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洗濯機の設置時は蛇口の高さに注意!どのくらいがベストなのか解説

最終更新日: 2024年10月16日

洗濯機の設置において、忘れがちな要素の一つが「蛇口の高さ」です。最近はドラム式洗濯機が主流となりつつあり、昔よりも洗濯機のサイズが大きくなっている傾向にあります。そのため、蛇口の位置が合わないことによるトラブルが増えています。

「新しい洗濯機を買いたいけれど、家の蛇口の高さに合うか不安」「正しい蛇口の高さの測り方がわからない」

実際に、このようなお悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか。本記事では、適切な蛇口の高さについて詳しく解説し、蛇口の高さが合わない場合の対処方法についても紹介します。

洗濯機の設置時は蛇口の高さに注意!

洗濯機の推薦

洗濯機を設置する際、多くの人が見落としがちなポイントが洗濯水栓(蛇口)の高さです。

以前の洗濯水栓は950㎜程度が一般的な高さでしたが、最近ではドラム式洗濯機の普及や洗濯機の大型化に伴い、多くの場合で床から1,250〜1,350㎜程度必要です。高さが合わない場合、給水ホースが接続できなかったり、そもそも洗濯機が設置場所に入らなかったりと、さまざまなトラブルが発生する可能性があります。

新築やリノベーションなどで洗濯機を設置するスペースを調整できる場合には、蛇口の高さを高めに指定しておくと安心です。洗濯機は種類によって大きさや形状が異なるため、事前に購入する機種を確認しておくようにしましょう。

洗濯機の蛇口の高さの目安は?

壁ピタ水栓

洗濯機の蛇口の適切な高さについて、もう少し詳しく見ていきましょう。押さえておきたいポイントとしては以下の通りです。

  • 一般的な位置は1,250~1,350㎜程度
  • 設置時には洗濯機上面+100㎜程度が必要

一般的な位置は1,250~1,350㎜程度

現在の一般的な洗濯水栓の位置は、床から1,250〜1,350㎜程度です。しかし、引越しなどで新居に移ると、旧居と新居の蛇口の位置が異なることもよくあります。

物件によっては蛇口の設置位置が小型洗濯機用に設定されている場合があり、特に昔の物件では1,250〜1,350㎜よりも低い位置に蛇口があることもあります。ドラム式洗濯機を使用している方の場合、蛇口の位置が低いと設置に困るケースが多いので注意しましょう。

洗濯機のサイズや設置スペースは物件によって異なるので、事前に確認しておくことが重要です。

設置時には洗濯機上面+100㎜程度が必要

洗濯機を設置する際には、蛇口の位置が洗濯機上面から少なくとも100㎜以上の高さであることが目安となります。洗濯機を設置する際に蛇口が洗濯機の上部に干渉してしまうと、上手く設置できないことがあるためです。

特に、物件によっては洗濯機の上に収納棚があることも多く、棚と洗濯機の間のスペースも考慮しなければなりません。蛇口の高さが低いと、洗濯機を収納棚の下に収めようとしたときに蛇口と干渉してしまうことがあります。洗濯機の横幅や奥行きに気を取られがちですが、高さにも十分に注意しましょう。

【重要】洗濯機の蛇口の高さは床面から測る

洗濯機を運ぶ様子

洗濯機の蛇口の高さを測る際、高さは床面から測りましょう。特に注意が必要なのは、防水パンで底上げをしている場合です。多くの家庭では防水パンが設置されており、これが洗濯機の位置を少し底上げすることになります。

防水パンの高さを考慮しないと、設置時に「蛇口が低すぎて使えない」という問題が発生することがあります。特にドラム式洗濯機はサイズが大きいため、防水パンの存在が高さの調整に大きく影響します。洗濯機を設置する際は、必ず床面から蛇口までの距離を測り、防水パンの高さを含めた調整を行いましょう。

例えば水栓までの高さが1,300㎜あっても、50㎜の防水パンを使用している場合、実質的な高さは1,250㎜になります。この差が、洗濯機の設置可否を左右する可能性があるのです。新しい洗濯機を購入する際や、引越し先の洗濯機置き場を確認する際は、必ず床面からの高さを測るようにしましょう。

洗濯機の蛇口の高さが合わないときの対処法4選

悩んでいる様子

洗濯機を購入してから、「蛇口の高さが合わない」と気づくケースもあります。その場合の対処法を4つご紹介します。

  • 水栓の向きを変えてみる
  • 壁ピタ水栓に取り替える
  • 埋め込み式の水栓に取り替える
  • 水栓の位置ごと変更する

それぞれ見ていきましょう。

水栓の向きを変えてみる

もし蛇口の位置が低すぎて洗濯機に干渉している場合、まずは蛇口の向きを変えることを試してみましょう。とても簡単な方法ですが、これだけで解決できることがあります。

特に蛇口の横にスペースがある場合は部品を交換せずとも、向きを調整するだけでそのまま洗濯機が設置できることも多いです。

壁ピタ水栓に取り替える

蛇口の高さを簡単に調整する方法の一つに、壁ピタ水栓という製品を使う方法があります。壁ピタ水栓とは蛇口を壁に近い位置に設置することで、高さを調整できるアイテムです。

