引越しをするとき、お皿やグラスといった食器類をどうやって梱包しようかと悩む人は多いです。
どのくらい厳重に包めばいいのか、必要なものはなにかなどをまとめて解説いたします。
食器の梱包で使うものリスト
食器は割れやすいものが多いため、他の荷物よりも念入りに梱包をしなければなりません。
まずは食器の荷造りをするときに必要なものをチェックしましょう。
食器の梱包で使うものリスト
- 新聞紙・雑紙
- 緩衝材(プチプチ、タオルなど)
- ダンボール
- ビニールひも
- 油性ペン
- テープ
- ハサミ・カッター
これらのものはホームセンターやネット通販で買えます。
少量であれば100円均一ショップでも買えるので、必要な量に応じて購入場所を変えると節約につながります。
新聞紙の代わりに使える緩衝材の例
- チラシなどの雑紙
- キッチンペーパー、食品用ラップ
- タオル
昔は新聞を取っている家庭がほとんどでしたが、最近は新聞を購読していない家が増えています。
家に新聞紙がないからといって、わざわざ梱包のためだけに新聞紙を買いたくありませんよね。
新聞紙の代わりに使える緩衝材を紹介します。
チラシなどの雑紙
新聞を取っていなくとも、ポストに入っていた広告のチラシや読まなくなった雑誌などがあれば新聞紙と同じように緩衝材として使えます。
基本的には新聞紙と同じように使えますが、紙の素材や厚みによっては新聞紙よりもクッション性が低いこともあります。
緩衝材にするなら少し多めに使うよう意識すると運搬中の事故を減らせるでしょう。
新居についたら分別して資源ごみに出せば環境負荷も減らせます。
キッチンペーパー、食品用ラップ
キッチンペーパーと食品用ラップは食器の荷造りをするときに使う緩衝材に向いています。
新聞紙とは違いインクが使われていないので食器類を汚す心配がありません。
食品用ラップをしっかりと巻いていれば、万が一荷物を運んでいる途中で食器が割れてしまっても破片が散らばりにくくなるためケガの心配も少ないです。
大量に購入して使いきれなかったとしても、新居でも使えるので無駄にならない点からもおすすめです。
タオル
新居でも使うタオルを食器の梱包に使えば、運んでもらうダンボールの数が少なくなり引越し費用が安くなるかもしれません
ただし古タオル以外はカットしてサイズ調整ができないため、他の緩衝材よりもかさばりやすいという注意点があります。
大きなタオルがあればダンボールの底に敷いて緩衝材にできるので、食器の梱包をするときはタオルを緩衝材にすることをおすすめします。
通販で届いた荷物の緩衝材も再利用できる
通販サイトの商品を包んでいた緩衝材も再利用できます。
「プチプチ」などの気泡緩衝材から割れ物を包むポリエチレンシート(ミラマットシート)まで、自分で買うときにどこで買えばいいのか分かりづらいものも簡単に手に入ります。
種類別食器の包み方のコツ
ひとことで「食器」と言ってもその形状は様々で、適切な梱包方法は異なります。
一般家庭に多い食器類の包み方のコツをご紹介します。
ワイングラス:脚の保護に注意する
- グラス部分と脚(持ち手)の太さが同じくらいになるよう緩衝材を巻く
- グラスの内側に新聞紙などの緩衝材を丸めて詰める
- グラス全体を緩衝材で包む
- 飲み口を下にし立ててダンボールに入れる
ワイングラスは脚が割れやすいという特徴があります。
しっかりと保護をすれば破損するリスクを下げられます。
「プチプチ」などの気泡緩衝材を十分な量使用して梱包してください。
マグカップ:取っ手が割れやすいので補強する
- 新聞紙を細く折ったものを持ち手全体に巻き付ける
- 新聞紙に寝かせて置きカップ全体を包む
- 飲み口の中に新聞紙を折り入れる
- 飲み口を下にし立ててダンボールに入れる
マグカップなど持ち手がある食器は、そのまま運んでしまうと持ち手に力が集中し壊れることがあります。
なるべく凹凸を作らないよう形を整えて輸送中の破損を防ぎましょう。
グラス:大きめの緩衝材で1つずつ包む
- 大きめにカットした新聞紙またはプチプチをグラス全体に巻き付ける
- 余った部分を飲み口の中に折り入れる
- 飲み口を下にし立ててダンボールに入れる
取っ手がないグラスは側面を補強した後、余った緩衝材を飲み口の中に折り入れれば問題なく運べます。
ダンボールに入れるときは横向きにしたり、重ねたりしないよう気をつけてください。
平皿・小鉢:1枚ずつ梱包する
- 大きめにカットした新聞紙の上に平皿や小鉢を置く
- 新聞紙の四隅を中央に向けて折るようにして包む
- 新聞紙が取れないようテープで軽く止める
深さがある小鉢・茶碗の梱包方法
平皿の梱包方法
新聞紙から平皿や小鉢が出ると運搬中の衝撃で割れやすくなるため、全体を包み込むように梱包するのがポイントです。
平皿をダンボールに入れるときは立てた状態で詰めることで破損を防げます。
包丁など刃物類:危険物と分かるようにする
- ダンボールを刃のサイズに合わせて切って2つに折る
- 刃物だと分かるよう取っ手の部分を外に出した状態で梱包する
- 抜け落ちないようにしっかりとテープで固定する
- 赤い油性ペンで「ハサミ」「包丁」と記入する
