエースであればダンボールだけでなく家具や家電も運搬できます。もしハイエースバンでダンボールのみを運ぶのであれば、140サイズの箱が複数あっても問題なく運搬できます。
レンタカーを借りるときはシミュレーションをしてからにする
ニッポンレンタカーの「引越しアドバイス」というページでは、荷物量を入力するとおすすめのレンタカーを紹介してくれます。
レンタカーを使って引越しをする人はもちろん、自家用車で引っ越す人も荷物を運ぶ回数の目安として利用できるでしょう。
引越し業者を探すなら相見積もりを取ろう
もし引越し代を節約するために自力で引っ越そうと考えているのであれば、安く引っ越せる業者利用したときとどちらが安いかをチェックしてみませんか?
一括見積もりサイトを使って相見積もりを取れば、どの業者が最も安いかが一目瞭然です。
多くの中小引越し業者が参加しているミツモアを利用すれば、自分で引越しをするよりも安く引っ越せる業者を見つけられるかもしれませんよ。