壁ピタ水栓なら、大掛かりな工事をしなくても蛇口の位置を高くすることができます。特にドラム式洗濯機の設置には有効です。

Panasonicをはじめ、多くのメーカーがこのタイプの水栓を販売しています。

埋め込み式の水栓に取り替える

蛇口そのものを壁に埋め込む、コンセントタイプの埋め込み式水栓もあります。壁内に水栓を収納することで、洗濯機周りのスペースを有効活用できるメリットがあります。壁ピタ水栓よりも設置は大変ですが、スペースが限られた物件などで活躍することが多いです。

水栓の位置ごと変更する

もし蛇口の高さや位置がどうしても合わない場合、最終手段として壁をくり抜いて蛇口の位置を根本から変えるという方法もあります。この作業はもっとも大掛かりであり、壁の修繕費用もかかるため、リフォーム並みの費用が発生する可能性があります。

とはいえ、ドラム式洗濯機を使いたい場合でどうしても蛇口の高さが合わない場合などは検討してみても良いでしょう。

この方法を選択する場合は、事前に複数の業者から見積もりを取って十分に検討することが重要です。

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洗濯機の蛇口の高さ以外で確認したいポイント

洗濯機と男性

洗濯機の設置において注意が必要なのは蛇口の高さだけではありません。ここでは、その他の重要なチェック項目を紹介します。

  • 防水パンのサイズ
  • 設置面から上部の棚・天井までの高さ
  • 壁面からの奥行

それぞれ解説していきます。

防水パンのサイズ

洗濯機を設置する場所の防水パンのサイズを確認しましょう。防水パンは洗濯機の下に設置されており、洗濯機の台座として水漏れを防ぐ役割を持っています。洗濯機はこの防水パンの上に設置しなければならないため、洗濯機がしっかり収まるかどうか事前に確認しておくことが重要です。

防水パンが大きい分には問題ありませんが、あまりにもサイズが大きすぎるとスペースの無駄遣いになる可能性もあります。洗濯機を購入する前に、必ず防水パンのサイズを確認し、洗濯機のサイズと合っているかどうかをチェックしましょう。

設置面から上部の棚・天井までの高さ

蛇口の高さだけでなく、上部の棚や天井までの高さも重要なポイントです。特に縦型の洗濯機の場合、蓋を開けたときの高さも考慮する必要があります。上部に棚がある場合、洗濯機の蓋が完全に開かない可能性があります。また、ドラム式洗濯機でも、上部のコントロールパネルにアクセスしやすいよう、ゆとりある高さが理想です。

設置予定の洗濯機のサイズを確認し、上部に十分なスペースがあるかどうかをチェックしましょう。余裕を持たせることで、快適な洗濯環境を整えることができます。

壁面からの奥行

壁面からの奥行も忘れずに確認しましょう。洗濯機の奥行きに加え、給水ホースや排水ホースのスペースも考慮する必要があります。

特に壁に近づけすぎると、ホースが折れ曲がってしまい、水漏れや排水不良の原因となる可能性があります。また、洗濯機の振動が壁に伝わりやすくなり、騒音問題につながることもあります。

壁ピタ水栓・洗濯機蛇口の交換はプロに任せよう!

洗濯機を修理している様子

洗濯機の蛇口の位置が合わない場合、自分で対処しようと考える方もいるかもしれません。しかし、水回りの工事は専門知識と技術が必要なため、プロに任せることをおすすめします。

「蛇口の位置が低くすぎてドラム式洗濯機が置けない」「壁ピタ水栓を買ってみたが、取り付けが難しい」といった悩みは、プロの手にかかれば簡単に解決できます。

壁ピタ水栓・洗濯機蛇口の交換費用

洗濯機の蛇口交換にかかる費用は、水栓の種類や工事の内容によって異なります。一般的な料金相場は以下の通りです。

  • 部品代(単水栓の場合):1万円~3万円
  • 作業工賃:5,000円~1万円
  • 交換費用総額:1万5,000円~4万円

上記はあくまで目安となるため、内容によってはさらにかかる場合もあります。事前に見積もりを取り、詳しい費用は問い合わせておくと安心です。

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蛇口交換のプロは相見積もりで探そう

洗濯機の設置時に蛇口の高さを見落としてしまうと、後からトラブルが発生することがよくあります。特に大型のドラム式洗濯機を使う場合は、蛇口の高さが洗濯機と干渉しないか事前に確認しておくことが大切です。

洗濯機の蛇口を交換してくれる業者を探すなら、無料一括見積もりプラットフォームであるミツモアのご利用がおすすめです。ミツモアでは簡単な質問に答えるだけで、最大5件の見積もりを無料で取得できます。

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