包丁やキッチンバサミなどの刃物を梱包するときは、運んでいる人がケガをしないように危険物であることを明確にしましょう。
ダンボールに入れるときは箱の上部に入れます。
金銭的に余裕があるのなら包丁ケースを購入し、そこに収納するのもおすすめです。
包丁などの梱包方法をもっと知りたい方は関連記事もチェックしてください。
調味料のビン:液漏れが起こらないようにする
- ラップやテープで蓋を十分に固定する
- 全体を新聞紙またはプチプチで包む
- ビニール袋に入れて口を閉じる
ドレッシングやお酢、ソースなど中に液体が入っているものを梱包するときは、中身がこぼれないようにしましょう。
ダンボールに入れるときは立てて入れ、寝かさないように注意してください。
調味料を荷造りする方法や注意点は関連記事に詳しく書いてあります。
食器を割れにくくするダンボールへの入れ方
適切なやり方で食器を梱包しても、適当にダンボールに入れてしまったら破損のリスクが上がります。
食器を割らずに新居に運ぶために気をつけたい4つのことを確認しましょう。
食器を割れにくくするために気をつけたいこと
中身が動かないよう緩衝材を詰め込んで固定する
食器を1枚ずつ包んでいても箱の中で揺れる状態だと、運搬中に食器同士がぶつかりやすくなります。
ダンボールの中で位置が固定されるように詰めていくのがポイントです。
空いたスペースにはくしゃくしゃにした新聞紙や丸めたタオルなどを詰めて、衝撃を吸収できるよう隙間を埋めましょう。
サイズが小さく新しいダンボールに詰める
食器は小さいものが多いですが、重量があり取り扱いには注意が必要です。
大きなダンボールに詰めてしまうと重みで底が抜ける可能性があるので、食器を詰めるダンボールは100サイズくらいの小さめサイズを選びましょう。
また古いダンボールだと劣化していて底が抜けてしまうリスクも高くなります。
安全に食器を運ぶためにも、ダンボールは新品で小さめのサイズのものにしてください。
割れ物の高さをそろえて隙間を埋める
ひとつダンボールに同じ高さの割れ物を入れると隙間を作らずに荷造りができます。
入れた食器の中で高さに差があるのならば、高さが均一になるように緩衝材を詰めましょう。
ダンボールの外側に注意書きをする
中に何が入っているか分かるようにダンボールの上部と側面にそれぞれ「割れ物注意」「天地無用」などの注意書きをしておきましょう。
中身が割れ物と分かっていれば引越し業者のスタッフももっと丁寧に扱ってくれます。
100円均一ショップでも割れ物注意のシールが売られているので、それらを使って目立たせるのもおすすめです。
食器の梱包が面倒なら引越し業者のプランを活用しよう
大手引越し業者の食器梱包関係のプラン・サービス
コツを知っていても食器の梱包には手間取ることが多いです。
食器の梱包が面倒だったり、引越しまで時間がなかったりするのなら、引越し業者のプランを活用するのも良いでしょう。
簡単に食器類の梱包ができる資材のレンタルサービスや食器類を含めた荷造りプランを利用すれば、食器の荷造りをする手間が少なくなります。
アート引越センター『エコ楽ボックス』
アート引越センターでは独自開発の「エコ楽ボックス」シリーズを借りられます。
「エコ楽ボックス 食器ケース」は11種類の仕切りがあり、荷造りしたい食器に合わせて仕切りを組み替えます。
1セットの内容物は17個の仕切りと収納用ケース5個です。
レンタル品なので数が限られているので、繁忙期の引越しで使いたいのなら早めにサービスの予約をしましょう。
日通『食器トランク』
日通では「食器トランク」のレンタルサービスがあります。
「食器トランク」にはウレタンのクッションがついており、ウレタンで食器を挟んで運ぶので破損のリスクが低いです。
平皿は5枚程度重ねて置けるため見た目以上にたくさんの食器を梱包できます。
ただし1日で作業が終わる近距離引越しでないと「食器トランク」を借りられないのでご注意ください。
サカイ引越センター『らくらくCプラン』
サカイ引越センターの「らくらくCプラン」は食器類の梱包を任せられるプランです。
引越しの前日か当日にサカイ引越センターのスタッフが食器の梱包を行ってくれます。
事前にやることはどの食器を新居に持っていくか判断することのみなので手間も少ないです。
運送中に壊れないだけでなく、荷ほどきがしやすいように梱包してくれます。
ハート引越センター『エコノミーパック』
ハート引越センターの「エコノミーパック」は食器類だけでなく梱包作業をすべてお任せできるプランです。
忙しくて引越し準備の時間は取れないものの、引越し後に荷解きをして整理をする時間がある人におすすめです。
ワンランク上の「パーフェクトパック」であれば荷ほどきまでお任せできます。
荷造りのコツを把握して効率的に引越し準備を進めよう
引越しでは食器だけでなく、あらゆる持ち物の荷造りをしなければなりません。
その他の荷物の梱包については、以下の記事で詳しくまとめています。効率的な荷造りのコツも解説しているので参考にしてみてください。
荷造りが面倒という方は、引越し業者のオプションサービスで荷造りまで手伝ってもらうか、専用の梱包資材をレンタルしてラクに荷造りを済ませるのがおすすめです。